初投稿となります。
初めて書くので伝わりづらい部分があると思いますが
温かい目で読んでいただけると嬉しいです。
不定期更新になると思いますが
よろしくお願いします。
♯ prologue
『次のニュースです。昨日、都内にある岡田丘高等学校で集団殺人が起きました。
授業中の生徒を狙っての…』
『相次ぐ不可解な事件、逮捕された犯人がみな口をそろえて言う、
‘騙された,という発言から、最近ではこの不可解な一連の事件を
≪フカシギ ジケン≫と呼ばれているそうで…』
東京の街の中にそびえたつビルに映し出された映像はみな、この事件のことばかりだった。
面白おかしく≪フカシギ ジケン≫なんて呼んでいるが
実際はそんな面白みなんて少しもない悪逆非道な事件なのだ。
そんな事件が1年前から頻繁に起こり、いうならば治安が悪い状況の中
なぜ人々がここまで焦りを見せないのか…。
それには理由があった。
人々はみなこう思っているのだ。
‘ PDが守ってくれる。,
ちょうどこの≪フカシギ ジケン≫が起き始めた1年前から
ニホンは新しい政策を始めた。
未解決の事件や、ニホンを守るためにPDという組織を
この国に導入した。
PDとは、Protect Defender の略称である。
‘ 守る者 , という意味があるらしいが、その名前とは裏腹に
戦隊ものや日曜の朝によく見る悪役のような見た目をしている。
首相のそばにいるPDなんか
バッタのような足に虫のような体つき、今にも人を攻撃しそうな表情。
そんな見た目の彼らに安心して国を任せられるわけもなく
批判が多く飛び交った。
しかし、火災時に、その人とは程遠い姿を活かし、一家を救ったり
強盗から殺人まで幅広い犯罪を取り締まるなどの活躍を見せ
たった1年で国民からの大きな信頼を得た。
そのおかげで、この国の人間の平和ボケは悪化した。
実際、この僕もそうだった。
…1年前までは。
1年前のあの日、PDが国に配属されてから1カ月が過ぎたころ。
僕の母親が殺された。
あとから来た鑑識のひとの話によると、
心臓をカマのようなもので切られていると言っていた。
その後、PDが自宅に来て、捜査を始めた。
捜査に来たPDはカマキリのような姿をした大柄な化け物だった。
捜査をしばらくしてPDは後日また結果を報告する といい
家を去った。
そのとき、僕はずっと気づいていた。
気づいていたけど言わなかった。
言ったところで信じてもらえないし、むしろ何をされるかわからない。
そんなことくらい母を殺されて動揺している僕でも分かった。
でも確かに見たんだ。
あのPDの腕のカマについたほんの少しの真っ赤な血痕を。
その日から僕はずっと、PDのことを疑いの目で見てきた。