川神百代
日本のリーサルウェポン川神鉄心の実孫にして自らも武神と称される武人
彼女は待っていた。自らの力を存分に振るえる存在を。
彼女は望んでいた。自らを満足せしめる存在を。
どうしよもない渇き。
幾度勝利しても埋める事の出来ぬ孤独。
だが彼女の周りには愛すべき友が、そして家族がいた。
それこそが未だ彼女の精神を凶行へ走らせぬ、か弱くもだが唯一の手綱であった。
彼女自身も頭では理解していた。戦闘に快感を覚える自身の性分を。だがその衝動を抑えるには彼女の精神はあまりに未熟だった。
戦いたい…戦いたい…
戦って、戦って、戦って、互いに自らが積み上げてきた研鑽の日々その全てを賭して満足いくまで戦いたい。
だが戦えば戦う程に、日々を積み上げれば積み上げる程に、他者との溝は深まるばかり。得れば得る程に失う満足感。陥る孤独。
嗚呼願わくは…願わくは
この身この才の全てを賭してでも為す事の能わぬ程の脅威が我が前に立ち塞がらんことを。
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いつもの変わらぬ登校風景。
島津寮を出た風間ファミリーの面々は学園へ向かう。
途中でモロと合流し、いつも通り歩を進める。
大和は携帯をいじり、その後ろ三歩下がって京が歩く。岳人はトレーニングを止めモロと一緒にジャプソを読む。
由紀江、クリスは二人で談笑。
前から土煙があがればそれは一子がトレーニングをしながらやってきた合図。
「おはようワンコ!」
「みんなおはよーう!」
「あれ?そういえばキャップが居ないぞ?」
「土曜日にいきなりうどんが食いたいから香川まで行くって出ていったきりだな。」
「相変わらず自由人だねキャップは」
慣れ親しんだ通学路、慣れ親しんだ面子、慣れ親しんだ日常会話。
ここまでくればこの先の展開もきっといつもと変わらない。
「多摩大橋」通称「変態の橋」の下まで行くとやはりいつもの光景があった。
金髪、リーゼント、スキンヘッド、バット、ゴルフクラブ、木刀etc…有象無象ではあるが、しかし50を超える集団の中に居て尚も不遜に笑う影。
その様を遠巻きに見るギャラリー達。
「あっ!お姉さまだわ」
一子は姉の姿を確認すると斯様な状況であるにもかかわらず暢気に反応する。
次の瞬間、有象無象達はまとめて空へと跳んだ。いや、飛んだ。そして沸き立つギャラリー達。
中心にいた人物は息を切らした様子も無く、そして沸き立つ周囲の熱とは相反して意気消沈としていた。
「ああワンコ達か…おはよう」
「どうしたの?なんか元気ないね姉さん」
その様子を気にした大和は百代に問いかける。
「いやなに…最近前にもましてつまらないんだ。正式な果し合いも数を頼りに挑んでくる連中も」
「モモ先輩強すぎっからなぁ~最近秒殺以外全然見てねーぞ」
「はぁ~この行き場の無い欲求不満をどこにぶつけようか…なぁ大和?」
「なっ…なんだよ姉さん!?」
「なに。大和をいじってストレス解消するの さっ!」
ヘッドロックを極められる大和、それを見て叫ぶ岳人、突っ込みを入れるモロ。京の辛辣な「しょーもない」
やはり今日もまたいつもの通学路の風景だった。
しかし今日、武神は邂逅する。後に己の全霊を賭けて対峙する事となるかもしれない人物に。
はじめまして。
無印~プラスディスクまでプレイし終わったために筆を取りました。
創作は初めてですので至らぬ部分が多いかと思いますが拙作にお付き合い頂ければ幸いです。
タイトルのFxFにはForeverとかFunとかFutureとか色んな意味を込めました。
序章に百ちゃんを持ってきたのは特に意味はありません。
ヒロインの候補ではありますが決定ではありません(百代モノ多いので)
大和も大好きなので大和も立てつつ進行していきたいと思っていますので応援よろしくお願い致します。