というわけでラプラス戦です!
「...お前でも、オレは超えられないのか、ホノカ」
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ホノカは迷っていた。次に出すポケモンを。
水ポケモンを出すのは論外としても、切り札のルカリオとウィンディを出すわけにはいかない。
フシギバナは相性がそんなに良くないポケモンである。
しかし、火力が高く、弱点を突かれるリザードンを残しておきたいのも本音だ。
ホノカが出した答えはーーーー
「...頑張れ!フシギバナ!!」
「バーナァー!」
フシギバナに賭けることにした。
「ピカチュウ、アイアンテール」
電気技では攻撃せず、先手必勝で攻めるレッド。
フシギバナに強烈な一撃が入る。
対してホノカは、
「フシギバナ、ギガドレイン!」
と回復を試みる。そして、急所に当たったのか、そこでピカチュウが戦闘不能になった。
「ピカァー...」
「お疲れ、ピカチュウ」
「これでもみっちり鍛えたつもりだけどな...強くなったみたいだな。ホノカ」
「...伝説のポケモントレーナーにそう言ってもらえるなんて、光栄だよ。レッドくん」
「そうか...じゃ、次行かせてもらうぜ」
「出番だ。ラプラス」
そう言ってレッドが繰り出したのはラプラスだった。
「...?」
まあ、ホノカが疑問に思うのも無理はないだろう。
ホノカは、レッドがリザードンを繰り出す、と思っていたにも関わらず、逆に弱点を突かれてしまうラプラスを出したのだから。
「...不思議そうな顔してるな。ラプラスを出した理由、教えてやるよ」
「ラプラスを出した、理由...?」
「ああ、ヒントは『天気』だ」
「...!まさか、そのラプラス!?」
「...そう、このラプラスは、吹雪を使えるんだ」
「ラプラス!吹雪!!」
「ラプ~ッ!」
レッドが初めて大声を出した。興奮して少し冷静さを欠いているのだろう。
「くっ...頑張れ、フシギバナ!」
「バ、バナッ...」
主人の期待に応えるように耐えるフシギバナ。
「フシギバナ、メガドレイン!」
そして少しずつ体力を回復していく。が、このままではジリ貧になってしまう。
ホノカは、賭けに出た。失敗すれば恐らくフシギバナが倒されてしまうであろう賭けに。
「フシギバナ、いくよっ!ファイトだよ!!」
「バナッ!」
「ハード...プラント!!」
「なっ...」
驚愕するレッド。
「バァナァーッッ!」
ラプラスを恐うハードプラント。
「ラ、ラプ~ッ!?」
そして、一世一代の賭けの軍配は、見事ホノカに上がったのだった。
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「究極技...まさか、そこまで修得してたとはな...やっぱり、並のトレーナーじゃないって訳か...」
ラプラス戦、あっさり片付いてしまいました...
次はカビゴン戦(予定)なんで、多分もっと長引くと思います...!