戦車道にのめり込む母に付き合わされてるけど、もう私は限界かもしれない   作:瀬戸の住人

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今回は準決勝・対プラウダ戦直前の人間模様を御送りします。
実は、ふとした思い付きで“或る人物”に“或る漫画”からの台詞のパロディを語らせた処、凄くしっくりした形になりましたので、気になる方は探して見て下さい。
其れでは、どうぞ。



第68話「準決勝・直前の様子です!!」

 

 

 

「此れより、“第63回戦車道高校生全国大会”準決勝・第二試合『青森県代表・プラウダ高校対茨城県代表・大洗女子学園』の試合を開催致します!」

 

 

 

場内アナウンスが流れると同時に、試合会場に集まった観客達から歓声が上がる中、実況席で実況を担当する首都テレビアナウンサー・加登川 幸太が観客の“熱気”を全国の御茶の間へ伝える。

 

 

 

「此の試合会場は北緯50度を越える酷寒の地に在り、更に昨日から雪が降り続いていてすっかり雪化粧をしています。現在時刻は午後6時45分を回り、空は暗くなりました。気温も氷点下10度近くに迄下がっていますが、今大会初の()()()()()()を迎えた観客席の熱気は最高潮!此の寒さを吹き飛ばそうかと言う勢いで、対戦する両校への応援合戦が始まっています」

 

 

 

彼の実況に合わせて、首都テレビの実況カメラが大洗女子学園側・応援席の様子を映すと其処は氷点下だと言うのに、全国から集まった観客で満員だった。

 

勿論、其の中には大洗女子学園・中等部四人組(詩織・華恋・由良・光)や秋山 淳五郎・好子(優花里の両親)夫妻、そして華恋の従姉で“あんこうチーム”砲手・五十鈴 華の母・百合と五十鈴家の奉公人・新三郎の姿も在る。

 

其の後、映像が実況席に戻ったタイミングで、加登川アナウンサーが実況を再開した。

 

 

 

「其れでは、今夜の実況席のメンバーを御紹介しましょう。先ず、解説は旧ソ連製戦車とプラウダ高校に御詳しい戦史研究家兼戦車道解説者の斎森 伸之さんと、実はイタリアだけで無く旧ソ連・ドイツ・そして日本製戦車にも御詳しい吉山 和則さんのダブル解説で御送り致します」

 

 

 

其処で、彼は一旦言葉を切ると……

 

 

 

「そしてもう一方、今夜は“素敵なゲスト”として“ラブライカ”のメンバー・“新田 美波さん”*1にも御越し頂いております。御三方、どうぞ宜しく御願い致します」

 

 

 

「「「宜しく御願いします」」」

 

 

 

一方、試合会場からやや離れた場所には、様々な形状をしたアンテナを持った大型トレーラーやトラックが数台集結しており、此れ等の車体にはポップな字体で「チャンネルは13」のキャッチコピーが書かれて有る。

 

此れこそが、今年から戦車道全国高校生大会の実況中継を担当する“首都テレビ”の中継部隊である。

 

其の車輌群の中に、一際目立つ大型トレーラーが在った。

 

車体側面に「中継指揮車」と書かれた其の車内では、十人程のスタッフが多数設置されたモニターを見詰め乍ら、様々な中継用機材を用いて実況映像の編集・放送作業を行っている中、其の中心に居る“ヤクザの若頭の様な、サングラスを掛けたパンチパーマの男”が不機嫌そうな表情でモニターを睨んでいた。

 

彼こそ、首都テレビ・スポーツ部エグゼクティブ・プロデューサーで、今年の戦車道全国高校生大会の実況中継では総合プロデューサーを務める、八坂 信夫である。

 

すると中継の編集作業を担当する若手スタッフの一人が彼の表情を見て、不安気な声で問い掛けて来た。

 

 

 

「プロデューサー、何か此の試合に不安でも有るのですか?其れ共視聴率を気にしているのですか?」

 

 

 

其れに対して、八坂は険しい表情を保ち乍らも冷静な声で答える。

 

 

 

「視聴率は気にしちゃいない。此の大会、当初目標としていた“実況中継の平均視聴率10%以上”はほぼ達成しているし、先日の大洗女子対アンツォオ戦や準決勝第一試合の黒森峰対聖グロ戦の最高視聴率は数字を取り辛い平日昼間の時間帯だったにも関わらず15%を超えたからな。そして此の試合は日曜のナイターだから、展開次第で最高視聴率は20%を超えると思う」

 

 

 

其の答えを聞いた若手スタッフは「じゃあ、何故難しい顔をされていたのですか?」と問い返した処、八坂は「其れはな……」と前置きしてから、こう答えた。

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()だよ。先ず此の試合、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と言っても良い」

 

 

 

其れに対して若手スタッフは「でも大洗女子は其の前評判を覆して、サンダースやアンツィオに勝ったじゃないですか?」と反論するが、八坂は首を横に振ってから“自身の見解”を述べる。

 

 

 

「あのな、俺も此の大会に備えて戦車道の事を勉強して来たし、昔“陸上自衛隊に一年間密着取材したドキュメンタリー番組”を制作する為に取材をした時の人脈を生かして、此の大会に向けて陸自の関係者や軍事・戦車道の専門家とのインタビューを繰り返して来たから分かる…()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

上司の見解に対して若手スタッフは「其れは……」と言い返そうとした時、八坂は後輩の発言を先取りする形でこう告げた。

 

 

 

「“()()()()()()()()()()()()”なんて、言うなよ?」

 

 

 

其の上で、彼は中継指揮車内に居る他のスタッフも自分の話を聞いて居る事を意識しつつ、少し大きめの声で語り始めた。

 

 

 

「出場車輌の数や個々の戦車の性能差は勿論の事、試合会場はプラウダが得意とする雪原だ。幾ら大洗女子が個々のメンバーの創意工夫と隊長である西住 みほちゃんの能力の御陰で勝ち上がって来たとは言え、()()()()()()()()()()

 

 

 

其の言葉に、話を聞いて居たスタッフ全員が沈黙を余儀無くされる中、彼は更に話を続ける。

 

 

 

「其れに、此の試合が終わったら、()()()()()()()が俺達を待ち受けている」

 

 

 

其れに対して、今度は音声担当の女性スタッフが「()()()()()って、一体何なのですか?」と問い掛けた処、八坂は小さく頷いてからこう答えたのだ。

 

 

 

「もしも、今夜の試合でプラウダが勝ったら、()()()()()()()()()()()()()()()になる…()()()()が分かるか?」

 

 

 

「其れって!?」

 

 

 

彼の発言に対して、質問をした女性スタッフが()()()()()に気付いて絶句していると此処迄無言で話を聞いて居た壮年の男性スタッフが静かに口を開いた。

 

 

 

「“前回大会では仲間達の救助に行った黒森峰の副隊長(みほ)が乗って居たフラッグ車を撃破して優勝した上、今大会でも相手校の選手(ヴァイキング水産)を怪我させてでも連覇を狙うプラウダ”対“前回大会決勝戦で十連覇と引き換えに仲間達の命を助けた副隊長(みほ)を追い出した黒森峰”ですか…確かに()()()()()()()()()になりますね」

 

 

 

其の男性が、此の実況中継ではチーフディレクターを務める“首都テレビ一のベテランスタッフ”だと気付いた八坂は、彼に向けて頷くと忌々しそうな声でこう語った。

 

 

 

「其の通りだよ、大滝(おおたき)さんそんな“()()()()()()()()”が優勝争いをする訳だ。こんな酷い決勝戦を観たがる視聴者が一体どれだけ居るのか、考えるだけでもゾッとするよ!」

 

 

 

其の時、最初に彼へ質問をした若手スタッフが戸惑い気味の声で再び問い掛けて来た。

 

 

 

「前から思っていたのですが…プロデューサーはスポーツ部に来る前、ウチ(首都テレビ)の看板部署で有る報道部で幾つものスクープをモノにして“報道部のエース”と呼ばれていましたよね。其れが何故、御自身の意志でスポーツ部へ移られたのですか?」

 

 

 

すると八坂は苦笑いを浮かべつつ、こう答えたのである。

 

 

 

「其れはな…何回スクープをモノにしても、()()()()()()()()()()()()に気付いちまったからさ」

 

 

 

 

 

 

同じ頃、此処は東京都内・湾岸地区に在るライブハウス「Dietrich(ディートリッヒ)・TOKYO」。

 

此の国内有数のライブハウスで、今「346プロダクションPresents・全国ローカルアイドルバトル」の決勝戦が開催されている。

 

其の舞台に…“茨城県代表”として、“大洗のアイドル”磯前 那珂が出場していた。

 

 

 

「とうとう、此処迄やって来たんだ!」

 

 

 

戦車道全国高校生大会・第二回戦“大洗女子学園対アンツィオ高校”戦で、大洗女子学園が勝利した二日後、彼女は都内で行われた本イベントの関東地区予選を勝ち抜き、決勝進出を果たしたのだ。

 

そして今日、大洗女子学園・戦車道チームが青森県代表のプラウダ高校と準決勝を戦う時間帯に、彼女も“メジャーデビューを賭けた大勝負”に挑もうとしている。

 

 

 

()()()()()と言う違いが有るし、()()()()も違うけど、()()西()()()()()()()()()()()()()…此の勝負、絶対に勝ちたい!」

 

 

 

ステージの舞台裏で、決勝戦の演目である“歌を中心としたライブパフォーマンス”の順番を待っている那珂は、先にステージ上で歌っているライバルの歌を聞き乍ら、昨日大洗女子学園・戦車格納庫で、西住 みほ達戦車道チームのメンバーと互いに励まし合って居た時の事を回想していた。

 

 

 

 

 

 

「皆。盛り上がっている処で悪いんだけど、明日は私も“全国ローカルアイドルバトルの決勝戦”が有るから、準決勝の応援には行けないんだ…御免ね」

 

 

 

翌日に迫っていた戦車道全国高校生大会・準決勝に向けて防寒着の準備を進め乍ら、メイクや仮装・応援等の話題で盛り上がって居た大洗女子学園・戦車道チームメンバーに会いに来た那珂は、何時もの元気さとは正反対の口調で“準決勝の応援に行けない事”を詫びたが……

 

 

 

「良いんですよ。明日は那珂ちゃんも大事な日なのですから」

 

 

 

『那珂ちゃんも“メジャーデビューを賭けた大一番”なんでしょ?なら、そっちに集中して下さい!』

 

 

 

先ず、みほと原園 嵐が相次いで那珂ちゃんを励ますと、続いて大洗女子学園・戦車道チームのメンバー全員が一斉に“応援メッセージ”を贈ったのだ。

 

 

 

「「『那珂ちゃん、“ローカルアイドル日本一”を目指して頑張れ!』」」

 

 

 

彼女達の声援に、那珂は薄っすら涙を浮かべて「皆、有難う!」と答えた後、彼女達を見詰め乍ら“自分がアイドルを目指した訳”を語り始めた。

 

 

 

「私ね…子供の頃から歌が大好きで、皆から『歌が上手だね』って言われたから嬉しくて。其れで、小学生の時から歌のレッスンを続けて茨城県中のカラオケ大会に出場したら次々に優勝して“カラオケ大会荒らし”って言われる様になった頃、水戸市内にある芸能プロダクションの社長をしている“赤城さん”って人に“アイドルとしてデビューしませんか?”って言われて、スカウトされたの」

 

 

 

那珂の話を大洗女子学園・戦車道チームのメンバーが静かに聞いて居る中、彼女は“スカウトされた当時の事”を語り続ける。

 

 

 

「でも其の時は“()()()()()()()()()()()()”が上手くイメージ出来なくて、即答出来ずに悩んでいたんだ。ところがね、其の最中に“あの大震災”が起きたんだ」

 

 

 

此処で、みほ達が緊張した表情を浮かべると彼女はこう語る。

 

 

 

「“あの大震災”で起きた地震や津波によって大洗町も大きな被害を受けたけど、本当の被害は“目に見える物”だけじゃなかった」

 

 

 

そして那珂は戦車格納庫の天井を見上げ乍ら“当時の大洗町で起きた出来事と自分との関わり”を告白した。

 

 

 

「此の町は観光で栄えて来たんだけど、震災直後に町とは無関係の人達がネット上で様々なデマを垂れ流した所為で、震災被害が復旧しても観光客が戻って来ないし、町の人迄元気が無くなって…でも、そんな町の姿を見た時、私は初めて“歌を歌い続ける事の意味”を知ったんだ」

 

 

 

其処で、彼女は一旦言葉を区切った後、“其の時、自分が下した決断”について語る。

 

 

 

「そして“歌で大洗町の人々を励ましたい”と決意した私は、社長の赤城さんに『那珂ちゃんが故郷の皆を元気にします!』と宣言して、赤城さんのプロダクションからアイドルデビューしたの」

 

 

 

「「『那珂ちゃん、凄い!』」」

 

 

 

那珂の告白に、みほ達大洗女子学園・戦車道チームの皆が感動の声を上げると彼女は笑顔を浮かべ乍ら「ううん…凄いのは、戦車道を頑張っている皆だよ」と語った後、こう告げたのだ。

 

 

 

「私はデビューしてから未だ1年程しか経っていないし、プロダクションも地元密着型の小さな会社だから活動は毎月続けているライブが中心で、御客さんも余り入らない時が有ったから正直不安な日々を過ごしていたんだ…だけど、そんな時に西住さん達が戦車道をやっている姿を見て元気を貰ったんだよ」

 

 

 

“何時も元気な彼女が自分達から元気を貰っていた”事を知って、驚くみほ達の表情を見た那珂は“飛び切りの笑顔”で、こう宣言する。

 

 

 

「だから、那珂ちゃんも今度のイベントで、西住さんや皆と一緒に勝ちます!だから皆も準決勝、頑張って下さい!」

 

 

 

彼女からの“激励”に、みほ達大洗女子学園・戦車道チームの全員も「「「有難う、那珂ちゃん!頑張ります!」」」とエールを返したのだった。

 

 

 

 

 

 

そして彼女が回想を終えた時。

 

ステージ上から、此の決勝戦の司会を担当する346プロダクションの“女子アナ出身アイドル”川島 瑞樹の声が聞こえて来る。

 

 

 

「青森県代表“パンツァーアイドル・なたりん*2さんでした!皆様、盛大な拍手をどうぞ!」

 

 

 

其の時、自分の前でパフォーマンスを見せたアイドルが“今、大洗女子が準決勝を戦おうとしている相手・プラウダ高校と同じ青森県代表だ”と知った那珂の闘志に火が付く!

 

 

 

「そうか!あの()()()()()()…那珂ちゃん、絶対負けないんだから!」

 

 

 

実は“パンツァーアイドル・なたりん”の正体は、昨年度のプラウダ高校戦車道チーム隊長“ナターリア*3”だったのだが、流石に其処迄は知らなかったものの相手が見せたパフォーマンスのレベルの高さに気付いて居た彼女は“負けるもんか!”と闘志を燃やす中、司会者(瑞樹)から呼び出しの声が掛かった!

 

 

 

「続いては、茨城県代表“大洗のアイドル・磯前 那珂さん”!曲は『恋の2-4-11』です、どうぞ!」

 

 

 

そして“絶対、此のイベントで優勝したい!”との決意を新たにした那珂はステージに立つと2000人の観客の前で勢い良くジャンプした後、気合の入った声で挨拶した。

 

 

 

「皆、大洗のアイドル、那珂ちゃんだよー!今夜はよっろしくぅ!」

 

 

 

 

 

 

一方、此方は再び、“第63回戦車道高校生全国大会”準決勝・第二試合「青森県代表・プラウダ高校対茨城県代表・大洗女子学園」の試合会場内に在る、大洗女子学園・戦車道チームの待機場所。

 

 

 

「寒っ…マジ寒いんだけど!?」

 

 

 

あんこうチーム(Ⅳ号戦車F2型仕様)”無線手・武部 沙織が会場の寒さに震える余り弱音を吐くと、其の姿を見た“ニワトリさんチーム(M4A3E8)”砲手・野々坂 瑞希(ののっち)が、「だから“準決勝の試合会場は北緯50度を越えるから、生半可な防寒装備じゃダメですよ”って言いましたよ?」と指摘する。

 

続いて“ニワトリさんチーム(M4A3E8)”操縦手・萩岡 菫も「“カイロや毛糸のパンツ位じゃあ凍えちゃいますよ”って、言ったじゃないですか?」とツッコむと、瑞希や菫のチームメイトで装填手の二階堂 舞が寒さをモノともしない元気な声で、こんな“ボケ”をカマして来た。

 

 

 

「上半身裸にマントと海パン姿で北極圏へ突入(アラスカ半島620マイル)しようとした“北海道出身のモジャモジャ頭のタレントさん*4じゃ無いんだし♪」

 

 

 

其処へ“ニワトリさんチーム(M4A3E8)”リーダー兼戦車長・原園 嵐が呆れ顔を浮かべつつ『舞…其処で其れを言う?』とツッコんで居た頃、大洗女子学園・戦車道チーム隊長兼“あんこうチーム(Ⅳ号戦車F2型仕様)”戦車長・西住 みほとチームメイトの装填手・秋山 優花里の二人は冬季戦仕様になった“カバさんチーム”のⅢ号突撃砲F型の最終点検を行っていた。

 

 

 

「Ⅲ突の履帯は“ヴィンターケッテ(冬季用履帯)”にしたし、ラジエターに不凍液も入れたよね?」

 

 

 

「はい!」

 

 

 

そして二人が点検を終えた時、此の準決勝から大会に参加する“カモさんチーム(ルノーB1bis)”リーダー兼戦車長(更に、47㎜砲々手&装填手兼通信手でもある)・園 みどり子(ソド子)が仲間の操縦手・後藤 モヨ子(ゴモヨ)や75㎜砲々手兼装填手・金春 希美(パゾ美)と共に、緊張した表情を浮かべ乍ら直立不動の姿勢で立って居るのに気付いたみほは、みどり子(ソド子)の緊張を(ほぐ)す為に彼女へ声を掛ける。

 

 

 

「あの、行き成り試合で大変だと思いますけど、落ち着いて頑張って下さいね」

 

 

 

其処へ、通りかかった冷泉 麻子も一言。

 

 

 

「分からない事が有ったら、無線で質問してくれ…()()()

 

 

 

其の時、“自分が気にしている綽名(ソド子)”を呼ばれたみどり子(ソド子)は“遅刻常習犯として()()()()関係にある”麻子に目掛けて「だから、()()()って呼ばないでよ!私の名前は“園 みどり子(ソド子)”!」と叫んだが、麻子は……

 

 

 

「分かった…ソド子」

 

 

 

と、相手の気持ちを逆撫でする様な答えを返した為、みどり子(ソド子)は「全然分かって無いじゃないの!」と怒鳴り返すのであった。

 

一方、そんな二人の姿を見ていた優花里の隣にやって来た嵐が微笑み乍ら話し掛ける。

 

 

 

『秋山先輩、西住先輩は何時も気になる人には必ず話し掛けてくれますね。ああやって緊張を解してくれると私も嬉しくなります』

 

 

 

「はい。私も戦車道の初日、最初に声を掛けてくれたのは西住殿でした…西住殿は何時も自分から先に声を掛けてくれるんですよね」

 

 

 

すると嵐が羨ましそうな表情で優花里を見詰めつつ、こう答える。

 

 

 

『いいなあ…私は逆なんです。西住先輩がコンビニの前で“あんこうマークの交通標識”に頭をぶつけたのを見て、思わず「大丈夫ですか!?」と話し掛けたから』

 

 

 

「そうだったんですか…原園殿、今度詳しく話を聞かせてくれませんか?」

 

 

 

『はい!』

 

 

 

と、二人が隊長のみほの事で盛り上がっていた処、何時の間にか嵐の隣へやって来た瑞希が困惑気味の声で話し掛けて来た。

 

 

 

「秋山先輩に嵐、話の途中で済まないのですが…()()を見て欲しいんです」

 

 

 

「アレは…緊張している園殿(ソド子)が居るかと思えば」

 

 

 

『うわっ…皆、リラックスし過ぎ!?』

 

 

 

瑞希の指摘で、自分達の前方を見た優花里と嵐は、目の前に居る仲間達の姿を見て仰天した。

 

 

 

待機場所で、雪合戦をしている“ウサギさん(一年生)チーム”。

 

 

 

雪が降る中でもバレーの練習を忘れない“アヒルさん(バレー部)チーム”。

 

 

 

そして待機場所の一角で、“戦国武将・真田 信繁(幸村)”と思われる雪像を作っている“カバさん(歴女)チーム”。

 

 

 

間も無く準決勝を迎えるチームとは思えない()()()()()()()()()()()に対して瑞希は呆れ声で、こうボヤくのだった。

 

 

 

「此れで、去年の優勝校(プラウダ高校)と戦うんだから、皆大した度胸よね」

 

 

 

瑞希のツッコミを聞いた嵐と優花里が揃って「『ア、アハハ…』」と引き攣り笑いを浮かべて居る時、其処から少し離れた場所から彼女達の会話を聞いて居る少女が居た。

 

カメさん(生徒会)チーム”リーダー兼通信手(但し、車内では干し芋を食べる以外に何もしない)にして、大洗女子学園生徒会長・角谷 杏である。

 

此の時、彼女は自分に言い聞かせる様な小声で、一言呟いた。

 

 

 

「原園ちゃんも野々坂ちゃんも相変わらずのツッコミ振りだねえ…まあ、緊張でガチガチになるよりは良いか♪」

 

 

 

そして彼女は、昨日の放課後に生徒会長室へやって来た原園 嵐との会話を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

其れは“前日、みほが生徒会に呼ばれた”事を戦車格納庫で聞いて居た嵐が、みほと生徒会の関係を心配して“みほに『生徒会の秘密=此の大会に優勝出来ないと学園が廃校になる』事実を告げたのか?”と尋ねに、杏達生徒会役員の下へやって来た時の事である。

 

其の席上、杏から「昨夜は、みほや生徒会役員達と一緒に鮟鱇(あんこう)鍋を食べたが、“生徒会の秘密”については言えなかった」事を知らされた嵐は安堵し、其処から話題は最近の出来事等と言った雑談へと変わろうとしていた。

 

 

 

「いや~っ、原園ちゃん。寒くなって来たねえ♪」

 

 

 

「昨日、北緯50度地点を越えましたからね」

 

 

 

「次の試合会場は北ですもんね」

 

 

 

「今の季節が“初夏”だって言うのが信じられ無い位の寒さですもんね」

 

 

 

杏が嵐へ話し掛けたのを皮切りに、生徒会書記の桃、副会長の柚子、そして戦車道担当・副会長補佐官の佐智子の順で皆が“此処数日続いている()()()()()()()”を話題にして居ると嵐も『そうですね』と答えた処、佐智子が淹れた御茶を飲んでいた桃がこんな事を言って来る。

 

 

 

「全く、昨日も西住(みほ)に言ったのだが、“試合会場をルーレットで決める”のは止めて欲しい!」

 

 

 

すると嵐がキョトンとした声で“()()()()”を言い出した。

 

 

 

『河嶋先輩…若しかして、“北海道ローカルTV局の()()&()()()()()()()番組”みたいに“カントリーサインを描いたカードを引く(212市町村カントリーサインの旅)”か“ガラガラを使った籤引き(北海道完全制覇の旅!!)”で会場を決めた方が良かったと思っていませんか?』

 

 

 

其れに対して、桃は呆れ声でこう答える。

 

 

 

「原園…御前、()()()()()T()V()()()()()()()()()()()()

 

 

 

『はい。子供の頃から()()()()()()を両親と一緒に何度も見て来たので、つい……』

 

 

 

すると二人の会話を聞いて居た佐智子が「良恵も其のTV局の“()()()()の“藩士(ファン)”だけど、彼女が“原園さんの方がもっと凄い”って言っていたのは本当だったんですね」と嵐に語り掛けた処、彼女は恥ずかし気な声でこう答えた。

 

 

 

『当時、陸上自衛官として北海道の部隊に勤務して居た大叔母さんの鷹代さんが面白がって録画したビデオを両親宛に送って来たのが発端なのだけど……』

 

 

 

此れに対して桃が「其れで、家族全員がハマった訳か……」と呟いたのを聞いた嵐は『はい。でも、今は瑞希(ののっち)の方がもっとハマっていますけどね』と答えた後、今度は杏へ向けて、こう問い掛けた。

 

 

 

『其れで会長()。もう一度確認しますが、結局昨晩は西住先輩と一緒に鮟鱇鍋(あんこうなべ)を食べただけで、先輩には“学園の廃校”を告白する事が出来なかったのですね』

 

 

 

此れに対して、杏が「うん」と答えると、嵐が心底“ホッとした”表情を浮かべつつ『良かった…もしも廃校の事を言っていたら、西住先輩はプレッシャーで潰れてしまうかも知れないと思って、心配していました』と語った為、其の会話を聞いて居た桃が心配気気な声で「原園……」と語り掛けると、杏が桃を制する様な声で、こう語った。

 

 

 

「此れで良いんだよ。転校したばかりで重荷背負わせるのも何だし」

 

 

 

だが、此処で彼女の一言を聞いた嵐が皮肉気な声でこう語る。

 

 

 

会長()。其の割に、私にはアッサリ重荷を背負わせましたね。(明美)の口車に乗せられて』

 

 

 

すると、杏はバツの悪そうな表情を浮かべ乍ら、嵐に向けて謝罪をした。

 

 

 

「あ…御免。あの時は明美さんから“()には本当の事を言え”って言われていたから。其れが戦車道支援の条件だったし」

 

 

 

其れに対して、佐智子が「会長()…其れ、結構酷く無いですか?」と語り掛けたが、其れを聞いた嵐は意味深な声で『全く、佐智子ちゃんの言う通り……』と答えた後、急に笑顔を見せると杏に向けてこう答えたのだった。

 

 

 

『でも、ホッとしました。会長()って“()()()()()()”じゃ無かったんですね

 

 

 

其の発言を聞いた柚子が、意表を突かれた様な声で「原園さん?」と問い掛けた処、嵐は彼女に視線を向けてから、こう説明する。

 

 

 

『西住先輩は心優しくて繊細な人だから、きっと本当の事を告げたらショックを受けて試合処じゃ無くなっていたと思います。でも、会長()は其の事を告げられなかった』

 

 

 

其れに対して、桃が心配気な声で、杏に対して「ですが…やはり会長()、事実を告げた方が良かったのでは?」と問うたが、杏は飄々とした声で「西住ちゃんには事実を知って委縮するより、伸び伸び試合して欲しいからさ」と答えた処、再び嵐が皆に向けて笑顔でこう語る。

 

 

 

『良かった…やっぱり私、此の学園で戦車道に戻れて良かったです』

 

 

 

「「?」」

 

 

 

嵐の一言に、杏と桃が互いに彼女の笑顔を見乍ら戸惑っていると、彼女は普段の“男勝り”な態度とは対照的な優し気な声で、こう語ったのである。

 

 

 

『前にも話しましたが、此の学園艦(大洗女子)は、私の(直之)さんの故郷で、最初私は“(直之)の故郷を守る”為に、否応無く戦車道へ戻るしか有りませんでした…だけど、そんな私に西住先輩や学園の皆が教えてくれました』

 

 

 

其処で、彼女は一旦言葉を区切ると、こう語る。

 

 

 

『“戦車道は楽しい”って』

 

 

 

其の言葉に、生徒会の面々が“ハッ”とした表情に一変すると嵐は再び“自分の想い”を語り続ける。

 

 

 

『其れは偶然にも(直之)さんの口癖と同じで、しかも皆は其れを行動で示していたのです…皆、(直之)さんの事は誰も知らないのに』

 

 

 

其の“告白”を聞いた桃が思わず、感嘆の声で「原園……」と話し掛けると、彼女は“飛び切りの笑顔”で生徒会の皆へ“今の自分の想い”を伝えたのだった。

 

 

 

『だから私、此の学園を卒業する迄()()()()()()()()()()()()と思っています』

 

 

 

そんな彼女の“想い”を聞いた、杏・柚子・桃の三人が思わず感動している中、佐智子だけが不安気な声で「原園さん、でも……」と呟き、其処から“次の試合で負けたら、私達の学園は廃校になるんです”と告げようとした時、話の流れを察した柚子が彼女の話を遮る様に、皆へ声を掛けた。

 

 

 

炬燵(こたつ)、熱く無い?」

 

 

 

其れに対して嵐が『あっ…そう言えば、一寸熱くなって来たかも』と呟くと、会長()がこう語る。

 

 

 

「小山が予算遣り繰りして買った炬燵(こたつ)なんだよ~。他にも色々買ったよな♪」

 

 

 

すると柚子が笑顔を浮かべて「冷蔵庫とか電子レンジとかホットプレートとか」と語ると、会長()が頷き乍ら「体育祭や合唱祭や学園祭の前には、此処でよく寝泊まりしたからなあ。去年は“大カレー大会”と言うのもやってだなあ……」と、当時の事を述懐した処、話を聞いた嵐が笑顔でこう述べた。

 

 

 

『此の間、良恵ちゃんと佐智子ちゃんから其の事について聞きましたけれど、生徒会の皆さんは本当に“遣りたい放題”をしていたんですね』

 

 

 

其れに対して柚子が苦笑しつつ、何かを思い出した様に「あっ、私達一年の時から生徒会やってて……」と語り出した処、杏も当時の事を思い出し、皆に向けてこう呼び掛けた。

 

 

 

「そうだ!珍しい物があるんだよ…これ♪」

 

 

 

『?』

 

 

 

彼女の呼び掛けを聞いた嵐が“何を出して来るのだろう?”と思いつつ戸惑っていると杏が炬燵(こたつ)の上にアルバムを広げ乍ら、嬉しそうな声で再び皆へ呼び掛ける。

 

 

 

「ほら!河嶋が笑ってる♪」

 

 

 

其れは“大洗女子学園の正門前で撮られた、杏・柚子・桃の記念写真”だった。

 

 

 

『あっ!河嶋先輩、片眼鏡を掛けていない!()()()()()()()()じゃないですか!?』

 

 

 

此の写真を見た嵐が当時の桃の姿を見て嬉しそうな声で指摘すると言われた当人は恥ずかし気な声で「そんな物見せないで下さいよ!」と叫んだが、杏は桃の悲鳴等馬耳東風とばかりに、次々に新たな写真を皆へ見せる。

 

 

 

「此れは仮装大会の時の写真。此れは夏の水掛け祭り。泥んこプロレス大会!」

 

 

 

其れを見た嵐が笑顔で『どれも凄く楽しそう!』と声を上げると杏がポツリと一言、寂しそうにつぶやいた。

 

 

 

「うん…楽しかった」

 

 

 

其れに釣られる様に、桃と柚子も……

 

 

 

「本当に楽しかったですね」

 

 

 

「あの頃は……」

 

 

 

そして、切ない表情で沈黙してしまった三人を見た佐智子が「先輩方……」と呼び掛ける中、同じく心配気な表情になった嵐が何かを話し掛けようとした時、先に柚子が杏へ問い掛けた。

 

 

 

「御茶、淹れましょうか?」

 

 

 

其れに対して、佐智子が「はい、私が淹れて来ます!」と柚子へ告げて御茶の準備を始めると、桃が落胆した声で「ああ…終わりか」と呟いた時だった。

 

嵐が自信有り気な声で、皆へこう告げたのである。

 

 

 

『大丈夫です、先輩方…終わりになんか、絶対にさせません!』

 

 

 

其の言葉を聞いた桃・柚子・佐智子が驚きの表情を見せる中が、杏が戸惑い気味の声で「原園ちゃん?」と呼び掛けると、嵐は確信に満ちた声でこう答えたのだ。

 

 

 

『私、父さん(直之)が生まれ育った此の学園艦に来て、西住先輩や学園の皆と出会えた御蔭で“()()()()()()()”って、初めて分かったんです…そんな学園を絶対廃校なんかにさせない。優勝迄後二試合、何が何でも勝ちます!』

 

 

 

 

 

 

此処で、“昨日の回想”を終えた角谷()会長は、済まなそうな表情で嵐の後ろ姿を見詰め乍ら、こう呟いた。

 

 

 

「御免、原園ちゃん…やっぱり、私は()()()()()()()()()だよ」

 

 

 

そして、角谷()会長は“自分自身への懺悔”を始める。

 

 

 

私が原園ちゃんに望んだのは、試合の中で“みなかみの狂犬”としての本性を顕して、チームを勝利に導いて欲しいと言う事だったんだ。

 

“試合中、戦車で立ち塞がる者有らば此れを撃て*5って言うのが私の望みだった。

 

幾ら西住ちゃんに期待して居たからと言って、正直彼女一人だけで優勝出来るなんて思っていなかった…其れこそ“重荷を背負わせる”行為だからね。

 

そんな時、明美さんから『チームが強くなる為には“チームリーダー(隊長)”とは別に“()()()”が必要よ♪』と言われて、初めて原園()ちゃんの事を教えられた時、“西住ちゃんと原園ちゃんの力を合わせる事が出来れば、本当に勝てるかも知れない”と思ったんだ。

 

そう…私達・大洗女子にとっては“西住ちゃんが()で、原園ちゃんが()()なんだ。其々は何処にでも居る普通の女の子に過ぎない。でも二人が戦車に乗って一緒に戦えば、どんな相手でもぶっ飛ばす力を出してくれる。二人は出会わなければ只の女の子として高校生活を終えただろう。だけど、二人は出会った。()()はずっと炸裂するのを待っている。そして()()を炸裂させられるのは()だけなんだ。

 

 

 

そして…“自分自身への懺悔”を終えた角谷()会長は、苦笑いを浮かべて、こう呟いた。

 

 

 

「アハハ…私、“ダメ人間(ミ●ター)”だなあ。明美さんに薦められて買った“タイ南部に在る犯罪者と悪党だらけの港街(ロ●アプラ)を舞台にした漫画”から台詞をパクるなんて。まあ、私は“あの漫画”は結構好きなんだけど」

 

 

 

 

 

 

そして、迎える準決勝。

 

試合に関係する人々の様々な思惑や願いが交差する中、“戦車道全国高校生大会史上に残る大事件”が起きる瞬間が、刻一刻と迫っていたのだった。

 

 

 

(第68話、終わり)

 

 

*1
余談だが、此の実況のゲストに彼女が出演している理由は、此の試合が深夜迄続く可能性が有る為、「労働基準法第61条(深夜業)」における「使用者は、満18才に満たない者を午後10時から午前5時迄の間において使用してはならない」と「使用者は、児童を午後8時から午前5時迄の間において使用してはならない」の定めをクリアする為である(本作はデレマスアニメ版最終回から1年後の設定の為、美波の年齢は20歳になる)。

*2
「プラウダ戦記」に登場する、カチューシャの前のプラウダ高校戦車道チーム隊長・ナターリアの事。「プラウダ戦記」第5巻の表紙カバーを外すと彼女がアイドルになっている後日談が有る。

*3
或る事情で、彼女は隊長としての実務をカチューシャに委譲し、自らは小中学生を対象とした戦車道講座を開催して好評を博している内にアイドルデビューを果たしていた。此の経緯については「プラウダ戦記」第2巻を参照の事。

*4
彼は初冬の北欧へも半袖短パン姿で行った事が有る。

*5
此の台詞のパロディ元にピンと来た方、直ちに首都警特機隊へ出頭せよ(笑)。




此処迄読んで下さり、有難う御座います。
第68話をお送りしました。
今回展開された人間模様、如何だったでしょうか?

試合を中継する八坂達・首都テレビスタッフ間の遣り取り。
西住殿や嵐ちゃん達大洗女子がプラウダと戦う同じ時間帯に“ローカルアイドル日本一”を目指して大勝負に出る那珂ちゃん。
強敵相手にリラックスし過ぎている大洗女子の愉快な仲間達(笑)。
試合前日に生徒会役員達の前で“絶対母校を廃校にはさせない”と決意表明する嵐ちゃん。
そして…そんな嵐ちゃんの後ろで“自分も嵐ちゃんの母・明美さんと同じ悪党だ”と懺悔しつつ“WW2の米国製魚雷艇に乗る運び屋達がタイ南部の港街で暴れ回る某・漫画”からの台詞のパロディ(爆笑)を語る角谷会長。
いやあ、会長にあの台詞を語らせたら、妙にハマったんですよね(笑)。
多分、角谷会長ならロナア●ラの街に放り込んでも大丈夫そう…あの才覚なら、バラライカや張さん相手でも上手く立ち回りそうな予感がする(爆)。

其れは兎も角、此れからプラウダ戦が本格的に始まりますが、其の中で衝撃的な展開が大洗女子の皆を待ち受けています…果たして、彼女達の運命は!?

其れでは、次回をお楽しみに。
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