デクのヒーローアカデミア 再履修!【完結】   作:くろわっさん

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番外編の反響がスゴくてびっくりしてます、みんなかっちゃん好きなんだなって思いましたね!

あんな感じの番外編は気が向いたらまた書きたいですね

というわけで、第五章開催です!


第五章 愛と炎の雄英体育祭
祭と喧嘩はセットなのかもしれない


僕は八百万さんのお屋敷でクラスメイトに過去の一部を語った。続きが気になるところで時間となり、その日は解散となった。休校が終わりこれからまた僕のヒーローアカデミアが始まる!

 

 

 

 

時は放課後、クラスのみんなが浮き足だっている。このきっかけはそう、ホームルームでの相澤先生の一言だった―――

 

 

「おはよう」

教室のドアを開けて、相澤先生が挨拶をする。USJの騒乱でわりと重症を負っていた相澤先生だが、前世のときよりは怪我が少なかった。そのためリカバリーガールの治療により、この二日で完治するまでに至っていた。

 

「突然だが―――雄英体育祭が迫ってる!」

相澤先生のその一言にクラスの中が驚喜に包まれる。切島君、クソ学校っぽいってなんだ?雄英はクソじゃないぞ!

 

その後相澤先生は雄英体育祭の説明をしていき、みんなの興奮はどんどんと高まっていった。その興奮は昼休みを挟み午後の授業を終えても収まらず、放課後になった今に至るというわけだ。

 

「緑谷ちゃん…いえデクさんと呼ぶべきね。デクさん、体育祭頑張りましょうね」

「そうだな蛙吹!オイラもデクさんって呼ぶぜ!オイラもモテモテになるため頑張るぜぇ!」

蛙吹さんと峰田君が話しかけてきた、またデクさん呼びする人が増えるのか!?なんでだ!?

 

「あ、うん体育祭頑張ろうね。ところでなんで蛙吹さんも峰田君もデクさんなんて呼ぼうと思ったの?」

「はぁ?そんなのUSJでお前に助けられたからに決まってんだろー?」

「そうよデクさん、峰田ちゃんの言うとおりだわ。これでも私達結構感謝してるのよ?……あと梅雨ちゃんと呼んで頂戴」

二人が揃って同じ事を言ってくる、なるほど僕が助けた人はデクさん呼ばわりしてくるわけか……まあいいかデクってあだ名は好きだし!

 

「わかったよ峰田君!梅雨ちゃん!」

「意外とあっさり呼んでくれるのね、もう少し照れたり戸惑ったりするかと思ってたわ」

「まあ、ある人にその辺は鍛えられたっていうかなんていうか―――」

そんな話をしていると、教室のドアの辺りが騒がしくなっていることに気が付いた。

 

 

「わかったつーの、意味ねえからどけ、モブ共」

「誰がモブだ!こらぁ!?チョーシのってんじゃねえつってんだろ!!」

「いやぁ本当にヒーロー科にはガッカリだなぁ」

教室のドアの前にはたくさんの他クラスの人達、その先頭にはB組の鉄哲君と普通科の心操君がいて、かっちゃんと言い争っていた。

 

とりあえずかっちゃんを止めよう、放っておくと余計なヘイトとトラブルを生み出しそうだ…!

 

「かっちゃん!とりあえず知らない人のことモブっていうのやめよう?」

「あぁ!?――んだよデクか、それはこの道を塞いでる邪魔な石ころ共のことか?」

「てめぇコノヤロー誰が石ころだ!こちとら鉄だっつーの!!」

かっちゃんに注意するも、聞く耳を持たない。これはかっちゃん、だいぶイラついてるなぁ、こうなると僕の話もなかなか聞かない。あとその返しでいいのか鉄哲君!?

 

「うーん、どうしたものか…―――んっ?」

この状況をどう鎮めようか考えていると、虫が飛んでいるのが目につく。

 

「雄英にもこういう虫がいるんだ―――なっと!!」

僕はぼそぼそと低い声で呟きながら、ドアに止まっていた虫を叩き潰した。その結果、雄英特有の特大ドアはバンッという大きな音を立てながら外れてしまった。

 

「おっと、意外と簡単に壊れそうだ……気を付けないとな――――んん?」

僕はまたをぼそぼそと低音で独り言を呟く、手をティッシュで拭いていると、視線を感じたので周りを見てみる―――

 

「やべえ、やべえよ 、あいつ! 」「俺らのことしれっと虫とか言ってたぞ…!」「あのドアが外れるところ初めてみたぞ……」

周りの人達がなんだがざわついている……どういう状況なんだ!?

 

「やるなぁデクゥ!邪魔物はそうやって黙らせるのか!」

かっちゃんが目を輝かせながらよく分からない賞賛をしてくる。たかだか虫を潰しただけだろう?なにをそんなに感心してるんだ?

 

「ああ、邪魔物って程でもないでしょ?普段は気にも止めないけど、今日はたまたま目についてねっ!!―――っと、気が付いたら普通潰さない?」

僕は外れたドアをはめながら、かっちゃんへ笑顔で説明する。かっちゃんって虫も殺せない程の博愛主義だっけ?――んなわけないか。

 

「つ、潰されるぞー!!」「プチっといかれるぞ!!」「にげよう!やべぇよあいつ!」「これがヒーローのやることかよぉ!!」「今日のところはこの辺にしといてやる!覚えとけー!!」

他クラスの人達は思い思いに叫びながら走り去っていった。

 

敵情視察に来てたんじゃないのか……?なんか怯えてるみたいだったけど…一体なんだったんだろう…!

 

「帰っちゃったよ、なんだったんだろうね?」

「その平常運転すげえな緑谷……」

切島君が呆れている、いったいなんだったんだよ!

 

その日はそのままかっちゃんと一緒に帰った、かっちゃんは終始興奮ぎみだったのがよくわからなかったが……

 

―――その後日「A組にはラスボスみたいなヤバい奴がいる」という噂が流れていたらしいが、まあたぶん僕には関係ないだろう。

 

 

雄英体育祭まであと二週間、前世と違ってオールマイトとの修行で圧倒的な力を得た僕なら、準備なんていらないな―――――

 

 

 

 

 

 

―――なんて言うと思ったか!?もう僕は自分の力に慢心したりしないよ!前世の記憶を呼び起こして、出来る限りの準備をしてやるぞ!!―――まずはあそこに電話だな……

 

「もしもし、私オールマイト事務所の緑谷と申しますー。イ――――」

 

 

 

―――別の日、今僕は大きな日本家屋の玄関先にいた。

 

「こんにちは、突然すいません。僕は緑谷って者なのですが、お父様はご在宅でしょうか?」

「えっと、父ですか?居ますけど、失礼ですがどのようなご用でしょう?」

僕は出てきた白髪の女性に笑顔で話しかける、少し不審がられているが、ここで引くわけにはいかない!

 

「オールマイトの弟子が来たって伝えてもらえばわかると思います」

「はぁ、わかりました。少々お待ち下さいね―――お父さんー!」

女性は家の奥へと小走りで向かっていった。たぶんこれで話くらいは出来るだろう、さあ踏ん張りどころだ――――

 

 

 

――――数時間後、僕はその家をから出ていった。

 

「思ったよりやられたなぁ……コスチューム持ってくればよかったな」

僕は独り言を言いながら家路を歩く、服はボロボロで、結構火傷もしてしまった。

 

でもまあ、これでだいたいの仕込みは出来たかな。あとは結果次第!頼みますよ――――

 

 

 

――――そして雄英体育祭当日、僕はかっちゃんと麗日さんと一緒に会場へと向かっていた。

 

「結構出店とか出てるねぇ、流石は雄英体育祭!まさにお祭りって感じだ!」

「そうだねデクさん!ほらみて、屋台だけじゃなくてお面屋さんまであるよ!」

僕と麗日さんはその光景にテンションが上がる、やっぱりお祭りは楽しまなくちゃね!

 

「これから競技があるってのに呑気なもんだなぁ丸顔ぉ!」

「丸顔じゃなくて麗日だよ!、爆豪君こそ余裕無さすぎるんじゃない?緊張しちゃった?」

「はぁ?緊張なんてぜんっぜんしてねぇわ!よゆーだっつーの!!」

麗日さんとかっちゃんが言い合いをしている、こんなものは最早日常風景だ、僕もいちいち止めたりしなくなった。

でもかっちゃんが緊張しているのは本当だ、いつもより顔が険しくなっているもの、真の幼なじみの僕にはわかる。

 

そんないつも通りの会話をしながら出店の間を歩いていると、前から誰かが小走りで寄ってくる。

 

「デクくーん!おーい!」

「あ、優さ――じゃなくて、Mt.レディ!暫く振りですね、今日は警備で来たんですか?」

そう言って僕を呼んだのはMt.レディだった、話すのはUSJに遅刻した日にチラッと会った以来だろう。僕はなんとなくの事情を察して話をする。

 

「そうなのよ、ホントは応援に来たかったんだけど、こればっかりは仕事でね……」

「今年は警備の数が例年の5倍くらいいるらしいですからね、どこみてもヒーローだらけでもう最高ですよ!」

「そ、そう。それは良かったわね……」

やや興奮ぎみに語る僕に、引き気味のMt.レディ。プロヒーローになると他のヒーローにテンション上がることとかなくなるのかな?

 

「そうそう、さっきたこ焼き貰ったのよ!はい、あーん」

「えっ―――んごぉ!?」

「ひゃあ!?Mt.レディがデクさんにあーんって…!あーん!って……!!」

突然口にたこ焼きを突っ込まれて、僕は吹き出しそうになる。隣にいた麗日さんが壊れたラジカセのように同じ言葉を繰り返す、びっくりしたのは僕だ!麗日さんじゃないだろう…?

 

「おいデクっ!くだらねぇことやってんじゃねぇよ!んなババア置いてさっさと行くぞ!!」

「はぁ?私はまだ23よ!このクソガキ、誰がババアですって!?」

「てめぇしかいねぇだろ角マスクのババアァ!!」

「あーんって……デクさんがあーんって……私もやったら食べてくれるやろか…?

思ったよりたこ焼きが熱々で、未だにハフハフしている僕を尻目にかっちゃんとMt.レディが言い争いを始める、麗日さんはまだ壊れたラジカセのようにぶつぶつとなにかを呟いている……なんだこの状況!?

 

「ロリコンみたいな声してるからって、ふざけたこといってんじゃないわよ、クソガキ!」

「あぁん!?誰がロリコンみたいな声だゴラァ!!」

「あんたよ、クソガキ!どうせ「中学生はなぁ……ババアなんだよ…!」とか普段からいってんでしょうが!!」

「ぜってー言わねぇわ!てか、いちいちデクに絡んで来やがって。てめぇこそショタコンさんですかぁ?デクはまだ高校1年の16歳なんですけどぉ?」

「あんたみたいなクソガキと違ってデク君は落ち着きが有るからいいのよ!!あんたこそ、いちいち絡んできて……もしかしてホ○なの?そうなの?」

「ざっけんなババア!!誰がホ○だ!頭ん中腐ってんじゃねぇのか!?あぁ!?」

「へっ…!?いや、その……って!!腐ってないわよ!!」

かっちゃんとMt.レディの悪態戦争(言い争い)は白熱していく、僕が口を挟む余地すらないかも!この状況を打破するにはどうすれば―――

 

「あの、二人ともその辺で―――」

「「デク(君)は黙ってろ(て)っ!!」」

――――どうしようもない!僕には無理だ!!麗日さんも機能停止中だし、どうすんだよこれぇ……

 

「おいMt.レディ!そこまでにしておけ!」

「我らを置いて居なくなったと思えば学生と口喧嘩をしているとは……なにをしにきているのだ?」

そこに二人を止めるヒーローがやって来た。

 

「デステゴロ!シンリンカムイ!二人を止めるのを手伝ってください!!」

「よお、オールマイトの弟子!久し振りだな!勿論そのつもりだから安心しな!」

デステゴロが心強いことをいってくれる!流石は危険・安全確認の工事看板にもなったヒーローだ!

 

「デクよ、憎坊ヘッドギアの件以来だな。我も止めに――」

「あれ、あのときカムイっていましたっけ?」

「いたよ!ボロボロになりながら頑張ってたじゃねぇか!!」

「カムイ、口調が素に戻ってんぞー」

下らないやり取りをする僕とカムイとデステゴロ、いまはそんなことをしてる場合じゃない、そろそろ止めないと殴り合いにでもなりそうだ!

 

「おい、迎えがキテんぞババア!こっから先は一方通行だ!大人しく尻尾ォ巻きつつ泣いて無様に元の居場所へ引き返しやがれェ!!」

「いい加減にしなさいよ、こんのっロリコンボイス!!踏み潰すわよ!!」

とか言ってる間に今にも火が付きそうだ!ヤバい!!

 

「かっちゃん!ストップだ、この辺にして会場へいこう?遅刻しちゃうよ!」

「Mt.レディ、お前もいい加減にしろ、いい大人が高校生と張り合うなっての!」

僕とデステゴロが二人を止める。

 

「先いってろデク!このババアを速攻でブッ飛ばしてすぐにいくからよぉ!」BOM!

「ぬかすじゃないのクソガキ……先輩、こういうヒーローなめきったクソガキに現実を教えてあげるのも大人の役目だと思うんですよ…!」

かっちゃんは爆破を掌で迸らせ、Mt.レディはファイティングポーズをとりはじめた。

 

これはホントにまずいぞ…!仕方ない、ここは僕が一芝居しよう!これで止まらなきゃ―――

 

「いい加減にしないか二人とも!そんなに暴れたいなら……相手になってやる、二人まとめて大人しくさせてやろう……こっちだ…ついてこい……」(玄田哲章ボイス)

僕はそう言って、筋肉を唸らせワンフォーオールを身に纏いながら威圧感を放って二人に背を向ける。

 

―――本当にボコボコにして、止めるしかなくなってしまう!頼む、落ち着いてくれ!!

 

「…わりぃ、ちょっと熱くなりすぎたわ。迷惑かけたな…」

「ごめんなさいデク君!私も大人げなかったわ…!デク君を困らせるつもりなんてなかったのよ……」

二人が揃って謝ってくる、だいぶ落ち着いた……というより落ち込んだみたいだけど、ここは心を鬼にしてもう一押しだ!

 

「どうした…?暴れたいんだよね……?もう喧嘩なんてやりたいと思えないほど、足腰立たなくしてやろう……」(玄(ry)

さらに威圧感を増しながらふたりに問いかける。

 

「そんな喧嘩なんて、ねぇクソガ……かっちゃんくん!」

「バ……Mt.レディの言うとおりだ、喧嘩なんてしないぜデク! 」

二人はそう言って握手をしてこちらを見てくる。そろそろいいかな、やりすぎちゃったみたいだし…!

 

「そうだったんだね!勘違いしてたよ、ごめんね二人とも!!」

「「ふう……」」

振り返り二人に笑顔で話しかける、二人とも安堵の顔を浮かべていた。そんなに怖かったかな僕……

 

「じゃあ、いこうか!麗日さんもいくよ!」

「あーんって……あーんって…………」

そういって故障中の麗日さんの手を引いて、僕は会場へと歩きだした ―――

 

「あの威圧感を向けられると流石に怖いわね……」

「デクは昔っからキレるとこえんだ…… 」

「そう……」

「そうだ……」

 

 

――――会場に着いたあと僕らは体育着に着替えて控え室に集合する。前世と違い、轟君が宣戦布告をしてこなかったが、チラチラと僕の方を怖い顔で睨んでいた。

んだてめぇ!さっきからガン飛ばしてんじゃねぇぞ半分野郎!!

って感じでかっちゃんなら行くんだろうけど、僕の柄じゃないな。

そして時間となり、僕らはプレゼントマイクの大袈裟な説明(プレゼン)と共に入場した。クラスのみんなは大勢の観客にそわそわしている、そんな中僕は―――

 

「ねぇ、さっきからこっちをチラチラと見てたよね?なにかな、轟君?」

「――!緑谷……お前には―――いやなんでもない、睨んで悪かったな」

「そう……気にしてないからいいよ。体育祭、()()で頑張ろうね!」

「あぁ…… 」

轟君にさっきの真相を尋ねるも、はぐらかされてしまった。ついでに轟君にエールを送ってみたけど、まあ響いてないよね……

 

1年生が全員入場し終わると、壇上に18禁ヒーローミッドナイトが現れる。今日もエッチぃぞ!

 

「選手宣誓!選手代表!1-A、緑谷出久!!」

「はい!」

選手宣誓で呼ばれたのは僕の名前だ、やはり予想通り、昨日から宣誓の言葉を考えておいてよかった!

 

「やっぱり代表はデクか!」

「爆豪君じゃなくてよかったよ~荒れそうだし!」

「喧嘩売ってんのか丸顔ぉ!」

僕が壇上に上がるまでの間にかっちゃんと麗日さんのそんなやり取りが聞こえる、悪いが今回は僕が入試一位通過だからね!

 

「宣誓!私達選手一同はヒーローシップに則り、正々堂々戦うことをここに誓います!!」

「普通だ……」「すげぇ普通だ……」「逆にすげぇよ!」

僕の宣誓に何故か周りがざわつく、ここまでは普通の宣誓の筈なのに!?

 

まあいい、これからが宣誓の本番だ……力を貸して下さい、オールマイト…!―――よし!いくぞ!!

 

「そしてもうひとつだけ!」

「まだ続くのか!?」「何をするつもりだ、ラスボスめ…」

僕が宣誓を続けたことで周りがまたもざわつく、これは予想通り!

 

「この体育祭、僕が一位になる…!ヒーロー科、普通科、サポート科、経済科……全員!!余すことなく全力で挑んでこい、有精卵共!!!」

僕はワンフォーオールを纏いながら、低い声でいい放つ。今度は僕が宣戦布告をする番だ!!

 

「いいぞぉ!デクゥ!!」「いいだろう、いくぞ緑谷君!!」「か、カッコいい……」

「ざっけんな、こらぁ!!」「なめてんじゃねーぞA組ぃ!!」「自信満々だなぁ、恥かかなきゃいいなぁ……」

賛否両論入り乱れた喧騒が巻き起こる、会場のボルテージも一気に上がっていくのがわかる。

 

「いいわぁ!みんな上がりまくりじゃない!!それじゃ早速第一種目いくわよ!――――」

僕が壇上から降りるとすぐにミッドナイトが壇上に駈け上がり、興奮ぎみに話しだす。

 

第一種目は前世と変わらず障害物競争だ、なんでもありのデスレース…!()()、やりきれるかなぁ?いや、やるしかない!!

 

「―――さあさあ位置につきまくりなさい!」

 

そして雄英体育祭、最初の競技が――――

 

「〝スターーーーート!!!〟」

 

――――ついに始まったのだった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「〝おーっとぉ!?1-A緑谷ぁ!なんとスタート位置から動いていなあーーーい!!?一体どうしたんだ?あの優勝宣告はなんだったんだーーー!?〟」

 

プレゼントマイクの実況の通り、僕はスタートラインから一歩も動かないまま、第一種目が始まった――――

 

 

 




玄田哲章とは強さの塊である―――


気が付いたらUAが12万超えてました!皆様お読みいただきありがとうございます!

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