作者「作らない。どうしても作った方がいいときは作るけど。」
カーナ「そのわりに私の目線は多いんだね。」
作者「ま、そう言う物語だしね。」
猫's view
篤たちは、またあの部屋に入った。
「あの部屋じゃわかんないよ?」
「篤たちが食事と情報交換した所だよ。」
「僕の心読んだの誰?」
「気にしちゃダメよ。何て言ったって、私たちは会話の形はとってるけど実質作者の独り言のようなものだもん。」
「それ、初耳だよ!?」
ボス「その辺にしとけ、自分に価値を求めようとしても、惨めになるだけだ。」
そう言うとボスは少しばかり遠くを見たように見えた。過去に何があったんだろう?
それにしても篤の周りでは色々なことが起こりすぎだと思う。捕まったり、軟禁されたり、戦争に参加したり、戦闘に巻き込まれたり、殺し合いをしたり、さらわれたりと、たった二週間で経験するようなこととは思えないほどの事が、起こっている。
「そろそろ僕もあれしてほしいなぁ。」
「そうだね、毛もなんだか抜けてきたしね。」
「毛が生え変わるときが一番気持ちいいんだよね。」
あれ?話が変わってきたよ?
out of view
シン「こうやって話すのも一週間ぶりだね。遠慮せずに食べてね。」
篤「、、、はい。」
そう言って、篤たちは出された料理を食べていた。とても戦争中とは思えないような豪華な料理を。
シン「今回の改変はたちが悪かった。時空そのものが消えてしまいそうになるなんて、今までなかったことだ。」
カーナ「そうなんだ、なら、今までにも改変は起こったことがあるんだ。」
シン「あ、伝えていなかった。個人レベルでなら時々起こってるんだ。頻度こそは少ないけど、結構被害は大きい。」
カーナ「それをどうして今まで伝えてくれなかったんですか?」
シン「それは君にはまだ覚悟ができていないと思ったからだよ。」
そう言いながらシンはミディアムレアに焼き上げられた牛肉にゆっくりとナイフを入れ、音をたてないように切り、口に運ぶ。篤とカーナはあまり食事に手がついてはいなかった。カーナは手がつかないと言うよりも、何も喉を通らない程頭に来ていた。
カーナ's view
なんで今まで一度も聞いてなかったの。こんなのどう考えても、guilty入ったときにいち早く教わるべきことなのに。別動隊が改変について調べてるのなら私には伝えなくてもいいのかも知れないけど、お母さんも知ってたし、遠藤君だって知ってたんだよ。だとしたら私にだって知ることはできたはずなのに。
シン「早く食べないと、冷えちゃうよ二人とも。」
そうだ、今は昼食だったんだ。にしてもこの料理、明らかにこの時空の物じゃないね。どうしたんだろう?
篤「あ、はい。いただきます。」
遠藤君はどうやら緊張しているようね。ま、この場は私とシンとの三人だし、仕方ないのかな?にしても、考えても答えが出ないならもう少し情報が欲しい。だから、ここはもう議論しても仕方ないわね。
それじゃ、私もたべようかな。
カーナ「お、美味しい。」
シン「だろ。出張手当だと思ってもう少し味わってくれ。」
カーナ「はい。」
確かに出張手当はもらってない。というか、guiltyはもともと企業じゃないし、営利団体でもない。なら、どうして出張手当など必要なんだろうか?
out of view
所変わってリーダールーム
キョーコ「あなたにはまだ終わらせてもらわなければならないことが残ってます。退団はそれが終わってからにしてもらえませんか?」
美里「それが私の最後の仕事なら、仕方ないわね。」
キョーコ「しかし、あなたは一度逃げてしまった。これは何を意味するか知ってるわね。」
美里「あれでしょ?牢獄かなんかで仕事をされられるんでしたっけ?それぐらいなら自業自得だし、しかたないわね。」
そうはいいながら少しだけ表情が曇っていた。
キョーコ's view
美里さんには申し訳ないけど、一度あそこに入ってもらわなければいけない。
しかし、なぜ、一研究者である、美里さんは改変について知っているのだろう?
美里「何考えてるの?そろそろ連れていって欲しいんだけど?」
キョーコ「では、少しだけ待っててください。シンを呼んできます。」
out of view
キョーコは上司であるシンを呼び捨てにしてしまったのは、周りに解放軍のメンバーが何人もいたためである。
カーナ's view
コンコン
ドアを叩く音がした。すでに三人とも食事を終えており、談笑をしていた。どんな子が好みだとかそう言う話をしていた。思わず、突っ込みそうにはなった。
とは、言っても想像はできないよね。
シンと遠藤君はなんだか、ぎこちなかったし。
そこは気になるけど突っ込むことなんてしない。
シン「どうぞ。」
そう言われるとドアが開いた。そしてねぇさんが入ってきた。なぜ、ねぇさんかって?それは私のお姉さんみたいな存在だったから。ぐらいしか思い浮かばない、安易に決めてしまったあだ名だったりする。
キョーコ「一度こちらに来てもらえますか?」
シン「あぁ、俺はいいが、こいつらは?」
カーナ「私はここにいるわ。」
篤「僕もここにいます。」
あ、遠藤君もここに残るんだね。
out of view
いつの間にかシンは立ち上がってカーナについていっていた。
二人がいなくなり、カーナは何かを口にしようかと思ったが、篤に先を越された。
篤「これからどうするんですか?」
カーナ「ま、私の任務を遂行するだけよ。」
篤「そうですか。」
篤はそう言うと、なんだか少しだけ寂しそうにしていた。それを見たカーナは少しだけ顔を傾けた。
リーダールーム
シン「お前にはやってもらわなくてはならないことがまだ残ってる。わかってると思うが、それが終わるまで団体は先延ばしだ。」
美里「わかってるわ。けど、終われば出てこれるわよね?」
シン「あぁ、」
曖昧な返事だけを残し、美里に手錠をかけ、リーダールームから連れ出した。
シンとキョーコに前後を挟まれているその姿は犯罪者のようだった。
その後、リーナスより遅れてやってきた、guiltyの船に美里を預けケリンズまで送り届けてもらった。
しばらくしてカーナと篤はリーダールームへ続く廊下を歩いていた。篤が帰ることを伝えるために。
どこからか現れた栄奈いつの間にか合流していた。栄奈は今までリーナスにいたが篤に呼ばれここまで来たのだ。正確にはマーブが呼びにいったのだが。
リーダールームでは、何事もなく帰ることを告げると。
シン「ま、次があれば、もう少し仲良くしよう。」
などといっていた。
その後、リーナスに乗り込んでいた三人は後ろから聞こえた声に振り返った。
キョーコ「カーナ、健康には気を付けてね。」
そう言われ、うん、ありがとうと、返したカーナを最後に乗せたリーナスは入り口をすべて閉じ、出発した。
今回はリーナスの内部に関係以外がいないか確認をして時空の軸に入った。その時また、凄いGが艦内を襲ったのは言うまでもないだろう。
今回もまた会話のないまま基準時空まで帰ってきていた。その時には外はすでに空が真っ赤になっていた。
次からは日常になるはずです