どうも、しまっちゃうおじさんじゃなくて白銀です。
ヘッドフォンで添い寝ボイスを聞いてます。
午前6:30強襲科男子寮にて
「…」
無言で起きた俺は、そのままリビングに行く。そして、テレビをつけた。
【昨日未明、行方不明となっていた容疑者が二人の武偵により逮捕されました。詳細によると――】
「(…あれか)」
昨日の出来事を思い出す。まあ、無事にあの二人が犯罪者を確保できたことに喜びを感じるんだが、正直複雑な気持ちだ。
「あいつとの実戦練習はめんどくさいな、本当に」
断ればよかったと、思いながら朝食を作り出した。
2年A組にて
「ふわぁ~…眠い…もう昼なのか…」
そういって、俺は購買に行く。今日は焼きそばパンと販売機で買ったジュースだ。
『いたのか』
木の下で俺に声を掛けたのはキンジだった。
「お前か…俺、食ったら寝るけど?」
『お前、本当にいいのか?アリアと闘うって」
「約束は、守らねぇといけねぇだろ?」
『だがな――』「俺をなめんじゃねぇぞ」
俺は、俺の事を弱いと思って優しく接する奴が嫌いだ。だから、俺は苛立った。
『…すまん』
「お前が変なことを言わなきゃいいんだよ。じゃあな」
そう言って、俺は昼寝をするために屋上へ行った。
そして午後――
ついに、アリアとの実戦練習が始まろうとしていた。
『竜次ー!頑張れー!』
『アリア先輩頑張ってー!』
『どっちとも頑張れー!』
色々な声援が飛び交う中、アリアが俺に向かってこう言った。
『逃げなかった勇気、凄いと思うわ。だけど、私には勝てないわ!』
「(まだ闘ってもいねぇのにあんなに自信を持ってるなんてねぇ)」
『貴方を倒して、私達のチームに入ってもらうんだから!』
「はいはい」
そして――
ピストルの音が鳴った。それがスタートの合図だった。アリアは俺に向かって走り、俺は手を真上に上げ――
指を鳴らした。
その数秒後。
皆、その場に凍りついた。何があったのか。その場の皆には分からなかった。
皆が見ていた先には――
地面に倒れたまま動けないアリアと、
平然と立っている竜次の姿があった。
アリアが今いる場所には、クレーターが作られており、激しい戦闘でもない限り作ることは出来ないものだった。
『何…これ…』
アリアには、どんなことが起こったのか分からず混乱しているようだ。
俺は、アリアに近づき彼女の耳元で囁く。
「これが…俺の本気さ」
『これが…本気…?』
「俺には、何処で、どの時間で得たか分からない能力があってな」
『能…力…?』
「そう…【重力】を操れるのさ」
『重力…ですって…?』
「そうだよ。今、こうして君が立ち上がれないのも重力のおかげさ」
『その能力を…使って?』
「俺は、重力を重く、軽くすることで戦場で有利に進めることが出来るのさ。昨日、俺がお前の攻撃をよけた後ふわっと浮いただろ?それも重力さ。まあ、指パッチンはしなくてもいいけどな」
俺は、囁き終えると俺はアリアを見下ろすようにこう言った。
「言っておくが、俺の故郷の武偵高校は表はAランクだ。だがな…それは、俺が校長先生に言っておいたからなのさ。自分の本当の実力を見られないようにね。だが、今、能力を見せたから言うよ…」
そして、俺は後ろへ振り向き、
「俺のランクは、Sを超えるRランクさ」
そう言って、俺はその場を立ち去った。
『いい人、はっけ~ん』
彼女は、屋上でスナイパーのスコープで彼を見ながら言った。
彼女のスナイパーライフルは「WA2000」をベースにカスタムされた「WA2000-custom"scarlet"」と呼ばれる。
『あの人を誘うかな~』
そう言って彼女は、悠々とした歩き方で屋上のドアを開け、下りていった。
能力は、人を助けるもの。人を殺すことに使うのは禁忌なのだ。
暇ナンデス(^p^)