魔法少女リリカルなのは奇跡と予想外   作:響歌

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 令和1日目の内に何とかギリギリ最新話投稿できた・・・


二組目の試験 後編

 ヨゾラside

 

 

 俺と出久は、今回の試験官のリインフォースツヴァイ空曹長から今回の試験の説明を聞いてスタート地点で構えを取った。

構えを取ってからどれくらい時間が経過しただろうか?若干の緊張に時間の感覚を狂わされ、1秒1秒が非常に長く感じる。しかし試験に対しての緊張は、ほとんど無い。問題は自分が何者か自分の正体を悟られないかに関してだった。

この場には、自分の正体に気付きそうな人物が1名来ている。

感じるのはあのヘリの中。

懐かしく、しかし昔とは違う物だとはっきりと分かる感覚もう「アレ」からは完全に切り離され、自分も殆ど別の「者」へとなってしまっても遥か昔の記憶が微かに感じ取るその存在。そしてそれがあると言うことは、間違いなく彼女もここに来ているのだろう。

リインフォースツヴァイは、彼女が消滅して後に産まれた存在であり、話ぐらいは聞いたことがあるだろうが実際その力を目にした訳ではないので、正体を悟られることはほぼ無いのだが、彼女は違う。

彼女は当事者なのだ。

彼女は被害者なのだ。

彼女は体験者なのだ。

俺の事を最も近くで目にした1人であり、今生きている者の中で最も長く俺を目にした「主」である彼女は、何かの拍子に俺の隠している真実に気が付く可能性が最も高い。

いつも以上に気を付けてなければならない。

そう強く思った直後試験スタートの合図が鳴った。

 

(どうか気付かれませんように)

 

合図と共に走り出した俺は、心の中で強く願いながら試験クリアのために前へと進む。

 

 

 ヨゾラsideout

 

 

ヨゾラと出久はスタートと同時に二手に別れて行動を開始した。

ヨゾラは担いでいた巨大なチェーンソーのような剣「ブラッド・サージ」でターゲットを凪ぎはらって行き、出久はその手に持った杖型のデバイスで魔法を放ち1つ1つ確実に破壊して行った。

その後二人は、予め決めていた合流地点で合流し次の地点に向かった。

次の地点では、出久は杖を腰の入れ物に納め右手のガントレットを構えてターゲットへと向かい次々と破壊して行った。

ヨゾラは「ブラッド・サージ」を巨大なチェーンソー型の剣から巨大な銃へと変形し遠距離攻撃をしてくるターゲットを撃ち抜き出久のサポートへと回っていた。

 

 「場所や相手に合わせて、2人がそれぞれ役割を交代して戦況を有利に進めていくなんて・・・」

 

 「ほんま器用なことするわ」

 

フェイトとはやては、ヨゾラと出久の高いコンビネーションに下を巻いた。

しかしこの後2人は、さらに驚愕することとなった。

 

 

 出久side

 

 

僕とヨゾラの二人は、今回の試験の最大の難所と言われる大型オートスフィアへと差し掛かった。

この難所では、中距離自動攻撃型の狙撃スフィアを破壊しなければならず、受験者の半分以上がこれで脱落する最終関門でもある。

僕は、ヨゾラと分かれオートスフィアのいる建物へと向かい、ヨゾラもとある準備のために別行動を開始した。

僕はオートスフィアの目の前ま到着し、オートスフィアは僕を見つけると攻撃を開始し、僕はそれを回避することに専念した。

攻撃を回避し続けて2分ほど経ったときヨゾラから準備が完了したと連絡が来たので僕も行動を開始する。

まず、オートスフィアを氷で覆いそのまま自分のレアスキルで風を生成しその風を推進力にしてオートスフィアを建物内から外へ落とし、僕はさらに炎と雷を纏ったキックでオートスフィアへのダメージと落下速度を上昇させ風を使った飛行で自分は無事に着地した。

そして、さっきのキックと落下によって氷から解放されたオートスフィアを、再度動けないように回りと一緒に凍らせ予め、オートスフィアの落下地点近くで待機していたヨゾラがオートスフィアの前でとある弾を放ちまだ破壊されていないオートスフィアを放置して僕達は、ゴールへと向かった。

 

 

 出久sideout

 

 

 はやてside

 

 

私とフェイトちゃんは、困惑していた。

現在試験を受けているこの二人は、オートスフィアが動けないようにこそすれど、破壊せずにゴールへと向かって行ったのだ。

確かに動きこそ封じたが、今回の試験内容ではオートスフィアの破壊が求められているのでゴールに到着してもオートスフィアの破壊がなされていないので大幅な減点が入るのである。

時間はまだ若干余裕があった筈なのに彼らは動きを封じたらヨゾラが銃状態で攻撃を2回放っただけで、躊躇いもなくそのままその場を後にしたのだ。

私もフェイトちゃんも彼らの行動の意図が理解できなかった。しかし、彼らがゴールを黙視できる程の距離に到着した時それは起こった。

突然オートスフィアに攻撃が当たりオートスフィアが破壊されたのだ。

その後二人は、ゴール前のターゲットも難なく破壊しゴールした。

 

 

                   つづく




今回のスフィアが突然壊れた理由ゴッドイーターやったことある人は、多分見当がついてるんじゃないかな?
次回は、試験の結果やスフィアが突然壊れた理由の種明かし等がメインになるかな?
それでは次回までさよなら!!

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