IS-王と言う名の騎士-   作:osero

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この小説を読むに当たっての連絡です。

この小説は初心者のため、上手く出来ないと思います。矛盾などもあるかもしれないので、一話か二話読んで面白くなかった場合、読者様の時間を無駄にしないためにも、すぐにこの作品を読むのをやめた方がいいです。逆に少しでも面白いと思ってくれた方は読んでくれると嬉しいです。感想や、ここはこうした方がいいとアドバイスなど貰えると嬉しいです。

いちをメインのアリアの小説を書いてありますので、この小説は不定期の更新となります。
それでもいいと言うかたは読んでください。
それではお楽しみください。


第一話「始まり」

 戦争。それは人と人との殺し合いである。

 

 戦場はまさに地獄。人の断末魔や苦しみ、血が飛び散り、人が簡単に死んでいく。

 

 何故、人は殺し合いをするのか、それには様々な理由がある。

 

 昔から人は争いを起こしてきた。国のため、自分達の領土を広げるため、人間が持つ、強欲や貪欲が戦争を引き起こしてきた。

 

 戦争や紛争と言うものは、大層な大儀を掲げながらも、はっきり言ってしまえば、自分達の意見を通すために、力を誇示し、相手を蹂躙するのだ。

 

 戦争では人殺しが正当化され。むしろ敵をより多く殺し活躍すれば英雄扱いになる。この矛盾を誰もが疑問に思わない。それが戦争。死んだ人間がただの数字として数えられ、簡単に人の思いが散っていく。

 

 そんな戦場に彼はいた。銃声が止まず鳴り響き、目で見える景色は人の死体。断末魔を上げる人間。血を流しながら苦しむ人間。鼻から感じる物は銃特有の硝煙の匂いと鉄の錆びた様な血の匂い。

 

 地獄絵図とも言える戦場に彼はただひたすら敵を殺していた。

 

 視界に入る軍服を着た複数の敵に、手に持つ人の命を奪う事ができる銃を構え、照準に入れる。人差し指に力を入れ、引き金のトリガーを引き、銃弾が発射された。放たれた何発もの弾丸は人の頭、胸、胴体、と的確に突き刺さる 。

 

「がっ!」

 

「っ!」

 

 頭を貫かれ、悲鳴を上げる事すらできず、膝を着き倒れ伏せる敵兵。楽に死ねず、血を流しながら苦しみの声を上げる敵兵。

 

「や……やめてく……」

 

「死ね」

 

 苦痛に顔を顰め、助けを請う敵兵に容赦なく銃弾の雨を浴びせる。ビチャリと返り血が彼にはびこり、元から返り血で染まっていたであろう赤い服がより鮮血に、赤黒く光らせ、すべてが赤一色に侵食する。だが、どれだけ染まろうとも彼の紅い瞳は同じ色であるにもかかわらず、色褪せる事なく光沢を放ちより一層存在感が際立っていた。

 

 戦場では慈悲などなく、あるのは生きるか死ぬかのみ。彼はそうやって子供の頃から生きてきたのだ。

 

 動かなくなった敵兵を無感情な目で見下ろしながら彼は次の敵を殺すべく歩を進める。しかし、彼の仲間であろう少年がこちらに必死になって走り敬礼を取り、報告を述べる。

 

「た、隊長!た、大変です!」

 

「落ち着け。状況を報告しろ」

 

「自分達の部隊が殆ど、か……壊滅状態です」

 

「……何?」

 震えながら、状況を説明しに来た仲間の余りの報告に一瞬言葉が詰まった。

 

 彼の部隊。『フェンリル』部隊の人間は精鋭ばかりであり、何回もの紛争を生き残って来た猛者ばかりだ。今、戦っている軍の兵も強い部類に入るがそれでも、圧倒的にこちらの方が強く格が違う。

 

 それにも関わらず、自分の仲間が壊滅状態など理解出来る筈が無く、彼の無感情だった瞳が僅かに揺らぐ。

 

 そんな彼の状況など知らず、報告で来たであろう少年兵は言葉を続ける。

 

「順調に敵を、せ、全滅していましたが、あ、ISが突如現れて、数分しない内に、つ、次々と仲間が……」

 

「IS……だ……と!?」

 

 IS-通称インフィニットストラトス-女性にしか扱えない物であり、究極の機動兵器。攻撃力、防御力、機動力すべてが他の兵器を圧倒的に上回る性能を持っており、その中でも防御機能が桁違いなのだ。銃やミサイルその他すべての兵器が効く事が無く、無力化される。兵器でこの有様なのにISと人など戦闘になるはずもない。

 

「早く逃げてください!俺達は隊長を逃がすために時間を稼ぎます!」

 

「ふざけるなっ!仲間を見捨てて逃げろだと!?……できるはずがないだろっ!!!」

 

「駄目です!行っては行けません!」

 

 少年の制止の声を振り払い彼は少年が来た方向に走りだす。自分の部下が戦っているというのに自分だけ逃げ出すなど彼にはありえなかった。それに、皆が彼を逃がすためだけに戦闘にもならない、死ぬと解っているISの足止めをしているのだ。

 

「間に合え!」

 

 彼はただひたすら走る。その走りは一切の無駄がなく、長時間戦闘を行っていたのにもかかわらず疲れが見えず、むしろその速度は増していた。

 

「な……な、なんだこれは……」

 

 彼が見たのは、死体、死体、死体、死体、死体。それしか目にはいらず、自分たちが着ている黒と青が混ざった『フェンリル』部隊を示す特有の服を着ていたであろう仲間たちが倒れ伏せ、死体となりその生を終えていた。瓦礫で埋もれ死んだ仲間。下半身が無く、上半身のみの仲間。原型を留めていない仲間。

 

「……」

 

 その死体を脳裏に焼き付け、彼は銃声が響く方に走る。胸に宿る膨大な殺意をISにぶつけ殺すために。まだ生き残っている仲間のために。

 

「見つけたぞ。IS!!!!」

 

 仲間と交戦中のISが目に入り、彼は雄叫びを上げながらアサルトライフルを発砲する。が、後ろを見ていないにも関わらず、彼が放った銃弾を上空に飛び避ける。

 

「俺が時間を稼いでる内にさっさと逃げろっ!……っ!」

 

「隊長!?逃げてください!もう部隊は壊滅です。俺たちが時間を稼ぎますから!」

 

 彼が仲間に撤退命令を出す。しかし、ISがそれを許すはずもなく、彼に銃弾を放つ。彼は普通の人間とは思えないほどの反射神経で咄嗟に横の建物に隠れ凌ぐ。仲間たちが彼の事に気づき、逃がすために命がけで特攻をしかける。

 

「やめろっ!」

 

「死ねぇー!」

 

「うぉーーー!」

 

 彼の制止の声を無視し、仲間二人が決死の覚悟でISに仕掛ける。フェンリル部隊だけあってその動きは精練されていたが、彼らが放った銃弾は圧倒的な機動力により簡単に交わされ、お返しとばかりにISから放たれた何十発ともあろう弾が彼らを蜂の巣にする。

 

「まだだ!」

 

 二人を犠牲にしながらも避ける事を想定していたのか、その避けた場所の周りには何名ものフェンリル部隊の人間が銃を構え、四方八方の建物の中でISを囲んでいた。

 

「全弾撃てぇええ!」

 

『フェンリル』部隊、副隊長のその合図とともに、一斉にISに向かい、絶え間なく銃弾が降り注ぐ。

 

「これも食らっとけっ!!」

 

 とどめと言わんばかりにRPGを持った数人がISに叩き込む。

 

「全員銃を下ろせ!」

 

 RPGが着弾と同時にその合図で絶えず撃ち込まれていた銃弾が止まる。先程の大音量とは打って変わって静寂が辺りを漂う。

 

 辺りに煙が蔓延し、視界が遮断されており、煙が晴れるのを待つ部下達。

 

「なっ!?」

 

「無傷だと!?」

 

煙が晴れ、視界に入ったのは無傷で佇むIS。その姿に隊員達は動揺を走らせる。

 

「作戦αに移行する!急げ!!」

 

 作戦を指揮していた副隊長の声が響く。

 

 作戦αとは撤退を意味する事であり、もはや、ISに対抗する手立てが無かった。

 

「ッ!早く逃げろ!!」

 

 彼は何かを感じ取ったのか、向こうにいる隊員達に声を張り上げる。

 

 その直後、ISは両手に武器を展開し、円を描くようにして全方位に弾をばらまくように乱れ撃つ。

 

 彼の声に反応した隊員はなんとか凌いでいたが、反応が遅れた隊員は弾に貫かれ命を落とす。

 

 そこからは一方的な虐殺だった。

 

 ISは逃がすつもりはないのか、圧倒的な機動で撤退する隊員を次々とその手にかける。

 

 彼はそれを中断させるべく、弾を放つが、効いてる様子もなく、注意を引きつける事しか出来ず、ISは視線をこちらに向け、何かが投げられる。

 

「ッ!」

 

 彼はその何かに気づき、急いでその場から遠のくが、数秒後彼がいた場所が爆発を起こし、彼は飛ぶ様に吹き飛ばされた。

 

「っくそ……」

 

 なんとか、事前に察知し、直撃は避けられたものの爆風までは凌げず、身体中が痛みを伴い、うつ伏せで倒れ伏す。

 

 肉の焦げる匂いが鼻につき、顔を上げてみれば自分達の仲間が一方的に殺戮されていた。ある者は銃である者は刀らしき物で、じっくりとまるで殺戮を楽しんでいる様子だった。そしてISの手には先ほど彼に伝令を伝えに来た少年が頭を掴まれ宙に浮いていた。

 

「やめろっ!!!」

 

 まるでこちらに見せびらかす様に体制をこちらに移す。

 

「隊長……逃げ……ぁ」

 

 最後まで言い切る事はなく、ミシミシと音を立てた後少年は頭を潰され、血の雨が辺りに降り注ぐ。

 

「ふざけんじゃねえぞてめぇー!!!!!」

 

 人の命をただのゴミのように扱うあの姿に彼は激怒した。戦争や紛争で仲間が死ぬのはまだ許せた。それはお互いが、守るもののために、貫きたいものを貫くために、お互いが譲れない何かのために戦うからであり、なのにあのISにはそれがない。まるで蟻を一方的に踏み潰す。そんな思いも決意も踏みにじる行為を見せつけ、なおかつ笑ったのだ。こんなゴミを殺した程度で喚くなと。嘲笑ったのだ。許せるはずが無かった。

 

「立て!立て!たてぇーーー!!!!」

 

 自分を奮いたたせ、彼は立ち上がりナイフを取り出し彼はISに駆け出す。それをISは何もせず、佇む。その行動を嘲笑うかの様に楽しんでいるようだった。そして彼がナイフを渾身の力で振り下ろす。人ならば、視覚するのも難しい素早く鍛えられた剣筋を意図も容易く交わし彼の背後に立ち回る。

 

「ふざけんな……ふざけんな……」

 

 ナイフを避けられ、勢いのままにそのまま転がる彼。彼は何よりも自分が許せなかった。仲間を守れず、一方的な殺戮を止める事すらできず、ただ仲間を、自分の世界を彩る唯一の色が、抜け落ちるのを見る事しかできなかったのだ。あんな信念も持たないやつに敵わない自分が、許せなかった。だが、彼はあきらめない。まだ仲間が生きていると信じているから。そして彼は吼える。自分の存在を。

 

「俺はフェンリルだ!自分の守りたい物のためならたとえどれだけ敵が強かろう関係ない。たとえ神だろうとも俺の前に立ちはだかるなら……殺す!!!今までもずっとそうしてきた!!これからもだッ!!」

 

 子供の頃からどれだけ劣勢にただされようとも彼は敵を討ち取ってきた。負け戦だろうとも、敗戦で合っても彼はただでは終わらせない。その凶悪な牙で敵を殺戮し、傷痕を残す、どんな巨大な戦力差があろうとも、どれだけ敵が巨大でも立ち向かい戦う姿から彼は畏怖をこめて神をも殺すフェンリルといわれてきた。

 

 ゆえに敵う敵わないという問題ではない。自分の仲間の為にただでは死なない、その牙をISに刻み付けるために走り出す。焔のように熱く、氷のように冷ややかな殺意を胸に宿らせ、ただあのISを殺す。その事だけで思考が働き、ISに接近する。

 

『私の名を呼んでください』

 

 ふと頭に声が響く。女性特有の声であり、どこか凛々しく王の威厳の様なものがあった。そしてその名前が紡がれる。彼はその声に、そんな思考などなかったが、反射的にその名前を紡いでいた。

 

「来い!----」

 

 その瞬間。彼は気づいてないが、何かを纏い、そして両手には光が収束し、黄金に輝く剣が握られていた。この時、ISの操縦者は後悔しただろう。遊ばす殺して置けば良かったと。

 

「消えうせろっ!!!」

 

 振り下ろされる剣から発せられる幻想的な輝きはISのみならず、戦場すべてを光に包み込んだ。

 




読んでくださった方ありがとうございます。だいたい、一話を4000文字か5000文字を目安にしていきたいと思います。

なお、この小説は前書きでもいったとおり、不定期更新です。メインのアリアの小説を書いております。メインのアリアは二週間前後に一回の更新で、

この小説はいちをアンチヘイトです。っというのも一夏がちょっと自分には合わないので、そういう場面があると思いますので、そこまで酷くありませんが、いちをつけときます。

 感想などはどんどんうけつけます。いい所、悪い所などももちろんうけつけます。ただ一方的に面白くない。というのはさすがに無理です。どこが悪いのか、指摘してもらえると嬉しいです。
その方が、ためになりますのでお願いします。
まだまだ未熟なため、矛盾など、色々あると思いますがよろしくおねがいします。
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