「なんか聞こえない?」
「バイクの音?、車?」
「どちらにしても、また敵なの?」
「まぁ僕らには関係ないけどね。」
猫たちはわきから見ていた。そして、聞こえてきた、音について話していた。
爽やかな風が音のする方から来たかと思うと、すぐに、大砲のような威力の風が周りの枯れ葉を巻き上げながら篤たちを直撃した。そのせいで篤とシャム、妖精たちはすぐ後ろにあった、木に叩きつけられぐったりしていた。
?1「やりました。今回収して、、、、えっ!?」
?2「どうした?、、、えぇー!」
篤だけ起き上がり刀を鞘から抜き、刃先を風の来た方へ向けていた。
?1「ヤバい、次撃ち込め!」
?2「おう!いっけぇー!!」
さっきと同じ大砲のような風が飛んで来たが、篤は微動たりしなかった。いや、正確には口だけ動かしていた。
篤「No.2熱戦。」
そう呟くと篤の握っていた刀は赤く光りだし、次の瞬間、真紅の光線が刃先から撃ち出されていた。風は周りの枯れ葉を巻き上げながら、熱戦は周りを焼き付くしながら、ぶつかり合った。そして、大きな爆発が起きた。
?1「な、なぜ、、、なぜ、お前は三度目のそれを発動させている!?」
篤「、、、」
篤は無口だったが、今までに見せたことの無い、憎しみに染められたような顔をしていた。手には未だに、刃先を未だに正体の分からない二人に向けたままの刀を握りしめていた。
?2「そのペースで使い方続けると、自分をなくすぞ!」
?1「、、、なぜなにも言わない?まさか!?」
篤「、、、」
カラン
篤に二人が近づこうとしたとき、篤が表情を緩め刀を手から落とし倒れていった。
?1「やはり、こいつは未だに制御しきれてないんだ。」
?2「どうします?」
マーブ「、、、下がって。」
?1「ま、待て」
マーブ「待ってらんない。さっさと下がれ!!!」
?1「俺たちはてき」
マーブ「、、、氷線×瞬間冷凍!!」
?1、2「うわー。」
マーブは目を覚ましていたが、篤が倒れるまでは行動できなかった。何故ならば篤からのプレッシャーはこの世のものとは思えないほどのものだったからだ。
カチッ、
二人は凍り付いてそのまま動かなくなっていた。それを見届けて、マーブは力尽きたように地面にボトッと落ちた。
?1「ジコシュウフクカイシ」
何故か一人は動き出していた。氷を溶かしながら。もう一人は煙になって消えていった。
?1「ジコシュウフクカンリョウ、、、、手間かけさせやがって。」
そう言うと、黒いスーツの男は首をならしならがら、篤を見つめていた。
?1「さぁ行こうか、我らがボスよ。」
そう言うと、時空の軸への扉を開いて篤を担ぎ上げ、この時空から去っていった。
そして、同じ扉から篤そっくりの誰かがやって来た。そいつは篤と同じように傷だらけだった。そして、そいつは篤がさっき倒れたところに同じように伏せた。
時空の軸(?1)
すでに戦闘機のようなものに乗った?1は、誰かと話していた。
?1「仕事は終えたぜ、こいつを連れて帰ればいいんだな?」
?3「こいつとはなんだ、こいつとは!ボスと呼べ、イース!」
イース「わかったよ。で、俺は何処へ向かえばいいんだ?」
?3「そうだな、そこから過去へ30年かな、そこまでいったら教えてくれ。」
そう話したあと、通信を切って戦闘機を飛ばし始めた。
イース「しかし、お前の力は面白いよな、コピーしたやつの記憶と行動パターンまで擬態に移せるんだからww」
時間を少し遡り、栄奈とカーナ
(ここからは二人の通信機による会話となります)
ドーン!!
カーナ「な、なに!?」
栄奈「正面で何かが爆発したある!」
カーナ「るーちゃん何かって何!?」
栄奈「多分、妖精の契約者同士の闘いある。」
そう、今の爆発は篤の放った熱戦とイースの放った大砲のような風がぶつかった衝撃で生み出されたものである。
カーナ「とりあえず、爆発した辺りに行こう!」
栄奈「そうするある。」
爆発した辺りに近づくにつれて、周りが荒れていることがよくわかる。所々焦げていたり、凍っていたりと。
森が開けているところに出た。そこにカーナはヘリコプターをとめ、降りてきた。少し遅れて栄奈がやって来た。
栄奈「ここはすごい荒れてるあるね、パイプやら、、、あれは!?」
カーナ「そうね、この辺はとてもひどいね、あそこなんて凍っているってより氷の像、、、?」
二人の会話が止まったのは言うまでもなく、篤(コピー)と妖精達、シャムが倒れていたからである。篤が倒れている所の下から一直線にのびる黒い線は自然にできたものでないことは、すでに二人は理解していた。
二人は状況すべてを理解するより前に、篤と妖精達を起こすことにした。しかし、いくら揺すっても篤は起きなかった。妖精達にも声をかけ、起こして回ったが起きたのは、シャムとカーシュだけだった。
カーナ「ここで何があったの、カーシュ?」
シャム〈カーシュ、シンだとは言っちゃダメだよ!〉
カーシュ〈何で?〉
シャム〈篤が起きるまでは言わないでね。〉
それからしばらくしてカーシュは思い出したかのように、話始めた。
カーシュ「あそこにあった像を壊そうとしたら、敵に教われたんだ。けど、うちらは無傷で敵を撃退できたんだ。そのあと、あの像を壊したまではよかったんだけど、そのあとは覚えてない。」
どうやらイースの攻撃で頭を打ったらしく、その辺りのことをカーシュは覚えてなかった。
栄奈は、周りを見て回っていた。さっき見つけていた氷の像が気になるらしく、じっくりとみていた。人ぐらいの大きさで中が空洞がある氷の像だ。
どう見ても不自然な凍り方なので栄奈は聞いてみようとした。そして、これ、と言ってさわった瞬間
栄奈「うわぁ!な、なんあるか!?」
栄奈の腕が凍り始めていた。未だに瞬間冷凍の効力が発揮していたらしく、一瞬のうちに栄奈の腕一本を凍らせてしまった。それに気がついたカーシュは瞬間冷凍の効力知ってか知らないでか、栄奈の腕を暖め始める。
カーシュ「ウォーミンク!」
すると、腕の内側から氷が溶けていくように剥がれていった。それに驚いた栄奈は、
栄奈「これは、なんあるか?何かのトラップあるか?そして、カーシュあなたの力はすごく強いあるね。助かったあるよ。」
カーシュ「そんな強くはないよ。けど、栄奈さんを助けられてよかった。」
カーナ「それより、一旦落ち着ける場所まで移動しよう。まだ目を覚ましていない篤やマーブのために。ここからなら、あの丘がいいかな?」
カーナの提案に同意したみんなは、篤とマーブをヘリコプターにのせ、シャムとカーシュは栄奈のバイクに乗せられて、丘へと向かった。
「ボスどうします?篤が入れ替わったことに気がついてませんよ?」
ボス「なんとかなるさ。あいつらだってバカじゃないし、篤を連れ去ったやつらだってバカじゃないんだ。」
そう言いながらもボスは数匹、篤が連れ去られた方へと向かわせていた。
「しかし、あの氷すごいね。何であそこまで、周りのものを凍らせるようにできたんだろう?」
「それがマーブとか言う妖精の力なんじゃないの?」
「けど、強すぎない?」
「まだ制御できてなかったりして?」
「あれだけ強いなら、カーシュも、同じぐらい強いのかな?」
「そのようには思えないよ。」
ボス「口を動かす前に、さっさとついてこい!!」
篤についていってないメンバーは、篤(コピー)を追いかけていたが、喋りすぎてどうやら見失いそうになっているらしい。目的地はわかっているので、少しだけなら見失っても構わないらしいのだが、最悪のケースまでボスは想定しているらしい。