輝く音を探したら   作:いひょじん

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ちょっと間が空いたしまいたしたが、2話目です!
お気に入りしてくださった皆さんありがとうございます!
これかはと妄想に付き合っていた頂けると幸いです
それでは、お楽しみください。


恐ろしき生徒会長

「うっわ、もうこんな時間じゃん…」

スマホの画面を見ると時刻は17時丁度だった。

今日は家の手伝いの日だからまっすぐ帰って、早く手伝い終わらせて曲作ろうと思ってたのに、夕暮れになってしまった。

それもこれもあの高海のせいだ。

 

昼休み

 

「だから、俺は作曲は手伝えないって何千回も言ってるだろ?いい加減諦めてくれ」

「でも、やってみたら楽しいかもしれないじゃん!」

「そんな簡単に言うなよ…」

「お願い、スクールアイドルをするのにどーしても一ノ崎君が必要なの!ねっ?」

「そんな可愛い顔をして頼んでも、無理なものは無理」

「か、可愛い⁉︎」

高海が急に真っ赤になった。

よし、この隙をついて逃げよう。

「じゃ、俺はこれで」

「あ、逃げるなぁ!」

俺が走ろうとした瞬間だった。

「あなた達、騒がしすぎますわよ!」

目の前に怒りに震えてる生徒会長がいた。

「あなた達、毎日毎日休み時間になるたびに教室や廊下で騒がしくして。他の生徒の迷惑になるのを考えなさい!」

「いや、俺はどっちかと言うと被害者で…」

「お黙りなさい!」

「は、はい」

今逆らったらただではすまない。

そんな気が生徒会長から出ていて引いてしまった。

「お喋りしたり交友関係を築くのはいいことですが、他の人の迷惑にならないよう気をつけてください」

「はい…」

「だから俺は被害者だって…」

「なにか?」

「いいえ、なにも」

今の目はマジで怖かった。

「今回は注意で済ませますが、次は反省文ですからね。帰ってよろしいですよ」

解散の許可が出たので、ホッとして購買に向かおうとした時だった。

「あと、一ノ崎君は放課後に絶対生徒会室まで来るように。絶対ですわよ」

そう言って帰っていった。

俺の意思なんて関係なく、強制的に放課後の居残りが決定した。

こうなったのも高海のせいだが、その本人はというと

「あはは、一ノ崎君生徒会長に呼び出された〜」

腹を抱えて笑ってやがる。

「あのな、元はと言えばお前が騒ぐからこうなってるんだよ!」

「まぁまぁ、それよりどっか行くんじゃなかったの?」

「そうだった、購買に行く途中なの忘れてた!」

俺は急いで購買に向かった。

だが、昼休みが始まって30分程経っていたので、ほとんどのものが売り切れで、俺が唯一買えたのは菓子パン1個とパックジュース1個だけだった。

食べ盛りの男子高校生がこれだけで足りるわけがないだろ…

そんなひもじい思いをして昼休みは終わった。

そして放課後

昼休みに生徒会長に注意された際に俺だけ放課後呼び出された。

来なければ殺す、というくらいの目をしていたので、渋々生徒会室に向かった。

コンコン

「失礼します」

「はい、どなたでしょう?」

「2年1組の一ノ崎です。呼び出されたので来ました」

そう答えると2、3秒静かになり、ドアが開いた。

「お待ちしていました。中にお入りください」

「失礼しまーす」

俺が中に入ると、生徒会長は自分の椅子に座る。

そして俺は机を挟んで前に立った。

ただそれだけで、シーンとした空気が流れる。

気まずい、気まずぎる。

今すぐ帰りたい。

そんなことを考えていると、生徒会長が口を開いた。

「あなたはμ'sについて詳しいですか?」

「はぁ?」

遅刻や騒がしくしたことについて説教されるかと思っていたら、開口一番がよくわからない言葉だったので、素の「はぁ?」がでてしまった。

「だから、あなたはμ'sについてご存知なんですか?」

「μ'sってあのμ'sですか?」

「μ'sといったらスクールアイドルの神であるμ'sですわ。それ以外何がありますの?」

「いや、石鹸の方とか…」

「あなた私をそんなに怒らせたいのですか?」

「いや、全くそのつもりはないです」

「だったら、早く答えてください」

μ'sか…

スクールアイドルについては2、3年前に流行りで曲とか聞いてみたけど、どのグループよりもダンスのクオリティや歌唱力はとても高く、特に曲がいいという印象はある。

けど、詳しいとまでは言えないレベルなんだよなぁ…

「まぁ、かじった程度の知識はあります…」

「ほう、では少し試させていただきます」

「な、何をですか?」

「あなたがμ'sをどれほど愛しているかです!」

「だから、俺はかじった程度って…」

「第1問!」

うわ、この人熱くなると周り見えないタイプの人だ。

めんどうなことになってきた…

「絢瀬絵里のイメージカラーと口癖は?」

「イメージカラーは水色で、口癖はハラショーだったような」

「正解です。まぁこれくらいは基本中の基本ですから、答えられて当然ですわ」

あー、早く帰りたい。

「第2問!μ'sでは3つのユニットが存在しますが、それぞれのコンセプトを答えなさい!」

「Printempsは王道乙女ユニット。BiBiは華やかモデル系ユニット。lily whiteは天然&元気系ユニットの3つですか?」

「正解です。あなた中々やりますわね」

褒められても喜んでいいのかよくわからない。

てか、まじでこの人は何が目的で俺を呼んだんだ?

「生徒会長。俺実家の手伝いがあるでなるべく早く帰りたいんですが、俺を呼んだ理由を教えてもらっていいですか?」

「まだ問題の途中ですが家庭の事情があるのでしたら、仕方ありませんわ。あなた高海さんに作曲を頼まれてるようですね」

「はい。なんども断ってるんですが、中々諦めてくれなくて…」

「そうですか。その高海さんが何日か前からスクールアイドル部の申請に来ているのですが、部設立の条件を満たしていないということでダメと言っているのですが、何回も来るんですの」

俺以外にも高海に巻き込まれている人がいたのか。

「それで、何故スクールアイドルをしたいのか聞いてみたら、μ'sみたいなスクールアイドルになりたいって仰ったので、μ'sについて質問したら、まぁ散々なものでした…」

「で、それと俺がなんの関係が?」

「高海さんがあなたに作曲を頼んでると聞いて、作曲者にあたるあなたがどれほどスクールアイドルについてご存知かと思い今日は呼び出しました」

「俺は曲は提供できないって何度も断っているんですけどね…」

「そういうことになっているというのはつい先程知りました。でもあなたは知識もあるようですし、手伝ってあげてはいかがですか?」

「俺にも選ぶ権利くらいはあると思うんですよ。それに俺は自分が納得できる曲を作れてないのに、人の為に曲を作って中途半端なものをあげたくはないんです」

「ですが、それはやってみないとわからないことでは…」

「そりゃ生徒会長や高海はそういう風に言えますよね。だって作るのは自分じゃないんですから」

「私はそんなつもりで言ったのではなく」

「とにかく俺は曲は提供できない。それだけです」

生徒会長は黙ったまま俺を見つめる。

「失礼します」

俺は感情に任せて強くドアを閉めた。

と、いうことがあったせいで俺は帰るのが遅くなった。

生徒会室のことに関しては、どうしてあそこまで感情的になったかは自分でもわからない。

けど、先輩にとってはいけない態度や行動をしてしまったのはわかる。

明日謝りに行くとするか。

さぁ、急いで帰って家の手伝いをしないとなー。

俺は自転車に乗り学校を出た。

 

ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー

 

 

自転車に乗って帰っていると桟橋の上に女の子が立っていた。

ここらへんでは、見ない制服なので観光客かと思い、そのまま素通りしようとした。

けど、いきなり女の子は制服を脱ぎ出し、スクール水着になった。

「おいマジか、まだ4月だぞ!」

俺は急ブレーキをかけ、鞄をそこらへんに放り投げて女の子を止めに走った。

いくら暖かくなったからとはいえ、まだ4月。

水温もまだ冷たく、風邪をひく可能性もある。

そして何より女の子がいきなり服を脱いで水着で海に向かって飛び込もうとしてるのはどう見てた異常だ。

「たぁぁぁぁぁ‼︎」

「馬鹿、やめろ!あんた死にたいのか⁉︎」

なんとか女の子が飛び込む前に、止めることができた。

「離して!行かなくちゃいけないの!」

「ダメだ、今ここで離したら下手すらあんたが死んじまう!」

思った以上に抵抗してくるし、しかも力が強い。

取っ組みあいになりながらも女の子を止めていると、俺の両手が何か柔らかいものを掴んだ。

「ちょ、ちょっと!どさくさに紛れてどこ触ってるんですか!」

「違う、これは不可抗力というやつで!っていうかそんな急に体制変えると…」

するんっ。

俺の重心をかけてた足が滑り、桟橋から出てしまい俺と女の子は海に一緒に海に向かって落ちていく。

「きゃぁぁぁあ!」

「ぇぇぇぇぇ!」

ばしぁーん!

「二人ともー、大丈夫⁉︎」

何故かわからないけど、上から高海の声がした。

「俺は大丈夫。あんた怪我ないか?」

「わ、私も大丈夫」

「そっか。もう一人も大丈夫らしい」

「よかったぁ。風邪引いちゃうといけないから早くあがりなよ」

「はいよ。あんた泳げるかい?」

「まぁ、多少は」

「なら、着いてきて」

俺は女の子を桟橋のハシゴまで連れて行った。

「あの、あなたは?」

「俺はこのまま岸まで泳いでいくよ」

「そうですか」

濡れてしまったので、せっかくだから泳いでみたくなった。

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回は少しダイヤさんとの絡みを多くしてみました。
アニメでは千歌達の活動を止めたつつも、陰では応援していたダイヤさんなのですが、この作品ではそういった場面を細かく書いていけたらいいなと思ってます。
後、主人公が何故曲を提供したくないのか少しだけ明らかになりましたね。
梨子ちゃんも関わってきたということでますます面白くなってくるところ。
僕も頑張って皆様に面白いと思ってもらえるものを書いていきます!
それではまた次回!

感想やご意見お待ちしております。
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