ヤンデレ☆イリヤ   作:鹿頭

9 / 23
R-15とは。

そして逸般人になりつつあるお兄ちゃん。


七話

 

 

 

何処までも、何処までも広がる。大海原。

天候にも恵まれ、まるで吸い込まれそうな蒼さを湛えている。

 

「きゃーーッ!?タッツンが車にはねられたーッ!?」

 

ふと横を見やると小学生組が騒いでいる。

元気だねぇ。最後にはしゃいだの最後いつだっけ。

所で轢かれたことに関しては誰も突っ込まないのね。士郎、一成、無事とか関係なく犯罪だぞ…?

冬木の人間の倫理観はすごい。

流石九州。

 

「あの!」

 

背後から声がかけられる。はて、と思い振り返って見ると。

む、えーっと…スズカ、だったか。

一体なんの様だい?

 

「三人はどのような関係で?」

 

「と言ってもだな…兄弟と普通の友人、としか答えようが…」

 

「だが衛宮、普通の一言だけと言うのもいささか寂しいな…」

 

そこから、二人だけの空間が形成されるのには、早かった。

周りがざわめいている。スズカは喜びに震えている。

うん、アイスでも食うか。

 

「ああ!ちょっと待ってください、まだお兄さんの話を聞いてません!」

 

兄弟と友人。残念だが、あの二人は兎も角、此方には薔薇は咲いてないし咲かないぞ。

 

「なっ…!?いいや!ノンケの弟、情熱的に迫る兄とその親友…!イケる!」

 

あ、何言っても妄想できる筋金入りだったか…アイス食べよ…。

 

イリヤ、クロエ…は美遊ちゃんを始めとしたお友達と遊んでるな。善哉善哉。

 

 

 

アイスが無くなった!士郎!一成!買いに行ってくる!

 

「ああ、わかった」「了承した」

 

二人の許可も得たことだし…と。

さて、歩こう。

 

 

アイスー、アイスはどーこに売って…あ。

 

「あ、貴方は!」

 

バゼッ…ダメットさん!ダメットさんではないですか!

 

「バゼットです!!」

ものすごい剣幕で怒られる。

人を殺めてそうな目つきだ!

 

 

「まさかこんな所で…」

 

頭を抱えるバゼット。

まさかアイスキャンデー売ってるとはねー。

一本下さい。

 

「3000円です」

 

「嘘だろぉ!?」

 

「いいえ、貴方にはこれくらい妥当です」

 

何か嫌われる様な事したっけ!?

 

「とぼける気か!?」

 

そんな親の仇を見つけたような目で見ないで下さい!

あとアイス安くしてください!

 

「嫌です!」

 

そこをなんとか!

 

「おにいちゃーーん!!なにを言い争って…っええええ!?」

 

クロエが近くを通ったのか、声をかけて来た。しかし、なにやら驚かれる。

 

「バゼットーー!?」

 

「なんで!?なんでここに!?」

 

 

「は…?お兄、ちゃん?」

バゼットがクロエのお兄ちゃん呼ばわりに疑問を覚えたのか、訪ねて来た。

 

どうも、イリヤとクロエの兄です。

 

「貴方が兄…いや、しかし…」

 

こちら養子なんですよ。

 

「それは…すみません、聞き辛い事を」

 

いや、良く説明する機会あるから気にしないけど…。

 

「ちょ、ちょちょちょちょっと待って!?お兄ちゃん、この人と知り合いなの!?」

 

うん?ああ、知り合いと言えば知り合いだな

、イリヤ。

 

「いつ!?どこで!?なんで!?」

 

「そこまで露骨に驚かれると少し落ち込み…ませんね。最悪の出会いでした」

 

なーにを宣うか、道端で半分行き倒れだった所を拾い上げて飯まで奢ったとゆーに、あまり言いたくないが、恩を仇で返すとは…。

 

「飯!?アレを食事と!食事と言いますか!」

 

失礼な!謝れ!店主と全国の辛いモノ好きに謝れ!

 

「辛いモノ!?アレを辛いと言うレベルで済ませる気か!?」

 

 

「あー…なるほど…だいたい読めて来た…」

イリヤが引きつった笑みで零す。

 

「お兄ちゃんとバゼットが知り合いだった、って事に関してちょーっとおはなししよっかなーって思ったけど…アレを食わされたバゼットを哀れむべきか…悩みどころよねー」

 

目を閉じ、指先を唇の下に当て、考え込むクロエ。

 

「そんなに、辛いの?」

美遊が、素直に疑問に思い、イリヤとクロエに尋ねる。

 

「辛いってもんじゃないわよ、アレは。地獄よ。…本当、お兄ちゃん良く食べれるわよね、アレ。ひょっとして辛いのがわからなかったりして」

 

「そうかもしれない…」

 

(どんなのなんだろ…)

 

 

結局、バゼットに10000円支払い、アイスを4本手に入れた。

財布が軽くなった。畜生。

 

「さて、そろそろ会場に移動しようか」

 

との士郎の声で、「海の家がぐまざわ」に移動する事なった。

「イリヤ&クロ&美遊、お誕生日おめでとー!!」

 

とまあ、誕生日会が始まったのだが、暫くしないうちに。

 

「誕生日って祝うようなものなの?」

 

美遊の言った一言に、会場は凍りついた。

どうも、誕生日を祝って貰った事がない、と言う。地雷を踏んでしまった、と思われている。

が、士郎のナイスフォローで場が取り直される。

そうそう、正確な誕生日が判明していない奴だっているしな!

 

「……あー…それは、今言うのは…マズかった、かな」

 

「お兄ちゃん…」

「そっか、お兄ちゃん、わからないのよね…」

 

「イリヤのお兄さんって一体…」

 

「誕生日わかんねーってどう言う事なんだよ?」

 

「タツコ!なななに聞いてんのー!?」

 

文字通りの意味だよ。わからない。覚えてないし、記録もない。戸籍上は冬になってるらしいけど…

 

「ま、まあ、兎に角、三人とも、誕生日おめでとう」

 

と、士郎が誕生日プレゼントを取り出す。

 

「こっちの箱が…オレか」

 

はい、と渡した箱からはブレスレットが出てくる。

五芒星…ふむ、遠坂にも助力を仰いだそうだから…何らかの意味が…意味が…ないな。

 

「士郎お兄ちゃんからもあったんだ!」

 

「驚いたわ…意外とセンス良いし」

 

「オレだけじゃなくて、遠坂にもちょっと、な…ひょっとして誕生日プレゼントの事事前にバレたのか?

 

あー、すまん。バレちゃった。

 

「おいおい…」

 

誕生日おめでとう。はい、どうぞ。

 

「これは…ネックレス?指輪…じゃないか…そう、だよね…

 

「うわ、ひょっとして三人それぞれをイメージしてるの?指輪は…美遊が居るから仕方ない、とは言え…

 

「お兄さん…コレ」

 

首を横に振る。違うよー。

 

アレ、ひよっとして本…

士郎が耳打ちしてくる。

違います。本物ではありません。良く似た奴です。口座まで下ろすほど何で金かけてません。

 

「まあ、良いけどさ……今度から一緒にしないか?」

 

それも良いかもなぁ…

 

イリヤは銀にルビーっぽいの。

クロエは黒曜石っぽいのにガーネットっぽいの。

美遊はサファイアっぽいのに琥珀っぽいの。

小ぶりだけど、これらを使って、ネックレスを仕立てました。

喜んでくれて嬉しいです!

 

「ありがとう、ふたりとも!大切にするね!」

 

「私も、大切にするわ!」

 

イリヤとクロエ。そうしてください。指輪?あーあーきっこえなーい。

 

うん?

美遊ちゃんは、イリヤに、みんなに、士郎に感謝か!

美遊ちゃんの感謝の言葉が重いぞ!

さらっと士郎が別枠だぁ!

 

む、すごい音。工事かな?

外に出てみると、

遠坂と、エーデルフェルトが。

そしてバゼットが。

士郎が、一成が。

 

なんとフルメンバーが集結してしまった。

 

 

呆気にとられて居ると、遠坂とエーデルフェルトがバゼットと一触即発の空気を醸し出しした。

しかし、直後、士郎にエーデルフェルトが気づき、一成が小姑ムーブを始め、森山奈菜巳の恋路が云々、と士郎争奪戦が幕を開けた。

 

「おい、ちょっと…」

 

なぜこっちをみるんだ士郎!やめろ!巻き込むな!巻き込まないでください!

 

「つまり…」「最初に…」

 

「「「「弟を落とした方が、(衛宮)(衛宮くん)(シェロ)(義兄さん)を…!」」」」

 

あ、やべ。逃げ…痛っ!

頭上から、何かが降って来た。

そうするとどういう事だろう、士郎に言いたい事がどんどん湧いてくる。

 

士郎!

 

「なんだ!?」

 

誰を選ぶんだ!?遠坂か?エーデルフェルトか?…桜ちゃんか!?まさか一成と言うのも…ハッ!美遊ちゃんか!?

 

「なんでさ!一体何の話をしているんだ!やめろ!両肩を掴むな、揺らすな!顔が近いぞぉ!!!」

 

いけない、いけない、美遊ちゃんはいけないぞ、士郎。それはマズイ。色々とマズイ。

桜ちゃんにしときなさい。そうしなさい。

 

「何の話だああああ!!!」

 

 

痛っ…「あ、間違えましたー!」

 

「ま、いいです。士郎さんの方にしちゃいましょー!」

 

 

 

 

その時、 私は悟った。

 

成る程、そういう事だったのか。

 

我々は。

 

 

世界とは。根源とは。

 

 

 

ああ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てが───その時、脳裏に浮かぶのは一人の女。

 

思わず魅入る。

 

本能が女を求め、理性がそれを後押しする。

 

 

いや、待て。そうじゃないだろう。

 

 

よく考えてみろ。

 

今の自分が、こんな女に興味を抱く訳が無い。必要がない。

 

ああ、そもそもの前提が違ったのだ。

何故、この女を想う必要がある、と。

疑問に思うべきなのだ。

こいつじゃない、と。

 

知っている。

この女は()()()だ。

だけど、お前に溺れるのは御免だ。

だから去ね。疾く去ね。

 

そう言ったような気がした、その時。

 

 

 

 

 

 

 

女が、顔を歪めた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ!?

 

なんだ?何だったんだ、一体。

何があったん…む!

 

士郎がイリヤに迫ってる…?

いや、士郎はとても正気とは思えない。

雰囲気が明らかに尋常ではないもの。

 

ならば!

 

兄を正気に戻すは弟の務め!

本当はどっちが年上なのかはしらねぇけど!

 

よいしょ!

 

 

「あー!士郎さんが頭から砂浜にー!……え?お兄さんなんで動けて…涅槃の境地に軽く至るはずなんですが…」

 

 

 

「お…、おにい、ちゃん…」

 

変な音したけど…士郎…は、生きてる…な。

なら良いや。

 

イリヤを横目でみやる。

顔が真っ赤なのは、どういう意味なのかは伺い知ることは出来ない。

 

…まあ、当人同士がどう思っているのかは知らないけど、お薬とかむりやりとかそういうのはいけないと思うんだ。

 

「うーむむ…!不思議なこともあるもんですねー。まあいいです!当初の計画道理に行くだけです!今度こそイっちゃいましょう!」

 

痛っ

 

「ちょっ…ルビー!」

 

「いいじゃないですかー!イリヤさん!貴女だって…ねぇ?」

 

「そうだけど…いや、やっぱりそういうのはちゃんとした形で…」

 

「ルビーちゃん的には面白ければどっちでもいいんですけどねー。やっとマトモに保存できる機会が来てくれて感動です!」

 

「なんなの!?保存って!?……お兄ちゃん…」

 

イリヤ……っ、戻るぞ、あそこで固まってる連中叩き起こすの手伝ってくれ。

 

「ほえっ!?」「アレー?」

 

ああっ!頭がボーッとする!なんなんだ今日は…ああ、イリヤ、大丈夫だ。ああ、大丈夫だ。

 

「お兄ちゃん…?」

 

「うーん間違えたんですかねー。もう一発いってみましょ…「姉さん?何してるんですか…?」あー!これにはですね!深いわけが…アッー!」

 

なんか聞こえる…幻聴かな?

まあいいや、士郎を担い…

 

士郎を持ち上げた腕とは反対の腕を掴まれる。その手は、力強い。けれど、単純に力が強いだけ。そう思わせる掴み方だった。

 

…どうしたんだ、イリヤ。

 

「……あのね、お兄ちゃん。聞いても…いい?」

 

物憂げな、と言うよりは。絶望の淵に立たされるか否か。と言った方が適切だろうか。気丈に振る舞ってる様に聴こえなくも無いが。

一度担ぎかけた士郎を再び地面に投げ飛ば……置く。よし、無事に着…置けたな。

 

 

イリヤの方を向こうとしたが、手を離さなかった。そのまま声に耳を傾ける。

 

「ほんとうは、どう思ってるの」

 

どう、って?

 

「……お兄ちゃんのいじわる」

 

 

 

 

「でもいっか」

 

ぐいっ、と腕を引かれる。油断していた為、していなくても、するが。簡単に砂浜に転がされる。

 

 

「別にいいよ、お兄ちゃん。勝手にするから」

 

イリヤが馬乗りになる。

このまま放置すると絶対に後戻り出来ない。

いや、もう後戻り出来ないのか?

なんとか、説得を試みる。

 

イリ…ヤ?

 

「気づいてるクセに。知ってるクセに。私の気持ちなんてとっくの昔にわかってるんでしょ?」

 

「それなのに。それなのに。それなのに!それなのに!それなのに!!」

 

「なんにも知らないフリして、私の事をもてあそんでるお兄ちゃんが悪いんだよ?」

 

そんな事…「してるもん」言葉に詰まる。 そんな事言われたら何言っても同じじゃないか。

 

「それに突然クロが現れて…お願い聞いちゃったりして…知らないよ、そんなの。だからなんなのさ。お兄ちゃんは私だけのお兄ちゃんなのにね。おかしな話だよね?」

 

話が根本的に通じない、と言うより。

答えがもうイリヤの中で決まっている、と言った方が適切だろう。

段階はすでに力づくで何とかするしかなくなっている。

 

「ねー?お兄ちゃん…♡」

 

イリヤは自分の身体を押しつけるように倒し、腕を首に回してくる。そしてがっちりと離さない。

 

 

「おに…ぃ、ちゃん…っん…」

 

吐息が聞こえる。耳にかかる。

 

「はむ…」

 

耳たぶを甘噛みされる。

押しのけるべきなんだ。でも、ここで押しのけようとも、しなくても。もう、元には戻れない。

 

だけど同時に、妹に手を上げる兄なんて、死ねば良いと思っている。

その事が、いつまでも、いつまでも。

優柔不断だと。頭の中で繰り返される。

 

「んくっ…ぇろ、ぁむ…んっ…」

 

そうしている間にも、変わらずこの少女によって噛まれ、舐られ、吸われる。

か細く、別の生き物の様に動く舌が、我が物だと示すように耳を蹂躙する。

 

「あむ…っん…っふぅ…ねぇ、お兄ちゃん、キモチいい?好きでしょ、お兄ちゃん。こーゆーの」

 

いや知らねぇよ。

好きかなんかも初めて体験したわ!

ああ、いや、何を言っているんだ俺は!こんなの…こんなの───

 

「そっか…ハジメテか…えへへ、嬉しいな」

 

微妙にニュアンスが違う。そんな気がする。

 

イリヤの顔が近づく。

何を、と言おうとしたが、その言葉は紡がれる事なく。イリヤによって塞がれる。

 

「んっ…お兄ちゃん、クロとはしたんだっけ?そんな事言ってたな、クロ。でもさ…」

 

「はむ…んっはぁ…っ……、んむ…ちゅ、れろ…ちゅ…」

 

唇を、唇でこじ開けられられ、そのまま舌が押し入ってくる。

思わず舌を引っ込めるが、こんな至近距離での接触。

抵抗虚しく、侵入者によって絡め盗られる。

 

 

口内が蹂躙される。歯の裏をなぞられ、舌と舌が絡み合い、唾液が混ざり合う、淫猥な音が響く。

 

 

義理とはいえ、妹と、こんな場所で、こんな事をしていると言う背徳感。しかしそれと同時に罪悪感と、こんな事を許容している自分への嫌悪に苛まれる。

 

「っはぁ…はぁっ…はあ…っ…ふう」

 

 

離れる口の間には、銀色の糸が引いている。

 

 

「これは…シた、ことないっ…よね?」

 

熱のこもった目。朱がさす頬。

呼吸に釣られ上下する肩。

 

 

思わず見惚れる。こんな事をされている。妹に、こんな事をしている。

 

そう述懐していると、首に回されている腕が解け、徐々に下に伸びていく。

 

 

「おい…それは、それはダメだ、イリヤ。それだけは、それだけは───「うるさい、お兄ちゃんは黙って私の好きにされてて」

 

手が胸板を滑る。腹の筋をなぞっていく。

そして、その手は下腹部へと────────物音。岩の一部が崩れ落ちる、そんな音が鳴る。

 

「誰!?」

 

「あっ…まずっ…」

 

確か、あの子はイリヤの…クラスメイトの…ダメだ、名前が出てこない。

 

岩陰に隠れていたのだろうか。

思わず身を乗り出して、崩した、と言った感じだろう。

 

「どうして…どうして…いっつも…いつも!肝心なところで!」

 

慟哭するイリヤ。その顔は憤怒に満ちている。

 

「あっ…ご、ごめ、イリヤ、わざと覗いてたわけじゃ…」

 

「なんで…なんで…こんな…わかんない、わかんないよ…」

 

伺い見るイリヤの表情は、苦悶、焦燥、憤怒、嫉妬。憎悪。そういったような負の感情を煮詰めた様な。

 

 

「申し訳ありません、イリヤ様!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?何だっ…け?

 

「おかしいな…2時間分の記憶がないような…?」

 

「俺もだ、衛宮…何があったんだ?」

 

何か、とりかえしのつかなさそうな事が有った気がする。なんだ?なんだこの感覚は?

 

「あーつかれたー!」

クロエが手を高く伸ばす。

 

「うーん…なんか、怖い事があったような…やってしまった感があったような…」

 

「ミミ、頭でもぶつけたか?」

 

「タッツンに言われたくない…」

 

そんな中、右で歩いている、イリヤだけが、暗い表情をしている。

 

イリヤ、どうかしたか?

 

「っ!…いや、なんにも。うん、なんにもなかったよ、お兄ちゃん」

 

?引っかかる言い方だな。何だ?この違和感は。

 

「お、バスは丁度だな、良かった」

 

そうだな、士郎。

 

違和感を片隅に置く。

このまま、何も起こらない。

 

 

そう、願って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう、なんにも、なんにもなかったよ、お兄ちゃん。なんにも、最初っから無かったことにされちゃった」

 

 

「アハハ、どうしたらいいんだろうね?おにーちゃん…」

 

「本当に、どうしたら…どうしたらいいのかな、お兄ちゃん」

 

 

自分の中に、抑えきれないようなドス黒い感情が渦巻くのを感じていた。

 




決まったよ!ラスボス!やっばり伝統に倣うべきなんだよ!



当初の予定とは全然違う方向に向かっている…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。