真剣で私に恋しなさい!X   作:テンペスト

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KOS編
第四十話 激闘、始まる


―――――八月。いよいよ夏も残り半分。

空からは燦々と日差しが降り注ぎ、蝉は木陰で鳴いている。吹き渡る夏の風が草を揺らす、そんな季節。

だが、この九鬼家の会議室ではそんな天気とは裏腹に重い空気が流れていた。

九鬼家従者部隊による会議、そこでは嘗て無い緊張が走っている。

 

 

「………やれやれ。 この会議は若手だけで進めるものじゃなかったのかい?」

 

 

その会議室の席に座っている一人の老婆。他の出席者は皆、若手の従者だ。

九鬼家では特別な事案や決定事項が発生した時には若手だけで協議し、決議すると言う方針が採られている。

これは若手育成のため、という総裁の九鬼帝の意思によるものだ。

つまりここには例え序列が何位であろうと、この老婆には参加することは無いのだ。本来ならば。

 

 

「そうは言ってられねぇ事情が出来たんだよ。 マープル」

 

「ふん、そこでNo.2のアタシに手を貸して欲しいと? 嘆かわしいねぇ」

 

 

序列一位であり、会議の進行役でもある忍足あずみが老婆を睨みつける。

彼女の名はミス・マープル。九鬼家従者部隊の序列2位にして、「星の図書館」と称されるほどの記憶力を有した女性だ。

そんな彼女は若者達を一瞥してはため息をつく。それに同調しているのはよく彼女に付き従う従者、桐山鯉だ。

 

 

「貸してほしいのは手でも知恵でもなく証言だ」

 

「ほぉ………一体何の証言かねぇ」

 

 

まるで白を切るような言い方である。

参加している他の従者達は皆、様々な色の視線をマープルに投げつけていた。

ステイシーや李は疑いの眼差し、桐山鯉や息の掛かった従者は同情の、その他はどっちつかず。

様々な思惑が飛び交う中、あずみは口を開いた。

 

 

「報告は上がっているはずだ。 先日、北陸地方でハインドが動いた」

 

「あの後従者達にあちこちを探させたが、奴の足取りは掴めねぇ」

 

「また、現在ハインドを雇っているものがいるようですがそちらに関しても不明です」

 

 

事件を担当した者としてステイシーと李も報告書を片手にそう告げた。

ハインド、その名を口に出しただけで戦慄が走る。

この九鬼家にまで侵入し、九鬼帝に牙を剥いた漢。その戦闘力は最低限序列一桁クラスのものでなければ瞬殺されると言う、恐ろしい実力の持ち主。

マープルも、さすがにその男の話題が出た途端真剣な眼差しになる。

 

 

「そしてその北陸での事件の際、奴と共謀している二名の男女を確認した。 ……名は伊東一刀斎、霧隠才蔵」

 

 

あずみが報告を続けた。

これに関しては彼女が直接確認したわけではないが、当事者達の証言や施設の被害状況などからそれらを確認した。

 

 

「…………何が言いたいんだい」

 

「歴史的に名を残している人物が二人……しかもどちらも相当な実力者である上に、ハインドと行動を共にしていた。 どうも偶然とは思えない」

 

 

鋭い視線がマープルを捉えて離さない。

李は持ち前の慎重さで、マープルの動作の一つ一つを探っている。今のところ、大きな変化は無い。

だが、この状況は何を意味するのか。それは最早誰の眼から見ても明らかだった。

序列がこの中でも最も低い小十郎ですら息を呑んでいる。

 

 

「……武士道プランの提唱者にして責任者、マープル。 この二人について心当たりは?」

 

「無いねぇ」

 

 

きっぱりと言い放った。

目を伏せてはいるものの、やはり動揺したり慌てたりなどの素振りは見せない。最も紋白達に礼儀作法を教え込んできた彼女が、尋問の一つ二つで動揺するなど思ってはいないが。

そうでなければ従者部隊序列二位は務まっていない。

 

 

「……分かった。 お前の証言を元に報告書を作成する」

 

「おや、それだけでいいのかい? 拍子抜けだ、嘆かわしいねぇ」

 

「生憎非協力的な人物といつまでもつるんでいるほど暇じゃないんでね」

 

 

あずみは聊か挑発的な返しを発してみた。

一瞬眼が見開くもの、あずみの発言に同調するもの、興味のないもの。彼女の一言は様々な色をこの会議室に齎した。

 

 

「非協力的な、とは聞き捨てがたい。 あたしゃ知らないってだけだよ」

 

「調べようとも言わない以上は、な。 まぁだからってどうもしない。 時間をとらせて悪かったな、マープル」

 

 

どうやら本日の議題はこれで最後だったらしい。ようやく解放された、とマープルはわざとらしいため息を吐いた。

会議に出席している従者達は皆帰り支度を纏めている。帰る素振りを見せない者はあずみとステイシーに李、そして桐山鯉だけだ。

桐山は会議が終わるなり、すぐにマープルの傍につく。

 

 

「………で、ハインドにその“偉人のそっくりさん”に対して何の処置もしないのかい?」

 

「それについては帝様、及び揚羽様からの提案がある」

 

「提案? 初耳だねぇ」

 

「そりゃそうさ。 ……アタイ達だってついさっき聞かされたばかりさ」

 

 

そう言いながらあずみは書類をマープルに渡した。

機密事項、と銘打たれているがマープルも同じ九鬼で働く人間、隠し事をしたくないというあずみのせめてもの思いからだ。

受け取った書類を速読していくマープルだが、顔色が呆れに変わる。

 

 

「………何だいこりゃ」

 

「だろ? アタイ達も一応異議は申したが、総帥から決定付けられたよ」

 

「やれやれ……帝様は相変わらずだねぇ。 でもいいのかい? アンタらが大変だよ」

 

「もう腹は括ってあるさ。 アンタはどうだ?」

 

 

また挑戦的な言動だ。

普通のものであれば激昂するなり、噛み付くなり。少なくともあずみに反抗的な姿勢を見せるだろう。

当たり前のようにマープル側についている桐山は何も言わない。あくまで彼女の僕として、マープルの発言を待っているのだ。

そんな彼を傍に控え、マープルは。

 

 

「……分かったよ。 アタシだって責任者だ。 やれることはやるさね」

 

「了解した。 また後々帝様からお達しが来るだろうから、詳細や打ち合わせはその後で」

 

「ああ。 ……桐山、行くよ」

 

 

これ以上は付き合わない、とでも言うようにマープルと桐山は翻した。

桐山はいつものようにあずみ達に一礼し、去っていく。

後に残されたあずみとステイシー、李はそれぞれ席に着いた。会議疲れもあり、皆紅茶や茶菓子を取り出している。

 

 

「ったく、相変わらずあの強情さは大したモンだなあのバーさん」

 

「ですね。 あの構え、まさにつ“かまえ”所がない」

 

「(無視)まぁ、マープルを追求しても得られる情報はあんなモンだ」

 

 

あずみはバスケットに放り込まれているビスケットを指で転がし、それから口に放り込んだ。

味は甘かったが、今回の結果に少々ほろ苦さを覚えていた。

 

 

「んじゃ何でわざわざマープル呼び寄せたんだよファック」

 

「ある意味で牽制さ。 『疑われたくなかったら余計なことすんなよ』って」

 

「余計なこと、ですか……」

 

「……マープルの武士道プラン、キナ臭くなってきたってコトさ」

 

 

腕を組んだあずみの眼差しは真剣そのものだ。

そんな目を向けられてはステイシーも李も、正念を入れるしかない。

 

 

「……アタイだって、マープルは疑いたくねぇさ。 けど、実際それだけで事はすまない現状だ。 霧隠才蔵と伊東一刀斎……どう考えてもありゃクローンだ」

 

 

断定した。断定せざるを得なかった。

関係者――――直江大和や黛由紀江、更には偶然にも生きていた監視カメラの映像等から核心に至った忍足あずみは入念な調査を行った。

そうして纏めた資料が、彼女の手の中にある。

 

 

「……だが九鬼の記録、どこを調べてもクローンはあの4人だけ」

 

「そうか………ったく、んじゃあいつ等は何だってんだよ」

 

「もしくは……九鬼の外で生み出されたクローン、という可能性は?」

 

「アタイは正直、その観点から調査している」

 

 

つまり九鬼で生み出されたクローンではなく、それ以外の、つまり外部から生み出されたクローンだと考えるのが自然だ。

それに基づいた調査がまさに行われている真っ最中だ。

 

 

「……つまり、その外部に手を貸しているのがあのマープルだと?」

 

「まだ決まったわけではありません。 そのための調査と今日の尋問です」

 

 

ようやくステイシーも理解したという表情だ。

元々優秀な能力を持つだけに、理解力は高い。要約すればマープルが九鬼以外の人間にクローン情報と技術を授け、そこで生み出している可能性がある。

一気にこの場の緊張感が高まった。

 

 

「……言っておくが、この考えを持つものは九鬼でも上層部だけだ。 マープルに疑いをかけているのは、今のところアタイらだけだが」

 

 

巨大企業である九鬼家も、全てを掌握しきれるわけではない。否、巨大企業だからこそ踏み込めない領域も存在する。

特に九鬼家の重鎮であるマープルは、独自の権限を与えられておりそれを活かして捜査や尋問、疑い等を巧みにかわしている。

更には従者部隊が皆、基本は九鬼のために行動するという理念があるものの思惑事態は一枚岩ではない。必ず派閥が存在し、そこでのにらみ合いやいざこざもある。

 

 

「つまりこれは他言無用ってか」

 

「尚且つ、総裁や揚羽様達の判断がない限り表立った行動も出来ないわけです」

 

「李の言うとおりだ。 それにこんな催しまで決まっちまった」

 

 

あずみは先程の書類を放り投げた。

だが、その眼には鬱陶しさや忌々しさは無い。寧ろやる気に満ち溢れていた。

 

 

「だからこそアタイら若手が九鬼家を支えなきゃなんねぇんだ。 特にこの催しはあの企業買収が上手くいけば本格始動……英雄様や揚羽様も表立つことになられる」

 

 

基本的にあずみは主である英雄に心酔し、英雄を愛し、英雄第一に動く。

しかし彼女が九鬼家全体に忠誠を誓っていることに変わりは無い。主たる英雄達に害が及ばぬよう、裏仕事を内々で処理することも珍しくない。

寧ろそれは風魔の里で育ってきた彼女の領分でもあった。

 

 

「いいか。 この件に関してはこれ以上帝様達の手を煩わせるな。 アタイらの手で、秘密裏に処理するんだ。 何か僅かでも手掛かりがあれば迷う事無く報告しろ」

 

 

腕を組みながら、あずみが命じた。

九鬼家のためとなればステイシーと李の表情も真剣そのものになる。無言で頷くと、彼女達は部屋を出て行った。

早速行動に移ってくれたのだろう。

 

 

(霧隠だろうが一刀斎だろうがハインドだろうが……九鬼には一切手出しはさせねぇ……)

 

 

あずみも、英雄に合流する傍ら、殺気を高めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてここは九鬼家本社の中でも、序列一ケタ台のみに与えられる部屋。そこではマープルが紅茶を啜っていた。

淹れたのは桐山鯉。彼女の手足として万能に働く彼は、マープルの世話役になりつつあった。だがそれすらも受け入れている彼がそこにいる。

 

 

「……霧隠才蔵に、伊東一刀斎………そしてハインドか………」

 

「しかも霧隠才蔵は女性とのことでした。 マープル、これは……」

 

「分かっているさ」

 

 

この部屋は完全防音、監視カメラもない。そして存在しているのは自分と信頼の置ける僕のみ。

だからこそ遠慮なく口を開ける。

 

 

 

「……“盗まれた”クローン………そいつらが敵に回るとはねぇ……」

 

 

 

いつもとは違う憂いを、マープルはため息交じりに吐いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――川神学園、そこでは夏期講習も佳境だった。

八月に入ってすぐに盆。生徒達は勿論、教師達も各々の事情で里帰りなど川神を離れるものも多くなる。

そういった事情から、山場とも言える盛り上がりを見せていた。

別にお祭り騒ぎ、という意味ではない。だが、成績にハングリーな者にとって今行われている授業の質は間違いなく最高レベル。

直江大和も、その一人だった。

 

 

「では授業の最後に一つ。 今、求められているのは積んだ経験じゃない。 経験の活かし方だ。 君達もこの授業での経験、どう活かすのかな?」

 

 

カラカル・ゲイツ。スパコンともいえる頭脳を有した、ゲイルの弟。

特別教師となって以来、質の高い授業と分かりやすい解説、ありがたいお言葉等から非常に人気が高かった。

そんなお言葉を残し、ゲイツは去っていった。

 

 

「よいしょっと。 次の梅先生の授業までは時間が空くな………」

 

「時間が空いているなら川神水一杯!」

 

「ダメだぞ弁慶」

 

 

教科書を纏めていると、いつもの源氏コンビが寄って来た。

学園内でも人脈を着々と築いている大和だが、この二人は中でも積極的に声をかけてくれる。大和も彼女達の立ち位置を知人から友人に改めなおさなければならないほどの近い位置だ。

 

 

「いやいや。 今は頑張る。 頑張るから後でだらけられるんだぜ」

 

「その考え私嫌いじゃない。 そう、頑張るために川神水を飲む!」

 

「いやその理屈は可笑しいだろ姐御。 つーかもう飲んでるし………」

 

 

いつの間にか、与一も大和の近くに立っており源氏一派の中に大和も加わりそうな勢いだった。相変わらず言動は中二病であるものの、弁慶を制御できる大和の存在は彼にとってまさに兄貴分同然。

故に恐らく、彼が最も懐いている人間ということになるのだ。

因みに葵冬馬と井上準、そして榊原小雪は病院の手伝いで今日は参加していないとこのことだ。

 

 

「やれやれ。 こういう時に葵とかユキとかいてくれると助かるんだが……」

 

「ヒュホホホ。 葵君達は病院関係で忙しいのじゃ。 ……まぁ、生き生きとしておったが」

 

 

そして不死川心も自然と近づく。

選民思想の強いSクラスとFクラスの劣情を煽る強い一因となることが多い彼女だが、あの海の一件以来大和に対してはある程度理解したらしい。

また、その性格ゆえに友達も少ないゆえ自然と知己である大和の下へ足を伸ばしてしまうのだろう。

 

 

(生き生き、ね。 でも何ていうかちょっと前病院で葵を見かけたが確かに輝いていたな。 なんつーか……まるで黒い世界をやっと変えていけるぜ! みたいな)

 

 

葵冬馬達のプライベートな事情までは分からない。

だが、家の仕事を手伝うのはいいことなので深く詮索はしない。数ヶ月前とは言え、彼らの父親は謎の大怪我を負ったという。

そういったことから忙しいのだろう、としか予測できない。

 

 

「っていないと言や九鬼とかもそうだけどな」

 

「いつもいるわけじゃないからね……それでも学年二位だから恐ろしい」

 

 

弁慶も、川神水を飲みながらも誰も座っていない九鬼英雄の席を見つめた。

九鬼家の後継者として既に仕事も行っている彼は多忙の身。普段はフハハと煩く、人の上に立つといって憚らないが故に人徳も能力も高い。

そんな彼は葵冬馬に次ぐ頭脳の持ち主。大和も、知識量では完全に負けてしまうほどだ。

 

 

「ただ、九鬼の皆さんは忙しいみたいだけどな」

 

「そうなんだ?」

 

「あずみが言ってたんだが、巨大企業買収の話もあるらしい。 ……更に力を付けようってんだから、危なっかしくていけねぇ。 過ぎた魔力は世界を揺るがす」

 

 

まさに九鬼は世界の支配者、となりつつある存在。

無論彼らだけで国を好きに出来るわけではないが、それでも影響力は大きい。そんな企業だけに課せられる仕事は経済方面だけではなく、政治、軍事面と様々な分野に至る。

そのための力を付けるべく、企業買収もあるのだろう。

 

 

「まぁ、私達はまったりさ。 だるーん」

 

「弁慶は相変わらずじゃのう……。 と、言うよりもなんじゃその手は」

 

「大和におつまみを要求してるの~」

 

 

すっかり弁慶は大和に懐いてしまった。――――最も、ただの飲み友達としてではない。“女性”としての意識も存在しているが。

この状態の彼女は完全に敵意ゼロであり、与一に攻撃することもない。

与一も心地よい雰囲気が過ごせると心底大和に感謝していた。

 

 

「ふん。 そうやってゴキゲン取りか。 まぁ、弱い君はそうするしか道がないよね」

 

 

一方でそんな声も聞こえてきた。

大和の成績は学年でも50位以内、つまりSクラスに編入できるレベルの頭脳もあり、尚且つ選民思想が高いSクラスの実力者からも歓迎気味の傾向にある。

そんな彼に嫉妬を抱くもの、目障りだと思うもの、危機感を抱くものも大勢おり、寧ろ大和は歓迎されていない人間の方が多かった。

そのため、こんな僅かに聞き取れるような嫌味も良く聞こえてくる。

 

 

「なら、実力と人格で勝つことだと学びなさい」

 

「チッ、欧州の神童までクズの味方か……」

 

「一方的な味方ではありませんが、貴方のような人間がSクラスの品格を下げているとも知りなさい。 私は愚痴を言うだけ言って結果を残さない人間は大嫌いです」

 

 

そんな嫌味はマルギッテが止めてくれる。クリスの姉貴分、としての一面も加わっているが個人的に大和が少し気になっているという部分も否定しない。

しかし基本プライドが高い彼女は自分があるべき場所を高潔に保ちたがるようだ。

 

 

「おーマルギッテが止めてくれるとは。 これで余計な雑音も入らず川神水が飲める~」

 

「飲みすぎはダメだって。 大和君からも言ってくれ」

 

 

そして嫌味の対象は時々弁慶や義経達に向くことも。純粋に彼女達の能力が高いことに対するやっかみだ。

勿論深く気にしてはいないが、快く思うわけではない。よく義経が注意したり話し合いを行ってくれているので、風当たりは基本小さめなのが救いだ。

 

 

「んー。 たまには面白いラジオを肴に飲んでみては?」

 

 

大和は懐からラジオを取り出した。川神学園は授業中でなければ携帯電話やラジオやテレビの視聴にそこまで煩くは無い。

毎度毎度おつまみだけでは飽きる、という大和の的確な采配により弁慶の興味は尽きない。

 

 

「お。 これはまた違った趣向」

 

「あああ、大和君。 それではますます川神水が進んでしまうぞっ」

 

「でも心に余裕を持つのも大事だぜ義経」

 

「と、言うと?」

 

 

弁慶は早速耳にイヤホンを填めていた。勿論、弁慶の好みに合わせた番組をチョイスしているので退屈はせず、弁慶の気分は浮かれ気味だった。

一方、英雄のクローンとして皆の模範になろうとしている義経にとっては好ましい事態ではなかったが大和が優しく諭す。

 

 

「寧ろラジオを聴きながら、勉強も出来る英雄……人目からすれば余裕も教養も武力もある。 そんな義経や弁慶を見てどう思うよ不死川、与一」

 

「まぁ何というか……貫禄がある風にに見えるのう」

 

「それで結果を残していりゃ寧ろ格好が付くぜ……なるほどな」

 

 

普段余り人の意見に同調しないこの二人も認めていた。

義経も想像してみる。ラジオを楽しむ、という精神的余裕を持ち、テストでも好成績、そして愛刀を手に勇ましく切り込んでいく自分や弁慶達の姿を。

 

 

「お……おお……! まさに英雄では無いか!」

 

「でしょ? まあ、のめり込み過ぎは良くないけど適度な余裕は寧ろ自分の格を上げることにも繋がるし、体調管理も簡単になる」

 

「ほう、直江大和は良く心得ていますね。 そう、余裕ある勝利。 それを完勝と言う」

 

 

マルギッテも好戦的とは言え、能力は非常に優秀であり、何事も余裕を持って遂行する。それは軍事然り、学業然り。

周りの意見が挙がるに連れ義経も、そんな生活に憧れを抱き始めた。

 

 

「大和君、ありがとうっ! 義経は、英雄とは何なのかをまた一つ理解した!」

 

「だったらついでに弁慶と一緒に聞いてみたら?」

 

「そうする! 弁慶ー!」

 

 

義経は顔を赤くしながらも、大和に礼を申した。

どうやらまた好感度が上がったようだと大和は淡い期待抱いたり。そして仲良し主従はそれぞれ片耳にイヤホンを填め、この番組の感想を楽しく語らっている。

 

 

「どうよ与一。 これだったらお前も過ごしやすいだろ」

 

「おう! 兄貴……いや、最早師匠と呼びたいくらいだ!!」

 

「そ、それはプレッシャーなんで兄貴でいいや」

 

 

仲良くラジオ試聴、何とも女の子らしい光景である。

こうなれば手の掛からない状態となり、与一にとっては非常に過ごしやすいと言える。こんな一時を提供してくれる大和にはもう頭が上がらないと与一は感動していた。

と、その時義経達の顔が驚きに満ちた。

 

 

「あ、これは………」

 

「どうしたのじゃ。 奇襲の達人が驚くとは」

 

「い、いや。 これを聞いてくれ」

 

 

義経はそう言いながらイヤホンのプラグを抜いた。どうやら皆にも聞かせたいニュースがあるらしい。

授業まではまだ時間があるため、他の生徒達も予習復習をこなす一方で聞き耳を立てている。ラジオから流れていたのは聞き覚えのないパーソナリティーの声。

どうやら特番か、臨時の番組らしい。大和も興味をそそられ、神経を傾けた。

 

 

 

 

 

『な、なんとここでミスマ氏が九鬼揚羽に決闘を申し込みました! そのため当番組は予定を変更しましてこの一騎打ちを生中継します!』

 

 

 

 

 

ここで驚きの名前が出てきた。

九鬼揚羽、英雄の兄にして九鬼家長女であり、元とは言え武道四天王の一人。今は軍事方面に注力するためにその座を引退しているがその強さと胆力は衰えず。

そんな彼女が決闘に、しかもあのミスマと決闘するともなれば財政が大きく揺れ動く展開のため多くの報道陣が駆けつけるのは当然であった。

 

 

「ミスマ、か。 確かにあ奴は格闘技の世界チャンピオンに君臨しながら巨大財閥を率いておるな……じゃがここしばらく名前を聞かなかったがの」

 

「…………………」

 

 

ミスマ、女にだらしない性格と金と武力を物に言わせる姿勢がある男であるが世界チャンピオンとして富も名声も思いのままにしてきた男だ。

だが彼は以前、フランクの父が嗾けたクリスを巡る騒動の際出陣しその結果無様に敗れた。余り顔を見せなかったのも自粛、という意味合いだろう。

その真相を知っているマルギッテからは何ともいえなかった。

 

 

「あーそうか。 確か九鬼が買収しようとしている企業ってミスマんとこのだっけ」

 

「なるほど。 それに対する抗議行動と汚名返上を兼ねているのか」

 

 

ここまでの経緯についてはニュースなど見なくとも大方推理できた。

さすがにラジオだけでは様子が分かりづらいと大和は携帯電話を開く。ワンセグ機能を使い、テレビ画面でその様子を見ることに。

一気に大和の周りに人が、しかも女の子の顔がよってくるだけにさすがの大和の心臓も跳ねる。

 

 

『フフフ。 九鬼の娘よ、調子に乗るなよ。 最強の座と名声と富は全て最強の拳を持つこの俺のためにあるもの』

 

 

自信たっぷりな発言を残すミスマ。

以前板垣亜巳に瞬殺だったとは言え、彼自体の実力は本物だ。前回の騒動だって、一般の生徒がかち合えばまず勝てる相手ではなかっただろう。

 

 

『フハハハ! 哀れな男よ。 偽りの実力と名声に縋りつくか。 九鬼の名の下に跪くのであれば良きに計らうつもりであったが、そんな必要もなくなったな』

 

 

対する揚羽の声は堂々としていた。

無論、自信に満ち溢れているが同時に貫禄も漂っている。まさしく世界を統べる九鬼として相応しい佇まいだ。

どちらもウォーミングアップは十分のようで、先に拳を固めたミスマが動き出す。

 

 

『10秒だ、10秒で片付けてやろう。 10秒後、お前は地を這っている。 豚のように』

 

 

 

 

 

―――――10秒後。

 

 

 

 

『た、しゅけて………おね、がい、たしゅけ、て』

 

 

醜く地を這っているミスマの姿がそこにあった。彼はどうやら板垣亜巳との敗北から何も学び取らなかったらしい。

世界チャンピオンの座も、プライドも、財閥会長の座も、全てこの九鬼揚羽の実力と風格と器の前に崩れ去ってしまった。

 

 

『終わりだ。 偽りの王よ!』

 

『ぴぎゃああああああああああああああ!!』

 

 

揚羽の拳が、偽りの王を沈めた。ミスマに出来ることは情けない悲鳴を上げることのみだ。

彼の気絶を審判が確認する。と言っても、例え気絶しようがしまいがこの勝負はどう見ても圧倒的、と言うよりも一方的だった。

 

 

「うっわー。 容赦ないね揚羽さん………」

 

「でも義経はカッコイイと思った! あんな人になりたい!」

 

「ヒュホホ。 ミスマの実力は本物、それをああも葬るとは九鬼は相変わらずじゃな」

 

 

大和達は同情の視線を浮かべる一方で揚羽に感心していた。因みに誰も畏怖など抱いていない。

何せこの川神学園には最強の武神がいるのだから。

 

 

「ん? 忍足あずみが出てきましたね………」

 

 

軍人として好戦的なドイツの猟犬、マルギッテ・エーベルバッハ。

九鬼揚羽の圧倒的な実力を黙認しつつ冷静に分析し、頭の中でその動きを吸収していた。故に映像は注意深く見ていたのだがその映像の中にあずみが出てきた。

英雄の専属従者とは言え、彼女も揚羽に仕える身。出てくること事態は可笑しくないのだが何かの報告を受けているようだ。

 

 

『さて、この番組を見ている諸君。 見よ、この情けない偽りの王を』

 

 

揚羽はそう言いながら敗者を見下す。

だが誰もやりすぎとは思わない。何せミスマはその苛烈な性格ゆえ世間からも好ましく思われず、彼の企業では社員の満足度も低いと聞く。

 

 

『この醜態を受け、とうとうミスマの財閥は我が九鬼財閥に屈した。 つまり立った今九鬼財閥は世界に名を連ねる大財閥を全て併呑したわけだ』

 

 

そうなるのは自然な流れともいえた。

代表が無様姿を晒せば、それまで抑制されていた不満なども一気に解放される。恐らくミスマ財閥の株は大暴落を食らっていることだろう。

逆に九鬼財閥の株は絶好調に鰻登り。そうなれば会社の重鎮達も九鬼財閥にその座を明け渡すしかない。

 

 

『つまり、経済界における九鬼財閥の天下統一はここに完成したわけだ!』

 

 

揚羽のスピーチは心震わせるものがある。

いつの間にか勉強をしていた生徒達も、完全に意識を奪われていた。

 

 

『さて、九鬼財閥はこの祝いとして盛大な催しを行う! 詳細は本日の午後7時に正式発表をする! 全国民よ、心して待つが良い!! フハハハハ!!!』

 

 

豪快な笑いを残し、番組は突然終了した。

この唐突かつ壮大な事態に一気にこのクラス、特にSクラス所属の生徒が揺れ動きだした。

間違いなく今の一幕は経済面にも政治面にも大きな影響を与えた、ある意味歴史が変わった瞬間だろう。

 

 

「………マジか、リアルタイムで歴史が変わる瞬間を見た」

 

「これは大変なことになるのう。 まぁ、不死川はもとより九鬼と事を構えるつもりはないがの」

 

 

巨大企業を買収したことで九鬼家は名実ともに世界最大の財閥となった。

つまりより大きな力を手にしたということに他ならない。最早日本三大名家だろうが、各国の代表者だろうが簡単には抑え込めぬ力。

それが世に解き放たれるとなると、色々変わってくるものがある。特に川神はその影響を色濃く受けるだろう。

 

 

「一体何をするつもりなんだ、九鬼は………」

 

「ハン、どーせお祭り騒ぎだろうよ。 ……闇が、奴らが動き出す……」

 

 

この突然の出来事に義経と与一も身構えていた。

彼らも九鬼の一員、これからの生活に影響を及ぼす可能性も否定できない。

 

 

「私はヤダな~。 よりキビキビしろ、なんて言われたら大和と川神水が飲めなくなっちゃうじゃないか~」

 

「弁慶は自重を覚えなさい」

 

 

ふぅ、とため息をつきながらマルギッテが川神水のビンを取り上げる。

だが彼女も軍人として、九鬼の動向には注目しなければならない。

 

 

「なんにせよ、夜7時だな。 一体何が起こるのやら………」

 

 

大和の発言と、梅子が入室してくるのはほぼ同時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――島津寮、居間。

そこでは寮生と橘天衣、そして寮の主である島津麗子がテレビに着目していた。

まだ7時を迎えていないにも関わらず、テレビでは九鬼の動向に関する特番が開かれていた。

 

 

「すごいね。 どこもかしこも九鬼九鬼九鬼………」

 

「当然だ。 経済力に加え、従者部隊という武力も兼ね備えている、ある意味国だからなあそこは。 いやでも生活に関わってくるだろう」

 

 

京がどれだけリモコンを弄ろうとも、出てくるのは九鬼に関する番組ばかり。

番組の内容は九鬼のこれからの動向を予測したり、批判したり、或いはクイズ番組にしたりと様々。

天衣も、九鬼に監視されているという立場上見逃せることではなかった。

 

 

「でもテレ東は相変わらずワイドショーだぜ」

 

「さすがのマイペース、だな」

 

 

今日はバイトも夜勤もない、寮を空けることが多い翔一と忠勝もその瞬間を今か今かと待っている。

恐らく、日本に限らず殆どの人間は九鬼の発表を視聴するべく同じような姿勢になっているだろう。アウトローな板垣一家は違うのかもしれないが。

 

 

「一体何が来るんだろうな。 自分は結婚報告か何かだと思うのだが」

 

「私はパーティー開催の告知だと思います」

『一般参加できるパーティーだとまゆっちの友達を作れる可能性大なんだぜー』

 

「どうだろうねぇ。 だったらわざわざ宣言するようなことでもないと思うケド」

 

 

クリスの案も、由紀江の案も捨てきれないが麗子の言う通りわざわざ告知したりする必要もない。

それに九鬼揚羽は交際関係を持っているなど聞いたこともなければ、英雄に関しては一子一筋、紋白に至っては男と関係を持ったことすらない。

 

 

「クッキーは何か知らないのか?」

 

「ううん。 トップシークレットみたいだからあずみも教えてくれなかったよ。 はいお茶」

 

 

大和はお手伝いロボとしてお茶を配っているクッキーに問いかけてみた。

このクッキー、元はテスト運転と一子へのプレゼントとして九鬼英雄が送ったものだが紆余曲折を経て翔一をマイスターとして行動している。

因みにその際、テスト運転の期間に忍足あずみとしばらく生活していたとのことで彼女とは仲が良い。そんなクッキーでも教えてもらえない事情、何なのだろうか。

 

 

「………これは、嵐が来るぜ。 しかもとびっきりのな!」

 

「出た、突然のキャップ宣言」

 

「でも翔一ちゃんの発言、割と当たるからねぇ」

 

 

などと談議を交わしていると、いよいよ7時となった。

画面が発表会場となる七浜港を映し出した。七浜港には特設ステージが設けられており、その周りには桐山鯉やあずみなど、よく見る顔が並んでいた。

序列の高い従者の登場を見るからに相当大規模な発表だと推測できる。と、同時にステージの真上から文字通り九鬼揚羽が舞い降りてきた。

 

 

『フハハハ!! 待たせたな、全国民よ!!!』

 

 

一分一秒も遅れず、ステージに現れた揚羽。

ダイナミックな登場と迫力のある第一声から九鬼の頂点に立った、という姿勢が見て取れる。

 

 

『つい数時間前、我が九鬼財閥は名だたる大企業を粗方買収した。 これにより我ら九鬼は名実ともに世界最大の財閥となった!』

 

 

もうそれは誰もが認めざるを得ない事実だ。

改めて知らしめると同時に、敵対勢力をも跪かせようとしてのことだろう。

悪い噂が立っていても、ミスマ財閥は超巨大企業の一つ。それを併呑したからにはその影響力、武力、経済力は一国にも匹敵するだろう。

 

 

『さて、その祝いとして我ら九鬼はある催しを決定した』

 

「催し……やはりパーティーでしょうか?」

 

「いや、揚羽の登場を考えるに和やかなものではなさそうだぞ」

 

 

天衣もお茶を啜りながら、彼女の一言一句を逃さぬよう真剣に見つめている。

いや、彼女だけではなく腕に覚えのある女性陣全員が。

武力のある揚羽の登場は、それだけ武士娘達の興味を注がせている。そして間をおかずに、揚羽は告げた。

 

 

 

 

『それは武の祭典………キングオブソルジャーズ2009だ!!』

 

 

 

 

 

武の祭典、その一言だけで何が起こるかほぼ理解できた。

と、同時に武士娘達の拳が自然と固められる。

 

 

『このキングオブソルジャーズ……略してKOSはその名の通り、武の頂点を目指し戦いに明ける祭典だ。 強いものが勝者、分かりやすいだろう?』

 

 

この上なくシンプルで、尚且つ激しいものだった。

強いものが勝つ、ということは世界各国より実力者を集める大会になるだろう。

最低でも、世界チャンピオン(元)のミスマクラスの強者達が集うとなれば、どれだけ激しい戦いになるのだろう。

 

 

『これは我ら九鬼の祝いと同時に基盤となる優秀な人材を探すための催しでもある。 故に参加資格は誰でもよい!!』

 

 

この発言はある意味革命的だ。

誰でもよい、ということは百代のような格闘家は勿論、由紀江のような剣士、更にはフランクのような軍人など多国籍は愚か、戦法も様々になる。

 

 

『さて、このKOSは5人1組の3日間サバイバル戦となる。 そう、これは個人戦ではなく団体戦。 ただ一人が無双出来るような生易しいものではない!』

 

 

5人1組という特異な形体だった。

だが団体戦、と述べただけで1対1で戦うなどとは一言も言っていない。つまり複数で一人を叩く、なんてこともアリなのだろう。

 

 

『だがどれだけメンバーが倒れようとも、一人さえ残っていればチームは存続。 そして優勝できるのはたった一組だ。 つまり、一人だけになろうと最後まで生き残れば勝者だ』

 

 

分かりやすいサバイバル戦だ。

仲間を見捨てる作戦や、逆に仲間を生かすために犠牲になる作戦なども考えうる。

自然と大和は、このKOSというものにどんな作戦を立てようかと頭を働かせていた。

 

 

『武器に関しては殺傷行為を行わないのであれば真剣や銃器もありだ! 火薬などに関しても一般市民を巻き込まなければ有効とする!』

 

 

あくまで武の祭典であり、戦争ではない。と付け加えられた。

確かにこれで死者が出たり、戦いに参加しない人物に危害が加えられるようなら最早それは戦争でしかない。

世界の平定を考える九鬼財閥にとってもそれは望ましいことではなかった。

 

 

『そしてこれは原則。 ルールに関してだが……ルールが存在しないのがルールだ。 闇討ち、騙し討ち、権謀術数。 お前達の持てる才能で勝利に導け!』

 

 

つまり武力だけではなく、位置取りや先読みなどといった頭脳は勿論、卑怯な手段や覚悟なども試される。

確かに九鬼が求める人材を発掘するにはうってつけだろう。

 

 

『最後に優勝はたった一組。 そして優勝の栄誉は……賞金500億だ!!』

 

「な!? ご、500億!?」

 

 

凄まじすぎる額が言い渡された。

これには普段冷静な大和も大声をあげて驚く。それだけの金があれば遊んで暮らせるだろう。

5人で山分けするにしても、最低100億は入ってくる。そしてこれは危険な額でもあった。

忠勝も危険視している。

 

 

「銃器とかもアリだろ。 つーことはテロリストなんかもゾロゾロ来るぞこれ」

 

「それも思惑の内だろう。 大会終了と同時に危険人物も炙り出すつもりなんだ」

 

「なるほど」

 

 

だが、大和達は知っている。銃器などで勝てるのであれば九鬼財閥は世界最大の企業になっていない、と。

特に川神百代やヒューム・ヘルシングがいい事例である。

真に鍛え上げた肉体の前では、銃器などまさに玩具同然。

 

 

『更には九鬼財閥における重役待遇の証文も副賞として進呈しよう! そして激しい激闘を勝ち抜いたことによる栄誉……まさに富も名声も思うが儘よ!!』

 

 

世界の九鬼が、そう告げた。

今この瞬間も株の相場は大荒れし、世界各国の首脳会談も荒れ狂うことだろう。

 

 

 

 

『参加せよ!! 勝ち上がれ!!!』

 

 

 

 

――――まさに、新たな戦いの幕開けであった。

 

 

 




大変お待たせしました。テンペストです。遅くなって申し訳ないです( ;_;)
ん?何があったって?まじこい成分補給しておりましたよ、A-3で。
実は今回最も楽しみにしていたのは燕さんなんですけど、蓋を開けてみて李さんがメチャクチャ好きになりました。いやぁ、李さんカワユス。
他のルートも満足です。さすが年上に定評のあるタカヒロさんシナリオ。……そして次回、A-4!何を隠そう、テンペストはほむほむが一番気になるのです!というわけでほむほむプリーズ!!
あ、イケネ。本編のお話しないと。ということで今回はKOS編です。
Sからの新規メンバーを組み入れての激闘、どうなるかをお楽しみに。……はぁ、脳内記憶をリセットしてまゆっちルートやり直したい(ぇ
それでは次回もお楽しみに。感想ご意見、お待ちしております。
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