気がつくと私は水の中に居た。
とても澄んでいて、外の景色も見えるけど私の意識がはっきりしないのか、周りはぼやけていた。
ぼやけた視界で辺りを見回してみると、私は暗い部屋で円柱状のカプセルに入っていることがわかった。
ふと私が正面を見ると、さっきまで誰もいなかったのに女の人が立って私のことをずっと見ている様な気がした。
私は、今この状況にぼやけた頭だがとても不安を覚えると同時に、とても安心できるような錯覚に陥った。
安心できる感覚は、目の前の女の人を見ている時だけだった。
私が女の人を見て、少しでもこの不安をぬぐい去ろうとしていた時、私は急激な眠気に襲われ抵抗することもままならないまま、意識は闇へと消えていった。
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何分、何時間、もしかしたら何日何カ月単位で寝ていたかもしれない眠りから私は目覚めた。
しかし、私の意識の覚醒は平凡なものではなかった。
私は身体に違和感を感じ、自分の体を見てみると、私の体にはいくつもの管が取り付けられていた。
管からは絶えず私の身体に何かが投与されていたが、すぐに死なないことから毒物の類であることは否定された。
私は動かせぬ身体を動かすのを諦め、正面を見るとまたあの女の人が立っていた。
前回よりもぼやけた視界はマシになっており、女の人の顔は何故かぼやけていたが、女の人の頬を伝いこぼれていく雫ははっきりと見ることが出来た。
それを見ることが出来たと同時に私の意識はまた、闇へと消えていった。
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次に起きた時、私はカプセルではなく診察台のような場所に寝かされていた。
私の周りを引っ切り無しに多くの人が駆け回っているのが見えた。
「意...た!です...血...せん!」
「戻...!...対に...!...故...!」
「この...では...ん....す!」
「ええい!そ....はわ....る!何..だ!意.....てきて...ず.........や血......昇し..!」
大きな声のはずなのに、ところどころ聞き取れない。
私の身体はどうなったの?あなた達は誰?あの人はどこ?
そんな考えばかりが頭の中をぐるぐるとまわっている。
もうあの女の人を見ることが出来ない?そんなの嫌だ...嫌だ!
「心肺と血圧が上昇し始めました!こんな事があり得るんですか?!」
「どうしたんだ!」
「トリオン外部供給機の中に溜めてあったトリオンがすべて吸収されました!」
「何だと!?まったく!これだから
「「「「「わかりました!」」」」
「これから最終調整だからな。これ以上何も起きないでくれよ?」
今度ははっきりと周りの音を聞きとることが出来た。
だが、呼吸器から気体が送られてくるとたちまちに意識が遠のき、また闇へと消えていった。
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「私...花、そろ……さい」
私を呼ぶ声がすぐ耳元で聞こえてくる。
何故呼ばれているのが私とわかったのかという疑問は尽きないが、考えても答えなど出る訳もなくあっさり私は考えることを放棄し、重い瞼を開けると目の前にカプセルから私を見ていた女性の顔が、私のすぐ目の前にあった。
「...誰?」
「ねぼすけさんやねぇ。うちは災花ちゃんのお母さんやよ」
「お母さん...?」
「そうやよ、それにしてもうちに似て、かいらし顔やわぁ」
母はそう言うと、私の顔と髪を何度も撫でてくれた。
私を撫でてくれるたびに、母の匂いが感じられた。
「起きたばっかりでかんにんしてな?これから災花ちゃんを鍛えるんよ」
「うん、大丈夫」
「おもに受ける訓練は、戦闘訓練、座学、そんで体力づくりやから
私はその日から1年間、みっちりと訓練を受けさせられた。
母が親身になって教えてくれるから、私も精一杯がんばった。
訓練の過程で知ったのだが、どうやら私は他の姉達よりもすべての能力が抜き出ており訓練するたびに強くなっていく私を見て母はとても嬉しいようだ。
私の体は15歳をベースにされているが、どうやら15歳での平均身長よりも小さいようで、母も心配していたが私は私なりに小さい身長でも戦える力を身に付けた。
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そして1年が経過し、一回目の私の誕生日に近付いたところで母から訓練の最終テストとして近くに接近してくる国をメイドを連れて計3人でマザーを破壊してきなさいというものだった。
「災花ちゃん、紹介しますえ?こっちの紅い髪がアモン、こっちの白い髪がアスタロト、仲ようしたってな?」
「ご紹介にあずかりました。アモンです。勿論女です。そしてこっちのおっとりしたのが」
「アスタロトでーす!よろしく頼みまーす!」
2人とも
アモンはアスタロトの自己紹介が終わると、アスタロトの服をひっぱって隣の部屋に行ってしまった。
隣の部屋から何かで叩く音と鈍い音がし、時折何かが飛び散る音が聞こえるのは気のせいだろう。
しばらくすると、2人とも戻ってきた。アスタロトだけゲッソリしていたが...。
「ほんならアモン、アスタロト、災花ちゃん任せるなぁ」
「承りました。私アモン、精一杯頑張らせていただきます」
「わかりました!がんばります!」
「そうそう災花ちゃん、1回目のおめでとうやらかうちからプレゼントがあるんよ」
そう言って母は、自分の胸の谷間に手を入れ小さな箱を取り出した。
私はその様子を見て黄昏ていると、アモンとアスタロトから「これから大きくなりますよ」「まだ一年なら希望はありますよ!」とフォローを入れてくれたが、持っている者から言われても余計むなしくなるだけなんだよ。
「災花、お誕生日おめでとうやわぁ。これは災花ちゃんの武器やから大切に扱ってぇな」
そういって母は箱から黒い腕輪を取り出し私の腕に嵌めてくれた。
「ありがとうお母さん!大切にするね!」
「災花ちゃんは短剣の使い方も上手やったけど、
「私がんばる!」
私はアモンとアスタロトを連れて家の玄関まで行き、教えてもらった通りに空間に向けて拳を振るう。
すると、空間にひびが入りその作業を何度か続けると私の身長を超え2人が通れるくらいの大きさの穴が出来た。
穴の向こうには、砂漠が広がっており近くの惑星国家とつながったとわかる。
「今回災花ちゃんが行く国は砂漠の国エリモス。あんまり強い国でも無いから物足りんと思うかもしれんけど、油断せずにきばりんさい」
「わかった!」
私は勢いよく穴へと飛び込み砂の国エリモスを星を喰う為の戦いを開始した。
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星喰いの国家には住人はおらず、メイドと一族しかいません。
家は和装で日本屋敷をベースにしています。
屋敷の大きさは東京ドーム1.5個分です。