かませ以下の憂鬱   作:らるいて

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第4話

「何だと……!?」

 

思考に空白ができる。抑える間もなく疑問が口から漏れ出る。しまったと思った時にはもう遅い。ナジェンダがしてやったりと哂う。

 

「ようやく表情を見せたな。カマ・セイカ」

 

名前をフルネームで呼ばれただけだというのにひどく蔑まれて聞こえる。想定外のことに動転しているだけではない。ていうかそのままだ。

 

目を閉じ、息を吐き切る。思考が加速する。ぞわっと体に鳥肌が立ち、体の芯から熱くなる。対照的に思考は冷えていく。最近調子が良過ぎると思っていたんだ。こうでなくては困る。いや困るわけがない。吊り上がりそうになる口角を抑え込む。

 断られるとは思わなかった。何故だ。理由はある。考えろ。取り乱すな。落ち着け。聞くのは単純だが主導権を握られる。こいつは油断ならない相手だ。それは避けたい。だが空白が長すぎてもいけない。沈黙は降参に劣る。

 利害では釣れなかった。もったい付けていただけで、考える素振りもなかった。好条件を引き出すための駆け引きではない。

 ならばそれ以外。根本的なところで掛け違っている。なんだ? 善悪だ。正義でもいい。主観的な善が正義を意味する。革命軍は、ナジェンダは、北の異民族を相容れない悪と認識している。

 革命軍にとっての悪。即ち現在の帝国のありよう。それを変えるために立ち上がったのだから、そこに疑う余地はない。であれば、帝国と北の国で重なる悪があるはず。民草を虐げ政を私事に変える悪徳が、どこかにある。

 政ではない。上層部は理解力に欠ける無能集団ではあるが、国王は公人としてなら十分に有能だ。傀儡と化してはいない。少なくとも搾取するだけして還元しないなんてことは起こりえない。起こさせない。

 ナジェンダからほとばしる明白な怒気。奴にとっての正義と、真っ向からぶつかるような出来事のはず。浮かぶのはエスデス。……そうか。あったぞ。なるほど。であれば当然の反応。

 

 目を開くとナジェンダがこちらを観察するように見つめている。睨んでいると言ってもいい。どうやらそれほど時間は経っていないようだ。助かった。

 

「先日の虐殺か」

 

ヌマが行った捕虜の皆殺し。不必要な殺戮。それはエスデスと重なるところもあり、ナジェンダが革命軍に出奔するきっかけともなった出来事。ナジェンダと相容れる筈もない。これは、持ち掛ける相手を間違えた。呟くと同時。ナジェンダが声を出す。明確な怒気を含んだ聞くものの心に響く声。

 

「理解していたのか」

「可能性の一つとして考えてはいた」

 

嘘だ。頭の片隅にすら残っていなかった。失敗を承知で橋を渡ることなんてできるか。それでもこう言っておく必要がある。余裕がないことを悟られてはならない。たとえ全力で応じていたとしても、底を知られてはいけない。上に立つ者は、計り知れないくらいがちょうどよい。

 

「それでも。これ程の利を示せば乗ると考えていた。まったく、想定外だよ」

 

その言葉を聞いてより怒気を、殺意と錯覚するほどに、激しく迸らせるナジェンダ。感情を今度は抑えず、表に出す。さぞや悪辣な笑みを浮かべている事だろう。

 

「馬鹿にするなよ……」

 

静かに、呟くように、吐き出した声に、虫も鳥も押し黙る。森の中に静寂が広がる。ナジェンダの意志と呼応するように、風が吹き、木々が揺れる。

 

「私は、我々革命軍は、現在の帝国の悪事を見過ごせず立った。己の信じる正義のために、自らの心の正しさのために、民草を救うために、立ち上がったんだ」

 

ピリピリとした空気が、ざわめく木々の音が、首筋に刺さる殺意が心地いい。同時にナジェンダの声が心を波立たせる。

 

「貴様の言うように、異民族と手を組む売国奴と呼ばれても否定はできないだろう。あぁ、そうだとも。帝国を打倒するために手段は選ばない。暗殺もする。売国奴ともなろう。どのような汚い行いも、非難も甘んじて受け入れよう」

 

あぁ、羨ましい。妬ましい。これほどの美しさも、気高さも、雄々しさも俺には欠片たりとも存在しない。俺の全ては死なない為に、どれほど醜くとも、見苦しくとも、無様だろうと生き残る為に存在する。俺に彼女ほどの輝きはない。あぁ、いいなぁ。

 

「だが、それでも! どれほどの利を説かれようと!」

 

吐き捨てるように彼女は言う。その義腕を机に叩きつけ、椅子から立ち上がり、俺を見下ろし、指差しながら俺を睨んで、言い放つ。

 

「降伏し、戦う意志を持たぬものを虐殺するような輩と組むことなどない!」

 

あぁ、格好いい。こうあれたらどれほど良い事か。どれほど無様な過程を通っても、その末路の一瞬だけでも、これほどの輝きを放つことはできるのだろうか。

 

「そう、か……どうやら俺は、革命軍を、いや、ナジェンダ。貴女を読み違えていたらしい。俺が悪かった。貴女を嘲る意志はまったくなかった。許してほしいとは言わないよ」

 

そしてだからこそ自分が嫌になる。みじめで、情けなくて。これ程の存在を前にしても、俺は死を恐れる矮小な人間でしかない。

 

「交渉は決裂だ。手間を取らせて悪かった。失礼する」

 

詰まるところ、こんな死地からは一刻も早く逃げ出したいのだ。席を立ち、アースマイトを背負う。仕掛けてくる様子はない。この場で襲われれば生還できる公算は少ない。

そのまま歩く。数歩。木の下にたどり着くと首筋をチリチリと焦がしていた殺意が消える。そこで振り向きナジェンダに声を掛ける。負け惜しみの捨て台詞。

 

「他の面々も、貴方と同じように誇り高い事を願っているといい。君たち革命軍の大義が、空虚な張りぼてにならないよう、俺も願うよ」

 

その言葉にナジェンダは眼を見開く。意味は理解できたらしい。俺はわざとらしく笑い声を上げながらそこから全力で走り去ろうとする。同時にナジェンダが手を掲げる。

 殺気。体を反転させて背後からの強襲を防ぐ。アカメだ。間一髪。余裕を見せて笑いを続けるが、内心は冷や汗もの。受ける場所が数センチずれていれば村雨が指に当たっていた。ブラートはコスミナとドロテアが防いでいる。長くはもたないだろう。急に騒がしくなった森に、それでもナジェンダの声が不思議と染み渡る。

 

「……お前は危険だ。悪いがここで死んでもらう」

 

アカメを力任せにはじき飛ばそうとするが、それより先にアカメが自ら後ろに飛ぶ。

 身体能力は俺の方が上。技量はアカメが上。帝具抜きならば十二分に相手取れる。だが、アカメの帝具は一斬必殺村雨。今まで見た数多の帝具の中でも最もおぞましい負の想念を纏っている代物。一度認識してしまえばもはや見ずとも存在が認識できる。二度目の奇襲は防げると断言できるが、それどころではない。

 思考する間もなく、次いで襲いくるエクスタスをアースマイトのツルハシ部で受ける。いや、エクスタスをツルハシ部の先端でもって迎撃する。

 チュインというかつてない音と同時に互いにはじき飛ばされ、意図せず距離が広がる。幸いなことにアカメとの距離は広がった。不幸なことにコスミナドロテアとの距離も広がった。

 その音と現象をもって確信する。予想通りエクスタスは、アースマイトより硬く、相性が悪い。

 

 アースマイトはハンマー部で衝撃を蓄積し、ツルハシ部からそれを拡散的に放出する帝具。衝撃に極めて強くなるよう様々な鉱石や危険種の一部で合成された帝具だ。戦争時は破城鎚として、それ以外の時は農業用に利用できる時を問わず使える便利な帝具だ。

 ツルハシ部は、触れているものによく衝撃を伝搬させる。詳細は知らないが、細かく振動し内側から破砕するとかどうとか。ドロテアが言っていた。

 通常はツルハシ部の中でも先端のみが衝撃を拡散させる。だが衝撃を拡散させず過剰に蓄積させることで、ツルハシ部全体が震え音叉の様に音を鳴らす。この状態ではツルハシ部全域が周囲に衝撃を伝えることができる。これがアースマイトの奥の手だ。さながら一斬必殺の様に触れるだけで物体を破壊する状態。極限まで張りつめた風船のような状態で、防御不可能というのが最大の特徴だ。

 さて、この技は帝具への負担が極めて大きく一歩間違えばアースマイトそのものが崩れかねない。圧縮された強化ガラスが爆発的に砕けるように、些細なことでアースマイトも弾け飛ぶ。微かな傷でもつけば一気に暴発する。つまり、音が鳴っている状態で自身より硬い、正確には衝撃に強く通さないような物体と接触すれば、放出された衝撃がすべて跳ね返ってきて、アースマイトが砕ける。

 奥の手を考えなくてもエクスタスの前ではアースマイトの効果は無効にされるに等しい。地面を耕して体勢を崩す、障害物を粉砕して目をふさぐ。いくらでも使い道は考えられるが、最大の利点、武器破壊は不可能。

 もちろんそんな例はこの世で数少ないはずだ。体験したことは一度しかない、今だ。エクスタス。世界最高硬度の鉱石から作られた物体。アレは、アースマイトの天敵だ。

 

 シェーレ自身は技量も身体能力も俺より下。時間を掛ければ奥の手がなくとも倒せる相手だ。なんなら帝具なしでも勝ちは狙える。だが、速攻での決着が望めない。俺もシェーレもどちらかと言えば防御を得意とする戦闘スタイル。耐えて、耐えて、耐えて、一瞬の隙を突いて必殺の一撃で仕留める。両者ともに防御不可能な一撃。いつでも使用可能か条件を満たさねば使用不可かの違いはあれど、根本的には同系統といえる。形状からして戦闘に向かないのも共通だ。開いて閉じる。刺して叩く。どちらも二度手間だ。

 短時間で決着をつける術が俺にはない。ましてやマインがいる。ラバックがいる。ブラートがいる、アカメがいる。彼我の実力を考えればコスミナとドロテアが救援に来れる可能性は極めて低い。あらかじめ勝ちを捨てて堪えるよう伝えていなければ、既にやられている危険すらあっただろう。二対一でさえブラートに押し込まれている現状が何よりの証拠。致命傷こそ避けているものの、俺がアカメ、シェーレと数合結ぶうちにボロボロだ。なんだアイツ化け物か。

 アカメの姿は既にない。隠れたのだろう。だが場所ははっきりとわかる。アレは死の象徴、具現。誰より、何より死を恐れる俺が村雨を見失う筈がない。あんなものは、斬られるまでもなく。手で持っただけで俺は死ぬ。あぁ、はっきりとわかった。アカメは狂人だ。ナジェンダはよくもまぁアレを御せる。

 だが、どれほど恐怖しようと不利に見えようと、この状況。戦闘になるという最悪の可能性の中の最良の状況。シェーレもアカメもブラートも。全員が、俺から一足の間合に居ない。ならばひとまず痛み分けだ。空いている左腕をポケットに突っ込み、中のモノを握る。そして、叫ぶ。

 

「さらばだ! また、生きて会おう!」

 

 それは相対したシェーレに言った言葉。ナジェンダに言った言葉。可能なら会いたくなくとも強がりでブラートとアカメに言った言葉。コスミナとドロテアへの合図。

 叫んだ直後、足元に方陣が浮かぶ。同時にドロテアがやぶれかぶれに絶叫しながらブラートに突っ込む。ブラートは当然それに対応しようとするが、無駄。

 俺がナニカしたのに気づいたのだろうアカメとシェーレが全力で突っ込んでくるが遅い。どこからともなく現れた糸が俺の体を取り巻こうとするが、なお遅い。

 激しい轟音が鳴り響き、全てが停止する。

 コスミナのヘヴィプレッシャーの奥の手。ナスティボイス。全周囲に音波を飛ばし、一時的に動きを止める大技。敵味方問わず、範囲内全てが対象であることと、消耗が大きく連発不可能なことが欠点。だが、十分だ。全力で踏み込んでいたアカメとシェーレ、それからドロテアは体の自由が利かなくなり地面に突っ込んだ。

 コスミナが技を放つ隙を潰すためにドロテアに突っ込ませたが不要だったかもしれない。俺も動けなくなったが既に帝具は発動している。実際に効果を発揮するそのタイムラグを潰すための一連の動き。

 目線を動かせばナジェンダがいる。とりあえず嘲るように笑ってみた。コスミナもいる。微笑んでみた。土塗れのドロテアがいる。指差して笑おうとしたが指は動かなかった。そもそも奴は此方を見れる体勢ではない。体の自由が微かに取り戻されると同時に、視界は白く染まる。さぁ、鬼が出るか蛇がでるか。運否天賦のお時間だ。

 

 

 

 飛ばされた先で周囲を確認する。周りには誰もいない。ひとまず俺の場合は無事成功だ。危険種はいるかもしれない森の中だが、空中とか水中とかに投げ出されなかっただけマシなんだろう。俺が使った逃走手段。シャンバラの奥の手は、世界のどこかに飛ばす、ランダム転移だ。都合よくシャンバラに適応できていて助かった。だがこれも必然。どこでもドアに憧れない現代人なんていないのだ。

 そんなことを考えて、俺はその場に頽れた。地面の感触が心地いい。ほんの一瞬。奥の手とはいえこの疲労感。参った。帝具なんて二重に使うもんじゃない。なんとなく慣れている気がする生命力が枯渇する感覚に身を任せながら、せめてコスミナも無事であることだけ祈り、俺の意識は喪失した。

 

 

 

 結局コスミナやドロテアと合流したのは、北の国、ヌマの守る砦だった。出会うなり襲われた。どうにか寝室まで逃げ込んで、またもや生死を彷徨わされて。錬金術師の薬で目覚めたと思えば、今度は貧血で殺されかけた。なんなんだあいつら。妙な場所に飛ばした俺も悪いことは悪いのだろうが。今は仕方なく二人の文句を受け入れる。

 聞けばドロテアは空中に放り出され、大けが。薬を常備していなければ危なかったらしい。地面に叩きつけられぶちまけられた薬を土塊ごと必死に舐めとる破目になったというのだが……悪くないな。コスミナには、雪の中。構えたままだった帝具で雪を吹き飛ばして、その振動で起きた雪崩に呑み込まれて、もう一度吹き飛ばしたものの寒さに震えていたところを、様子を見にきたヌマに救われたとか。ここの側に放り出されたんだな。

 しかし三人とも見事に帝国周辺。俺は西。コスミナは北。ドロテアが中央。世界のどこかというからにはもっと地球の裏側とかも覚悟していたのだが。ランダムで世界のどこかというのは言い過ぎなのではなかろうか。世界の果てとやらもどちらかというと次元の狭間みたいな印象だったし。案外帝国近郊、千年前に帝国が把握していた範囲のどこかというのが真実な気がする。この分ではナイトレイドも似たり寄ったりで死んでいないかもしれない。一人くらいは期待したいものだ。

 

 久々の再開に心を温めていたところでヌマと戦略の検討だ。手合わせをする羽目になったのはご愛敬。ヌマはどこぞのコスミナやドロテアと違って手加減も上手だ。疲労困憊程度で済んだ。様々な主要人物と出会ったことで、ヌマの実力がどの程度の位置かも大凡把握できた。個人の武力ではブラート級。対集団ではそれ以上。現状では準最強級だろう。それを蹂躙できるのがエスデスとかいう人外なんだが。期間は少なく相手は強大。

 ヌマとの話し合いで打つ手は決まった。帝国への侵略を本格的に開始する。元より土地がやせている北の国は、帝国に収穫に行ったことはあれど、領土は奪っていなかった。だが今回はもちろん統治する。略奪などは禁止し、その分褒賞を多くする。財政を圧迫するが、かつてほど余裕がないわけではない。統治はひとまず相当甘くする。帝国時代より良いと民草が判断できる程度に。現状を考慮するとハードルが中々に低く喜ばしい。

 その税の重さもあって帝国では革命の機運が高まっており、援助を申し出たがヌマが行った捕虜惨殺を理由に断られた。革命軍の心変わりを促す目的もあり我らの善良なところを喧伝する必要がある。的な事をヌマに伝える。

 更に西の国と接触を図り同盟、あるいは秘密裏な協力関係を結ぶ。南の連中は戦力の消耗が酷く戦力にはならないだろうが一応伝える。陽動程度にはなる上、装備さえ提供すればまず乗ってくる。復讐は眼を曇らせる。捨て駒が明らかな状況でさえ喜んで頷く。北、西、南さらには内。言ってしまえば帝国包囲網だ。これを狙う。

 並行して革命軍との連絡を取る。ナジェンダには断られたが、奴らも人間。彼女ほど強固な使命感、信条を掲げている人間は多くはないはずだ。であればそこから切り崩せる可能性は高い。誰か一人でも抱き込めればよい。それで革命軍への内部干渉は可能。彼女にしても手の出しようがない辛いところだろう。どこか悲しさを覚えるが、まぁ気のせいとする。

 

 今後の戦略は決まった。他に考えることは戦力向上。侵攻すれば当然エスデスが出てくるのも早くなるだろう。個人的な武力の向上は急務。今まで連れ歩いていたドロテアは正式に安全地帯で研究に専念してもらう。彼女を置くことで俺の身動きがとり辛くなるのは仕方のない事。更に凍土地帯の危険種を積極的に狩り、吸わせる。俺の血を多めに与える代わりに奴からも生命力を分けてもらう。奪うだけの帝具ではなかったらしい。結果的には危険種の又吸いである。僅かなりとも効果が出ればうれしいが、はてさて。

 コスミナは帝国内で暗躍を続けてもらう。西で魔女とまで呼ばれた歌声、扇動能力。それを活かして死ぬほど目立ちながら帝国内の治安を乱してもらう。ナイトレイドに狙われないよう、悪いことはしない様に言いつける。あぁ、心配だ。それでも帝国の暗殺組織には間違いなく狙われるだろう。彼女の実力ではまずもってクロメに勝てない。帝具込みなら俺も無理だろう。だが、目を逸らさせる陽動として、彼女ほど優れた人材はいない。決して無理はしない様に、命を危険を感じたら、なんなら感じなくても逃げるよう伝える。歌う場所と時は不規則に、連続して同じ場所では歌わず、歌い終わればすぐその場から離れる。普段は変装して地味な服装。帝具も目につかないように。などなど、条件を付ける。あぁ心配だ。

 帝具調達も忘れない。ピエロの所在が割れたので狩りに行く。時期的にはそろそろ捕まるだろうからそれより早く潰す。次いで海賊。こっちは大きく動くことはないので安心だ。どちらも不意打ちで仕留める。近づいてコスミナの奥の手で動きを止めて俺の帝具でズドン。相手は死ぬ。といいなぁ。所在の分かる帝具使いは他にも元教師がいる。実務的な能力も高く性格も良いのでぜひとも味方に欲しいが勧誘には乗らないだろう。……いや、あえてピエロを狩らず場所を伝えれば可能か? 復讐を優先するきらいはあるので試す価値はある。順番を変えるか。後に元教師、ピエロ、海賊の順。元教師に対しては勧誘を断られたうえで、初撃を耐えられたら撤退も視野に入れる。空を飛ばれると俺には何もできない。コスミナに任せるのはいささか不安が残る。だが、この三人を狩るなり引き入れるなりすれば帝具は合計十個にもなる。

 いかに帝具を調達しても帝具使いがいなければ意味はない。北の国内で探すのは中々絶望的であるようなので外から有望な人材を引き入れることも考える。想定通りあっさり所在が割れた主人公君とその仲間たち。生命力が強いと帝具に適応しやすい傾向があるので、彼らには期待大だ。主人公以外の二人の潜在能力は未知数。初期の主人公視点とはいえ強いという評価だから、危険種を狩れる程度には腕が立つはず。あっさり騙されているあたりおつむには期待できないが、ヌマの下で鍛えれば一角の戦士にはなるだろう。三獣士を任せられる程度だと嬉しいが、帝具なしでは無理か。さらにその三人を育てた元軍人。まだ引退する年ごろには見えなかったこともあり、何かしらの事情で退役した可能性はある。叶うならば欲しい。

 原作の登場人物はサクサク退場することもありあまり有望株はいない。おのれ。エスデスを討つのに必要な戦力。ナジェンダ曰く十万の兵力と帝具使い十人……ただし例の狂人を含む。……アレ? 彼女の見立てが誤っている確率は低いだろうし、どれだけ戦力集めても勝てない気がするぞ?

 




どこか小物感が透けて見える強キャラムーヴ。
好きなキャラはもっとかっこよく書きたいけど、そんなこと考えてたらエタる。
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