その他の見方   作:nissy

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始まりの30年前
はじまり


ある日のある場所での会話

 

「あの子って不思議だよなぁ~」

「だねぇ~、何であんな感じなんだろう?」

 

この会話の主たちはこの物語の主人公よりもよく出てくるであろう者たちである

 

「何でいつもあの子は一人なんだろう?」

「でも、友達はたくさんいるよ」

「へぇ、流石だね」

 

会話の主たちは言葉を発しているが人ではない

 

「昨日もあれしてくれたよ」

「お前もなのかよ、せっかく自慢しようと思ったのに」

「、、、あっ、あのう、あそこ、」

 

会話の主たちはとある少年について話していた

 

「やぁ、子猫ちゃんたち」

ミャァー、ミャァー

 

会話の主たちは野良猫であった

そこに話題の少年が来たのである

彼はこの町の中学生で、何一つ変わったところのない、ごく普通の子供である

当然であるが、猫たちの言葉は人には聞こえない

 

少年はいつも通りブラシを取り出した

そしていつも通り寄ってきた猫たちにブラシをかけてやる

そうこれが少年が、野良猫たちの言っていたあれなのである

 

ミャァー、ミャァー

 

彼のまわりにはいつも通り猫がたくさんいた

 

 

 

 

 

これは物語の始まり、そしていつも通りの終わりでもある

 

 

その一瞬猫たちの動きが止まった、しかし、少年は気づかなかった

だから、ブラシをかけ続ける

 

「なぁ、あれって妖精かなぁ」

「そうだよ、妖精だよ」

「だが二匹いるぞ」

 

猫たちは、少年の後ろにいる妖精に気がついた

 

「とうとう始まるんだね」

「けど、言い伝えでは、一匹だけじゃなかった?」

「色も違うよ」

「そうだな、黄色じゃなかったな」

「あれ?あの子は気づいてないのかなぁ?」

「本当に?妖精はあんなに何か言ってるのに」

 

 

猫たちは、不思議に思っていた

 

「さぁ、僕は帰らせてもらうよ」

 

そう言って少年は帰っていった

そしてその後ろを妖精がついていった、もちろん二匹とも

 

「そういえば、妖精ってあんなに小さかったけ?」

「まだ、子供なんじゃないの?」

 

不思議なことはまだまだあった

 

「今日はいつもより長かったね」

「そうだね、いつもなら一時間なのにね」

「今日は二時間だったね」

「なにかあったのかな?」

「こんなこと考えてもどうにもなんないじゃん」

「そうだね」

「今日は解散、また明日も集まるように!」

 

どうやら猫はこの時間になったら毎日集まるようだった

すべての猫が去っていった、、、、、、、、、、ワケではなかった

 

「どうやらこの世界は今までとは違うようだ」

 

残った一匹の猫が呟いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまぁ」

 

少年は家に帰ってきた、しかし家には誰もいない

 

「さて、、、、」

 

少年は鏡の前に立った

そこにうつっているのは自分と青い妖精と赤い妖精だった

少年は気づいていたのだ

 

「君たちどうしてここにいるんだい?」

 

少年は妖精たちに聞いてみた

聞いてみたのだが返事は返って来なかった

 

少年は妖精について少しは知っていた

 

「紫じゃないのかぁ、しかも二匹、どうしたものか、、、、」

 

猫たちの言い伝えとは違っていた

 

 

 




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