55話
ゴールデンウィーク初日
ついにやって来ました!、ってかんじで大荷物の団体が空き地に集まっていた。
今となっては珍しい空き地という存在だが、どういう訳かこの町には数多く存在する。この町に張られている結界が理由だったりするが、それはおいておこう。
すでに盛り上がっていて、たとえ、地球が壊滅しようと止められないような勢いを持っていた。
カーナ「盛り上がりすぎじゃない?」
そうつぶやいたところで、誰にも聞こえていないだろう。
暫くして山に向けて出発しだした。
移動はバスだったが一台には乗れないので別れていくことになる。そのときに先にいくのはテント当番だったり、炊事当番だったりする。
そのなかに、篤や美琴など役職持ちも何人もいた。
バスは何もなく山についた。ここから先は車では進めないらしく、徒歩でキャンプ場まで向かった。
いくら人数がいても重いものは重いので音を上げる人がいた。
30分ほど歩くとキャンプ場についた。
近くにきれいな川や広い草原がある場所だ。
ほぼ何もなく、テント立てや昼食の準備は終えた。その頃になると他のメンバーもそろっていた。
昼食は定番だがカレーだ。
この後のイベントに備えて、みんなたくさん食べていた。
昼食を終えて一時間後、甲高くホイッスルの音が鳴り響いた。集合の合図だ。
これから始まるのは、夕食をかけた宝探し。
ルールは、山の中から食べられるものを探してくること。
たったそれだけのことだ。
説明が終わり、もう一度ホイッスルが鳴った。
それと同時にみんなは散らばっていった。
山の菜かでは、戦闘が始まっていた。これは、比喩でもなんでもなかった。
美琴「さぁやるわよ!」
そう叫ぶと同時に電撃を放った。
それを煙に紛れて1m位の丸太と入れ替わることで事なきを得た誰かは、クナイを背後から美琴に向けて投げつけた。
しかし美琴は、磁力を操りクナイを目の前で受け止めた。そして、重力に逆らうことなく地面に落ちていった。
美琴はクナイの飛んできた方向を見るが、その方向には既に誰もいなかった。
美琴「私をなめないでよね!」
そう叫びながら下に落ちていたクナイを拾い、美琴は明後日の方向に
クナイはオレンジ色の光線となって飛んでいく。
その方向には、人がいたらしく何者かが飛び去っていく影が見えた。その後、クナイが通ったあとは、地面が抉れ、木が裂けていった。
また、別の方向からクナイが飛んできた。それをまた同じ方法でやり過ごした。が、今度はクナイに札がついていた。
その札が燃えていくように無くなっていった。
そして、すべてが無くなった瞬間、激しい爆発が起こった。
爆発ギリギリで気が付いた美琴は小さくなってやり過ごそうとした。
が、体が動かなかった。
シカマル「しっかし、いきなりとはせっかちな。影真似の術が決まらなかったら絶対やられてたな。」
そういいながら、右手をズボンのポケットに突っ込み、そこからクナイを二本取りだし、美琴に投げつけた。
美琴は、シカマルと同じ行動をしていた。いや、させられていた。そういう術にかけられたのだ。
しかし美琴も黙っていない。飛んできたクナイを磁力を使い受け止め、そして、それに電撃を加えて弾き返した。
シカマルはそれを交わしながら、術を解いた。
そして、木の陰に隠れた。
美琴「隠れても無駄!」
そういいながら、シカマルの隠れた木に向かって電撃を放った。
電撃の当たった木は焼け焦げてしまった、しかし、既にシカマルはそれから逃れていた。
美琴「ちっ!、、、、そっち!」
美琴は振り返り次はコインで超電磁砲を打ち放った。近くにあった木から上空へ飛び上がったシカマルは札付きのクナイを投げつけた。
シカマル「もうそれは見抜いたぜ。」
美琴はクナイを弾き飛ばした。そして、音を立てて落ちてきているシカマルを見上げた。その時美琴の周りには黒いなにかが渦巻いていた。
シカマル「なんだってんだ、それは。」
シカマルは美琴の周りに渦巻いている黒いものが何か分からないまま、クナイを両手に持ち斬りかかっていった。が、美琴の作り出した真っ黒の刀によって防がれた。それだけでなく、手に持っていたクナイすら弾き飛ばされたのだ。
美琴は刀をシカマルの喉に突きつけながら動かないようにいった。
美琴「動くとあんた、命ないわよ!」
そういった瞬間にはシカマルの周りには彼を目掛けてクナイが空に浮いていた。
美琴「さぁ、聞かせてもらいましょうか、あんたの目的を!」
シカマル「まだ負けは認めてないぜ?」
そう言って、印を結ぼうとしたシカマルは後ろから飛んできたクナイに左腕を深く切りつけられた。
美琴「動くなっていったでしょ!」
シカマル「わ、わかったよ。悪かったって。」
シカマルの腕から血が出ていることなどお構い無く美琴は質問を始めた。
美琴「あんたの所属は何処?」
シカマル「手当て位させてくれ、でないと倒れちまう。」
美琴「あんた、そんなこと言える立場だと思ってんの!?」
シカマル「悪かった。」
その後、シカマルは所属等を答えた。
奈良シカマル
所属:kingdom
役職:諜報員、戦闘員
目的:遠藤篤の周辺の警備及び戦闘力、遠藤篤本人の能力
美琴「まさかkingdomに既に嗅ぎ付けられてるとは、、、あんたはそのまま帰っていいわよ。その代わり余計なことするんじゃないわよ。」
そう言って、美琴は左腕を手当てして一度テントに帰した。
その光景をたまたま真梨子が見ていた。が、真梨子はいたって冷静だった。それもそうである。彼女は元々別の時空の人だからだ。
真梨子「案外あの娘は強いのね?楽しめそう♪」
そう言って、山の奥の方に去っていった。いや、食料を探しに行ったのだ。
その頃篤はと言うと、悩んでいた。目の前に落ちてきた少女を見つめて悩んでいた。
さて皆さんならどうしますか?