インフィニット・ストラトス 落ちこぼれの転生者 作:夜桜蓮華
ーーー僕は無能だーーー。
ーーー僕は周りと違って覚えるが悪いーーー。
ーーー周りが出来る事を僕は出来ないーーー。
ーーー何をやっても出来ないーーー。
ーーー僕は周りから信用されていないーーー。
ーーー家族からも期待されないーーー。
ーーー友達は存在していたが裏切られたーーー。
ーーー最後に残ったのは落ちこぼれと言う言葉だけーーー。
ーーーまだ一つだけ残っていた自分の名前だけだーーー。
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カーテンのすき間から差し込む陽の光のまぶしさによって織斑一夏は目が覚めた。
まだ頭が覚めきらず、夢うつつに天井を見上げる。喉が渇いていた。
今、何時だろう。
不意に思い、頭の上の目覚しい時計を手探りで探す。
午前5時。
一夏はベッドから出て一階のリビングに下り、朝食の準備を始めた。
フライパンを火にかけ、ほどよくあたたまったところで、冷蔵庫から取り出した卵を片手で割りいれ、塩と胡椒を少々。ベーコンをパックから5枚抜き出し、卵の横に置いて蓋をする。
香しい香りが立ち込めるなか、コーヒーメーカーからコーヒーをカップに注ぐ。
あとは皿を用意し、トースターからこんがり焼けたトーストを2枚取り出す。
ベストタイミングで半熟に焼けた目玉焼きとベーコンを皿に盛れば、定番の朝食の出来上がりだ。
トーストにマーガリンを薄く伸ばして頬張りながら、一夏はISに関する参考書読んでいた。
ISーー正式名称『インフィニット・ストラトス』。
それは宇宙空間での活動を目的として作られたマルチフォーム・スーツ。
しかしその願いはかなわず、世界を揺るがした[白騎士事件]以来それは世界最高の兵器となり結果的にスポーツという形になった。しかしここで重要になってくるのは「女性にしか使えない」ということである。
IS学園ーーIS操縦者育成用の特殊国立高等学校。
今日から一夏はIS学園に入学する。
そのために分厚い参考書をこの一週間は常に読んでいた。
二枚目のトーストの上にベーコンと目玉焼きを載せて食べながら、分厚い参考書の最後のページを閉じた。同時に朝食を食べ終わって皿を洗い棚に入れた後はもう一度2階に上がり必要な物を鞄に入れて他に忘れ物が無いか部屋を見回すと一つの写真に目が留まる。
それは一夏にとって大切な写真だった。
「今頃元気にしているかな?」
写真を鞄に入れて、一夏は家の戸締りをした後、鞄を持って家を出た。
ーーーそれが織斑一夏として転生した無能な少年の物語---。