剛腕突破 ナナメ【打ち切り】   作:ひのきのぼう

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第四話「頼れる弟分がいるからね」

翌日の朝、ナナメはガンメンだった機械の山を見ていた。

 

リーロン「あらナナメ、何をしているのかしら?」

 

リーロンは今目を覚ましたようで、目元を擦りながらナナメに問いかけた。

 

ナナメ「あ、ロン。起こしちまったかい?」

 

リーロン「いえ、そんな事ないわ……で?機械に興味があるのかしら?」

 

ナナメは頭を掻きながら考えて、こう言った。

 

ナナメ「機械というか、ガンメンに興味があるっていうのが正しいかな?」

 

リーロン「ガンメンに?どうしてかしら?」

 

ナナメ「それは……」

 

カァン!カァン!カァン!

 

ナナメが何か言おうとしたとき、金属を殴った時とき特有の甲高い音がした。

 

リーロン「あら、二日連続は珍しいわね…揺れに気をつけて。」

 

ナナメが何が?と聞こうとしたとき、大きな揺れが体を襲った。

 

少ししておさまったが、周りは騒がしくなっている。

 

ナナメ「な、なんだい、今の…」

 

リーロン「襲撃よ、ガンメン共のね。」

 

この揺れに驚いたのか、カミナとシモンも起きてくる。

 

慌てている二人を見て、ナナメは逆に冷静になっていった。

 

リーロン「あら?あんたら起きたの?」

 

ナナメ「私は先にいくよ。後でな、ロン。」

 

ナナメが谷の入口に着くと、ガンメンが一機居た。

 

ナナメ「大丈夫かい?ダヤッカ。」

 

既に居たダヤッカに話しかける。

 

ダヤッカ「ああ、だが二日連続はキツイな……」

 

カァン!カァン!カァン!

 

合図が鳴ると、さらにガンメンが落ちてくる。

 

まるで弾丸のような速度で大地に突き刺さると、先程の揺れがまた起こった。

 

遅れてカミナとヨーコが前線に来た。

 

しかしシモンが見当たらない。

 

ナナメ「カミナ、シモンはどうしたんだい?」

 

カミナ「ラガンを動かすのに手間取ってんだ……なんだあいつら。」

 

ガンメン達の方を見ると、準備体操をしていた。

 

……機械が動いても、準備体操にならないんじゃ……

 

ナナメの小さな疑問は、三回目の合図で消えた。

 

カァン!カァン!カァン!

 

今度は一回り大きいガンメンが落ちてきた。

 

そのガンメンは近づいてきたが、罠の爆発に巻き込まれた。

 

ヨーコ「崖の上に爆薬を仕掛けたの、まんまとはまってくれたわ。」

 

ナナメ「……まだだよ。」

 

全員『え?』

 

ナナメがそう言うと、岩の中からデカいガンメンが出てくる。

 

しかも全く傷のない状態で。

 

カミナ「……へえ。」

 

カミナの声が聞こえたナナメがカミナの顔を見ると、まるで玩具を見つけた子供の様な顔をしていた。

 

……あれは碌なこと考えてないね……

 

カミナ「決めた!あのガンメン俺がいただく!」

 

やっぱりねえ……

 

ヨーコ「あんた何言ってんの!?」

 

カミナ「あいつには俺が乗るっつってんだ。」

 

ヨーコ「もしもーし…」

 

相変わらず、変な事考えるねえ。

 

ナナメ「でもまあ、敵を倒すならまずは同じ武器をそろえないとね。」

 

ここらへんは喧嘩と変わらないね。

 

ヨーコ「ナナメまで!?」

 

カミナ「流石ナナメ、わかってんな!」

 

変におだててるんじゃないよ、全く……

 

ヨーコ「ちょっと、危ないわよ!」

 

ヨーコは心配性だねえ、でも、

 

ナナメ「大丈夫だよ、だってコイツには…」

 

シモン「アニキイィィィィィ!!」

 

いつもはない気迫を纏わせ、シモンがラガンに乗ってきた。

 

ナナメ「頼れる弟分がいるからね。」

 

カミナ「いいとこ来たぜ!兄弟!」

 

走ってきたラガンにカミナは飛び乗る。

 

勢いそのままラガンはデカいのに突っ込んでいく。

 

ヨーコ「……は!?ちょっと!二人共行っちゃたわよ!?」

 

ナナメ「叫んでる暇あったら、援護した方がよさそうだよ?」

 

ヨーコが振り向くと、空中で回転しているラガンがカエル顔に殴られそうになっていた。

 

ヨーコは目にも止まらぬ速さで狙いをつけ、腕に打ち込み機動をそらした。

 

ヨーコ「…やれやれ、なんであんな馬鹿援護しなきゃなんないんだろうね。」

 

カミナが獣人を放りだし中に入ってから、まるで眠ってしまったかのようにそのガンメンは止まり、弄られていく。

 

ヨーコ「…ちょっと、大丈夫なの?もうラガンが……」

 

……全く、本当に心配性だね。

 

ナナメ「大丈夫だよ、寝坊気味のバカがやってきたから。」

 

カミナ『俺を誰だと思っていやがるキーーーック!!』

 

ラガンを踏み潰そうとしたガンメンを、脚を壊しながら蹴り飛ばす。

 

カミナ『よくも可愛い子分をパーーーンチ!!』

 

続いて隣にいたガンメンを、腕を壊しながらも殴り飛ばす。

 

……しかし、ドストレートなネーミングだねえ。

 

カミナ『必殺!男の魂完全燃焼!キャノンボールアターーーック!!』

 

締めにカミナの乗ったガンメンが投げた、ラガンのドリルが二機を貫いた……

 

 

 

 

 

 

 

その夜の事……

 

カミナの手に入れたガンメン、グレンの改修の途中のこと…

 

カミナたちは、昨晩弔い、先ほど掘り返してしまった骸骨の処まできた。

 

戦闘中に掘り返してしまったのだそうだ。

 

カミナ「悪かったな、また起こしちまって…昼間は手荒なこともしちまったが、恨まないでくれよ。」

 

ナナメ「…さ、調子のいいこと言ってないでさっさと埋めてあげるよ。」

 

カミナ「わかってるよ……っ!?!?」

 

カミナは何かに視線を釘付けになり、骸骨の上の土を払う。

 

ナナメ「…カミナ?」

 

ナナメは肩越しに止めようとすると……骸骨に見覚えのあるマントと、髑髏の腕輪が着いていた。

 

ナナメ「!?これは…」

 

カミナ「親父…こんな所でくたばってたのか……」

 

全員『!?』

 

カミナは、目の前のことが信じられないように首を振っていた。

 

カミナ「早い…早すぎるぞ……親父イィィィィィィィ!!!!」

 

そこに、強き勝者の姿は、ありはしなかった………

 

 




ひのき「第四話終了です。」
ナナメ「それじゃあゲストだよ。」

コイツが居なきゃ始まらない!熱きハートとクールな頭脳の持ち主、グレン団リーダーのカミナ!

カミナ「おう!来てやったぞナナメ!…おい、なんで笑ってんだ?」
ナナメ「クッ…クールな頭脳(笑)」
カミナ「うおぉい!開始早々失礼すぎんだろ!?」
ひのき「と、見ての通りいじる側といじられる側の関係です。」
カミナ「説明適当すぎんだろ!?」
ひのき「質問ないからね、さっさと終わらせるよ。」
ナナメ「それじゃあまたみておくれよ。」
カミナ「投げっぱなしかよ…そんじゃあ、」

「「「次回をお楽しみに!」」」

ナナメ「……クールな頭脳(笑)」
カミナ「ナナメ!いつまで言ってやがる!」
ひのき「お疲れ様~。」
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