妖精たちについてはあまり知らない少年は不思議そうに鏡越しに妖精を見ていた
赤い妖精は尖った耳と赤い羽根を持っている
青い妖精はツンツン頭と胴体と同じぐらいの尻尾がある
どちらも手のひらに乗る大きさである
「どうして、鏡越しにしか見えないの?」
わりと小動物的な顔をしている妖精の顔を見ながら頭を傾げた
妖精たちは鏡をはじめて見た子供のようにはしゃいでいた
しかし妖精たちはこの少年が主であることしか分からなかった
「ピィ」
「ピィピィ」
なんとなく少年は妖精が喋りかけてきている気がしていた
なので、
「僕は遠藤篤、あつしって呼んでくれるかな?」
少年は自己紹介をした
するとそれを理解したかのように
「「あつし!」」
声は小さかったが二匹は同時に篤を呼んだ
すると、鏡越しにしか見えていなかった妖精が直に見えるようになった
それで満足したのか少年は鏡の前から離れキッチンに向かった
もちろん夕飯を作るためである
「あの少年は篤って言うんだね」
「今度彼を篤って読んでみよう!」
「けど、僕たちの声は彼には聞こえないよ」
「あっ、そうだった」
猫たちは窓の外から少年を覗いていた
「今日は何作るのかな?」
「コーンとニンジン、玉ねぎにバイエルン?」
「パスタもあるよ」
「あっ、ケチャップ、、、、あれは砂糖!?」
「ナポリタンかぁ」
今日の夕飯はナポリタンらしい
一人前よりも少しだけ多く作っている
やはり妖精たちにも作っているらしい
「あつし、あつしあつし」
「、、、、、、あつし」
妖精たちは篤の肩の上で思い思いにあつしと言う言葉を発していた
多分、覚えようとしていたのだろう
15分もしないうちにナポリタンは出来上がっていた
「相変わらず美味しそうだ」
「あー君の料理は匂いだけでもお腹いっぱいになれるね」
「あー君ってなんだよ」
「いいじゃんか、彼の呼び名ぐらい」
「まぁ、それはいいか」
猫たちはやはり篤を見ていた
「ピィ?」
「、、、?」
あつしは小さいお皿二枚と大きいお皿一枚にナポリタンをつぎわけていた
しかし妖精たちは初めて見るものを不思議がっていた
「いただきます」
席についてナポリタンを食べていると妖精たちは肩から降りてそれぞれ小さいお皿のナポリタンを近くで見つめていた
「食べていいよ」
「ピィ!!」
「、、、!」
お腹すいていたのか妖精たちはその言葉をきっかけとしてすごい勢いで食べ始めた
「妖精ってナポリタン食べるんだね」
「かわいい♪」
「青い妖精はあんまりしゃべらないね」
猫たちは思い思いに感想を言い合っていた
その後篤は勉強をして風呂にはいった
しばらくすると扉が開いた
「一緒に入るか?」
やはり妖精たちは篤と一緒にいたいようだった
その後、篤は寝るまでに特には何もしなかった
「ーーーーーーー」
布団にはいった篤は何かを呟いた
しかし誰も聞き取れなかった
ナポリタンはうちのレシピです