戦車道にのめり込む母に付き合わされてるけど、もう私は限界かもしれない   作:瀬戸の住人

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※お知らせ

活動報告の方でも報告しましたが、2017年10月4日の夜、執筆途中の状態だった本作を誤って投稿してしまいました。

即座に削除しましたが、皆様にはご迷惑をおかけしたと思います。

ここに、完成版を投稿します。

読者の皆様、今回は誠に申し訳ありませんでした。

【報告】2018年6月1日に一部修正(段落と一部の文字)しました。




プロローグ~タンカスロン・シーズン最終戦編
プロローグ・前編「私、戦車道から引退します!!」


 

 

 

 

 

 

その日は、朝から雪が降っていた。

 

積もる程ではないけれど、チラチラと白い結晶が山々に囲まれた盆地を包んでいる。

 

普段だったら、凄く綺麗な光景だ。

 

だけど、その時の私は雪に見惚れている訳にはいかなかった。

 

 

 

今の私は、ソ連製の軽戦車T-26・1933年型の砲塔ハッチから顔を出して、前方を警戒している。

 

結構スピードを出しているから、防寒着を着込んでいても凄く寒い。

 

しかも、雪が容赦なく顔を叩いて来るので、頬も痛い。

 

だけど、優秀な戦車長は出来る限り、砲塔から顔を出して外部を見張るのが戦車道の…いや、戦車に乗る者なら誰もが知っている常識だ。

 

今更、寒いだの痛いだのと言っていられない。

 

 

 

それに、今日は…もうすぐ絶対に勝たないといけない大事な試合が始まる。

 

 

 

戦車道の非公式競技・強襲戦車競技(タンカスロン)の今季シリーズ最終戦。

 

私は、この試合を最後に、母からずっと強いられてきた戦車道の世界から引退する。

 

その為には…今日の試合で戦車長として、今季の最多戦車撃破数記録と言う『個人タイトル』を獲得する必要があるのだ。

 

それが、散々ゴネる母からようやく取り付けた、戦車道引退の条件だったから。

 

そしてもう一つ、ある先輩戦車乗りと一騎討ちで決着を付ける為に……

 

 

 

 

 

 

「ねえ、この試合が終わったら本当に戦車道辞めちゃうのぉ…?」

 

 

 

 

 

 

無線で、私に甘える様な口調で言って来たのは、今日は試合に出場せず、私達のチームを陰で支えるマネージャー役としてこの試合会場へやって来た、二階堂 舞(にかいどう・まい)だ。

 

彼女は普段、私のチームで装填手をやっているが、タンカスロンで使っているT-26は、操縦手と砲手、そして戦車長の3人しか乗れない。

 

そして戦車長は、主砲と同軸機関銃の装填手も兼ねなければならないので、装填手は乗れないのだ。

 

だから今日、彼女は試合会場で、主催者や対戦相手との打ち合わせ、必要な予算の管理、車輌整備、砲弾や燃料補給の手伝い等をやってもらっている。

 

『ゴメンね…もう去年の2学期から決めていた事だから…』

 

と、私は無線で舞に返事をしたが…

 

「え~っ…私、みんなとずっと一緒に戦車道したいのになぁ…」

 

と、寂しそうに言い返してくる。

 

舞って、私と同い年なのに甘えんぼさんなんだから…

 

 

 

と思っていたら、ぶっきらぼうな声が左隣から聞こえて来る。

 

 

 

「舞も我儘ばっかりねぇ…『らん』もずっと前から、これで個人タイトルを取ったら戦車道辞めるって、お母様と約束したって言っているのに…」

 

 

 

と言ったのが、砲手で私の隣にいる、野々坂 瑞希(ののさか・みずき)。

 

瑞希とは、幼稚園に入ってからの幼馴染で、戦車道も一緒にやって来た。

 

更に言えば、瑞希は私と違い、自らの意思で戦車道の道へ進んだ。

 

それも小学校に入ってすぐに、だ。

 

そうやって鍛え上げられた、彼女の戦車道の腕前は、私と互角か、あるいはそれ以上…本来なら、この場で戦車長をやっていてもおかしくない。

 

彼女とは、幼い頃からの親友にしてライバル。

 

でも、私が戦車道を嫌いになった訳も彼女は知っていて、その事も理解してくれている…

 

 

 

「まあ…あんたは、お父様があんな事になってから、ずっと戦車道漬けだったし、今年の戦車道高校生大会決勝戦の『アレ』を生で見ちゃったらねぇ…」

 

 

 

と、瑞希は切なそうに呟いたので、私も思わず、済まなそうにこう言った。

 

『ゴメン…瑞希』

 

普段、瑞希の事は「ののっち」ってみんなで呼んでいるけど、私はこう言う真面目な場面ではどんな相手でも絶対仇名で呼ばない事にしている…当然だよね。

 

「あんたが謝る必要ないでしょ。私だって『あの試合』の場に選手としていたら、本当に戦車道辞めちゃうかも知れない…だから、今日は勝つ為に私が砲手を引き受けたのだから、私達の最後の試合、きっちり勝とうね」

 

と、私の思いを汲む様に瑞希はフォローしてくれた…本当は彼女も私が戦車道を辞めると言った時は「何でよ!!」って食って掛かったのに…ゴメン。

 

 

 

するとそこへ、別の少女の声が車内に響く。

 

「あー、それはあたしも同じだよ。今日はマネージャーに回っている舞の分まで、最後まで頑張ろう!」

 

声を掛けてくれたのは、操縦手の萩岡 菫(はぎおか・すみれ)だ。

 

実家の仕事の関係上、いつも週末は1人ぼっちになるから寂しいと言う理由で、戦車道を選んだ娘。

 

 

 

この菫と舞も、私や瑞希と同い年だが、この2人は私が小学3年生になった春に母が立ち上げた、戦車道のユースクラブチームに私や瑞希と一緒に入団した、大切な友達。

 

気が付けば、瑞希とは9年、4人が揃ってからは7年近く、ずっと戦車道をやって来た。

 

私達4人の友情は戦車道で育まれたと言っても、過言じゃないだろう。

 

 

 

だけど、そんな時間はもうすぐ終わる…この試合に勝って、冬が終わり、春が来て高校生になったら、私は故郷(本当の生まれ故郷は日本じゃないけど)を離れて、茨城県の高校へ進学するんだ…10年前に死んじゃった、父さんの生まれ故郷にある女子校に。

 

 

 

『みんな…ありがとう』

 

 

 

と、私は一瞬だけ車内を覗き込んで、操縦席にいる菫の背中と隣で45mm主砲の照準器越しに前方を見つめている瑞希の姿を確かめてから、一言だけ感謝の言葉をかける。

 

そして、再び砲塔ハッチから顔を出して前方を見やると…来た。

 

私達と同じく、チラつく雪の中を突っ切る様に相手側チームの戦車が、前方から勢いよく…パンツァーカイルと言うにはささやかな規模の楔形陣形で、こちらへ突撃を仕掛けようとしていた。

 

どれも、タンカスロンのレギュレーションに合致した、重量10t以内の軽戦車達だ。

 

私は直ちに無線で、自チームの隊長車へ連絡する。

 

 

 

『こちら「みなかみT-26」、原園より隊長車へ。我の前方に敵戦車10輌確認。陣形は5輌1組の楔形陣形が2つ、こちらへ向かって突っ込んでくる。こちらは一旦退却するので、その後の指示を請う、送れ』

 

そして、車内にいる皆に通達。

 

『今から右に回って退却するよ。但しさっき来た道は相手に見られているだろうから、そこは通らずに、少しルートを変える…』

 

 

 

さあ、これで試合開始だ……

 

 

 

ああ…自己紹介が遅れちゃったね。

 

私の名前は、原園 嵐(はらぞの・らん)。

 

出身はドイツだけど、1歳の時に群馬県利根郡みなかみ町から少し離れた山奥へ家族と一緒に引っ越して、今もそこに住んでいます。

 

家族は、10年前の秋に父さんが亡くなってからは、母1人だけです。

 

今日を最後に、5歳の秋から母によって無理矢理続けさせられて来た戦車道から引退して、春からは茨城県の女子校へ…普通の女子高生として進学する予定の15歳。

 

中学3年生の女の子だよ。

 

 

 

 

 

 

雪がちらちらと舞う中、朝10時から始まった、私達のタンカスロンの試合は、正午前に終わった。

 

私達のチームと相手チームは、互いにこの試合の為に編成された、複数の中学校の生徒による連合チームで、相手チームは私達が属する群馬県の隣県チームと言う、急造チーム同士による対戦だった。

 

試合形式は10輌対10輌の殲滅戦だったけれど、急造とは言え、私達群馬県連合チームの方がメンバーのレベルが高い分、終始優位に試合を進め、最後は私達が隣県チームの残った戦車を全滅させて勝利した。

 

ちなみに、私達のチームで『撃破』判定されて白旗を揚げた戦車は、3輌だけだ。

 

もちろん、この試合で最も多くの戦車を撃破し、相手チーム最後の戦車も撃破したのは、私達の駆る、T-26軽戦車だった。

 

 

 

「見事です!! この試合、最後を決めたのは『群馬みなかみタンカーズ』からやって来た、原園 嵐選手率いる『みなかみT-26』でした!! そして、この試合で原園選手は4輌の相手戦車を撃破して、今季の撃破戦車数を通算117輌にまで伸ばし、非公式ながら強襲戦車競技の記録に残っている中では史上最多の年間戦車撃破数を記録した事になります!!おめでとう、原園選手!!」

 

「いやー、原園さんは先日、今季限りでタンカスロン、そして戦車道から引退すると表明しましたが、本当に残念ですね。高校へ進学すれば凄い戦車道の選手になれると思うのですが…」

 

試合会場では、私の気持ちとは無関係に、試合会場で観客向けの実況放送を担当する司会者兼DJと解説者が勝手な事を言っている……

 

まあ、言っている事自体に嘘は無いから、怒る気は無いけどね。

 

 

 

と、ここで気になった人もいるだろう。

 

「どっちも急造チームなのに、何故私達、群馬県連合チームは『メンバーのレベルが高い』分、相手チームに対して終始優位に立っていたのか?」と。

 

答えは簡単だ。

 

私達が所属する戦車道ユースクラブチーム「群馬みなかみタンカーズ」は、群馬県内で戦車道をやっている小中学生や戦車道関係者の間では、非常に知られた存在なのだ。

 

いや、関東でも私達のチームに注目している小中学生や指導者の先生達は少なくない。

 

無論、戦車道チームとして、その知名度に見合った実績も挙げている。

 

学校の戦車道チームではない為、学校での選択教科で履修する戦車道を活動の中心に据えている日本戦車道連盟公式の大会に出る機会は少ないのだが、数少ないユースクラブ同士の大会では、全国大会優勝経験があるし、去年は地区予選を突破して初出場した、戦車道中学生全国大会でいきなり準優勝した事がある(もちろん、この時のメンバーは私達中学生だけで編成された選抜メンバーだった)。

 

それ以外でも親善試合や強化試合の名目で、県内だけではなく県外の小中学校の戦車道チームとも積極的に試合をこなしている。

 

そして、タンカスロンも貴重な実戦経験を積む機会だから、戦車道連盟に対する建前上チーム全体では参加しないが、個人あるいは有志グループでの出場は積極的に行っている。

 

だから、自然と群馬県で戦車道をやっている小中学生は、常に私達のチームの存在を意識し、目標としている。

 

ある娘達は「みなかみタンカーズ」と略して呼ばれる私達のチームに入るのを憧れとし、ある娘にとっては、自らの最大のライバルとして……

 

 

 

つまり、私達「群馬みなかみタンカーズ」がある群馬県では、県内で小中学生の戦車道チーム同士が切磋琢磨する機会が多い。

 

もちろん、その中心にいるのが私達のチームであり、その結果として群馬県で戦車道をしている小中学生は、他県の同じ娘達よりも試合経験が豊富だ。

 

その結果、群馬県では他県よりも小中学生の戦車道のレベルが、近年目を見張る様に高まっているのだ。

 

そんな「群馬みなかみタンカーズ」を7年前に立ち上げ、今や群馬県内だけでなく、関東で戦車道をやっている小中学生やその指導者からも注目される存在に育て上げたのが、私の母…原園 明美(はらぞの・あけみ)。

 

そんな母さんこそ…父さんが亡くなった10年前から、ずっと私に戦車道や強襲戦車競技を強要させ続けてきた、この世で一番嫌いな…たった1人の肉親なのだ。

 

 

 

あっ、話が逸れちゃったね。

 

 

 

さて、自分達の試合が終わり、今日集った群馬県連合チームみんなで昼食を摂った後、私は午後から行われる高校生チームの試合に参加している選手達をじっくり見渡しながら、ある人物がいないか、探していた。

 

「今日はやけに高校生をジロジロ見ているのね…?」

 

と、瑞希が呆れた顔で私を眺めている。

 

でも私は、そんなのを気にせずに独り言を呟いていた。

 

『私からの手紙を読んでいれば、絶対あの人は私に気付くはず…』と。

 

その次の瞬間、瑞希の顔は呆れから驚愕へと変わる。

 

「ちょっと待った…嵐、あんたまさか、マジであの人へ挑戦状を出したの!?」

 

『うん、ののっち。これを最後に、戦車道から引退するつもりで申し込んだんだ。その場所がここ。もちろん1対1でね』

 

 

 

私が平然とした表情で答えると、瑞希は真っ青な顔をして怒鳴り始めた。

 

 

 

「あんたねぇ…マジで、ボコられグマのボコみたいにボコられるわよ!! 相手は単に高校生ってだけじゃない。強襲戦車競技の強豪校エース、それも次期戦車道チーム隊長が決まっている人なのよ!?」

 

『いや、それは分かっているのだけど?』

 

「ねえ嵐?あんたと一緒に、その挑戦に付き合わされるのは、私達なのだけど…どうせなら、あんただけでやってくれない?」

 

『ゴメン、それは無理…って言うか、そもそも戦車で決闘するつもりだから、乗員がいてくれないと困るのだけど?まさか、百発百中の砲手でもあるののっちさん、ここまで来て砲弾を当てられないって訳ではないよね?』

 

「ぐっ…いつも砲術では私に勝てないって口惜しがっているくせに…」

 

と、ののっち…いや、瑞希はがっくりと肩を落として、項垂れていると…

 

 

 

「えっ、じゃあもう1回だけ嵐ちゃんと一緒に戦車戦をやれるんだ、やった!!」

 

と、操縦手の菫が、瑞希とは対照的に喜びの声を挙げた。

 

「ちょっと菫、あんたは平気なの!? 今から高校生相手に果し合いだって言っているのに!!」

 

と、瑞希は反論したが、菫は笑顔を崩さず、事情を知らない人が聞いたら仰天する様な発言をする。

 

「だって私、小学4年生から車に乗ってるから、運転には自信あるもん~♪」

 

「ぐっ…菫…あんたの家はラリー屋で、あんたも実家の裏山を使ってダートラとかジムカーナばっかりやっていたのを忘れていたわ…」

 

そう…今、瑞希が言った通り、菫の実家は、群馬でラリーショップを経営している。

 

それも、ショップの従業員だけでなく家族ぐるみでラリーチームを結成し、全日本ラリー選手権等へ毎年参戦している程の本格派だ(ちなみに、一般には余り知られていないが、群馬県はラリー競技が盛んで、プロのラリー選手も県内から多く輩出している歴史がある)。

 

しかも、このラリーショップにやって来る常連さんの多くも、自前の車でラリーやダートトラック、ジムカーナ等のモータースポーツに参戦しており、その人達をサポートするだけでも結構な収入になると言う。

 

そのせいか、家族で一番年下の女の子である菫までが、小学4年生から実家のチームで使い古したラリーカーに毎日乗って運転の練習をすると言う、世間から見たら非常識な「趣味」を満喫していたりするのだ…もちろん公道を走ったら無免許運転だから、実家が持っている裏山の中にある閉鎖されたコースしか走らないとの事だが。

 

その代わり、週末になると家族は総出で全国各地の競技会場へ転戦する為、最悪の場合、菫は競技のある週の金曜日の朝から翌週の月曜日の午後まで、家族と離れて1人ぼっちになってしまう事があった。

 

そんな娘の為に、家族が薦めたのが戦車道だった、と言うのもアレな話だけど…と思っていたら。

 

 

 

「ああ~っ、ののっちも菫ちゃんもいいなぁ、嵐ちゃんの最後の試合、一緒の戦車に乗れて…」

 

 

 

おっと、その隣で舞が涙ぐんでいたのを忘れていた…

 

それに気付いた私は、苦笑いを浮かべながら舞に寄り添った。

 

『ゴメンね、舞…でも舞もマネージャーを頑張ってくれているから、その分まで私も頑張るね…そして勝ったら、明日の私の最後のチーム練習、一緒の戦車に乗ろう』

 

「うん…嵐ちゃんありがとう…応援するからねっ」

 

と、舞が微笑みながら、目に浮かんでいた涙を拭った正にその時。

 

 

 

これから始まる高校生チームの試合に登場する、あるチームの先頭に立つ仕立ての良いコートを着た女子高生が私に目を合わせる。

 

すると、彼女はその一瞬だけ不敵な笑みを浮かべてから、通り過ぎて行った。

 

その姿を見た舞や菫、そして瑞希も表情が一変する。

 

そう…彼女こそ、私が探していた「相手」だ。

 

戦車道では先輩に当たる、1人の女子高生である。

 

その女子高生の名は、ヤイカ。

 

分かる人には分かるだろう。

 

強襲戦車競技の世界では強豪校として知られ、今季もタンカスロン王者となった、福井県のボンプル高校戦車道チームのエースを張っている、誇り高き少女。

 

既に、新年度からは次期戦車道隊長に就任が決まっている。

 

そんな彼女が、一介の中学3年生、それもこの試合を最後に戦車道から引退を公言している私に視線を送るだけでなく、不敵な笑みを浮かべてさえいた。

 

この瞬間、私は確信した。

 

 

 

間違いない。ヤイカさんは私からの挑戦を受けてくれる!!

 

 

 

(プロローグ・前編終わり、後編へ続く)

 

 





皆様始めまして。

本作は、当ハーメルンにおいて連載された、幾つかのガルパンSSに刺激を受けて書き始めました。

まず、お名前は挙げませんが、自分に本作の執筆を始めるきっかけを与えてくれた、これらのガルパンSS作品の作者様に感謝したいと思います。

そして、もちろんガールズ&パンツァーの製作スタッフや、今ここをご覧になっているファンの皆様にも。

今後の展開ですが、前後編となるプロローグ終了後、原作アニメ版を踏襲するつもりですが、様々なオリジナル設定や設定の独自解釈が入って来ると思います。

但し、これらのオリジナル設定や独自解釈は極力、原作や公式スピンオフ作品の設定を尊重した上で展開するつもりです。

どこまで尊重できるか自信はありませんが…。

と言う訳で、この物語がどこへ向かうかは分かりませんが、お楽しみ頂ければ幸いです。

それでは次回、プロローグ後編をお楽しみに。

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