ZOIDS 紅の獅子   作:モルヤパ

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ガーディアンフォース編
第25話 新たな火種


共和国と帝国の戦争は、ルドルフの皇帝就任から間もなく行われた和平条約の調停により終結した。互いにいがみ合っていた両陣営は、平和のために手を結んだ。

それから2年経った今も、惑星Ziの人々は平穏を謳歌していた。

 

しかし・・・

 

『ゾイドが奪われた!』

 

『撃墜しても構わん!何としても止めろ!!』

 

『駄目だ!火力が違い過ぎる・・・!ぐわぁぁぁぁ!!』

 

「ククク・・・!待っていろよジジィ共・・・!!すぐに殺してやる・・・!!」

 

平穏は・・・そう長くは続かなかった。

 

 

帝国軍所有の訓練場・・・そこに帝国軍第一装甲師団がいた。

 

「セイバータイガー中隊、展開が5秒遅い!もう一度だ!」

 

『はっ!シュバルツ大佐!』

 

昇進して師団長にまで上り詰めたシュバルツが、訓練をしている部隊に指示を出す。

そこに副官らしき兵士が話しかける。

 

「訓練は順調のようですね」

 

「どうだろうな?あの程度の部隊など、彼らなら単独で殲滅できる」

 

「彼らとは・・・バン・フライハイトの事ですか?」

 

「それと、アオイ・リュウガ准尉もな。平和になっても、我々は帝国に住まう人々を守る使命を背負っているのには変わらない。そのために万全を期さなくてはならない。彼らにばかり甘えているようでは駄目だ。」

 

デスザウラーの戦いでは、共和国と帝国が手を取り合い戦ったが、決定打を打ったのは僅か数名のゾイド乗りだ。結果的には勝利したが、軍全体としてはあまり喜ばしくない事だった。

バン達の行動を否定するわけではないが、できる事なら外部の協力なしでも解決できるようにしなければならないと、シュバルツは考えていた。

 

「なるほど・・・流石は大佐です」

 

「フッ・・・さて、そろそろ訓練を終えるか」

 

訓練終了を各部隊に出そうとしたが、状況が一変する。

 

「た、大佐!我が軍に所属不明のゾイドが接近しています!」

 

「何?」

 

「映像捉えました!」

 

接近してきているゾイドをモニターで見たシュバルツは、目を見開く

 

「あれは・・・!」

 

深紅の鎧を纏い、見ただけで身震いさせられる面構えをしたゾイドが、他の高速ゾイドが霞むような速度で向かってきていた。

 

「大佐、あのゾイドは・・・!」

 

副官が指示を仰ぐように言うが、当のシュバルツは微笑んでいた。

 

「総員、接近するゾイドへ直ちに攻撃しろ」

 

「よ、よろしいのですか!?」

 

「奴を殺すくらいでなければ、相手は務まらん」

 

「は、はっ!総員攻撃開始!大佐に近づけさせるな!」

 

副官が命令を出すと、バラバラにいた部隊は防衛網を展開し、向かってくるゾイドを阻止するため砲撃を仕掛ける。

 

「撃て撃てぇ!!」

 

「・・・フフッ」

 

そのゾイドの主は少しだけ笑うと、速度を落とさずに砲撃を躱し続ける。

 

「は、速い!?」

 

紅いゾイドは攻撃を仕掛ける帝国軍の目の前で跳び上がり、防衛網を軽々と突破した。

 

「なんて機動力だ!?」

 

「大佐の元に行かせるなぁ!撃てぇ!!」

 

後方にいた部隊も砲撃を加え、紅いゾイドを止めようとするが、止めるどころか速度を落とす事すらままならず、再び包囲網を跳び越えられてしまい

 

紅いゾイドは、シュバルツの駆るアイアンコングの目の前まで接近する。

 

「マズイ!!」

 

「大佐!!」

 

紅いゾイドは右前足をアイアンコングの頭部目掛けて振り上げる

 

「そこまでだ」

 

シュバルツの言葉と共に、その攻撃は寸で止められた。

 

「やるじゃないか、以前より腕を上げたらしい」

 

シュバルツが紅いゾイドの主に話しかけると、紅いゾイド・・・ライガーゼロのキャノピーが開き、姿を露にする。

 

「お久しぶりです、シュバルツ大佐」

 

そこには、笑顔で敬礼するアオイがいた。

 

アオイはシュバルツと同行し、第一装甲師団の駐屯地へ向かった。

 

テントの中に入り、シュバルツがコーヒーを淹れていた。

 

「あれから2年も経つのか・・・それまでは何をしていたんだ?」

 

「東方大陸の方へ旅をしていました」

 

「東方大陸か、噂ではゾイドの個体数が減少していると聞いていたが」

 

アオイは、シュバルツに手渡されたコーヒーを啜り、寂しそうな表情を見せる。

 

「はい・・・訪れた集落の人達の中には、ゾイドすら見た事ない者もいたくらいですから」

 

「過去に起きた天変地異が原因との説があるが・・・実際のところは分からないな」

 

「あちこちで国が栄えていたらしいのですが、詳しい事は何一つ・・・」

 

「君の出自もか?」

 

シュバルツにそう聞かれると、アオイは黙ったまま頷いた。

 

東方大陸は、遥か昔は中央大陸並みにゾイドに溢れ、それを産業にしていた国もいくつか存在していた。しかし、惑星規模の災害等が原因でゾイドの個体数は激減、最後に残った小国は数十年前に滅んでいた。

 

アオイは、これまで得た情報をシュバルツに全て話した。

 

「もしかしたら、その滅んだ国が私と関係しているのかなって思ってたんですが・・・現存する物は全然なくって」

 

「そうか・・・それは残念だったな」

 

「けど・・・分からない方がいいんじゃないかと、今は思うんです。生まれつき孤児院にいたんだから、あまり良い事ばかりじゃないかも知れないから」

 

アオイの沈んだ表情を見て、シュバルツはその心中を察し、ただ沈黙していた。そこでテント内にある通信機からアラームが鳴り、シュバルツは通信に出る

 

「私だ」

 

『大佐、先日、我が軍の主要基地を壊滅させた未確認物体が共和国領に向かっているとの情報が入りました』

 

「共和国にか」

 

『第一装甲師団は至急、帝都に帰投し、有事に備えよとの事です』

 

「わかった、すぐに戻ろう」

 

通信を切ってテントを出ようとしたところで、アオイが呼び止めた。

 

「私も行きます、基地を壊滅させるほどの相手なら私が」

 

「君はすぐにここを出ろ、後の事は我々に任せておけ」

 

「けど!」

 

「2年前、君達は帝国のために命がけで戦ってくれた。それでもう十分だ。」

 

シュバルツは振り返り、アオイに微笑みかける

 

「君はもう自由だ、戦うのなら自分自身のために戦え」

 

シュバルツはテントを出て、師団に指示を出していく。

 

「自分自身のために戦え・・・か」

 

アオイはライガーゼロに乗り、駐屯地を後にしていた。

帝国に訪れた新たな危機に、自分だけ何もしないでいていいのかと考えていた。

 

しかし、自分は帝国軍の兵士でもないし、雇われの傭兵でもない。ただのゾイド乗りだ。

闇雲に首を突っ込んでいいはずがなかった。

 

頭では分かっているが、どうにもやるせない気持ちでいっぱいだった。

 

「見えてきたわね」

 

そう考えている内に、アオイは風の都へ到着していた。

戦争が終わってから、帝国から復興の手が差し伸べられ、焼かれる前の美しい村を取り戻していた。

 

アオイはゾイドを降りて、村を散策する。

 

「風の都・・・元通りになってよかった」

 

「あ!あの時のお姉ちゃんだ!」

 

そこに村の子供達がアオイに群がって来た

 

「紅いゾイドのお姉ちゃんだよね!」

 

「すっげー本物だ!」

 

「三銃士に勝てたの!?」

 

「え、え~っと・・・」

 

「こらお前達!お客人に失礼だろ」

 

アオイが対応に困っていると、老人が止めに入って来る

 

「すみません、この子達はあの時からゾイドの事が好きになり過ぎてまして」

 

「いえ、ゾイド乗りとしては嬉しい限りです」

 

「あ、そうだお姉ちゃん!三銃士が谷の競技場にいるよ?」

 

「会いに行ってあげれば?」

 

子供達から三銃士であるワグナー達がいる事を聞き、アオイは驚きの表情を見せた。

 

「本当に?」

 

「ええ、今朝方にこちらに立ち寄った後、向かわれました。ぜひ顔を見せに行ってあげてください。きっと喜びますよ」

 

「そうさせてもらおうかな?」

 

アオイは村の住民達と別れ、ライガーゼロの元へと戻る。

 

「ん?」

 

ライガーゼロの足元に、子供らしき人影が見えた。ライガーゼロの方は全く警戒せず、ジッと子供の方を見ていた。

 

「村の子供かしら?」

 

「あ、もしかしてこのゾイド、お姉ちゃんの?」

 

アオイの気配に気が付き、緑髪の少年が振り向いた

 

「ええ、ライガーゼロって言うの」

 

「ゼロか・・・すっごくかっこいいね!」

 

少年に褒められて、ライガーゼロは嬉しそうに唸り声をあげた。

 

「フフッ・・・ゼロ、闘技場の方へ行きましょう?叔父様達がいるらしいから」

 

「もう行っちゃうの?」

 

アオイがライガーゼロと何処かへ行ってしまう事が分かると、少年は残念そうな顔をする。

 

「ごめんね、ゆっくり見せてあげたかったんだけど・・・」

 

「ううん、また何処かで会えるだろうし」

 

「そうね、また会いましょう」

 

アオイを乗せたライガーゼロは、闘技場の方へと走っていく。それを見送る少年の表情は嬉しさと期待に溢れていた。

 

「またいつかね?お姉ちゃん」

 

闘技場の方では、セイバータイガーに乗ったワグナー、ビーピー、グロスコフが空を仰いでいた。

 

「戦争が終われば、ゾイド闘技の復興もされると思っていたのだがな」

 

「ゾイド達は戦争に駆り出され、戦い続けてきた。今はゆっくりと休ませてやろう」

 

「しかし、未だにゾイドを利用した悪事が世に蔓延っている・・・ゾイドにも、人間にも、真の安息の時が来るのはいつの事になるやら」

 

ゾイドによる軍施設の襲撃や盗賊等のならず者による犯罪が、戦争が終わってから頻発している事に、ワグナーは胸を痛めていた。

本当の平和は、いつになったら訪れるのか・・・と

 

「ん?」

 

ビーピーがレーダーを見ると、1体のゾイドが近づいてきているのが見えた。

 

「ワグナー、所属不明のゾイドがこちらに向かってきている」

 

「ああ・・・彼女だな」

 

接近する正体が分かっているのか、ワグナーは嬉しそうに微笑む

 

「叔父様!」

 

三人の前に、ライガーゼロが現れ、モニターにアオイの姿が映し出された。

 

「元気そうだな、アオイ」

 

「久しぶりだな」

 

「少しは腕をあげたんだろうな?」

 

「もう、グロスコフ叔父様はそればっかりですね。これでも昔よりは強くなりました」

 

「射撃の腕もか?」

 

ビーピーに痛いところを突かれ、アオイは言葉を詰まらせる

 

「そ、それは追々・・・」

 

「フ・・・相変わらずだな」

 

見苦しく誤魔化すアオイに、ワグナー達は笑い出した。

 

「長旅で強くなったと言うなら、一度手合わせをしようじゃないか」

 

「もちろんです、ワグナー叔父様・・・なんなら3人がかりで来てもいいんですよ?」

 

「ハッ!言うようになったな?面白い!」

 

「その言葉、後悔させてやろう」

 

「どれだけ強くなったか、我々に見せてみろ!」

 

3体のセイバータイガーとライガーゼロが向かい合い、唸り声をあげて闘争心を剥き出しにする。戦闘が始まりそうなところで、辺りに爆音が響き渡る。

 

「何だ!?」

 

「爆発の方向・・・風の都だぞ!」

 

風の都の方角から煙が立ち上っていた。アオイ達が急行すると、1体のゾイドが村に向かって砲撃を加えていた

 

「ハハハハハッ!!恐れろ!悲鳴を上げろ!ジジィ共をおびき寄せる餌になれぇ!!」

 

そのゾイドは背部に無数のビーム砲を搭載し、それぞれがガトリング砲のように回転しながらビームを発射し続けている。

 

「あのゾイドは!?」

 

「共和国から譲渡されたガンブラスターか!」

 

「あの声・・・以前、村を焼き払ったグレン中隊か!」

 

「四の五の言っている場合じゃない、止めるぞ!」

 

セイバータイガーが走り出し、ガンブラスターの前に躍り出る。

お目当ての相手が来た事に、グレンはニヤリと笑った。

 

「性懲りもなくまた村を焼きに来たか!」

 

「フフフ・・・ハハハハハッ!やっと来たかジジィ共!!こいつでハチの巣にしてやらぁ!!」

 

ガンブラスターのハイパーローリングキャノンが回転し、無数のビームが三銃士に襲い掛かる。

 

「奴の真正面に立つな!」

 

攻撃を回避した後、ミサイルで攻撃を仕掛ける。着弾するところで、ガンブラスターの角が輝き、Eシールドを展開する。

 

「ヒャハハハハハ!!無駄だ無駄だぁ!!」

 

「Eシールドまで備えているとはな」

 

「死ね死ねぇ!!」

 

ガンブラスターがハイパーローリングキャノンを薙ぎ払うように発射、射線にいたグロスコフのセイバータイガーに浴びせられ、吹き飛ばされた。

 

「ぐぅぅぅ!!」

 

「グロスコフ叔父様!!」

 

「掠っただけだと言うのに・・・!」

 

「なんて火力だ・・・!」

 

「死ねぇ!死にやがれぇ!!」

 

倒れたグロスコフのセイバータイガーに再び攻撃を浴びせようとするところで、ライガーゼロが2連ショックカノンを着弾させて止めた。

 

「くっ!?」

 

「あんたの相手は私よ!!私を狙いなさい!!」

 

ワグナー達に攻撃が向かない様に、ガンブラスターに乗るグレンを挑発する。

 

「小娘がぁ!!」

 

グレンが激昂し、ハイパーローリングキャノンをライガーゼロに向けて発射する。

 

「確かに火力はすさまじい・・・けど!」

 

ライガーゼロは砲撃を掻い潜り、ガンブラスターに向かって走って行く

そして爪を輝かせて跳びかかる

 

「ストライクレーザークロー!!」

 

「甘いわぁ!!」

 

ガンブラスターは再びEシールドを展開し、ライガーゼロの攻撃を弾き飛ばす

 

「なんて固いシールドなの・・・!まるでバンのブレードライガーみたい・・・!」

 

「小娘ぇ・・・!ジジィ共の前にまずテメェから殺してやらぁ!!」

 

ライガーゼロに無数のビームが飛び交うが、姿勢を低くした後、間を縫うように走り出し回避する。

 

「あのゾイドはあまり旋回能力が高くない・・・なら!」

 

今度は正面からガンブラスターへ向かって走り出した。

 

「馬鹿め!!真正面からガンブラスターに挑むつもりか!!」

 

ガンブラスターがハイパーローリングキャノンを発射し、ライガーゼロへとビームが跳ぶ。

 

「これでぇ!!」

 

アオイはライガーゼロのイオンブースターを点火させ、大きく跳び上がった

 

「と、飛んだだと!?」

 

まるで飛行ゾイドのように空を飛び、ガンブラスターを跳び越えて、地面を滑りながら旋回する。

 

「とったぁ!!」

 

「し、しまった!?」

 

ガンブラスターが旋回しようとするが間に合わず、無防備の後部からハイパーローリングキャノンにストライクレーザークローを直撃させて破壊し、ガンブラスターのコンバットシステムをフリーズさせた。

 

「アオイ・・・これほどまでに成長するとはな」

 

ガンブラスターを倒したアオイを、ワグナーは微笑みながら賞賛した。

 

近くにいた帝国軍が風の都に到着し、ガンブラスターの接収と、グレンを逮捕した。

兵士に連行される中、グレンは立ち止まってアオイを睨みつける。

 

「これで終わったと思うなよ・・・!」

 

「何ですって?」

 

「貴様らはいつか後悔する事になる!あの方達がいる限り、貴様らに真の平穏が訪れる事はない!!」

 

「黙って歩け!!」

 

兵士に小突かれ、グレンは再び歩き出した。

意味深な事を言ったグレンに引っかかるところがあり、アオイは俯いて考え込む

 

「あの方達って一体・・・」

 

「気になるところだが、今後の調査を待つしかないな」

 

「よくやってくれたアオイ、お前のおかげで街の損害を減らす事ができた」

 

「幸い死傷者もなし、大金星だな」

 

ワグナー達が歩み寄ったところで、アオイが何かに気付いて尋ねる。

 

「あの、あの子は・・・緑髪の子は無事ですか?」

 

「緑髪の子?」

 

「はい、闘技場に向かう前に出会ったゾイド好きの」

 

アオイの説明に、いまいち理解できなかったのか、ワグナー達は顔を合わせて首を傾げる。

 

「我々もこの村に何度か立ち寄っているが、緑髪の子供は見た事がないな」

 

「え・・・じゃあ、あの子は一体・・・」

 

その緑髪の少年は、遠くの崖からアオイ達を見下ろしていた。

 

「あ~あ、負けちゃったよあのおじさん」

 

『構わんさ、今回は様子見だ。』

 

少年は通信端末を使い、誰かと交信していた。

 

『それより、どうだった?ライガーゼロは』

 

「すごいゾイドだったよ?兄ちゃんの言う通りね」

 

『フ・・・気に入ってもらえて何よりだよ』

 

「ねぇ、僕もゼロと戦いたいよ」

 

『いずれ舞台は整える、今は我慢するんだ』

 

通信相手に咎められ、少年は残念そうな表情になる。

 

「ちぇ~、わかったよ」

 

『迎えを寄越す、一旦戻って来るんだ・・・ロヴィーナ』

 

「うん、そっちも気を付けてね・・・ヒルツ兄ちゃん」

 

緑髪の少年、ロヴィーナは通信を切り、再びライガーゼロを見た。

 

「楽しみだよ、アオイ姉ちゃん・・・」

 

帝国軍による事後処理が終わり、アオイはライガーゼロと、沈んでいく夕日を眺めていた。

 

「綺麗な夕日ね・・・」

 

その夕日を見ながら、アオイはグレンの言った事を思い出す。

 

『あの方達がいる限り、貴様らに真の平穏が訪れる事はない!!』

 

「何で・・・あんなに血を流して手に入れた平和を・・・何で自分から壊す真似を・・・」

 

グレンの言っていた“あの方”に、アオイは憤りを感じていた。長く続いた共和国と帝国の戦争・・・多大な犠牲を払い、ようやく終結したというのに、再びその戦火を拡大させようとする者がいる。

 

そんな奴に怒りを覚えると同時に、自分に何ができるのかと考えだす。

 

「このまま・・・気ままに旅を続けてもいいのかな・・・?」

 

アオイの呟きを聞き、ライガーゼロはアオイの方に向いて唸り声を出す。自分もどうすればいいか分からない・・・と言いたいように

 

そして、シュバルツの言葉を思い出す

 

『君はもう自由だ、戦うのなら自分自身のために戦え』

 

アオイは、決意に満ちた顔つきでライガーゼロの方に身体を向ける。

 

「・・・行こう、ゼロ」

 

それに応えるように、ライガーゼロは力強く吠えた。

 

アオイが選んだ戦いとは・・・

 




ガーディアンフォース編始動です
こんな風に本編に出なかったゾイドを様々な事件と共に登場させようと思っています

しかしガンブラスターのあの過剰装備はすごい・・・
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