205/3/25後
ここは人口増加と環境の悪化、それに加えて致死率の高い病気の蔓延によって、地球という星から追い出された人類が宇宙で生活している時空。
そんな時空の地球に一人の男が降り立った。
隆弥「話には聞いていたが、ここは環境が酷すぎるな。」
く
周りを確かめるようにいう男の名は九条隆弥。2mを越える身長と黒いタンクトップの上からでも分かる筋肉、それと左肩から袈裟懸けされている二本の長さの異なる剣が特徴の男だ。
そんな男がここを訪れているのには理由がある。
隆弥「さて、どこから探そうか、俺のカバード。」
彼は自分のカバードを吸収するためにここにやって来たのだ。勿論情報も何もないわけではない。大体の目標の位置は掴めている。だが、ここの状況がそれを許さない。
レーダーのようなものは役に立たないぐらいに放射線の量が多い。それと持ってきていた地図が古すぎたのだ。
隆弥「流石に、ここまでとは思わんやった。」
この時空は元々の町は基準時空と何ら変わりはなかったのだ。だが、人がいなくなると、町は変わってしまう。
アスファルトはひび割れ、そこから草木が生えてくる。建物は蔦で覆われたり、すでに跡形もなく崩れ落ちていたり。そこらかしこで見かける動物は見たこともないやつばかりだ。半端に放射線に対応してしまった為に体に異常が発生しているのだ。そして、極めつけは人を憎むべきものと認識していて、見つけると必ず襲ってくるのだ。たとえ、小動物であっても。
ここはすでに人が住めなくなっているのだ。だが、すんでいる人たちがいる。ここを離れていくお金がなかったもの、ここでこんな環境だからこそ羽振りを効かせているもの。前者は取り残されていたのだが、後者は自らここに残ったのだ。それは、ここでだからそこ思うようにできると考えた奴等だ。それ以外にも一部、残っているものがいた。ここを離れるのは性に合わないといったものたちだ。
その中に隆弥の目的の者がいた。
ジャングルと化した東京の町を隆弥は歩いていく。
隆弥「ここの建物などは基準と変わんないのに、こんだけ荒れてると全く別のところだな。」
そう呟きながら歩いていく。後ろをついてくる者がいると知りながら。
隆弥「そろそろ絡んでこねぇかな?」
そう言いながら、薄暗い路地へと歩みを進めていた。
しばらく歩いて行くと行き止まりに当たった。
隆弥「ここは基準と変わんないのか。」
後ろを振り返るととても多くの人が立っていた。
隆弥「よくもこう、ウジ虫どもがぞろぞろと。」
つぶやいたのが聞こえなかったのか、それともカモだと思ったのかはわからないが、メンチ切ったりぽきぽきと指を鳴らしているどこぞの世紀末世界を思い浮かべずにはいられない姿形をしている人たちが、百人以上いた。
「よう、兄ちゃんお金置いてけよ。」
「悪いようには、しないからさ。」
隆弥は無視して、その間を掻き分けて出ていこうとした。が、大方予想通り、そいつらは絡んできた。
「無視はいけないぜ、にいちゃ、、、」
一番前にいた誰かが、いや、ほぼすべてのやつらが倒れた。それは何かが、ギンッ、という感覚とともに体を通り抜けた時に起こった。
隆弥「手加減してたとはいえ、したっぱが残るなんてなぁ。なぁ、お前名前は何て言う?」
それは前から三番目の列にいた奴にかけられた声だったが、答えは隆弥から一番遠くに立っていたやつから帰ってきた。
「貴様何しやがった!」
堪えにはなっていなかったが、これが今できる最高の行動であっただろう。その証拠に声を出したやつは、冷や汗をだらだらと流していて、たっているのもやっとのようだったのだ。
隆弥「貴様には聞いてない。お前は何て名だ?」
隆弥に訪ねられは者はしばらく呆然としていた。今起こったことに対して理解が追い付かないのだろう。
バタン
乾いた音とともに後ろに立っていたボスみたいなやつが倒れた。
その音と同時に残った一人の態度が変わった。
?「た、助けてください。このままじゃ、僕は、、、、」
そう言いながら、泣き崩れていった。
隆弥「お前、面白いやつだな。」
そいつは理由を聞かすに自分をかくまってほしいと、そう告げた。
まぁ、いいだろうと返した九条隆弥はひとつだけ条件を出した。それは目的の人物の捜索と捕獲を手伝うことだった。それは写真を見せただけで特定できてしまったが。
しばらくして、立ち直ったそいつは探している人物が隠れている所に案内した。
?「ここです。そいつは多分一人です。」
隆弥「それだけ分かれば十分だ。少しはここで待っていろ。用事はすぐ終わる。」
?「着いていっても?」
隆弥「止めとけ、トラウマになるぞ?」
?「それでもあなたがする事は知っておきたい。これからは私の師匠になる人だから。」
隆弥「俺はいつからお前の師匠になったんだ?」
?「それはこれから話し合って決めるんです。僕の希望としては来年の末ぐらいから弟子入りしたいです。」
隆弥「何でそんな時期かは知らないが、それは日付的にか?」
?「はい!」
隆弥「じゃあ、それは無理だな。俺はここから100年以上も前の時空からやって来たからな。」
?「えっ?」
そう口論をしているときに、目の前の扉が開いた。
「人んちの前でうるせぇーぞ!」
そう言って勢いよく扉を開いたが、扉が限界まで開くと、その勢いわ跳ね返すがごとく扉が閉まった。
バタン
その音と共に「痛ってぇぇ」という声が聞こえた。どうやら跳ね返った扉にどこかをぶつけたようだった。
隆弥「長谷川泰三だな?初めまして。」
閉まった扉を開き鼻を押さえいたがっているにも関わらず、それを無視し、右手を強引に引っ張り握手を交わした。
?'s view
僕は、木更津恭介です
out of view
木更津恭介's view
マダオ、じゃなかった。長谷川さんと握手をしている師匠だが、マダオ、じゃなかった。長谷川さんに異常が発生している。
それはマダオがドット絵になり、そのドットがだんだん師匠に吸収されているように見える。
まるでダメなおっさん、略してマダオはこれでもかってぐらいに何かを吸いとられてた。
それでも時間にして2秒ぐらいの出来事だった。
その間マダオはこの世の終わりかのような断末魔をあげていた。
out of view
マダオ's view
マダオって、酷くね?
とりあえず、鼻が痛いのに握手をさせられた。
その瞬間から俺は何かを吸いとられてた。
そして手が離れたときには視界が明るくなっていた。
out of view
隆弥「お前、単一型カバードじゃなくて、複合型カバードか?これからは今まで出来たことが出来なくなるから、気を付けろよ!じゃあな。」
そう言ってその場から去っていった。
木更津恭介's view
師匠が手を離した。するとその目の前にはグラサンのなくなったマダオがいた。
何かを告げてその場から去っていく師匠のあとを僕はついていった。
out of view
そう、グラサンこと長谷川泰三さん
無職のマダオさん、設定は銀魂と全く同じです。