私には二つ下の弟みたいな子が居た。
お父さんに面倒を見てくれと言われて遊んでいたが自分から話す子ではなかった。
海で泳いでいるときは自由に楽しそうに泳いでいた。
だから、私は水泳を始めてみたらと言ってみた。
「泳ぐのは好きだけど競うのは苦手」
そんな事を言っていたけど私の親友の兄に誘われて楽しそうに毎日スイミングスクールに行っていた。
私は通うことはなかったけど様子を見に何度か見に行ったことがある。
零の泳いでいる姿は輝いて見えた。
楽しそうに泳いでいる姿を見て嬉しかった。
この時にはこの感情が姉弟的ではなく恋なのだと自覚した。
自覚しても私はいつも通りに接した。
零は妙な所で勘が鋭いのでばれてしまうと思って弱気になっていた。
それに零は人付き合いが苦手だから安心していたところもあった。
私だけが零の理解者であると思っていた。
いや、私だけしか零の気持ちを知ることができると思っていた。
だから、零の中で彼の存在は大きかった。
兄の様でライバルである彼に私は嫉妬していた。
楽しそうに泳ぐ二人を見るのが嫌だった。
だから私はあまり行かなかった。
でも、私の願いは早くかなった。
中学入学の前に彼は留学した。
邪魔者は消えた。
それは今までの中で嬉しい出来事だった。
これで零の隣は私の場所だと思った、私が思い込んでいただけだった。
零の中で彼の存在は大きかった消えのに零はひたすらにトレーニングを行っていた。
自分の体を酷使していた。
ここでも私の入る隙は無いのだと思っていたが、それは思わぬ形で叶った。
彼が消えたことで年下である零に突っかかる奴が増え始めた。
その結果、零はスイミングスクールを辞め海で泳ぐことが多くなる。
海で泳ぐのならお店の方に顔を出すのだ。
そうすれば一緒に泳げる。
同じ時間を共有することができる。
だから知っている零の体が悲鳴を上げているのを知っていて見逃していた。
私に助けを求めるのを待っていた。
助けを求められたら目を覚ませてあげればいい。
零では彼と同じ舞台に立つのは無理だと。
そう思っていた。
そう思って今まで言わなかったのに偶然見てしまった。
零が休日に誰かと一緒に居る姿を見た。
零は私が買い物に連れ出してもそんな表情をしたことがない。
なんで零が私以外に笑顔を見せているんだろうと思った。
でも相手を見て確信した。
なぜ、零があの子に惹かれたのか。
ならば早く零に言わなければならない。
その肩では遅いことを水泳を諦めさせるために。
私を信じて欲しい。
零をずっと見てきた私の言葉を聞いて欲しい。
それが零の為になるのだから。
果南の零に対する思いを書いてみたら……重い女になったなー
でも果南に弟が居たらこうなると思っている。
お姉ちゃんが守る的な……
守ってほしい(切実)