これは、一つの物語に過ぎない。
何故、彼はこの世界を愛しているのか。この世界で生きているのか。
とある武偵高校にて
『君は、東京武偵高校に異動となった』
「はい?何故、異動なんですか?校長先生」
『君の実力が認められたからだ。「あの生徒をぜひ」と言われたからな』
「俺は…ここに残りたいです」
『故郷の気持ちは分かる。私にもな。だが、紛れもないチャンスだぞ?上手くいけば、優秀な武偵になれる』
「それは、上手くいけばの話でしょう?」
『そりゃあそうとも。東京武偵高校の強襲科は危険度は高いという噂があるからな』
「俺が本気を出したら、そんなものちょろいんですけどね」
『だからこそ、なのだ。2年後、優秀な武偵になって、故郷に帰ってくるのだぞ』
「あ、はい(結局異動決定なのかよ…)」
『そうだ。東京武偵高校の防弾制服が来ているぞ。着てみるか?サイズは君の体よりちょっと大きいぐらいかな?』
「いや、いいです。着れるもんならどんな服でも着るんで」
『メイド服でもか?』
「いや…それは遠慮します(なんでメイド服なんだよ)」
『冗談だ!冗談!変装して潜入する以外着ることはないだろうな!アッハッハハハハハ!』
「ハ、ハハハ…(だめだ、この校長…何とかしないと…)」
『おっと、こんな時間になったか。これで、君と会うのも最後かもしれん。しっかりと学んだことを活かして、東京武偵高校でも頑張るんだぞ!』
「はい!一年約ちょっとの間ありがとうございました!」
『頑張って来い。そして強くなって帰ってくるのだ。故郷に』
「分かっています。校長先生。それでは、会えたら会いましょう」
『うむ…』
『なんか…合わないお別れだったなぁ…』
『まあよい。無事、あの子が強くなって帰ってくるのを願おう』
『がんばるんじゃぞ…』
引越しトラックの中にて
「東京武偵高校にお引越しか…」
そうつぶやくのは、とある武偵高校の武偵生「加藤竜次」。
彼は、故郷にある武偵高校から東京武偵高校に異動となったのだ。
「強制的だったもんな…」
竜次はそう言いつつ、東京武偵高校のファイルを眺めていた。
そこには、生徒・教員の名前、経歴がぎっしりと書かれていた。
「ま、こういう高校もいいな」
文字だらけのファイルを閉じ、立ち上がり、背伸びをする。
背伸びをした後の彼の顔には期待と興奮を示していた。
彼の二つ名は「弾丸の魔術師」「回転式二丁拳銃の龍(ダブル・リボルバー・ドラゴン)」と呼ばれる。
彼に待ち受ける運命とは…
プロローグってめんどくさいね。