デクのヒーローアカデミア 再履修!【完結】   作:くろわっさん

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騒乱の終わりに

僕は遅刻を回避するために全力で走って救助訓練に向かった。しかしヴィランの襲撃は始まってしまい、みんながピンチに!僕らは急いで救助に向かった。もう大丈夫!助けに来たよ、峰田君!蛙吹さん!

 

 

――峰田君の元へたどり着く少し前へ記憶を遡ろう。

 

 

 

「雄英につきます!そろそろ下ろしますよ、オールマイト!」

「……」

雄英がすぐ近くに見えてきた、マッスルフォームに戻ってもらうため、僕はオールマイトに声をかける。しかしオールマイトはぐったりして反応がない。

 

「オールマイト!!」

僕は少し大きな声で叫ぶ。

 

「―――ッハッ!!気絶していたようだ…速すぎるよ…緑谷少年!」

「すみません、急いでいたもので…もうつきますよ!」

「了解だ、自分で着地するから適当に投げてくれたまえ」

オールマイトが気絶から回復し、僕に要求してくる。僕はそれにしたがって、学校とUSJの間の道に向かってオールマイトを投げる。

 

「よおっと!!――」「よいしょ!―――」

二人同時に慣性で滑りながら着地する。滑り終えて前を向いてみるとそこには驚きながら息を切らせている飯田君がいた。

 

「オールマイト!?それに緑谷君!!」

「やあ、飯田しょうね―――」

「飯田君!?君がここにいるってことはもうヴィランが!?」

オールマイトの言葉を遮って、驚く飯田君に尋ねる。

 

「そうなんだ!ヴィランが現れてみんな散り散りに……僕は助けを呼びに走っていたんだ!!」

飯田君が血相を変えて説明してくれる。少し間に合わなかった…!急がなきゃ、特に二人が危ない!!

 

「オールマイト!対策その2をお願いします!僕はこのままその3に移ります!!」

「了解だ!緑谷少年!先にいきたまえ!!すぐに行く!」

「では広場前で合流しましょう!!」

僕はオールマイトに作戦開始を告げるとそのまま飛び立った。

 

「なんで今来たところなのにヴィランのことを……?」

 

 

 

 

 

 

―――USJの巨大の扉の前に着地した、僕は力任せに扉を殴って歪ませる。バンッという音が辺りに響いた。

 

「スマァァッシュ!!」

僕は扉を思い切り蹴りあげる、さっきのパンチは警告だ。まるで金属同士がぶつかるような音をたてて、巨大な扉が弧を描いてブッ飛んでいく。

 

「きゃあ!なに!?」

麗日さんの驚く声が聞こえる、中を見ると13号先生が黒モヤのヴィラン、黒霧にやられそうになっていた。ヤバい!先生を助けなきゃ!

 

「っんしょ!スマァァッシュ!!」

僕は余っていたもう一枚の扉を引きちぎって黒霧に投げつける。これが正しい投げスマッシュの使い方だ!

 

ぶん投げられた扉は黒霧に当たったかに見えたが、やつはワープゲートを使って姿を消していた。扉はそのまま飛んでいき広場の方へ、そうして今まさに相澤先生に掴みかかろうしていた脳ミソ剥き出しのヴィラン脳無に直撃した。あの程度でやられてくれるとは思わないけど、暫くは動けないだろう!相澤先生もこれで大丈夫だ!

 

「デクさん!」

麗日さんが声をかけてきた。不安だったのだろう、目が潤んでいる。

 

「待たせてごめんね!すぐに応援が来るからみんな避難するんだ!」

僕はその場にいたクラスメイトに指示を出す。【いまからでも間に合う!ヴィラン襲撃対策その2、スナイプ先生達に警戒状態で待機してもらおう!】が発動中なのだ、応援はすぐに来るだろう。

 

「でも、デクさんは!?」

「僕は他のみんなを助けに行く!それじゃあまた後で!!」

僕はそう告げて一気に跳躍する、峰田君と蛙吹さんがいる水難ゾーンに急がなきゃ!!

 

 

 

 

最初に蹴りあげた扉が着水したあとに、僕は峰田君の前に着地した。

 

「もう大丈夫!僕が来た!助けに来たよ、峰田君、蛙吹さん!」

僕は笑顔でふたりに語りかける、

 

「…緑谷…すまねぇ……オイラ蛙吹のこと守れなかったよ……」

血塗れで全身ボロボロの峰田君が僕に謝ってくる。左手は折れていて、足もガタガタだ…眼も虚ろでしっかりと見えていないだろう。すごいよ、峰田君、そんなになってまで…

 

「そんなことはない!君はボロボロになっても立ち上がり続けて、蛙吹さんを守ろうとしたんだろ?―――」

ボロボロの峰田君に傷だらけの蛙吹さん―――僕は大体のことを察して、峰田君に声をかける。

 

 

「―――だから君はもう、立派なヒーローさ!!」

 

そうさ!誰かのために立ち上がり続ける者、それをヒーローと呼ばずしてなんと呼ぶのか!峰田君は蛙吹さんにとってのヒーローに成ったに違いない!

 

「…ありがとう…緑谷……あとは頼んだぜ―――」

そう言って峰田君は気を失った。任されたよ、ヒーロー。

 

「さて、お前ら覚悟しろ!峰田君が託した意思は僕が果たす!」

僕はそう言ってヴィランたちへと振り返る。そこにいたはずの大勢のヴィランは、ひとりを残して水場へと逃げ込んでいた。

 

「俺らのフィールドでなぶり殺してやる。これるものなら来てみるんだな!」

そういい残して水へと飛び込んでいった。

 

「自分達が有利な状況でしか戦わないか…卑怯な奴らめっ!!」

僕は峰田君と蛙吹さんを背にして、岸辺に立った。

 

峰田君や蛙吹さんはどれだけ不利でも逃げたりしなかった!!諦めなかった!

そんな彼らをなぶった奴らに沸々と怒りがこみ上げてきた!そうして僕の拳に力が篭る。

 

「二人の想いをぉぉ!!この拳に乗せてえええぇぇ!!!」

僕は叫びながら思い切り拳を引く!僕のチカラと二人の想いが拳へと集まり―――

 

()()()ォォ!――デラウェア・スマァァァッシュッ!!!」

限界を超えた力を拳に宿し、振り抜いた。その拳は水面を叩き、衝撃が水場全体に伝わっていく、そしてその力の奔流は水中を(ひし)めく――――次の瞬間、水難ゾーンの水場すべてが弾けて上へと吹き飛んだ。

 

 

―――そして、屋内であるはずのUSJに()()()()()()()

 

降り注ぐ雨のなかにヴィランの姿が点々と見える、無事に一掃できた。奴らはしぶとい、この程度では死なないだろう。さあ先を急ごう!

 

僕は峰田君と蛙吹さんを抱えてセントラル広場へと向かった―――

 

 

 

―――広場に着くとそこでは既にオールマイトが到着しており、脳無と激しい戦闘を繰り広げていた。かっちゃんと轟君がオールマイトの援護をしており、手を身体中に着けたヴィラン、死柄木と黒霧が脳無を援護している。切嶋君は相澤先生を抱えて下がっていた。

 

状況はわかった!僕も参戦しよう!!まずは―――

 

「かっちゃん!轟君!助けに来たよ!早速で悪いんだけど峰田君と蛙吹さんを連れて下がって!!」

僕は素早くかっちゃんと轟君の後ろへ移動して指示を出す。

 

「緑谷!?なんだそりゃ、見てわかんだろ戦闘中だ。下がれねえぞ」

「デクゥ!おっせーよ!わりぃがクソモヤは俺の獲物だ、やれねぇぞ!」

二人が思い思いの言葉で拒否してくる、いまは説得する時間も惜しいってのに!

 

「いいから下がってくれ!君らがいるとオールマイトも僕も本気が出せないだろう!」

僕は低い声をだして二人を下がらせようとする。

 

「ちっ!下がるぞ半分野郎!おいデク、クソモヤは残しておけよ…!」

かっちゃんは事情を把握して蛙吹さんを僕から受け取り下がろうとする。いいぞ、かっちゃん!

 

「はぁ?お前なにいって―――」

「スマァァッシュ!!」

僕は空いたばかりの右腕を振って、迫り来ていたモヤを吹き飛ばす暴風を生み出す。

 

「こういうことさ、巻き込んでしまうし、庇いきれないかもしれない!」

「わかった…!峰田貸せ、あとは任せたぞ…」

納得してくれた轟君に峰田君を託し、前に出る。

 

「オールマイト!お待たせしました!」

「来たか、緑谷少年!こいつら君の話よりも手強いぞ!!」

僕は高速でオールマイトに近づいて、脳無に一撃をくらわせる。その移動と攻撃の余波で死柄木と黒霧は吹き飛ばされそうになり、身動きがとれなくなっていた。

 

「なんなんだよあの筋肉ダルマの化物は!コンテニューからの逆転勝利だと思ってたのにさあ!!おい脳無、こいつらをさっさと殺せよ!!!」

死柄木が癇癪を起こして喚き散らす。相変わらず大人の癖に子供っぽい奴だな。

 

「このまま一気にケリをつけます!いきますよ、オールマイト!!」

僕はオールマイトにそう告げて、脳無にタックルをかまして吹き飛ばす。脳無が地面に転がる、僕はその上を飛び越えて腰だめに拳を構えた。そして脳無が立ち上がろうとする、だがこれで終わりにする!

 

「スマァァッシュ!」

僕は拳を放ち、脳無の腹を真っ直ぐと打ち抜く。脳無はショックを吸収しきれずそのまま吹き飛ぶ、その先にいたのは―――

 

「いくぞ!SMAASH!!!」

脳無を待ち構えていたオールマイトが、飛んできた脳無を殴り付け僕の方へと吹き飛ばず。脳無の顔が大きく歪んでいる、しかしその個性によって再生を始めていた。だが遅い!

 

「もういっちょ、スマァァッシュ!!」

僕は飛んできた脳無を殴り抜き、オールマイトの方へと返す。次は脳無の身体が歪み始めた、再生を始めているが―――もう逃がさない。

 

「SMAASH!!!」

「スマァッシュ!!」

脳無が僕らの間で跳ね返り続ける、そして段々とその間隔は短くなっていく!

 

振るわれる拳、吹き飛ぶ脳無、それにより巻き起こる激しい風と衝撃。すでに辺りは嵐のようになっていた、死柄木や黒霧が手を出す余裕はない。

 

「スマッシュ!スマッシュ!スマッシュ!スマッシュ!スマッシュ!!」

「SMASH!SMASH!SMASH!SMASH!SMASH!!!」

 

吹き荒れる鉄拳の嵐(スマッシュラッシュ)、オールマイトを殺すための切り札だったはずの改人脳無はオールマイトと僕によってただのサンドバッグになっていた。

 

 

「スマァァッシュ!!!」

「SMAAAASH!!!」

僕とオールマイトのクロスカウンターのスマッシュが繰り出される、しかし受けるのはお互いではなく、脳無ただ一人だった。そしてようやく脳無の身体が地に着いた、ショック吸収は限界をとうに超えて、超回復は機能不全を起こしていた。

 

「対策その3ってこれで本当に良かったのか…緑谷少年?死んでないよね、このヴィラン」

オールマイトが困り顔で聞いてくる。【いまからでも間に合う!ヴィラン襲撃対策その3!~二人でとにかく全力でヴィランを倒そう~】はこれで間違いない、えっ?ただのチカラ押しじゃないかって?ワンフォーオールはチカラの個性だ、問題無いだろう。

 

「そいつは只でさえしぶといヴィランの中でも、僕が知る限り一番しぶといですよ」

僕はオールマイトに事実を伝える。むしろどうやったらこの脳無を殺せるのか、想像もつかないよ。

 

「―――さて、次はお前だぞ、死柄―――ぎ!?」

僕は死柄木の方へ振り返る、そこには黒霧の個性の黒モヤに沈みながら逃げ出そうとしている死柄木の姿があった。

 

「おい!このチート野郎!!お前が先生の言ってたオールマイトの弟子って奴だな!!次に会ったときは絶対にころ――――ぐぷぇ!?」

すでに肩まで黒モヤに沈んでいた死柄木に、僕は咄嗟にその場にあったもの投げつけ、それが死柄木の顔面に直撃した。

 

「うおお゛!!ごろず!でめえ!!バラバラに砕いて絶対に殺すぅ!!」

死柄木は鼻血を流しながら叫び散らして、モヤからこちらへ飛び出そうともがいている。

「死柄木弔!ここは撤退です、オールマイトにその弟子、さらには増援のプロヒーローも来ますって!それに―――」

黒霧が飛び出そうとする死柄木を止めていた。そして手のようなモヤで掴んでいたのは―――

 

「脳無も返して頂きましたしね……それではヒーローの皆様、ごきげんよう…」

―――ピクリとも動かない脳無だった。モヤが徐々に消えていく。

 

しまったーー!!近くに落ちてたからってヴィランを投げてしまった!なにやってんだよ僕は!!末端神経までワンフォーオールかよ!

 

「次は絶対に殺す、オールマイトの弟子ぃ!!――――」

死柄木がモヤに消えながらそう告げて来る。

 

「お前らヴィラン連合は僕が絶対に潰す、覚悟しておけ!」

僕は死柄木に、ヴィラン連合に宣戦布告した、そしてモヤが消えていった。

 

 

その後すぐにスナイプ先生ら、プロヒーロー達の応援が駆けつけて、残りのヴィランを掃討した。警察が到着してヴィランを全員逮捕、そうしてUSJ事件は終わった…

 

今回の一件、僕はなにが起こるかを知っていたが、結果的に何も出来なかった…ヴィランの襲撃は許してしまうし、それどころか遅刻をしてみんなをピンチに陥らせてしまった。峰田君や蛙吹さんは僕が居ないせいで怪我をしてしまった。そして最後は脳無も取り逃した…

前回と同じ処か状況は悪くなっている。僕は強くなったことで気が大きくなり、油断をし、そしてなにひとつ満足にこなすことが出来なかった。出来たのはチカラで敵を倒すことだけ…

 

怪我をした二人が心配だし、とにかく謝りに保健室へいこう―――

 

 

 

 

 

「失礼します!二人とも大丈夫!?」

僕は保健室のドアを開けて中へと入る、そこにはリカバリーガールの治癒で怪我が治った二人の姿があった。

 

「よお、緑谷!おかげさまでな、まだ体力の関係でキズが残ってけど、大体治ったぜ!」

「私は無事に完治したの、緑谷ちゃんのおかけで助かったわ!」

二人が僕に返事をする、ああ無事で良かった…!

 

「僕が遅れたせいで怪我をさせてしまって…ごめん!」

僕は二人に謝る、僕がちゃんとしていれば二人は、いや先生たちだって怪我をしなかったかもしれないのに…

 

「おいおい、なんで緑谷が謝るんだよ?感謝することはあれど、謝られる理由なんてないだろ? それにこの怪我はオイラの力不足が原因だしな…!」

「そうよ緑谷ちゃん、あなたが来てくれなかったら私達今頃どうなってたかわからない……それに悪いのは襲撃してきたヴィランよ」

峰田君と蛙吹さんが僕は悪くないといってくれた。でも僕は―――

 

「でも僕はみんなを助けられるだけの力があったのに、それでもみんなを傷付けてしまった……僕はヒーロー失格だよ…」

僕は思っていたことを口にしてしまう、こんなことを言ってもただの愚痴になってしまうのに。

 

 

「なあ、緑谷。オイラはお前みたいにめちゃくちゃに強い訳じゃないから、お前の気持ちがよくわからねぇ。なにか、緑谷にしかわからない理由で自分を責めてるのかもしれねえ。ここでああしてればこうしてればって悔やんでるのかもしれねえな」

峰田君が僕に語りかけてくる、僕が黙っているとさらに話を続ける。

 

「でもよ、緑谷、一切合切すべてを救えなきゃいけないってのは傲慢じゃねえか?ヒーローってのは神様じゃねえだろ!今目の前の救えるものをどうしても(たす)けたいって思って、それで立ち上がるのがヒーローってやつじゃねえのか?緑谷もそう思ったからあのときオイラをヒーローだって呼んでくれたんだろ?それともあの言葉は嘘だったのか?」

「そんなこと…ない。峰田君は立派なヒーローだったよ!」

僕は峰田君の言葉を否定する、あのときの彼は誰がなんと言おうとヒーローだった。

 

「ありがとな、そう言ってくれてオイラすげえ嬉しかったんだよ。緑谷みたいなすげえやつに認められたみたいでな!―――遅刻しなきゃとかみんなを救えたのにとか言ってたな、そういや緑谷なんで遅刻したんだ?」

「それは……通学途中にオールマイトと一緒に事件を解決してたから……ごめん……」

僕は峰田君の質問に俯きながら答える。

 

「ってことは誰かが困ってたから遅刻するってわかってても、身体が動いちまったんだろ?誰かを救けたくって止まれなかったんだろ?違うのか!?」

「僕は…僕は救けたかった!知らない誰かを!困ってる人を!傷ついたみんなを!!」

僕は震えながら、峰田君の言葉を聞いて、吐き出すように返事をした。

 

「そうだろ!じゃあ今度はオイラが言ってやるよ!誰かのために駆け出せるおまえは―――立派なヒーローだよ!!」

「私もそう思うわ、緑谷ちゃんは誰かを救けたくて行動できる。優しいヒーローよ!」

二人の言葉に僕はハッとして顔をあげた、僕は気がつけば涙を流していた。

 

「でも僕はみんな傷つけて―――」

「だからいってんじゃねえか!悪いのはお前じゃないって!!」

峰田君は僕が悪くないとまた言ってくれた。

 

「でも!それでも!―――」

「そこまで納得できないならよ、これから成ればいいじゃねぇか。なんでも救っちまうヒーローってやつによ!だってオイラたちはまだまだこれからだろ?」

「そうよ緑谷ちゃん、これから一緒にもっと強くなっていきましょう?」

僕はそこでようやく自分がどれだけ愚かだったか思い知らされた。

 

そうか、これからもっと強くなればいいんじゃないか!僕はちょっと強くなったからって勝手に一人前のヒーローに成れたと思い上がっていたのか!ほんとに僕はバカだな…!

 

「ありがとう、二人とも!ようやく目が覚めたよ!!僕はこれからもっと頑張ってもっともっと強いヒーローになるよ!!」

僕は涙を拭って、力強く宣言する。

 

「よし!その意気だ緑谷!オイラだって負けないぞ!」

「これから一緒に強くなりましょう?」

ふたりはそう言って僕に手を差し伸べてきた。

 

「ああ!これからもよろしくね!!」

僕はふたりの手をとってそう返した―――

 

 

 

 

 

「じゃあオイラは世界一モテモテのヒーローになるぜ―――」

「不純ね、峰田ちゃん―――」

「不純だね、峰田君―――」

「ええ!緑谷ならわかってくれると―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――僕はこれから強くなる、この雄英でみんなと一緒に、そう改めて決意した。

 

オールマイトが言っていた雄英で成りたいヒーローの形を探すって言葉の意味がわかった気がした。

 

僕のヒーローアカデミアはまだまだこれからだ、必ずあなたを(たす)けられるくらい強くなりますよ、オールマイト―――

 

 

 




これで第三章も終わりです。今回は今までで最大の文字数になりました。

たくさんのアクセスとお気に入り登録と評価ありがとうございます!

次回は番外編を予定してます、良かったらお楽しみに!

ひとまず、ここまで読んでいただきありがとうございました!これからも応援よろしくお願いします!

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