東方虚空伝   作:TAKAYA

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六十一話 百鬼夜荒 肆

 唸りを上げ打ち込まれる拳打――――

 

 断刀の様に振り抜かれる脚擊――――

 

 一撃一撃に死を連想させる程の脅威が胎み、その猛撃に曝される者にとってはまるで厄災が怒濤の様に迫って来る事と遜色無いであろう。

 

 次々と自身へと放たれる脅威に、虚空は反撃もままならず防戦一方であった。

 

 勇義が繰り出す攻撃は()()()()だ。

 なんの着色も無い、単純で純粋なモノ。

 だが――――放たれるソレはどんな強力な武器や能力などよりも獰猛的であり、兇威的なのだ。

 大振りで大雑把な攻撃である為、寸前で躱し反撃に移る――――そういう行動が出来る様にも感じるが事はそう単純ではなかった。

 

 

 仮に“技”の達人が居たとしよう。

 卓越した技量を持って、あらゆる打撃や武器を捌きいなし、数多くの技を持つ者。

 “技”とは“力”が及ばない相手に対抗する為に生み出されるものである。

 つまりは足りないものを補う事を目的としている。

 技巧を駆使し“力”を凌駕する事が理想であり、現にそれを体現している者は居るであろう。

 

 一定の水準の力関係の話なら――――

 

 どれ程、技を極めようと、技法を身に付けようと――――災害は捌けない。

 剣や槍を捌けたとしても、川の濁流を防げる筈がないのと同義である。

 

 常軌を逸する程の“力”の前では、どの様な“技”も小手先の児戯と化す。

 結局の所、()()()()は“力”がものを言う真理の元に成り立っているのだ。

 

 勇義の“力”は正に災害と言っていい。

 彼女(勇義)の前では“技”など介在する余地無く、そういうモノは塵芥と成り果てる。

 それを証明するかの様に、嵐の如く荒れ狂う拳打は振り抜かれる度に有り余った暴威の余波を大地や空間に駆け巡らせ破壊を刻んでゆく。

 

 虚空は迫る攻撃全てを大袈裟な程に距離を取り直撃を避けている――――直撃すれば只では済まないのは言うまでも無いからだ。

 

 疾風の如き速度で虚空との距離を縮め、目前へと迫った勇義が右拳を放つ。

 

 最早何回目かも分からない必滅の拳擊を――――

 大きく振りかぶられ正面へと打ち出された拳を――――

 

 虚空は足を止め、迎え撃つかの様に構えたのだ。

 まるで天から落ちる流星とも幻視出来る程の脅威を纏った一撃を、である。

 正面から受ければどうなるかなど火を見るより明らかであり、正に愚の骨頂だ。

 

 破壊の拳が虚空へと迫り――――

 

 勇義が必殺を確信した――――

 

 次の瞬間――――

 

 その拳は――――否、勇義自身が何かの圧力に曝され弾き返された。

 

「なッ!クッ!!」

 

 勇義は、何が起こったのか?と思考するよりも早く体勢を直そうとしたが、再び正体不明の圧力とも衝撃とも取れない何かに吹き飛ばされる。

 だが戦闘種族とも言える鬼である勇義は、現象の正体を考察するよりも早く、第三波に備え既に防御態勢に入っていた。

 分からない事象への思考より、迫るであろう事態への対処を優先する――――鬼らしく、そして堅実な行動である。

 

 しかし自体は勇義を翻弄するかの様に急変した。

 

 吹き飛ばされる衝撃に備えていた勇義が――――今度は逆に吸い寄せられるかのように引っ張られたのだ。

 あまりにも予想外の事態に流石の勇義も混乱し注意力と体勢を乱してしまう。

 

 勇義が何とか立て直そうとした、その時――――

 

 ナニかの鋭い煌めきが勇義の首を目掛け(くう)を斬って奔る。

 

「ッ!!嘗めるなァァァァァッ!」

 

 確実に彼女(勇義)を首と胴に別れさせた、と思われた一閃は、勇義が打ち上げる様に放った左拳によって弾かれ彼女(勇義)の髪をほんの少し散らすに(とど)まった。

 

 一閃を放った影――――虚空は勇義から距離を取り深々と溜息を付くと、

 

「……本ッ当に嫌になるね。全く…今ので死んでくれたら楽出来るのに」

 

 襲われた側にしてみれば身勝手過ぎる言葉を悪気も無さそうに口にする。 

 

 彼の左手には、何時の間にか持っていた刀のとは別の武器が握られていた。

 

 それは虚空の能力の一つである刃―――嫉妬(レヴィアタン)

 先端へと向け細くなっている形状を持つ、エストックと呼ばれる剣。

 その力は『引力』と『斥力』の操作であり、先程までの勇義を翻弄していたモノの正体である。

 

 

 虚空の言葉に勇義の瞳に宿る怒りの揺らめきは勢いを増すが、それは()()()()()()()()()()()()()()()()()――――

 

「……ふざけた戯れ言をッ!()()()()()て無()()()()ッ!!」

 

 そう勇義の苛立ちの最大の原因は虚空の氣質なのだ。

 虚空は勇義との戦闘に入ってから殺氣を発していない……それどころか――――

 

「殺氣どころか、()()()()も…()()すら纏わないッ!!

 本当に嘗めてるのかいッ!此処は殺し合いの戦場なんだよッ!ふざけるのも大概にしなッ!!」

 

 勇義の言葉通り、虚空は一度たりともどれ一つも纏っておらず放っていない。

 

 

 氣勢を籠めれば覇氣を纏い、氣が滾れば烈氣となる。

 そして武器を扱えば剣氣が奔り、敵対する相手の“死”を望めば自然と殺氣が生まれる。

 そして激しく氣勢を上げれば、実力差がある相手ならそれだけで気圧し屈服させる事も出来る。

 

 それは特別な事ではなく、極々()()()()の事だ。

 それらの“氣”は隠したり消したりする(すべ)はある、が――――虚空は違っていた。

 

「?……君が()()()()()()()()()()()()()()けど、最初に言ったでしょ?

 こう見えても真面目だ、って」

 

 勇義の言葉に虚空は疑問符を浮かべながらそう返答する。

 

 勇義の言う通り、虚空は殺氣や覇氣等を発してはいない――――と、言うよりも……虚空は元々そういう発氣と呼ばれるモノを()()()()()()()()()()()

 彼女(勇義)を侮っている訳でも、嘗めている訳でも無く――――唯々、自然体なだけ。

 虚空の氣質は()()()()()()()()()と変化する事はない。

 意識してそうしている訳のでもなく、無意識でそうなのだから勇義の憤りを理解出来る訳がないのだ。

 

 

「君が怒ってる理由は分からないけど、言った事は本当だよ…僕は嘘が嫌いだからね。

 あぁそうすると、嘘が嫌いな者同士仲良く出来ると思わない?」

 

 怒りの眼差しで射抜く様に虚空を見る勇義に、(虚空)はそう言いながら笑顔を浮かべる。

 だが勇義は(虚空)とは真逆に、表情に更に怒りを刻みながら、

 

「戯れ言をほざくなって言ってんだよッ!!

 あたしはねッ!アンタみたいな奴が大嫌いなんだッ!!」

 

 周囲の空気を震わせる程の怒声を放ち、大地を震撼させる様に烈氣を迸らせた。

 

 鎖から解き放たれる寸前の怪物、と形容しても過言では無い勇義を目の前にしても虚空の表情に変化は無く、

 

「アハハ、それは残念……でも僕は君みたいな子は好きだよ。

 強い信条や信念を持っている子はね――――僕には()()()()だから」

 

 そう言うと虚空は、その手に持つ嫉妬(レヴィアタン)(きっさき)を地面へと射し込んだ。

 そして、地面へと向け斥力を放つ。

 すると斥力の圧に押され土砂が津波の如く勇義に対し襲いかかる。

 

 大抵の者ならばその光景に動揺、もしくは対処へも焦りを見せるが――――当事者である勇義は微動だにせず、腰を落とし拳を構えた。

 

 勇義が打ち出した拳から放たれた衝撃波が、土砂の波濤を吹き散らすがその先に虚空の姿は既に無かった。

 索敵の為に視線を巡らそうとした勇義の視界の端にに、ふいに青い輝きが映りこむ。

 左右から彼女(勇義)を挟み込むかの様に、左右それぞれ六個の青い菱形の光弾が牙を抜く。

 馬鹿正直に迎撃する必要を感じなかった勇義は、上空に跳び上がる事でそれを回避した。

 攻撃対象を失った光弾達は互いにぶつかり合うと激しい閃光を発し、その光は夜闇を塗り潰すかの様に周囲を包み込んだ。

 

 突然の閃光を腕を楯にして目を守る勇義だか、反応が遅れ視界が白に奪われてしまう。

 その白い世界に堕とされた勇義は、頭に鳴り響いた警鐘に従い本能が導くまま腕を後頭部側へと振るった。

 それとほぼ当時に鋭い何かが、鎧鋼(がいこう)で鋼鉄の如き硬度を得た勇義の腕とぶつかり合い高く金属的な音が響き渡らせる。

 

 勇義の視界を奪うと同時に背後から首筋目掛け刃を振るった虚空は、予想以上の勇義の直感と反応の良さに驚嘆を通り越し呆れた。

 内心で「やっぱりルーミアと代わった方が良かったかな?」等と愚痴るが、文句を言っても現実は変わらない。

 

 虚空の一撃を受け止めていた勇義だか、嫉妬(レヴィアタン)の斥力で弾かれ大地へと叩き付けられる。

 まるで巨大なナニかに踏み潰されたかの様な惨状と化した大地の中心で、

 

「ッ!チィ!このッ!!」

 

 忌々しさを隠さない言葉を吐き、直ぐさま起き上がり上空へと視線を向けた勇義が捉えたのは、すぐそこまで迫っていた十数個の光弾の雨であった。 

 

「そんなモンでェェェェェッ!!」

 

 勇義は叫ぶと同時に地面を力強く踏み付け、天を射抜くかの様に拳を直上へと振り抜く。

 その拳から放たれた衝撃は、まるで山の噴火の如き暴威を振り蒔き迫っていた光弾の群れを一つ残らず打ち消した。

 それだけでは飽き足らないのか、暴流は更に天へと翔け上がり夜天の彼方に消えていく。

 

 だが地上では拳を打ち出した格好の勇義がナニかに引かれる様に空を飛び、引力を使っている張本人である虚空が勇義へと向け翔け、彼女(勇義)の首目掛けエストックを鋭く突き出した。

 

 今度こそ捉えた、と虚空が確信した目の前で――――

 

「ウオォォォォォッ!!」

 

 勇義は雄叫びと共に嫉妬(レヴィアタン)へと拳を振り下ろし――――

 

 嫉妬(レヴィアタン)の刃が鈍い音を立てて砕け散った。

 

 虚空はその光景に驚きを隠せないが、勇義と擦れ違う寸前に右手に持つ刀で追撃をかける。

 だがその時には既に勇義は余裕を持ってその一撃を回避し、二人は数mの距離を取って再び対峙した。

 

 虚空は手元に在る砕けた嫉妬(レヴィアタン)に視線を落としながら、

 

「………いや~折られた事は何度か在ったけど、流石に砕かれたのは初めてだよ。

 凄いね君…此処まで来ると驚きを通り越して笑えてくるよ!ハハハハッ!」

 

 本当に可笑しそうに声を上げて笑いながら砕けた刃を放り投げる。

 虚空の笑い声と嫉妬(レヴィアタン)の砕け散る音が混ざり合う中、勇義の表情には疑念の色が広がっていた。

 

 目の前の相手(虚空)の氣質は何一つ変化してはいない。

 だが…先程までの放たれて来た攻撃全て、間違い無く此方の命を絶ちに来ていたからだ。

 

 面白い話で妖怪や神・邪神等の超常の存在は姿形をとっている生物と()()()()()()としている。

 人型なら正中線に代表される人中や水月等だ。

 基本的な強度は生物より上であるが、弱点には変わりがない。

 

 そして生物と同じ、と言う事は“首を落とされれば死ぬ”。

 如何に生命力が高い者であったとしても絶命は免れない。

 

 殺す気でかかる以上、首を狙うのは特に有効である。

 虚空の攻撃は全て首狙いであった。

 それは(虚空)の言葉に偽りが無い何よりの証拠だ。

 

 だが殺氣も他の発氣も出さず、まるで息をする様な自然さで相手を殺しにかかる虚空に勇義は薄気味悪さすら感じていた。

 

「……アンタ……本当に何々だよ」

 

 苛立ちと虚空への不気味さが混在した勇義の言葉に、

 

「何って?……僕は僕だよ、それ以上には()れないしそれ以下に()るつもりもない」

 

 虚空は裏表を感じさせない笑顔を浮かべ、刀を持つ右手を脱力したかの様に垂れ半身に構える。

 

 それを見て勇義も腰を落とし構えをとるが――――

 

「ッガァ!?」

 

 その瞬間、喉へと虚空の左の手刀が突き込まれた。

 

 この状況に勇義は驚愕していた。

 

 十分な距離があったにも関わらず攻撃受けたから――――では無く。

 

 虚空の動きがはっきりと()()()()()()()、全く反応が出来なかった事に――――である。

 

 

 

 八坂 神奈子曰く――――

『虚空が正面から相対する事そのものが罠だと思え』

 

 事此処に至までに勇義には複数の()が闕けられていた。

 

 一つは攻撃に対する認識――――虚空の攻撃は全て“首”を目標にしていた。

 だが相手の攻撃目標が明確だと言う事は、逆を言えば防御し易いと言う事でもある。

 しかしそれは半分は間違いだ。

 狙いに対して対処する、それは相手からすれば()()()()()()()、と言う事実。

 狙いを明確にし対応を限定させれば、余分な事に力を削く必要も減り戦略を尖鋭化しやすいのだ。

 勇義は無意識の内に、虚空の行動の都合が良い様に対応を刷り込まれていた。

 

 一つは虚空の気配の()()()、である。

 虚空の氣質は変化しない――――そしてその氣の大きさは一般の人間と殆ど遜色が無い。

 虚空と相対するならば、まず(虚空)に脅威の欠片さえ感じないだろう。

 『獅子は兎を狩るのにも全力を尽くす』と言う言葉があるが――――実際は無理だ。

 “本気になる”と“全力を出す”……この二つは実の所比例しない。

 単純な話、蟻一匹を殺そうとする時にどうすれば全力を出せるだろうか?

 本気で殺しにかかった所で、踏み付けるだけで死ぬような相手に死力を尽くせる訳がないのだ。

 それは理屈ではなく無意識下の行動の最適化なのだからどうしようもない。

 

 勇義は虚空に対し()()で殺意を抱いているが全力を振り絞ってはいない――――否、全力を出せない様に誘導されていた。

 それは僅かではあるが意識の隙間、つまりは油断となって勇義に付きまとっていたのだ。

 

 

 そして一つが虚空の攻撃方法。

 虚空の攻撃は全て剣戟だった――――それ故に勇義は無意識の内に虚空の刀に意識を割いていた。

 『(虚空)の攻撃は剣主体』――――その()()()()が虚空の徒手空拳による打撃に対しての勇義の反応をほんの僅かに遅らせる結果となる。

 

 

 それぞれの罠は本当に極僅かな意識の落とし穴でしか無く、致命的な傷を造る様なものではない。

 だが複数の()が重なるほんの僅かな一瞬を虚空は見逃さず、逆に勇義にはそれぞれの隙が重なり合った致命的な一瞬となり意識に身体が付いてこなかった。

 

 

 そして勇義にとって最悪な事は、打撃を打ち込まれたのが“喉”だった事。

 

 妖怪も生物と同じように呼吸を必要とする。

 人体は不意な事を受けると反射的に息を吸い込む動作をおこすのだ。

 その動作をおこす最中に呼吸器である喉へ衝撃を受けると、取り込むべき空気が遮断され息詰まりをおこし身体が一瞬だが硬直する。

 

 その硬直は一瞬ではあるが、この状況の勇義にとっては絶望的な時間になる。

 一手の遅れは一歩の遅れ――――既に刀を振り抜く体勢に入っている虚空に対し、無防備状態の勇義。

 

 (くう)を奔り迫る刃を見ながらも勇義の身体は未だ硬直したままどうする事も出来ず――――

 

 虚空が放った一閃は吸い込まれる様に勇義の首へと振り抜かれた。

 

 

 

 

「…………ふぅ……やれやれ…」

 

 辛労を表しているかの様に深く息を吐きながら、虚空は自身の左手に視線を落とす。

 視線を向けた先にあるその手は――――爪が割れ指先の皮膚は裂け流血を起こしていた。

 右手に持つ刀に視線を移せば、その刃は欠け損壊している。丁度勇義の首を捉えた箇所が。

 

 そして虚空は勇義が()()()()()()()()方へと視線を向ける。

 そこには勇義が確りと二本の足で大地の踏み締め立っていた。

 虚空の一撃が打ち込まれた首筋を押さえており、当てている手の隙間から流れる血が首、肩と伝い着物を赤く染めているが致命傷と感じる事はない。

 

 

 『鎧鋼』は硬度を上げる単純な技法である――――が、ある特徴を持つ。

 それは『得られる硬度は()()()()()()であり、霊力・妖力等の()()()()()()()()()()()』と言う事。

 

 例えれば、ルーミアと幽香を比べると幽香の方が硬度は高いが、それはルーミアの妖力が幽香に劣っているからではない。

 神奈子と諏訪子も神奈子の方が防御力を持つが、諏訪子が神奈子より劣っている訳ではない。

 

 逆に彼女達より数段劣る様な者が最硬度の鎧鋼を纏う事もある。

 

 そして稀に高い力を持ち尚且つ最硬度の鎧鋼を纏う、と言う者も稀に居る。

 

 そんな稀な存在が今虚空の目の前に居る。

 虚空も勿論鎧鋼を使っている――――その状態で首に完全に入った一撃が必殺にならなかった事実に(虚空)は心底うんざりしているのだ。

 本来ならそんな輩とは真面に相対などせず逃げる所なのだが事情と状況がそれを許さない。

 勇儀の硬度も虚空の誤算ではあるのだが、それ以上に――――

 

「……やってくれるじゃないかい……侮ってたつもりはなかったんだけどね、正直肝が冷えたよ。

 でもお陰で血の気も良い感じで下がったんでね……二度目は無いよ?」

 

 勇儀が纏う烈氣や覇氣に揺らぎや衰え等の変化はないが、その瞳には理性の色が強くなっている。

 先程まで繰り出していた攻撃は勿論本気であっただろう――――しかし焦りや苛立ちがその鋭さを鈍らせていた事もまた事実。

 冷静さを取り戻した彼女(勇儀)は更に驚異的な存在となる事は想像に容易く、虚空もそれを理解しておりこれから起こるであろう先の暴威を超える災厄に備える。

 

「アンタが何なのかは理解できないけど――――本気だっていう事は解ったよ。

 だから……もう一切の油断もしない、確実に殺す」

 

 激しい言葉を冷たく吐く勇儀に対し、

 

「アハハ……それは困ったな~死ぬのは勘弁だよ」

 

 相変わらずの気の抜けた様な顔でそう返答していた。

 

 そんな虚空の態度を前にして勇儀は先程までの様な憤りは見せず、それと相反するかの様に気勢が嵐の如く吹き荒び周囲に放たれた。

 

 そして勇儀は放たれた矢の如き鋭さで空を切り虚空へと翔け――――滅殺の威力を持った拳が打ち込まれる。




そういえば虚空が本格戦闘するのって……神奈子以来だったΣ(・□・;)
ゆかりんの方が頑張ってるなな~幽香とか萃香とか……
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