ウルトラマンカイナ   作:オリーブドラブ

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番外編 シン・ウルトラシスニャーファイト part3

 

S45 市街地上空

 

 琴乃が乗った1番機を戦闘に、戦闘機動を続けるガウエジェ数機。

 

S46 ガウエジェ1番機のα号側コックピット内

 

女性隊員B

「あっ、ジャハナムさん。はい、はい……わかりました。隊長、ナターシャ・ジャハナム隊員より通信が入りました」

 

 女性隊員B、ナターシャから1番機へ通信が入った通信に応対しつつ其の旨を琴乃へ報告する。彼女の席は、後部で外側斜め前を向いた二つのオペレーター席の片方。

 

琴乃

「ふむ、コチラへ回してくれ」

 

女性隊員B

「はっ!」

 

琴乃

「ジャハナム、駒門だ。いま代わった」

 

ナターシャ

<あっ駒門隊長。岩牡蠣プロ第6事務所へ到着しました。叶博士をはじめとして出勤メンバー全員が無傷です>

 

琴乃

「そうか、良かった。ああ、それと……」

 

S47 岩牡蠣プロダクション第6事務所のオフィスラウンジ

 

 先程に放棄した事務所と同様の、後期ショッカー基地とモダン和室を合わせたような中二階 付きの、オフィスラウンジには菜緒と あやめと光とユッキーと叶とナターシャが詰めて、部屋の隅に敷かれた布団には未だに気絶している要が寝かされている。菜緒とあやめの二人は先程から着替えていないのでレーシングスーツ姿のまま。

 

琴乃

<こちらの戦況情報を第6事務所へ送らせる>

 

ナターシャ

「了解です」

 

 第6事務所内の機器類へ、ガウエジェ1番機から現地での戦況情報が送られてきて表示される。

 

光

「んー一応、4番機を戦線離脱させられた以外はガウエジェ隊には特に被害が無いようですね」

 

叶

「とは いえ、長引けばガウエジェ搭乗員達への疲労も蓄積して被弾確率も上がってきてしまう筈だし、搭載ビームも撃ち続けていればエネルギー消費により残りの航続距離への影響も出てきてしまう」

 

ユッキー

「それじゃあガウエジェ隊も其のうち撤退せざるをえなくなって、抑えられてた怪獣の進行速度も上がって他の街へ向かってしまい易くもなりますね」

 

あやめ

「このままじゃジリ貧ってワケっすかぁ……」

 

菜緒

「うーん……あっ、ツジーンちょっと……」

 

あやめ

「ん?」

 

 菜緒、あやめに少し小声で呼びかけて、さりげなく あやめを部屋の隅まで連れ出す。

 

光

「ってか叶先生。やっぱり此の事務所にも『いつもの部屋』が有るんですね」

 

 光、自分達が今いる後期ショッカー基地とモダン和室を合わせたような御馴染みのオフィスラウンジが此の第6事務所にも有る事について、少しだけ呆れるように述べる。

 

叶

「あれさ。私なりのサービス&セキュリティってヤツだよ」

 

ナターシャ

「いやいや、この部屋には叶博士の趣味も多分に入ってるでしょうに……」

 

ユッキー

「まあ、私としては快適な設備の揃った事務所が有るなら何でもいいけどねー」

 

 他の4人が会話を進める中、菜緒と あやめ は部屋の隅しいては気絶して布団に寝かされている要の側で密かに話しをしている。

 

菜緒

「もう流石にウルトラ戦士の力を使わせてもらわないと拙いと思う」

 

あやめ

「わかったっす。それじゃアタシは今回も予備戦力として控えてるから、ねこにゃー殿がんばってきてっす」

 

菜緒

「あ、やっぱ一緒に来てくれないんだね……」

 

あやめ

「自ら進んでピザデブ野郎になりに行く若い女子が、そうそう此の現代日本に居て溜まるかっす!」

 

菜緒

「ま、まあ、そうだろうね……」

 

要

「んぅ、うーん……」

 

 要、気絶したまま小さく呻く。

 

あやめ

「おっと、聞かれたかなぁ?」

 

菜緒

「まさか……気絶したままだし。じゃあ、折角だから叶先生に説明して一緒に誤魔化すようにしといて」

 

あやめ

「わかったっす」

 

 菜緒、話し終えると室外へと出て行く。

 

あやめ

「ああ、叶先生」

 

叶

「ん?」

 

あやめ

「ねこにゃー殿『行く』そうっす」

 

叶

「む?……そうか、わかった。上手く誤魔化しておこう」

 

 あやめ、菜緒がシスニャーに変身してアボラスと戦いに行く事を言外に且つ小声で叶に告げる。叶、菜緒とあやめにウルトラ戦士が憑依している事を知っているので、あやめが行った内容で察しをつける。

 

S48 岩牡蠣プロダクションの第6事務所内別室のベランダ

 

 カメラはレーシングスーツに包まれた菜緒の両乳房をアップで映し、菜緒が其のファスナーを下ろすと共に下に着ていた際どいコスプレ衣装しいては菜緒の乳の谷間が露わになる。

 菜緒、レーシングスーツの下に着けておいたチョーカーから紐で垂らしておいた、クリスタルが嵌め込まれた猫のアクセサリー型をした変身アイテムを乳の谷間から抜き取る。

 

 カメラは、菜緒の上半身ほぼ全体を映したアングルへと変わる。菜緒、猫のアクセサリー型の変身アイテムを両手で握りしめ、修道女が祈るようなポーズをとると変身アイテムが発光しはじめる。

 

 カメラは、菜緒の殆ど全身を映したアングルへと変わり、変身アイテムから発せられた光が、菜緒の全身を高速で包み込んでいく。

 

S49 (シスニャー用の変身バンク)

 

 ここでウルトラシスニャー用の変身バンクが挿入される。

 

S50 高空

 

 菜緒からの変身を終えたシスニャーが高速飛行して、アボラスが暴れている市街地へと向かっていく。

 

S51 市街地

 

 アボラスが暴れている所へ、空から飛来したシスニャーが地上へと降下していき、アボラスの前へ着地して其れに対して戦闘姿勢をとる。

 

S52 ガウエジェ1番機のα号側コックピット内

 

八木

「あっ、隊長!ウルトラシスニャーです!」

 

琴乃

「おお、来てくれたのか……!」

 

S53 市街地

 

(BGM:(参照動画:ユー◯ューブの『【PS】ガーディアンリコール~守護獣召喚~ BGM集』の13:21~15:23))

 

 アボラス、シスニャーへ向けて溶解泡を吐きかける。

 

シスニャー

「ヘアッ!ンッ!?グゥッ!」

 

 シスニャー、溶解泡をジャンプして回避すると共に其のままアボラスの頭部へドロップキックを放つが、アボラスは殆ど怯まず逆にシスニャーが少し弾き飛ばされるかのように仰向けに地面へ落下し倒れ伏してしまう。

 アボラス、仰向けに倒れ伏したシスニャーに覆い被さる。

 

シスニャー

「ウッ、ンゥ、グッ!フッ、グクゥッ、アッ、ンクゥッ!」

 

 シスニャー、覆い被さってくるアボラスの顔面あたりを掴んで押し返そうとする。そういう風にシスニャーが仰向けに倒れ伏せられたまま藻掻き続けたので、彼女の脚や腕の裏側とか後頭部や背中や尻や尻尾などが地面の土に強く擦りつけられて茶色っぽく汚れていく。

 アボラス、自身を押し返そうとしてくるシスニャーの両腕を片方ずつ掴んで、押し返す力が入りにくいようにさせる。

 

シスニャー

「ンッ、グゥウウゥッ、クッ!ンンッ……!」

 

 シスニャー、藻掻く動作を一瞬とめた直後、静かに気合いを入れるような声と共に両腕に力を入れつつ上半身を徐々に起こしながら、覆い被さっていたアボラスを押し返していく。

 

シスニャー

「ンッ、テリャッ!」

 

 シスニャー、自身の上半身が殆ど起き上がってきたところで、アボラスの腹を両足で蹴り上げて仰け反らせ、その隙に立ち上がって体勢を立て直し、再度アボラスに対して構える。

 

 アボラス、シスニャーへ溶解泡を吐きかける。

 

シスニャー

「ンッ……!」

 

 シスニャー、でんぐり返しを繰り返す事で溶解泡を回避し続ける。カメラはシスニャーが でんぐり返しを開始した辺りから、シスニャーの(先程、覆い被さられた時に藻掻いた所為で)土汚れた尻が強調され易くなるアングルで、でんぐり返しを繰り返すシスニャーを映す。

 

シスニャー

「グッ……!」

 

 シスニャー、アボラスの溶解泡噴射が止んだ事で自身も でんぐり返しを止めて起き上がり中腰になるも、そこへアボラスが溶解泡を短く もう一噴射してきたのに伴い、今度は でんぐり後転を一回だけして回避する。カメラは、でんぐり後転時におけるシスニャーの土汚れた尻も強調するようにして映す。

 

 シスニャー、でんぐり後転1回による回避を終えた直後に立ち上がると、アボラスに対して半身になり内股で片足を少し外側に跳ね上げて、片目の灯りをウィンクしたかのように点滅させながら、胸の前にて両手でハート型を作ってアボラスの方へ突き出すという「萌えアニメのメイドさんの『萌えきゅん♪』」ポーズを取る事で、ハート型に拡がっていく魅了光線をアボラスへ照射する。

 

 アボラス、シスニャーのハート型光線によって魅了され、シスニャーへと甘えるように歩み寄っていく。

 シスニャー、アボラスに応えるかのように自身の両乳房が自身とアボラスの互いの胴体に挟まれてムニュリと潰れ拡がる程に密着しながら、アボラスの首あたりを抱擁する。

 

シスニャー

「フンッ!」

 

 シスニャー、抱擁していた両手に力を込めてアボラスの首を捻る『ヘヴンズハグ』をかける。それによりアボラスの首からグキッという首骨が折れる際の音が響く。

 アボラス、シスニャーが抱擁していた両腕を離すのに伴って、地面へ倒れ込んでいき、完全に倒れると其のまま動かなくなる。

 

S54 岩牡蠣プロダクション第6事務所のオフィスラウンジ

 

光

「やった!」

 

ユッキー

「覆い被さり以外は割と呆気なかったね」

 

ナターシャ

「ええ」

 

叶

「残るは黒幕だというゴーロン星人の行方を探るのみだな」

 

あやめ

「あっ、そう言えば それも有ったっすね」

 

S55 市街地

 

 シスニャー、少し息を整えて飛び去ろうとする。

 アボラス、グキッという今度は折れていた骨が元に戻る音を首から響かせながら首の向きを正位置へと戻す。その直後、シスニャーが飛び立つべくジャンプしかけたところへ彼女の尻めがけて溶解泡を口から一噴射する。

 

シスニャー

「ウワッ!クッ……」

 

 シスニャー、尻尾と尻が溶解泡で覆われ、その部位が溶かされ始めている痛みに苦悶の声をあげながら片膝を着いて尻を突き出すような前屈み姿勢になる。カメラは、突き出されたシスニャーの尻が強調されるようにして映す。

 

シスニャー

「ウゥ……グッ!?」

 

 シスニャー、尻と尻尾の痛みに耐えながら立ち上がり、溶解泡で覆われた自身の尻の近くを片手で押さえながら、振り返ってアボラスの方を見やる。アボラス、起き上がりながら鳴き声をあげる。復活に伴って、先程シスニャーから掛けられた魅了も解けている。

 

S56 ガウエジェ2番機のα号側コックピット内

 

クーカ

「死んでなかったのか!?」

 

S57 岩牡蠣プロダクションの第6事務所内

 

叶

「むぅ、敵は驚くほど高い再生力や生命力を有しているようだ……!」

 

あやめ

「っ!」

 

S58 市街地

 

シスニャー

「ウッ、グゥッ!」

 

 シスニャー、尻などの皮膚を溶かされつつある痛みに耐えながら、一先ずアボラスをもう一度魅了で無力化させるべく魅了用光線を放つべく「萌えきゅん♪ポーズ」をとろうとする。アボラス、萌えきゅん♪ポーズをとりかけたシスニャーへ溶解泡を大量に吐きかける。

 

シスニャー

「アッ!」

 

 シスニャー、溶解泡を浴び続け、遂には顔やツインテール部分を含めた頭頂部から爪先まで全身を溶解泡まみれにされてしまう。

 

シスニャー

「ウッ……ウゥッ……クッ、ンゥウッ……ウッ、クゥンウッ……!」

 

 シスニャー、萌えきゅん♪ポーズになりかけた姿勢(両足を地面に着いている)のまま佇み、全身を小さくプルプル震わせながら苦悶するような呻き声を断続的に発する。

 

S59 岩牡蠣プロダクション第6事務所のオフィスラウンジ

 

あやめ

「まずいっす!」

 

光

「あのままじゃシスニャーでも……!」

 

ナターシャ

「溶かされちゃうかも……!」

 

ユッキー

「えっ、グロいシーン来ちゃうの!?」

 

叶

「くっ、駒門隊長!私は これからアボラスが封じられていた棺を調べて、奴の弱点について探ってみるので、シスニャーが溶かされるのをなんとか阻止してください!」

 

琴乃

<わ、わかりました!>

 

叶

「ああ、すまんが辻凪君。一緒に来て手伝ってくれ」

 

あやめ

「は、はいっす!」

 

 叶と あやめ、アボラスが封じられていた石棺を置いてあるオフィスラウンジ裏の部屋へと向かう。

 

S60 市街地

 

シスニャー

「ウッ……ギッ、クウッ……クゥアァ……!」

 

 シスニャー、先程から変わらず萌えきゅん♪ポーズをしかけた姿勢のまま佇んで断続的に呻き声を上げている。アボラス、勝ち誇ったように鳴き声を上げる。

 ガウエジェ数機編隊、アボラスの背後の上空を飛行していく。カメラはシスニャーの呻き台詞の後半頃から、溶解泡まみれになったシスニャーの尻をアップで映しつつ彼女の股座ごしにアボラスとガウエジェ数機を映して、所謂ビビットアングルを作り出す。

 

S61 ガウエジェ1番機のα号側コックピット内

 

琴乃

「3番機!シスニャーの頭上を超音速飛行2往復。衝撃波で民間建造物への被害も出てしまうが、このさい避難済みで人的被害が生じないぶん良しとするしかあるまい」

 

 琴乃、通信で3番機へ命令する。

 

S61 市街地上空

 

 ガウエジェ数機編隊のうち3番機、琴乃からの命令を実行すべく編隊から離れていく。

 

S62 市街地

 

 3番機、シスニャーの頭頂より数十メートルほど高いくらいの低空まで降下しつつ超音速まで加速していきながらシスニャーの頭上を突っ切っていく。すると其れより少し遅れて、ソーニックブームこと衝撃波が発生し、看板やアンテナや乗り捨てられた軽車両などの比較的軽量な物、そしてシスニャーの全身を覆っていた溶解泡すべてが一気に吹き飛ばされていく。

 

シスニャー

「プハァッ!……ウッ、ハァッ……ハァ、ハァ……!」

 

 シスニャー、溶解泡から解放されるが、痛みや息苦しさの余韻により息を荒げつつ足元が少し覚束なくなっている。彼女の尻や背中などの土汚れも溶解泡で洗われる形となったので結果的に綺麗になっている。

 

S63 ガウエジェ1番機のα号側コックピット内

 

女性隊員C

「大型飛行物体発見!大型宇宙船です」

 

 女性隊員C、琴乃へ報告する。彼女の座席は、後部に二つ有るオペレーター席の片方で、隊員Bの席とは対になっている。

 

琴乃

「なに!?まさか、例のゴーロン星人とやらか?」

 

S64 市街地

 

 ゴーロン星人側の大型宇宙船、一定高度まで降下すると其のまま空中で静止する。

 

 ゴーロン星人、大型宇宙船が空中静止した直後に空間を水面のようにユラめかせながら姿を現す。なお、このゴーロン星人は容姿デザインが令和風にアレンジされていて、より地球人に近く且つ髪型が似ているケットル星人に近い体型となっており、尻尾も短くなっている。また、彼の右手には巨大化時のゴーロン星人のサイズに合わせた巨大な鉤鎌槍が握られている。

 

シスニャー

「ハッ!?」

 

 シスニャー、新しく現れたゴーロン星人がアボラスとは反対側から迫ってきている事に気付くと共に、このままだと挟み撃ちを受ける事にも気付いて焦りはじめる。

 

S65 岩牡蠣プロダクション第6事務所オフィスラウンジ裏の部屋

 

 叶とあやめが、アボラスが封じられていた石棺をスキャン装置に入れて、コンピューターにスキャニングさせている。

 

あやめ

「にしても、いつもの隠し部屋に こんな装置まで事務所内に用意してたなんて……」

 

叶

「ああ、この事務所だけでは なく、これまでの事務所を含めた他の事務所にも同じ物を備えさせているよ。気付かなかったかい?」

 

あやめ

「アタシ、オフィスラウンジの隠し扉には、あんまり入らなかったんっすよ」

 

叶

「ははは、そうかい。それより、記述が刻まれていた部位をスキャンできたようだ。言語ファイルにアクセスしてくれ」

 

あやめ

「はい」

 

 あやめ、キーボードを操作する。するとモニターに、石棺に付属していた石板に刻まれていた記述が日本語訳して表示される。

 

あやめ

「へー、PCで海外サイトをクリックだけで翻訳するのに比べたら手間が多めだけど、こんな古代文字まで すぐに日本語訳できるんすねー」

 

 あやめ、表示された内容に目を通しながら画面を少しずつスクロールしていく。

 

あやめ

「あっ先生!ここに、気になる事が書いてます!」

 

叶

「なにかね?」

 

あやめ

「はい『この棺は音によって封印されている。間違って悪魔を外に出してしまう事の無いように』っす」

 

叶

「ふむ、音が此の棺をコントロールする鍵なのか……」

 

あやめ

「音……あっそうだ!例のボイスレコーダーも、あの人もろとも……!ちょっと待っててください」

 

 あやめ、ゴーロン星人に操られた要がアボラスを復活させた時の事や、その時に使われたボイスレコーダーはオフィスラウンジで未だに気絶している要の懐に仕舞われたままだという事を思い出し、それを持ってくるべく小走りで部屋から出ていく。

 

S66 市街地

 

 アボラス、シスニャーに向かって突進する。

 

シスニャー

「テイッ!」

 

 シスニャー、アボラスの突進のパワーを利用して上手くアボラスを投げ飛ばす。それから更に攻撃を仕掛けつつ、あわよくばゴーロン星人への盾に使うべく、倒れたアボラスのツノを掴んで引き起こそうとする。

 

シスニャー

「ウワアァァッ!クッ、グゥッ!」

 

 シスニャー、アボラスのツノを掴もうとした片腕を逆にアボラスに噛み付かれてしまい、激痛による苦悶の叫び声をあげた直後、もう片方の腕でアボラスの下顎を引っ張りつつ其の喉元あたりへ蹴りを入れてアボラスが噛み付く力を弱めさせて其の隙に腕を抜くと、足早に後退する事でアボラスから離れる。

 

シスニャー

「ウッ、クゥウゥッ……!」

 

 シスニャー、噛まれていた片腕をもう片方の腕で押さえ、未だに続く激痛に耐えるべく蹲る。カメラは蹲って少し突き出されたシスニャーの尻を斜めからアップで映し、このアングルはシスニャーの尻をゴーロン星人が蹴った直後まで続く。

 

シスニャー

「ヒグァッ!」

 

 シスニャー、蹲っている所へゴーロン星人から尻を勢いよく蹴られて前方へ弾き飛ばされ、俯せに倒れ伏す。

 

シスニャー

「ッ……ウ……グワァアァッ!」

 

 シスニャー、尻などの痛みに耐えながら起き上がろうとしかけた所へ、ゴーロン星人によって鉤鎌槍の石突側を左太股の裏側のかなり膝裏に近い位置へ勢いよく突き立てられてしまい其の影響で左膝下を上げながら、またも俯せで完全に倒れ伏せられてしまう。

 

シスニャー

「グワッ!……ウアァ……ウワッ……グッ……ングアァッ……!」

 

 シスニャー、鉤鎌槍の石突側で左太股の膝裏近くを延々とグリグリ地面に押し付けられて、その痛みによって主に右脚の膝下をややバタつかせつつ上半身では何処となくクロールでもしようとしているかのように見えなくもないような動作を繰り返すようにして藻掻き苦しみ続ける。

 このS66の最終版にて、カメラはシスニャーの左太股裏側の膝裏近く及び其処へ石突がメリ込んでいる様を斜め上からアップで映す。

 

S67 市街地上空

 

 ゴーロン星人の大型艦に露天係留されていた4機の小型円盤が、発進して大型艦を離れ、ガウエジェの編隊へと向かい、射撃を浴びせる。

 ガウエジェ各機、小型円盤からの射撃を辛うじて回避も、3番機のみ右翼部側のハイパーコールドビーム用砲身を破損させられる。

 

S68 ガウエジェ1番機のα号側コックピット内

 

八木

「うわっととっ!んっ!」

 

 八木、ゴーロン星人側の小型円盤の射撃を回避するに当たって、声が出てしまっている。

 

3番機の女性乗員

<こちら3番機!右翼部側ハイパーコールドビーム砲身破損。戦闘力低下>

 

琴乃

「了解。飛行と戦闘継続への支障は無いな?」

 

3番機の女性乗員

<はっ!砲身を一つヤラレただけなので、どちらも継続可能です>

 

琴乃

「よし、そのまま編隊に留まれ」

 

3番機の女性乗員

<はっ!>

 

 3番機との通信が切られる。

 

女性隊員A

「隊長。これでは母艦を狙うどころか、シスニャーを援護する事も……!」

 

琴乃

「くそっ……全機、一時 後退!ただし、各機のカメラがシスニャー達を捉えられる距離は保つ」

 

S68 市街地上空

 

 ガウエジェ数機編隊、現在空域よりも少し後方の空域まで後退していく。

 

 小型円盤部隊、ガウエジェ編隊を追おうとは せず、母艦たる大型艦周辺やゴーロン星人やアボラスの上空を旋回し続けて、あくまでも母艦急襲とシスニャーへの援護射撃を阻もうとする構えを見せる。

 

S69 市街地

 

シスニャー

「クゥウ!……デェイッ!」

 

 シスニャー、上半身をなんとか少し上げながら斜め後方を見やって鉤鎌槍の柄を視界に入れ、右足裏での狙いを鉤鎌槍の柄に定めてから其のまま柄を蹴って、左太股裏に石突側を押し付けられていた鉤鎌槍をどかす。

 ゴーロン星人、鉤鎌槍を蹴りでどかされて、やや戸惑ったかのような動作をしながら少し後退する。

 

シスニャー

「ンンッ……ウッ……グ……!」

 

 シスニャー、左太股裏の膝裏近くをかばうようにしながら起き上がり、片膝を着いてカメラへ尻を突き出すような姿勢でゴーロン星人やアボラスと対峙する。

 

S70 岩牡蠣プロダクション第6事務所のオフィスラウンジ裏の部屋

 

 要が持っていたボイスレコーダーに収録されていた電子音をコンピューターに録音させた上でスキャン装置内に流しており、それに伴って石棺が発光しているが、アボラスが入っていた時とは違って青系の光では なく蛍光等のような白系の光を発している。

 

あやめ

「大体こんな光り方だったっす!色は違いますけど……」

 

叶

「ふーむ、発光以外にも何か目に見えない変化が生じてないか、すぐ調べてみよう」

 

S71 市街地

 

シスニャー

「ンッ!」

 

 シスニャー、なんとか隙を見つつアボラスとゴーロン星人が互いに近づいて横並びになったタイミングを見計らって、萌えキュン♪ポーズをとって魅了光線をアボラスとゴーロン星人の二体同時に照射する。アボラス、魅了光線によって、またも魅了状態となる。

 

 ゴーロン星人、魅了光線が体に着弾するのに伴って、水色の光が全身に薄らと纏わり付いて魅了光線を無効化する。その直後、両目から水色の催眠光波をアボラスへ放って魅了状態を解除する。

 

シスニャー

「ナッ!?」

 

 シスニャー、ゴーロン星人には自身の魅了光線が効かなかったのに加えて、効いていたアボラスへの魅了まで解除されてしまい動揺する。

 

S72 岩牡蠣プロダクション第6事務所オフィスラウンジ

 

光

「アボラスへの魅了まで解かれました!なんなんでしょう、アレ……」

 

ユッキー

「うーん、たぶん……シスニャーの魅了光線も精神干渉能力の一種だし、ゴーロン星人ってのも要って子を操ってた時も精神干渉能力を使ってたんだろうから、それを応用して自己催眠っぽい物を予め自身に かけて魅了が無効化されるようにしておいたり、味方にかけられた魅了を解除してるんじゃないかと思う」

 

ナターシャ

「精神干渉には精神干渉をってワケですか」

 

S73 市街地

 

シスニャー

「ハッ!……ッ……ウッ!?」

 

 シスニャー、アボラスから吐きかけられた溶解泡を側面に大きくジャンプして回避するも、着地した先でゴーロン星人に鉤鎌槍の切っ先を突きつけられてしまう。ゴーロン星人、鉤鎌槍をシスニャーに突きつけたまま彼女の方へゆっくり前身していく。

 

シスニャー

「ン……ッ!」

 

 シスニャー、背後に送電塔が在るのを失念したまま尻尾をピンと上げて、ゴーロン星人の前進に合わせて ゆっくり後退する。

 カメラは送電塔の反対側から、シスニャーの真後ろから其の尻を映す。シスニャーの後退に伴って彼女の尻がカメラおよび送電塔へと迫って大きく強調されて映るようになっていき、尻が送電塔に接触すると送電塔の骨組みが押し付けられて尻肉へ少しメリ込んで其の部位の尻肉の形がムニュリと少し歪み、その直後に強烈な電流がシスニャーの尻をやや焼く。なお尻尾はピンと上げていたので、送電塔には接触せずに電流による被害を被っていない。

 

シスニャー

「ヒギィアッ!……ッ!」

 

 シスニャー、尻への電流により体をビクッと震わせながら悲鳴をあげた直後、殆ど反射的に側面へ転がる。

 ゴーロン星人、シスニャーが体を震わせながら悲鳴をあげた直後に鉤鎌槍による突きを勢いよく放つが、シスニャーがタイミングよく側面へ転がっていった事で回避されてしまい切っ先が空を切る。

 

シスニャー

「クゥ……!」

 

 シスニャー、転がってから起き上がるも、感電の余韻に痺れているが故に片手で尻を押さえつつ弱弱しく膝を着いてしまう。

 

S74 岩牡蠣プロダクション第6事務所のオフィスラウンジ裏の部屋

 

ナターシャ

「か、叶博士!アボラスの弱点は未だ解りませんか!?ゴーロン星人が参戦して二対一な上に彼には魅了光線も効かずにシスニャーが苦戦中です!」

 

 ナターシャ、部屋に入ってきながら報告する。

 

叶

「なに、本当か!?」

 

あやめ

「っ!」

 

ナターシャ

「ええ。しかもガウエジェ編隊も敵小型円盤部隊に阻まれて援護射撃できず、やや後方の空域へ一時後退を余儀なくされました!」

 

叶

「わかった。なんとか急いでみるから一先ずオフィスラウンジへ戻っておいてくれ」

 

ナターシャ

「はい!」

 

 ナターシャ、返事した直後に部屋から出て行く。

 

あやめ

「ねこにゃー殿……」

 

叶

「ああ言ったが、すぐには無理だ。アボラスの攻略法が判明せぬ内から悪いが辻凪君も出てくれ」

 

あやめ

「はいっす!って、えっ、アタシぃい!?」

 

叶

「そうだよ」

 

あやめ

「ピザデブ野郎になって?」

 

叶

「いや君は人々の生命財産に友人の命の危機を差し置いて、自分の美醜感覚を優先するのかい?」

 

あやめ

「そ、そこを天秤に掛けられたら戦うしかないじゃないっすか!……うむぅ、じゃあ行ってくるっす!」

 

叶

「すまんね」

 

あやめ

「どうもー」

 

 あやめ、叶との遣り取りを終えると、この部屋から出て行くべく回転扉へと足早に歩み寄る。

 

S75 岩牡蠣プロダクション第6事務所のオフィスラウンジ裏の部屋の回転扉前~オフィスラウンジ~廊下~別室~別室のベランダの引き戸前

 

 あやめ、ナターシャ達の意識が向きにくいよう手早さと静かさのバランスが上手く取れた具合に各扉を開閉して廊下まで出て、それから別室前に着くと其のドアを今度は開閉方法を特に意識せぬまま開閉してから其の別室のベランダへと続く引き戸を開ける。

 

 カメラは、いまだにレーシングスーツ姿なままの彼女の尻を真後ろからアップで映し、そのアングルのまま彼女の移動に合わせて尻を追跡(トラック)し続ける。つまり、あやめ が回転扉を開ける直前からベランダへの引き戸を開けるまで尻をアップでトラックするアングルで、1カットぶん作画する。

 

 オフィスラウンジに居たナターシャ達3人は、あやめがなるべく気付かれ難いようにしていたのに加えて、現地のシスニャーらの戦況に注視していたので、あやめが部屋を出て行った事には気付いていない。

 

S76 岩牡蠣プロダクション第6事務所内別室のベランダ

 

あやめ

「んっ……」

 

 あやめ、赤い大きな宝石が嵌まった指輪こと変身アイテムである「ピルザリング」を指に着けてある方の手を握りしめる。

 

あやめ

「ふっ!」

 

 あやめ、先ほど握りしめた方の手をベランダの床に振り下ろす。すると彼女の体が光に包まれていく。

 

S77 (ピルザ用の変身バンク)

 

 ここでウルトラマンピルザ用の変身バンクが挿入される。

 

S78 高空

 

 あやめからの変身を終えたウルトラマンピルザが、体形に反してシスニャー以上の速度で飛行して、シスニャーがアボラスやゴーロン星人と戦っている市街地へと向かっていく。

 

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