共和国と帝国の国境沿いに、寂れた町があった。国境沿いにはいくつも似たような町があり、傭兵や賞金稼ぎ、ならず者達が屯するには持って来いの場所だ。
その町に、1体の見慣れないゾイドが向かってきていた。
町の一角にある古びた酒場・・・そこは傭兵や賞金稼ぎ達で賑わっていた。酒場の扉が開かれ、見知らぬ人物が入って来た事で全員が黙り込んだ。
紅い髪のポニーテール、黒のシャツとマイクロミニ、腰が隠れる程度の丈が短い水色のジャケットを着込んだ、顔立ちの良い美しい女性が、入り口に立っていた。
周りの視線を気にする事なく歩き出し、奥にあるカウンターに座ると、店主らしき男が声を掛ける。
「ご注文は?」
「そうね・・・ミルクで」
女性の注文を聞いた途端、周りの男達が笑い出す。更に、ガラの悪そうな男が二人、女性を囲むように隣の席に座った。
「オイオイここはお嬢ちゃんが来るようなところじゃねーぜ?ミルクなら自分のおっぱいでも飲んでろよ?」
「やめとけって、どう見ても出るようなおっぱいしてねーだろ」
傭兵らしき男が軽口を叩くと、周りの笑いのボリュームがあがった。
「(この男・・・後で殺す)」
当の女性は眉を痙攣させて、目線だけで軽口を叩いた男を睨みつける。
「でよぉ?お嬢ちゃんはこんなところまで何しに来たんだ?」
「最近、勢力を拡大している盗賊がこの辺りにいる話を聞いてね。その情報を探りに来たの」
すると突然、周りの男達の笑いが止まった。その顔は焦りや戸惑い、恐怖も感じ取れた
「お、お嬢ちゃん・・・悪い事は言わねぇ・・・やめておけ」
「何で?」
「そいつらを敵に回して生きて帰った奴はいねぇんだ。」
「デザルト・アルコバレーノ・・・ここいらじゃ最大の盗賊集団さ」
盗賊の名前を聞き、女性は少しだけ目つきを鋭くさせた。そこに酒場に入り口が乱暴に開かれた。
「邪魔するよ」
「お前等どきやがれ!デザルト・アルコバレーノ頭領、ビブデバー様のお通りだよ!」
盗賊らしき風体をした男達の中央に、筋肉隆々の女が立っていた。取り巻きの言った通り、盗賊団のボスだろう。
「ん?」
そのビブデバーは、カウンターにいる赤髪の女性を見つけると、どかどかと歩いてきた。
「ヒィ!?」
隣にいた傭兵達が慌てて退避し、ビブデバーが女性の隣に座った。
「あんた見ない顔だね?新入りかい?」
「そんなところね。この稼業は最近始めたの」
「へぇ・・・だったら何であたしのところに挨拶がないんだい?」
女性が不思議そうな顔でビブデバーの方へ向いた。
「どういう事?」
「ここいらはあたしの縄張りなんだよ、あたしに挨拶なしで金稼げると思ってんじゃねーぞ?」
ビブデバーが難癖付けて女性と絡んでいる中、当の彼女は表情を変えないまま、ビブデバーを見ていた。
「このあたし、デザルト・アルコバレーノに逆らって生きていけると思ったら大間違いだよ?とりあえず迷惑料として1万ガロスほど・・・・・・何あたしの顔ジッと見てんだい」
「いや・・・ハンマーロックって、いつの間にこんなに小さくなったのかなって」
「ハ・・・ハンマーロックぅ!?!?」
その女性は、ビブデバーに怯えるどころか素っ頓狂な口調で侮辱をしだし、周りにいた男達の顔が凍り付く
「ああでもちょっと無理があるわね・・・え~っと・・・あ、そうか!ゴリラ型のオーガノイドね!恐竜型しかいないのにすっごいレアじゃない?」
挑発めいた事を口走る女性に、ビブデバーは顔を強張らせて胸倉を掴んできた
「小娘ぇ!!このあたしに挨拶どころか喧嘩売るたぁいい度胸してるじゃねーか!!」
「ママ!やっちまいやしょうこの小娘!」
「ママを怒らせた事、後悔しな!」
「あたしのゾイドで叩きのめしてやる!!来い!!」
取り巻きの男達はビブデバーを囃し立て、女性がそのまま引き摺られて酒場を出て行った。
その光景を見た傭兵達の反応は様々で、頭を抱える者や、紙に祈りを捧げる者もいた。
「あのお嬢ちゃん・・・終わったな」
「ガフキーカハールで死んだ妹がデッカくなってたら、あんな感じだっただろうな・・・」
「せめてあいつの雄姿を見届けてやろう」
女性の最期を見届けようと、男達は酒場の外に続々と出て行った
町の外ではビブデバーの駆るレブラプターと、それより一回り小さいゾイド“マーダ”が対面していた。恐らく女性が乗っているゾイドだろう。
「おいおいマーダなんて骨董品、未だに使ってる奴いたのかよ」
「こりゃ尚更、あのお嬢ちゃんに勝ち目ねぇだろ」
男達が更に沈む中、ビブデバーは高笑いを辺りに響かせた。
「ハハハハハッ!そんなもやしゾイドであたしと戦おうなんざ舐められたもんだね!」
「それはやってみてのお楽しみよ?え~と・・・デブババァ?」
女性とマーダは一緒になって首を傾げた
「ビブデバーだよ!!!」
名前を間違えた女性に対し、怒りを露にしながらレブラプターを走らせる。
背部のカウンターサイズを展開し斬りにかかるが、マーダは跳び上がり、レブラプターを踏みつけて跳び越えた。
「なぁ!?」
「ママの攻撃を避けた!?」
盗賊団の男達がマーダの動きに驚く中、そのマーダは軽くステップを踏んでいた。
「ほらどうしたの?レブラプターの機動力が泣いてるわよ?」
「舐めるんじゃねぇ!!!」
レブラプターは両腕のビーム砲を発射し、マーダを攻撃する。
しかし、マーダは軽快に飛び跳ねながら回避し、徐々にレブラプターと距離を詰めていく
「何なんだよこいつ!ちょろちょろと!!」
ビブデバーは苛立ちながら操縦桿を切り、レブラプターを跳び上がらせて鍵爪を向けた。
「死になぁ!!」
「フフッ」
女性が静かに笑うと、マーダは脚を振り上げて宙を回り、レブラプターの顎を蹴り上げる。
「どふぁぁぁ!?」
レブラプターは地面に倒れ、システムフリーズを起こして停止した。
盗賊団も、傭兵の男達も、何が起こっているのか理解が追い付いておらず呆然としていた。
「び、ビブデバーが・・・負けた・・・?」
「嘘だろオイ・・・」
そんな事はお構いなしに、コクピットから出てきた女性は満面の笑みを浮かべていた。
「私の勝ちね」
「ま、ママぁぁぁぁ!?」
「ママ、大丈夫か!?」
盗賊団の男達がようやく思考が追い付き、ビブデバーを介抱しにレブラプターへ一斉に走る。
「駄目だ白目剥いてやがる!」
「すぐにアジトへ!」
「小娘ぇ!覚えておけよ!!」
ビブデバーとレブラプターを運び出し、マーダに乗った女性に捨てセリフを吐くと、そそくさと町を出て行った。
それを見た男達は女性へと群がって行く
「すげーよお嬢ちゃん!」
「あのビブデバーを倒しちまうなんて!」
「これでもうこの町でデカイ顔はできねぇぞ!」
「ありがとうよ!」
あまりの賞賛の圧に、女性は若干引いている
「い、いいえこちらこそ・・・」
「何か奢らせてくれ!ミルクでも何でもよ!」
「あ、じゃあパパオの実ある?」
「おおあるぞあるぞ!じゃんじゃん食え!」
女性は酒場に連れられて、男達と飲めや食えやのどんちゃん騒ぎが始まった
「これでデザルト・アルコバレーノは終わりだぜ!」
「あのお嬢ちゃんが完膚なきまでに叩きのめしたんだからよぉ!」
「これで俺のモルガも安心ってもんだよ!」
まるで自分が倒したかのように騒ぎ出す男達を、遠目で見ていた女性は苦笑いを浮かべる。
「あはは・・・」
そんな騒ぎは、日が沈み辺りが暗闇になる頃には静まり返った。
男達は机に付したり、酒瓶を抱えながら眠りこけていた。
床に寝る男達を跨ぎながら、女性は酒場の出口へと静かに歩いて行く。
「まったく・・・この後何が起こるか知らないで・・・」
呆れた表情で男達を見た後、女性はマーダに乗り込み、何もない荒野へと向かった。
しばらく進んでいると、土煙が広く舞い上がっているのが見えた。
「やっぱりね」
土煙をあげている正体がだんだんと見えてきて、最初に見えたのは砂漠塗装が施されたシールドライガーだった。そこから続々と、コマンドウルフやモルガ、レッドホーン、レブラプター等、砂漠塗装のゾイドが現れてきた。
「あれはデザートライガー?珍しいもの持ってるのね」
「小娘ぇ!昼間はよくもあたしに恥をかかせてくれたね!」
そのデザートライガーから通信が入り、ビブデバーがモニターに映る
「あんたは・・・え~っと・・・デブバラ?」
「ビブデバーだよ!!あんたわざと間違えてるだろ!!」
「それはどうでもいいんだけど・・・何?意趣返しのつもり?」
「このデザルト・アルノバレーノをここまでコケにしたんだ・・・その落とし前、あんた達の命でつけさせてもらうわ!!」
盗賊団のゾイドが、砲身を町の方へ向けたのを見て、マーダがそれを遮る様に立ちはだかる。
「やめなさい!恨むなら私だけにしなさい!」
「もう遅い!これは見せしめだよ!!撃ちな!!」
ビブデバーの命令で、レッドホーンが町へ砲撃するが、全く何もないところに着弾した。
「ありゃ外れだ」
「この馬鹿!!ちゃんと照準補正しとけと言ってただろ!」
ミスをした部下に怒鳴っていると、マーダがデザートライガーの頭を踏んで部下達のゾイドへと向かっていった。
「あだっ!?」
「やめろって言ってんのよ!!」
「おわぁ!?」
レッドホーンの頭を踏みつけて怯ませ、電磁砲を発射して注意を逸らそうとする。
「くっそこのチビ!!」
「こっちの数は圧倒的だよ!圧し潰せ!!」
レブラプターやコマンドウルフの軍勢がマーダに向けて集中的に攻撃し始める。
何とか直撃は免れているものの、流石に数的不利を覆す事はできなかった。
「数は2個大隊ってところかしら?流石にマーダじゃもう・・・!」
「ハハハハハッ!泣いて許しを請うなら今の内だよ!そうすりゃ男共の玩具で済ましてやるよ!!」
ビブデバーは逃げ惑うマーダを見て高笑いをあげる。そこに、あらぬ方向から砲撃が浴びせられる。
「な、何だい!?」
「ま、ママ!傭兵共が!」
部下の一人が町の方を指差すと、ヘルディガンナーやコマンドウルフ、セイバータイガー等、傭兵達が使っているゾイドが向かってきていた。
「水臭いぜお嬢ちゃん!」
「喧嘩なら呼んでくれりゃよかったのによ!」
「あなた達・・・」
「俺達もこいつらに散々煮え湯を飲まされてきたんだ、あんたのお陰で、俺達は覚悟が決まった!」
「今までのツケ、倍にして返してやるぜ!!」
傭兵達が雄たけびを上げながら盗賊団へと攻撃を仕掛けていく。
数的不利はまだ覆せていないが、士気の高さは上回っていた。
「こ、こいつら!」
「うぎゃああ!?」
「ママ!こいつらの勢い半端じゃねーぜ!」
「どきな!!」
デザートライガーが走り出し、鬣型のユニットを展開してEシールドを発生させた。
「来たぞ!」
「撃て撃て!!」
傭兵達はデザートライガーに向けて砲撃を仕掛けるが、全てEシールドに弾かれ、シールドアタックを食らい次々と倒されていった。
「ぐわぁ!!」
「くそぉ!!」
「ハハハハハッ!このあたしに勝とうなんて10年早いんだよ!!」
ビブデバーが傭兵達のゾイドを倒していき、盗賊団は勢いを取り戻し、傭兵達のゾイドを撃墜し始める。
「くそ・・・!やっぱりこの数じゃ・・・!」
「怯んでんじゃねー!お嬢ちゃんはマーダで戦ってるんだぞ!!」
「お、おいマーダが!?」
傭兵達の目には、マーダが何処かへ離脱していくのが見えた。
「あのお嬢ちゃん逃げたのか!?」
「いや違う!」
マーダに乗っていた女性は、デザートライガーの前に立っていた。マーダを自律機能に切り替えて降りたようだ。
「あのバカ何を!?」
「何だい?今更命乞いでもする気かい?」
「ごめんなさいね?あなたの事、少し侮っていたわ。けどさ、合体すればいいのにわざわざコクピットに乗って戦うのね?あなたって」
「だからゴリラ型のオーガノイドじゃないって言ってんだろう!!」
ビブデバーが怒鳴ると、女性はニヤニヤと笑い始める。
「え~私そこまで言ってないんだけどな~・・・てことは自覚があったって事よね?」
「キィィィィィィィィィィィィィィィ!!!」
金切り声をあげるビブデバーは、デザートライガーの右腕をあげさせ、踏み潰そうとする。
「ミンチになりやがれえええええええええええええええええええ!!!」
「お嬢ちゃん!!!」
傭兵達は助けに向かうが、到底間に合う距離じゃない。最悪の事態が脳裏によぎったが・・・
「うぎゃぁ!?」
突如、デザートライガーが何かに吹き飛ばされた。
「な、何だ!?」
「ママが!?」
「おい何だあのゾイド!?」
傭兵と盗賊団が見たのは・・・紅いライガータイプのゾイド
そのゾイドが女性を守る様に現れたのだ。
「アダダダダ・・・い、一体何だってんだいこれは」
ビブデバーが態勢を立て直しているところで、部下の一人が怯えた口調で口を開く
「ま、ママ!!あれは・・・あのゾイドは・・・ライガーゼロだ!!」
「ら、ライガーゼロだって!?」
ライガーゼロの名を聞いて、傭兵達も驚きだした。
「ライガーゼロって・・・数々の盗賊団に恐れられていた紅いゾイド・・・」
「お、おい・・・てことはあのお嬢ちゃん・・・!」
「間違いねぇ!あいつは帝国軍最強のゾイド乗りにして、デスザウラーを倒した帝国の英雄・・・!」
女性は髪留めの紐を解き、長い赤髪を下ろした。
「アオイ・リュウガだ!!」
「あ、アオイ・リュウガって・・・えええええ!?」
「あ、あの小娘が盗賊狩りのアオイだってぇ!?」
女性の正体を知った盗賊団はビブデバーも含めて驚きを露にする。
「髪縛っただけでも気付かれないものね?」
「な、何であいつがこんな辺境に・・・!この大陸にいないって話じゃなかったのか!?」
狼狽えているビブデバーへ、アオイは左手の甲を見せる様に翳し、薬指にはめられた指輪を見せ付けた。その指輪には、共和国と帝国のシンボルマークを混ぜたようなものが彫られていた。
それを見た盗賊団の一人が怯えだした。
「あ、あれは・・・!?あれはGF!?」
「GF?なんだいそりゃ!?」
「ママ知らないの!?共和国と帝国が組織した特殊部隊・・・各国のエリート中のエリートが選ばれる最強の部隊・・・ガーディアンフォース!!」
「あ、あのお嬢ちゃんがガーディアンフォースだって!?」
ガーディアンフォースの名を聞いて、戦闘中だったのが嘘のように、双方が静まりかえった。
「デザルト・アルコバレーノ頭領ビブデバー・・・ゾイドを悪用しての破壊活動で現行犯逮捕するわ!!」
「ケッ!ガーディアンだかなんだか知らないけど、やりな!お前達!!」
ビブデバーに命令され、躊躇いながらもライガーゼロへ攻撃を仕掛ける。ライガーゼロに乗り込んだアオイは、飛来する攻撃を躱しつつ接近し、前方にいたモルガを弾き飛ばし、コマンドウルフに頭突きを浴びせて吹き飛ばす
「だ、駄目だパワーが違い過ぎる!」
「ママ逃げよう!勝ち目ないよ!」
「狼狽えるんじゃないよ!まだこっちには奥の手があるんだからね!」
傭兵達も勢いを取り戻し、盗賊団に攻撃を仕掛けるが、空からビームを浴びせられ行動不能に陥る。
「こ、今度は何だ!?」
「空だ!空からゾイドが!」
細かな羽音を響かせ、空からサイカーチスの大群が現れる。角にあるビーム砲で、地上にいるアオイや傭兵達を一方的に蹂躙する。
「サイカーチス・・・あんなものまで持ってるなんて」
「アハハハハハ!!やれやれぇ!!テメェらの装備じゃ空中には対処できない!!」
ビブデバーは笑いながら、一方的に攻撃される傭兵達を見ていた。
しかし、サイカーチスが1機撃墜されて墜落する。
「な、何だ!?」
そこに、ストームソーダーが2機、風を切り裂き現れる。
「天定まって、また能く人に克つ!我こそは平和の使者、翼の男爵アーラバローネ!」
「誇り高き嵐の刃、ストームソーダーを恐れぬならばかかってくるがいい!!」
ストームソーダーは両翼のブレードを展開し、サイカーチスを次々と切り裂いていく。
「な、何なんだよあいつらは!?」
「フフ・・・これで空の障害はなくなった。残りはあなただけよ」
ライガーゼロが、デザートライガーの前に出て威嚇する。
「ちぃ・・・!!舐めんじゃないよぉぉぉぉぉ!!」
デザートライガーはEシールドを展開し、ライガーゼロ目掛けて走り出す。
ただ一直線に走って来るだけで、アオイは軽く避けていく
「だから機動性を活かしなさいって」
「このぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
アオイの指摘に全く耳を貸さず、ただただ猪の様に突進を繰り返す。そんな事を延々と続けていれば、エネルギーが切れてEシールドが消失する。
「何ぃ!?」
「ほら言わんこっちゃない」
ライガーゼロは爪を輝かせ、デザートライガーへ跳びかかる
「ストライクレーザークロー!!」
「ぎゃあああああああああああああ!!」
デザートライガーの右前脚の装甲が抉られ、システムフリーズを起こして倒れた。
「よっしゃあ!!」
「お嬢ちゃんが勝ったぞぉ!!」
傭兵達は一斉に歓声をあげ、アオイを称えた。
倒れたデザートライガーからビブデバーが這い出して逃げようとするが、そこにアオイが立ちはだかる。
「往生際が悪いわよ?」
「な、何なんだいあんたは!?このデザルト・アルノバレーノ頭領のあたしを」
「ほう?俺達の前でその名を騙るとはな」
「いい度胸してるわね」
そこにロッソとヴィオーラが現れ、ビブデバーを厳しい目つきで睨みつける
「ほ・・・ほ・・・本物・・・!?」
ビブデバーは本物の人物を目の前にして、冷や汗を大量にかきながら震えた。
その後、盗賊団は付近の帝国軍に拘束、連行されていった。その光景を、アオイとロッソ、ヴィオーラが眺めていた。
「まったく、昔の名でここまで暴れてくれちゃって」
「複雑よね?知らないところで自分達の名前が使われてるのって」
「しかし、奴らがここまでの戦力を保有してたとはな」
ロッソは接収されるゾイド達を見て呟く。盗賊団のアジトにも何十機ものゾイドが収容されており、スリーパーゾイドを捕獲しただけでは揃えられないほどの数だった。
それに同意してヴィオーラは頷く。
「奴らのバックに何かがいると見ていいわね」
「風の都といい、今回の事といい、前途多難ね」
「さて、後の事は任せて、お前は報告に行くといい」
「ええ、救援感謝するわ」
アオイはライガーゼロに乗り、シュバルツへ通信を始めた。
『そうか、彼らが間に合ったか』
「はい、救援要請を出していただきありがとうございます。マーダは自律モードで退避させました。回収をお願いします。ああ、それと・・・」
アオイは笑みを浮かべ、モニターに映るシュバルツに敬礼する。
「任務、完了です!」
惑星Ziの長きにわたる戦争は終わった・・・しかし、最強の兵器“ゾイド”を利用して、再びこの平和の世に戦乱を招こうとする者がいる。それに対抗するため、帝国と共和国は平和維持を目的とした特殊部隊“ガーディアンフォース”を設立した。
さすらいのゾイド乗りアオイ・リュウガと、その相棒であるライガーゼロは、ガーディアンフォースの戦士として、惑星Ziの平和と人々の安息の日々を守るため、日夜活躍しているのである。
ガーディアンフォースとして戦う道を選びました。けっこう自由度の高い部隊だから問題はないでしょう
GF加入に伴い衣装を変更、ちょっとセクシーさが出るようにしました。色気ないけど