ターゲットの暗殺教室 作:クローバー
殺し屋
それは命を狩る者であり俺の敵だ
しかし元々殺し屋は職場でトラブルに巻き込まれた人たちが集まっている。
そういう人は本当は優しく話のわかる人ばかりだ
後は紛争地で親族を亡くしてしまった人など多くの理由がある。
その中でも一番多いのは金銭的な問題だ。
借金のための暗殺が一番怖い
自爆や他の犯罪を恐れずにやってくるのだから
後は復讐
それはただいくつか目的のためだけにやるのだから
俺は一度ある人を殺すためだけに日本に来たと思っていた。
でも本心はただ二人の好きな人に会いに来ただけだとわかった。
そしたら昔殺しにきた暗殺者に殺しに来てくださいと言われ
幼馴染と再会し
彼女が3人できた
なんか不思議な人生だ
可笑しすぎて笑えてくる
でもずっと消えないこの憎しみは
どこに晴らせばいいのだろうか?
「……えっとどういう状況だこれ。」
「羽川くん気にしないでいい」
「いや。ロヴロが俺じゃなく烏間先生を狙ってるっていうのが一つ。二つ目それにイリーナまで烏間先生を狙っていること。三つ目はあんなに隠密行動下手でしたか?」
俺が授業で逃走中を(ハンターは作成した)やっている途中に烏間先生に話しかける。
「……まぁ。ちょっとな。」
「ふーん。ところで子犬のチワワの写真見ますか?最近散歩してたら見かけたんですよ。可愛くないですか?」
「……見せてくれ。」
「了解です。あっ。一応授業中なんで写真LAIMで送りますね。」
「あぁ。しかし、なぜ逃走術なんて教えるんだ?受け身から急に裏山をエリアを設けたおにごっこって。」
「そりゃ、多分一流の殺し屋なら。まずは100%生徒を狙うからですよ。」
俺がいうと烏間先生が驚いている。
「どういうことだ?」
「囮として使われるんですよ。俺と先生を殺すための。……烏間先生俺が見つけられない暗殺者は基本俺しか狙わなかったんですよ。少しでも調べたらあかりとあぐりさんと交友情報があるのに。俺ならまずそれを狙います。」
「……」
「そうすると俺もまだ精神的なダメージが大きかったときなんで一番効果的な殺し方だったんです。でも誰もそこを狙わなかった。あの死神でさえも。」
「……もし羽川くんはその二人を使って脅されていたら。」
「多分死んでる。いや99%死んでる。佳奈が死んでいるってわかった時自暴自棄になった時以外はな。」
精神病によって発狂死していたと思う
「……一応このことは誰にも言ってないけど二代目死神暗殺準備に入っている。初代よりは腕も爪も甘い。でも多分最初に狙われるのはクラスメイトだと思う。それか先生以外の先生方。つまりはイリーナと烏間先生あなただ。」
二代目死神はスキルの質は雑だがスキルの多さで殺していく。殺し屋。それも一流のだ
「だから本来なら先生たちにも参加して欲しいんですがレベルが違いすぎるので。でも俺狙いでしょうね。100%二代目死神は。でも正直生徒の安全性はそちら側に言ってるのに全く聞いてくれないんですよ。地球とクラスメイトどっちが大事なんて世間的にみれば地球だってね。本当にふざけてるんですよ。たった27人の命の保証もできないのに……先生を殺せるはずないのに。」
「一応俺もいるしあいつもいるが……生徒全員を守ることなんてほぼ不可能だろうな。」
「そして世界トップクラスの暗殺者が来た時は流石に俺も全員を守ることはまず無理です。だからみんなにはこう伝えました。完璧な人間だと思ったら即逃げろって。近寄りやすい今の俺みたいな人間がいたら即逃げろ。そういう奴は今のお前らでは勝負にならないと。」
すると烏間先生は驚いてる。
「知ってますか?完璧な人間なんていないんです。完璧な人は基本演技。どこか黒い一面を持っている。俺だってやっぱりその一面は隠してる。あかりにも誰にも言ってない。だから本当なら先生は俺を恐れないといけないんですよ。お腹見てください。」
烏間先生は下を向くと
「……いつのまに刺したんだ。」
対先生ナイフが刺してあった。
「いつって最初からですよ。話始めてからずっと烏間先生が気づかなかっただけです。俺が一番怖い暗殺者は何一つ冷静で殺気を一切みせないこと。いつ刺されてたのかも、わからない。そんな殺し屋。……そして唯一俺がそれを認めた暗殺者が初代死神。つまりあのタコです。だけども俺はあぐりさんを知っているから。助かりました。熱心で優しくスタイルもいい。でも欠点も多い。それが本当の完璧な人間だ。……今の死神みたいに。」
「……!」
「……だってもう死神はこの学校の先生として馴染んでる。俺でさえもな。だから怖くていつも警戒しないといけない。」
俺はタブレットを烏間先生に渡す。
「……この授業を始めてからの結果をみてください。これある人だけ全くおかしい結果になってますから。」
「……これは?事実か?」
「えぇ。律に記録を頼んでいるんですが。気配も全くない。実際のところ防犯カメラで見てるんですがただずっと隠れてるんです。ひたすらに逃げもせず。隠れもしない。」
俺は少しだけ息を吸い
「ただ渚だけ。この逃走中一度も捕まったことがないんです。」
暗殺者の資質
このクラスには3人の天性の素質を持っている人がいる
一人目は死神。殺すために生きてきた人間。親も女も誰も信用ができないところで育った殺し屋
二人目は俺。羽川康太。平和な国で生まれ一度裏切られ全員から見捨てられ全員を信じられないようになったターゲット
三人目は渚。潮田渚。平和な国で過ごし家で少し悩んでいるが比較的普通に育てられた学生
それぞれに殺し屋の素質があった。
そしてそれぞれに想い、考え別々の道がある
でもそれがこの教室で交わった
「康太くん何してるの?」
すると急に後ろから有希子の声がした
「有希子か?ちょっとした考察を書いてるんだよ。」
「……考察?」
「そう。考察。例えば俺と先生のこととか考えてた。あまり見ないほうがいいぞ。昔のこととか書いてあるし。」
「そうなんだ。ねぇFPSしない?」
「悪い。今日はパス。…あいつらは?」
「もう寝ちゃったよ。最初トランプしてたんだけど。」
「そっか。」
俺は時間を見ると夜11時を回っていた。
「そういえばイリーナご機嫌だったな。」
「だって烏間先生にナイフ当てられたんだよ。すごいよね。苦手なことに立ち向かえるのって。」
「……そうだな。」
俺は少しだけ思う
「……なぁ。有希子。もし俺が人を殺したら嫌だよな。」
「えっ?」
「……本当に殺したい奴が近頃あの教室に来るんだよ。全ての元凶であるやつが。先生を作った奴が。」
俺は今どんな顔をしてるのだろうか?
怒り。憎しみ。恨み。妬み。
負の感情が巻き起こってくる
「……でも復讐したいし殺したいけど。殺したくない。」
一緒にいたい人ができた
守りたい人ができた。
「……なのに今奴をどう殺してやろうかしか考えられないんだ。全てを殺すための道具にしか。先生もあかりも桃花も…有希子も全部全部奴を殺すための布石にしか。」
憎悪。ずっと会いたくて会いたくなかった人物がやってくる
「……そんなことしたくない。まだ人間でいたい。破壊兵器になんかなりたくない。人を殺したくない。でも殺さないといけない衝動が抑えきれない。」
俺は自分の異変に気付いていた
死への喝欲
殺すって快感に飲まれてる
もう自分じゃ止められないほどに
殺したい
殺したい
殺せ殺せ
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
「…助けて。」