穴は順調に掘り進んだ。
そして一行は大きな空間に出てきた。そこには大きな湖があった。
明りはなく、真っ暗なはずなのに明るかった。湖が光っていたのだ。
カーナ「綺麗、、、」
そうため息を漏らすほどきれいだった。
湖は青白く光っていた。正確には青白く光る微生物がいるのだが。
栄奈が湖に手を入れると、手には青白い点々か手についてきた。
栄奈「きれいある。」
まるで光ってるように見えるその手をカーナに見せようと栄奈はカーナへと寄っていった。
その瞬間、大きな爆発と共に寒気に襲われた。その寒気はただの恐怖と言うわけではなく、本物の寒気、一瞬で湖が凍ってしまうほどのものに襲われたのだ。
もちろん、そのせいで二人はそれぞれ違う方へと吹き飛ばされた。
爆心地と思われる所には人の顔の高さぐらいに赤色と青色の光が浮かんでいた。
篤は意識がないまま何処かへ移動していた。篤の意思ではなく、誰かに手を引かれるから移動してる。そういう状態だった。
しばらくそのような状態が続いたが、それが止まった場所があった。それは虹色のトンネルの壁に空いた無色の穴がある場所だ。
そこには色がない。黒でもなければ白でもなく、透明でもないのだ。不気味なその場所に、篤と少女は入っていった。
キャンプ場では、すでに騒ぎになっていた。しかし、底にいるのは一部を除いたメンバーだった。
その中にはもちろん美琴やシカマル、その他にも色々なメンバーがいた。
集まったのは、篤がいなくなったと分かったメンバーだけだった。もちろんその中には色々な組織の人がいるだろうが、お互いに詮索は全くしていない。そんなことをしたら、このグループにいられなくなるのは違いないと分かっているからだ。
なぜそこまでして篤と共にいたいのかと言うのは人それぞれだが、一つだけ言えることがある。それは、篤の存在が鍵となっているからだ。
美琴「さぁ、みんな手分けして探すわよ!」
そういった瞬間、みんなバラバラに散らばっていった。
美琴「あの二人はどうしたのだろう?いつも一緒にいたはずなのに。」
あの二人とはカーナと栄奈のことだろう。
ゴン's view
ゴン「リョウ見つからないように僕らも行こうか。」
リョウ「しっかし、初めからボスの要求を果たせねぇとは。」
仕方ないさ、あんなイレギュラー存在する方がおかしいのだから。
それにしても、篤の気配が消えたのはこの辺なのに何もないよ。本当にここで消えたのかな?
out of view
そう言いつつ二人は木の枝をわたっていった。
真梨子's view
動き出したわね。面白くなってきたじゃない。
けど、もう少し迷って貰うわよ。そうじゃなきゃ今日の晩餐会に間に合わなくなっちゃうんだから。
真梨子「そっちはいた?」
「いない、そっちは?」
真梨子「いない」
一応はこういうこともやっておかないとね。ばれたらめんどくさいからね。
にしても、どうしてこうもうまくいくのだろう?
怖いくらい順調なんだ、私って計画立てるの上手?
out of view
みんなあてもなく、探し続けた。それが無駄な行為だとも知らずに。
栄奈「カーナ!!大丈夫あるか!?」
二人は逆方向に飛ばされたため、お互いにお互いがどういう状況か認識できないのだ。
栄奈が問いかけた後、聞き取りにくい声で大丈夫と返答があった。それを聞いて栄奈は安心をした。
カーナ's view
ヤバイわね、大丈夫とはいったものの体が全くいうことをきかない。
これじゃ、多分ダメだな。
それにしても、あれは本当にカーシュとマーブなのか?
どう考えても、あの二匹の力ではないと思う。
、、、ダメだなぁ、私、もう意識が薄れてきたよ。
もう死ぬのかな、、、
out of view
二人の間で光っているものは衝撃波のようなものを交互に出しあった。まるで何かが鼓動しているかのように。
衝撃波はさっきのようなエネルギーはなく、寧ろだんだん衰えていっているようにも見えた。
シュー「ヤバい!あのままじゃ二匹とも消えてしまう!」
その言葉を聞いた栄奈は慌てた。それもそうである。元々、二匹を救うために移動をしていたのだから。
栄奈「どうしたら、、、」
栄奈には、解決案は見つけられなかった。篤を探すにもあてはなく、二匹を止めるにも方法はない。
ただ唯一の救いは、今すぐどうなるってことではないことだ。
そしてそれは湖の光と呼応するように光っているようだった。この大きな空間にたどり着いた時に比べると100分の1程度まで明かりが落ちていた。元々薄暗い空間がもっと暗くなったのだ。だが、光が消えていく現象はゆっくりになってきているようだった。
栄奈は、光に駆け寄った。
ミスがあれば、いってください。