篤はオリジナルを探していた
あのみんなに囲まれた時に探していたのだ
「あつし、オリジナルは妖精がついていると思うんだ」
「、、、でないと、時空移動は出来ない」
「やっぱり、妖精が絡んでるんだね」
その会話を猫たちは、盗み聞いていた
「あー君の為に探してみる?」
「毎回あなたからはなしをはじめるのね」
「そうだね」
「それより、どうやってオリジナルを探すんだ?」
「それは、俺がやっておこう」
「ボスがやるんですか?」
「あぁ、お前らは見分けはつかないだろ」
「あ、はい、、」
そう言って、ボスと呼ばれた黒い猫は一匹で離れていった
残りの猫たちは、話を続けた
「ボスが動くなんて珍しいね」
「うん、いつもなら傍観するだけだもんね」
「そう、僕たちが違反をしないかの監視だけだけどね」
「そうだったの?」
「知らなかったのかよ」
そのまま、猫たちのどうでもいい話は続いた
その頃、篤たちの隣の部屋では
「特には何もしてないみたいだな」
シンは呟いていた
「うん、そうだね」
シンは誰かと話しているようだったが、相手は見えない
正確には普通の人には見えないと言うのが正しい
つまり、篤には見えるのだ、妖精が
「あつし、心話って知ってる?」
「、、、テレパシーみたいなやつ」
「聞いたことはあるよ」
「じゃあ、今から心話で話して見ようよ」
〈、、、こんな感じ〉
「〈こう?〉」
〈声に出さなくてもいいんだよ〉
いつの間にか心話が出来るようになった篤たちは違う話をしていた
〈あつし、隣に妖精がいるよ〉
〈、、、そう、いる〉
〈ということは、オリジナルの可能性があるのか?〉
〈そうだよ、ただ、オリジナルは自分がオリジナルだとは知らない〉
〈、、、知らされない限り〉
〈そうかぁ〉
〈うちらは見ればたぶん分かるから〉
〈、、、確認してみる?〉
〈いや、いいよ〉
そういうと、篤は部屋を出た
同時に隣の部屋からシンとカーナが出てきた
「今からご飯食べたいから、コンロ借りられないかな?」
「この宿は食事はセルフサービスではないぞ」
「そうですよ、あ、そう言えばリーダーが用事があると言ってました」
「分かりました」
そう言うと、篤はシンとカーナの案内でキョーコのところに向かった
そのあとを黒い猫が追いかけていた
「あっ、ボスがいる」
「確かにあー君はオリジナルだけど」
「君もあー君って呼ぶの?」
「あ、つられただけよ、うん、つられただけ」
そういいながら、猫たちも移動を始めた
キョーコの部屋
「篤君にはこれを任せよう」
何かを決めていた
「あいつにこんな大切な役やらせるんですか?」
「何も出来なさそうだよ、あの子」
「何もできないやつがこの時空に来るはずないじゃないか」
「それもそうか」
ガチャン
そこにタイミングよく篤たちが表れた