橘ありすのそばに居たいだけ。   作:桃音@まゆすきp

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多忙と体調不良のために投稿お休みしてます。
大変申し訳ありませんっ。


7話

ありすちゃんが、ふらふらしながら私の元へ来る。

 

「弥生しゃん……。」

 

ありすちゃん可愛いトゥンク……じゃなくてっ。

落ち着いて。落ち着け。

私はありすちゃん一筋。幸せすぎる。はぁはぁ…。

今すぐに抱き締めてしまいたい…っ。

 

「ありすちゃん、動いたらダメ…です。」

 

文香さんがやんわり止める。

文香さんっていい香りがすりゅ……フローラル系というかなんというか……。

あと、かなりの巨乳。顔うずめてみたい!

 

おっと、鼻血が出そう。いとやばし。

 

「……弥生さん、顔真っ赤ですけど大丈夫ですか?」

 

あ、大丈夫だよありすちゃん。これは興奮しすぎだから。ふごふご。

 

「あの……弥生さんは……ありすちゃんとどういった関係で……?」

 

文香さんから話掛けられただと!?もう私は幸せだ。

 

ありすちゃんとは学校が一緒の友達です。

 

「ありすちゃんとは結婚を前提とした「弥生さん!?」……すみません、冗談です。普通に学校が一緒の友達……です。」

 

ありすちゃんが物凄くこちらを見てます。妄想を口にしてしまったのが敗因ですね。わかるわ。

 

「と、友達……。」

 

ありすちゃんが何やら嬉しそうです。え、結婚前提って言われたの嬉しかったの!?

 

「ありすちゃん、寝てなさい。」

「は、はい。」

 

文香さんがやんわりと、でも少し強めにありすちゃんを寝かせます。

やったねうさちゃん。寝顔が見れるよ!

 

「……文香さん。ステージには立ちたいです。

 

風邪なんかでライブ中止なんて絶対させませんから。」

 

……そんなのプロ失格です。という呟きまで聞こえた。

そんなありすちゃんの頭を撫でながら文香さんが言う。

 

「大丈夫です。……私がいますから。」

 

なにこのキマシタワー展開。

薄い本ばりばり書けちゃうううううううっ。しゅごい。創作意欲がんがんだよおおおおおっ。

 

(うざっ、おまけにキモっ。変態。ちょ、橘さんにそういうの言ったら一発で嫌われるから。

 

あ、マジっすか。気をつけますよ。

声が心底呆れているのだけは伝わったかな。

 

(ていうかガチで引く。

 

引かないでーー。

 

「弥生……えっと……。」

「うさぎですよ。」

 

文香さんが目を見開く。

 

「そう……なんですか。

 

不思議の国のアリスって知っていますか?」

 

確か作者が家庭教師先の女の子に贈った物語だっけ。

ちゃんとは読んでないけど。

あれだよ。ちっちゃい頃にデ○○ニー版の映画を見た程度。内容忘れた。

 

「そのお話に…おかしな帽子屋さんとおかしなパーティを開く3月ウサギっていうキャラクターがいるんです。」

「おかしな……?」

 

咄嗟に思い浮かんだのが、甘いキスなんて私出来ない♪でした。詳しくは三村かな子ちゃんの「おかしな国のおかし屋さん」でね。

 

「本当は別な表現なんですけど、うさぎさんはまだ小学生ですから。」

「おー。気を遣わなくていいのに……。」

 

見た目は子供、頭脳は女子高生。

その名は元ヒキニート 弥生うさぎ!

 

(おいふざけんな

 

声に真面目に怒られました。

 

「ふふ。ありすちゃんとうさぎさん……なんだか運命を感じますね。素敵です……。」

「文香さんって、む……。」

 

(おい自重しろ。

 

文香さんの胸のサイズ聞こうとしたら声が出せなくなったぜ。酷い。ちっちゃいからこそ出来るセクハラでしょーが。

スカートめくりだって今なら合法!

 

(死ね変態。気持ち悪いから。

 

「む……?」

「むにむにしたもの好きですか!?」

「むにむに……?」

 

文香さんが混乱している。

 

「本以外…あまり興味がないので……。」

「最近は専ら電子書籍ですか!?」

「いえ…紙の温かみが好きですから…。」

 

私、なにやってるんだろう。

しかし、文香さんはなんだか嬉しそうだ。

 

「本の話なら……ずっと語っていたいですから……。」

 

あー、マジ文香さん可愛い。

 

「最近のおすすめの本は何ですか!?」

「えーと……星の王子様でしょうか。

サンテグジュペリの書いた物語なのですが、砂糖菓子のような繊細さがあって……私はとても大好きです。」

 

大好きです、いただきましたーーーっ。

星の王子様か………一瞬、カレーの王子様とテニスの王子様が出てきたよ。

 

「サンテグジュペリは戦闘機のパイロットとして空へと飛び立ってから行方不明のままですが……私はきっと、王子様のそばに居るんじゃないかなって思うんです。」

「王子様のそばに…?」

 

私がそう聞くと、文香さんはふわりと笑って、

 

「この続きは読んでみてから、にしましょうね。」

 

と言った。

とりあえず図書館で星の王子様借りよう。そうしよう。

 

 

 

 

 

あ、お兄さんが寝てる。

なんかお疲れ気味ですのう。

 

よし。いたずらしてみるか。(ニヤッ

 

「おにぃちゃん…、またこんなところで寝ちゃって……。風邪引いちゃうよ?」

 

反応無しっていうか、文香さんがなぜか顔真っ赤にしてる。

 

「お、お、お、お兄さんだったんですか!?」

「違いますよ?本日初対面の方です。」

 

あ、おにぃちゃんとか言ったからだ。

ごみぃちゃんとか言わなくてよかったー。

 

おにぃちゃんもとい、お兄さんが起きる。

 

「あ、あぁっ。すみませんすみませんっ。寝ちゃってました……。」

「あ、お兄さん起きた。」

 

お兄さんが私を見て、少し首をかしげる。

そして、あ、と言って手を打つ。

 

「弥生さん。橘さんとお話出来ましたか?」

「おうよ。ありすちゃんと話せたけどさ。

ありすちゃん、熱あるのに大丈夫なの?」

 

純粋な疑問。

 

「私は……プロですから。」

 

その問いに、ありすちゃん本人が答える。

 

「沢山のファンの皆さんが待っているんです。

こんな熱くらいで休んでいられません。

 

少し休んだら元気も出てきましたし。

文香さん、リハーサルに行きますよ。」

 

ありすちゃんの足取りはもうふらついてなんかない、しっかりしたもので。

すたすたと歩いて行かれて……え、私の存在忘れてる!?

 

と思ったら戻ってきた。

 

「弥生さん。友達って言ってくれて……嬉しかったです。

 

そ、それでは。また後で。」

 

 

 

いいか。私の後に付いてきな。

叫ぶ準備は出来てるね。アーイ?

橘ありすは!«最高だ!»

橘ありすは!«可愛いぜ!»

橘ありすは!«俺の嫁!»

 

一人でコール&レスポンスってちょっと寂しいな。誰か手伝って欲しいなぁ(チラッ

 

(絶っ対に嫌よ。ばっかじゃないの?

 

あ、はい。

お兄さん辺りに協力を仰ごう。

 

「あ、弥生さん。よかったら僕の名刺……貰ってくれないかな。」

 

お兄さんが名刺を差し出してくる。

 

"346プロダクション 芸能科

周防桜"

 

「桜さんって言うんだ?」

「女性っぽい名前ですよね。妹は桃子って言うんですよ。なのに長男の僕は……あはは。」

 

ちょい待て。

今重要な言葉が聞こえた。

 

「も、桃子って……。」

「あ…はい。そうですよ。彼女は僕の妹です。」

 

周防桃子…………桃子ちゃんのお兄さんだと!?

 

っていうかさっきのおにぃちゃんっての桃子ちゃんイメージしてたんですけど!?

 

ま、マジかよ。おっふ…。

斉木くんもきっとおっふしちゃうよ。

 

そんな中、文香さんが走って楽屋まで戻ってくる。

え、ありすちゃんに何かあったの!?

 

「ぷ、プロデューサーっ…たっ大変です。

機材が全く届いていなくて、会場の設備が整っていない状況なんですっ。」

 

 

 

 

 

 

 

え…?




星の王子様、めっちゃ好きです。
王子様の「薔薇」が一番好きです。
もしも読んだ事のない方がいらっしゃいましたら、一度読んでみるといいかもしれませんね。
文香さんに言って貰った「砂糖菓子のような繊細さ」が心地よくていいですよ。
作者のサンテグジュペリは行方不明のままですが、彼の乗った戦闘機は見つかっているそうです。
でも、遺体については私が見たどんな本にも記事にも記載されてないんですよね。
きっと、どこかで作品を書き綴ってくれていたら私は嬉しいなって思います。

あ、すみません。久々の投稿なのに長々とw
これからも色々な文学作品も交えたり交えなかったりします。
更新遅いですが、見捨てないでくれると嬉しいです!
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