哺乳瓶のくだりはニヤニヤしてました。
キスをしてからお昼のチャイムが鳴る前に声をかけた。
「いつまで寝たふりしてるんだ」
「何時から気づいてたのよ」
こちらを嫌そうに見てくるがそれもそうだろ。
「キスした時に眉が動いた、それと指で床を触って俺が居ないか確認していたから」
「頭おかしくない」
そんな事を言われたのか知らないが俺は笑顔で言ってやった。
「いや、お前の行動が面白くて観察してた」
「あんたってドSね」
頬を引きつりながら俺から距離をとった。
「だから自分の体も酷使してるのね」
今、こいつはなんて言った。
「誰にも言っていないみたいだけどヨハネには分かるのよ」
俺の右肩を見て言った。
「右肩を痛めてるでしょ」
アイツが消えてから俺は自分の体を鍛えた。
誰にも負けない為にもアイツに会うためには必要だから。
「怪我はしていない、観察不足だな」
そう言って立ち上がろうとしたら善子は言った。
「その程度の嘘でこのヨハネの邪眼からは逃れられない」
「時期に納まる」
「去年の冬からでしょ」
なんでそこまで詳しい。
「き、キスをして契約したリトルデーモンの情報ぐらいすぐにわかるわよ!」
顔を真っ赤にしながら言われたが気にする気はない。
「それでも俺には関係ない」
俺にはしないといけないことがある。
「教師に言いのなら言えばいい」
俺は目的の為なら手段は選ばない。
「なら、契約ね」
「契約?」
「そう、私と貴方は共犯者よ」
「面白いこと言うけどお前は俺に何を要求するんだ?」
「私をリア充にして!」
「リア充ってなんだ?」
場の雰囲気が凍った。
「はぁ、知らないのアンタ!」
「知らないものは知らない」
そう言ったら頭を抱えだした。
「こんなバカにヨハネの唇が奪われたの」
「なんか知らんがお前の頭は大丈夫か?」
なんか俺が悪いみたいになってるな……いや、悪いか。
「大丈夫よ!」
「休日、ヨハネの為に空けておいて」
そう言って屋上から出て行ったがそれだけで良かったのだろうと思うとヨハネは戻ってきて顔を真っ赤にしていった。
「連絡先聞いてなかった」
そうだろうなと思いながらスマホを取り出して連絡先を交換して呟いた。
「善子?」
「私は善子じゃなくてヨハネよ!」
と言ってまた屋上から居なくなった。
休日はなくなるのかと簡単なことを考えていたが思っていた以上の事が起きるとは思わなかった。
休日に指定された場所に向かうと凄い恰好をしたやつが居た。
「それがお前の私服か善子」
そう言うとこちを振り向いて言う。
「だからヨハネよ」
知っている。
「それでどこに行くんだ」
「それよりも言うことがあるでしょ」
「あー遅刻して悪い」
思い出したかのように言ったがこの場所に向かおうとしたら道を間違えた。
「道間違えるって何年ここに住んでるのよ!」
「いや、休日はトレーニングしかしないから出かけることは少ないんだよ」
善子はこちらを何こいつみたいな顔をされた。
「脳筋?」
「それは違う」
俺は遅れたことを思い出したようにコーラを渡した。
「ほら、暑いだろその恰好」
「ありがと」
なんだか休日が長くなりそうな事を思いながら善子の我儘を聞こうと思った