「…顔だ。」
「デカい顔じゃ。」
「歯が、デカい…。」
なんなんだい?この馬鹿デカい顔は…
カミナ「おいおいおいおいおいおい!上だ!地上だよ、これは地上から落ちてきた!そうだろ村長!」
カミナは笑顔を浮かべて、サングラスを着け直す。
カミナの奴、地上があるってわかってご機嫌だねぇ…。(村長は足元に落ちています。)
私も行くか。
シモン「カミナ、ナナメ!こっち…ちょっ!二人共!?」
カミナは村長の太刀を拾い、私は拳の関節を鳴らし前に出る。
カミナ「おうおうおうおうおう!いきなり人の村に乗り込んできて、そんなデカい面するとはいい度胸じゃねか。」
ナナメ「天井壊して瓦礫をこんなに出すなんて…怪我人が出たらどうするんだい?」
デカい顔「ああ?なんだ貴様ら?」
シモン「し、喋った!?」
おや?息をしてないね?この顔。
カミナ「おいナナメ…アレやるぞ。」
お、久しぶりにやるのかい?
私の返答が解っているのか、カミナは言い始めた。
カミナ「おうおう!教えてやるからそのデカい耳かっぽじって良く聞きやがれ!」
カミナ「ジーハ村に悪名轟くグレン団!男の魂背中に背負う、不撓不屈の鬼リーダー、カミナ!」
ナナメ「悪ガキどもを纏めて十余年!女の意地を心に刻む、ジーハ村の力自慢、ナナメ!」
カミナ&ナナメ「ジーハ村二大大将たぁ、俺(私)達の事だ!この村での無法は許さねえ!」
…ふっ、決まったね。
バンダナ「バカだ。」
デブ「おバカだ。」
ガリ「大バカだ。」
ナナメ「聞こえてんよ!あんたら!」
三人「ひっ!」
全く、せっかく決まったのに…
シモンみたいな純粋な気持ちを持っていてほしいねぇ。
デカい顔「ハッハッハ!ちっぽけな人間に何が出来る!」
ん?とりあえず足を潰して目を潰して…
私が戦法を考えていると、上から何かが連続でデカい顔に当たる。
上を見ると一人の女の子が落ちてきて、目の前に着地する。
女の子「あなた達!下がってなさい!」
カミナ「ヒュー♪また地上から。」
シモン「今度は女の人だ…。」
女の子が持っている何かから出た物がデカい顔に当たり、顔は倒れる。
なんなんだろうね?あれ。私が石投げた時位の速度でてるけど…。
女の子「尻餅ついてるだけ、すぐ起き上がるわ。」
カミナ「よー別嬪さん、手貸すぜ。」
女の子「はあ!?」
ナナメ「そいつは地上の武器かい?すごいねえ。」
女の子「ちょっと違うけど、そんな感じ。」
カミナ「すげえナイスバディだ、地上のおんn…」
ナナメ「こんな時にくどいてんじゃないよ。」
軽くでこピンをする。
バチンッ!という凄い音がカミナの額に響く。
カミナ「っ~~!!」
女の子「何度も言うけど、死にたくないなら逃げなさい!」
その時大きな影が私達に落ちた。
顔の棍棒だ。
ナナメ「っ!シモン、穴掘って!」
シモン「う、うん!」
シモンが高速で穴を掘り、私達は下に落ちて難を逃れる。
カミナ「サ、サンキューシモン、助かったぜ。」
シモン「早く、こっち。」
女の子「ここは?」
ナナメ「ジーハ村だよ。」
女の子「じゃあ隣穴の…」
カミナ「隣穴?」
女の子「私は隣穴のリットナー村から来たの。」
ナナメ「地上から来たんじゃなかったのかい?」
女の子「今来たのは地上からだけど、出身はリットナーよ。」
カミナ「なんだよ、穴倉女かよ…退けよこのでかっちり!」
女の子「その態度の違いは何!?」
ああ…カミナは地上に憧れてたからねぇ。
ちょっと残念がって拗ねてんだね。
シモン「こっちだよ。」
シモンは穴の中を進んでいく。
ナナメ「どこに向かってんだい?シモン。」
シモン「顔!でっかい顔!」
女の子「ガンメンの事?」
三人「ガンメン?」
女の子「あいつよ。」
女の子はあのデカ面を指さした。
女の子「ちょっと待って、ここからなら電送管を狙える、あれをやれば動きを止められる…頂き。」
カミナ「おい!このデカ面!」
ナナメ「もう少しでとっちめてやるから待ってな!」
顔は声に反応し、こちらを向く。
女の子「ああ!」
ナナメ「さあ、言いたい事言ったからずらかるよ~。」
窓から離れると同時に、そこの家は崩れる。
女の子「なんて事してくれんのあんた達!」
カミナ&ナナメ「喧嘩は正面からが基本だ(よ)。」
シモン「着いたよ。」
そこにあったのは、上のガンメンより小さい、人に似ているガンメンだった。
……ブゥン
ん?なんだい?今の感覚は…。
カミナ「おいナナメ!乗り込むぞ!」
ナナメ「あ、ああ…今行くよ。」
私達はガンメンに乗り込む、動かすのはシモンのようだ。
シモンのペットのブータがドリルのような物をシモンに渡し、シモンが差し込む。
その時、ガンメンが変形して地上まで飛んでいく。
女の子&シモン「ぎゃああああああああ!」
カミナ&ナナメ「いやっほおおおおおお!」
そして敵のガンメンの前まで出てきた。
カミナ「はーっはっは!ちったあ驚いたかガンメン野郎!貴様の横暴は天が許しても、このラガン様が許さねえ!」
女の子「ラガンって?」
カミナ「こいつの名前だ、今俺が決めた。」
ナナメ「来るよ!」
敵は目の前から棍棒を突き出してきた。
ラガンに当たり、シモン以外は…
女の子「あ、頭の上!?」
ガンメンの上に投げ出された。
敵は叩き潰そうと、手で叩いてくる。
ナナメ「させないよ!」
ガァン!
女の子「嘘お!」
素早く飛び上がり、拳で叩き落とす。
カミナ「流石の怪力だなあ、ナナメ!」
ナナメ「まあね、まだ来るよ!」
もう一回来たが、
シモン「おおおおおおお!アァニィキィイイイイイイイ!!」
シモンがラガンで弾き飛ばした。
全員で乗り込むと今度は棍棒で殴りかかってきた。
女の子「早く飛んで!早く早く!」
直前まで迫って来たが、ラガンから出たシャッターのようなもので棍棒を防ぎ、敵にダメージを与えた。
が、その勢いで回転してしまい、落ちて牙の部分に挟まれた。
ガンメン「はっはっは!このまま潰してやる!」
シモン「も、もっとパワーを…」
そう言い、シモンはドリルを捻った。
そうすると緑の光が溢れ出し、ラガンの額から大きなドリルが出てきた。
そのドリルでガンメンの牙を砕き、脱出した。
シモン「な、なんか出ちゃった…」
カミナ「ドリルか、お前にお似合いじゃないか。」
ナナメ「それじゃ、そのドリルで決めちゃいな!」
シモン「う、うん!」
ラガンはさらに光を出し、両手にもドリルを出す。
カミナ「行け、シモン!お前のドリルは、天を突き破るドリルだ!」
シモン「うおおおおおおおおおおおおお!!」
ガンメンに突撃し、持ち上げていく。
女の子「す、すごい…」
ナナメ「人の予想を超えていく、それがコイツだよ?」
ガンメンの落ちてきた穴を抜け、空中で敵は爆発する。
そして四人が見たのは…沈んでいく赤い光と、昇ってくる青い光だった。
この光景は、四人の中に残った、思い出の一つとして。
カミナ「これが地上か…。」
ナナメ「村とは比べ物にならないくらい広いねえ。」
シモン「…綺麗だなぁ。」
女の子「ヨーコよ。私の名前、まだ言って無かったでしょう。」
カミナ「カミナと、シモンだ。」
ナナメ「私はナナメだよ。」
ここが、この少年達の始まりの場所だった…。
第二話終了です。
今回は3000近くになりましたが、切りのいい処で区切っているのでばらつきがあります。
こんな小説でよかったらまた次回も見てください。