篤は、悩んでいた。この子をどうすべきかを決めかねていた。
と、いうのも、目立った外傷はなく、しかも、柔らかい落ち葉の上にふんわりと落ちてきたからだ。いや、降りてきたのだ。体は横たわっていたが。
?「篤くん?」
少し恥ずかしそうな声で誰かが篤を呼んだ。それは、篤の後ろから聞こえてきた。声のもとに気が付いた篤は振り返った。
?「篤くん、付いて来て?」
そういったのは、なんとさっき降りてきた女の子だった。
篤「えっ、あ、さっき?」
そういって後ろを振り返ったが、後ろには誰もいなかった。
その事実に驚いた篤は、女の子にその事を聞こうとしたが、その子に腕をとられすごい勢いで引っ張られた。勢いそのままで、篤は走らされた。
篤は体制を崩すことも許されず、山の中をフリーランさせられる。片手が塞がり前に引っ張られた状況で。
篤「ね、ねえ!聞いて、っ、っうわぁー!」
篤がそう叫んだのも無理はない。なぜなら、少女は、篤の手を握ったまま大きく空いている穴に飛び込んだのだ。
その穴は縦に8mぐらいの深さで、底につくのは一瞬だった。だが、体験したものには、とても長く感じただろう。
篤は、いつの間にか地面に着地して走り出していた。さも、もともと走っていたかのように。いや、ずっと走っていたのだ。目の前の少女が空中でも走っていたから、現実逃避するように走り続けたのだ。
穴はただの落とし穴ではなく、奥につながる洞窟があったのだ。そこを今までと変わりない速度で少女は走り続けた。
篤「、、、ねぇ、どこに向かっているの?」
話しかけたはいいが少女は反応をしなかった。むしろわざと無視しているかのようだった。
暫く走り続け、真っ暗な洞窟に目が慣れてきたころ、篤の体に大きな衝撃が駆け抜けた。それはまるで、後ろ襟をつかまれ服を引っぺがされたような衝撃だった。
時間は少し戻り、森の中
カーシュとマーブは森の中で夕飯にするべき食材を遊びながら探していた。
結構な量の食材が集まっていたので、二匹は篤の所へと戻ろうとしていた。
カーシュ「ねぇ、これであつしは喜んでくれるよね?」
マーブ「、、、うん、大丈夫。」
そんなことを話しながら篤の待つ場所へと急いだ。
カーシュ「この辺だったよね?」
マーブ「、、、うん。」
ここは篤が少女を見つけ連れ出されたところだった。もちろん篤がみつかるはずがない。もうここにはいないのだから。
しかし、二匹は探し続けた。
二匹が探し始めてから、10分がたった。それと同時にある出来事が起こった。
二匹にも衝撃が走ったのだ。こちらは体から何もかもが持ってかれたかのような感覚だった。
それと同時に二匹は、力なく地面に落下した。
そのこうけいを端から見ているものがいた。
真梨子「成功したわよ。次を願いね」
そういったのは電話とかではなく、ただ呟いているようだった。
篤は衝撃の後も走り続けた。物凄くけだるい感覚と戦いながら走り続けた。さも、自ら少女について行ってるかのように。
暫く走っていると、トンネルのおわりのような光が正面から見えてきた。
?「そろそろかな?」
少女はつぶやいたが、篤は聞き取れなかった。着いて行くので必死たったのだ。
光が入ってきているところまでやってきた。すると、周りの景色が一気に変わった。
壁、天井、床は虹色のマーブル柄で、その上にぐにゃぐにゃにまがった時計柄あった。
それと同時に篤は頭を抱えて急に苦しみだした。外見的には何も起こっていないが、篤の頭の中には物凄い量の情報が入ってきているのだ。それも、一歩進むにつれてその量は多くなってきているのだ。
篤はある程度進んだところからすすめなくなっていた。しかも、すでに意識は失っていた。
美琴は驚いていた。
美琴「篤の反応をロストしただって?!」
美琴は一人でいたので独り言だが、そんなこと言っている暇ではない。保護対象を見失ったのだ。そんな悠長のことは言ってられない。そういう状況なのだ。
ミスが多いかも、、、、