オリジナル個性   作:雨の日

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個性:ダンジョンマスター

 雄英祭前

 1ーAが敵連合に襲撃された日から数日後、1-Bの拳藤一佳は鉄哲徹鐵、塩崎茨、小大唯など物間以外の1-Bのクラスメイトをつれてとある家にやってきた。

 

「ここか? 拳藤」

 

「ああ、ここだ」

 

 そこは武家屋敷だった。どうやら拳藤はクラスメイト達をここに連れてきたかったらしい。

 

「ここにいる人に会ってほしいということでしたか」

 

「そうだ。めぐるなら・・・・・・」

 

「俺なら?」

 

「!?」

 

 塩崎からの質問に答えようとした拳藤に同い年くらいの青年が声をかけてきた。外見はどこにでもいそうだがここまで近くにいるのに全く反応できないほど気配がなかった。声をかけられるまで誰も気づきもしなかったことに全員驚いた。

 

「一佳、俺に用か?」

 

「ああ」

 

「・・・・・・長くなりそうだな。中に入れよ」

 

 めぐると呼ばれた青年に従って全員屋敷に入っていく。廊下を歩いているうちに泡瀬洋雪は奇妙なものを見つけた。それは屋敷の外見に合わないメキシコかそこらにありそうなトーテムポールが2つありその間に光の膜のようなものが広がっている。

 

「あれは?」

 

「あれ? ・・・・・・あぁあれが俺の個性だ。あとでまとめて説明してやる。多分あれ目当てだろうしな」

 

 めぐるはそう答えながらこの屋敷で一番大きい部屋に全員を案内した。そして車座になるように座らせた。その広間には先ほどと同じように奇妙な物体があった。ギリシャ彫刻が施された柱や紅い鳥居、屋敷を貫いているように見えるほど大きい樹などである。

 

「一佳、とりあえず自己紹介からでいいか?」

 

「頼む」

 

「俺は宮内 めぐる。めぐると呼んでくれ。苗字は嫌いなんだ。個性はダンジョンマスターだ」

 

「ダンジョンマスター?」

 

「ああ。お前らはダンジョンって知っているか? ゲームや小説とかででてくるやつだが」

 

「えっええ」

 

「俺はそれを作製できる。そういう個性だ。多分一佳は俺のつくったダンジョンを使ってお前らを成長させたいんだろう?」

 

「そういうことだ。頼めないか?」

 

「俺はそいつらの個性を知らないからな。どれがいいか案内できないぞ」

 

「そこら辺は私が何とかするから」

 

「ふむ・・・・・・まあいいけど。そいつらはこのことに納得しているのか?」

 

 めぐるの問いに一佳は声を詰まらせた。一佳はここにくる用件について話していなかったからだ。

 

「ダンジョンに潜れば俺は今より強くなれるんだな?」

 

「ああ。ファンタジーに出てくるモンスターとかとたたかえるんだぞ? 嫌でも強くなれるさ」

 

「なら構わねえよ」

 

 鉄哲との問答をかわぎりに全員受けることに同意した。一佳はそのことにホッとしながらめぐるにどの位置にどんなダンジョンがあるかを訊き、めぐるは家にあるダンジョンの位置を記した地図を一佳に渡した。

 

「あぁそれとダンジョンで手に入れた道具は俺に見せれば解説してやる。金銭の方は俺の個性の副産物の方で使うから捨てるなよ?」

 

「わかった」

 

「そういえばいつまで使うんだ?」

 

「とりあえず雄英祭までかな?」

 

「ふーん。とりあえず俺の説明することはもうないな。一佳、後は任せた。」

 

 めぐるはメモに何かを書きつけるとその場を辞去した。一佳はめぐるがいなくなった後クラスメイトに囲まれた。

 

「質問はあるか?」

 

「まずはめぐるさんのことについてですね。一佳さんとはどういうご関係で?」

 

「あ~・・・・・・めぐるは私の恋人だ」

 

 一佳は茨の質問に顔を赤らめ恥ずかしそうに答えた。その返答に女子陣はテンションが上がった。どういう風に出会ったのか。どこまでいったかなどいろいろと訊きたいと思ったが今はその時ではないとなんとか自重した。

 

「拳藤、なんでここに俺らを連れてきたんだ?」

 

「雄英では教えられないであろうことを知ってもらいたくてな」

 

「教えられないこと?」

 

「ああ。ダンジョン内のモンスターは本気でこちらを殺しに来る。だからこそ知れる。本物の殺意ってやつを」

 

「それを知ってどうなるんだ?」

 

「A組は敵連合に襲撃されただろ? 雄英を襲ったんだ。おそらくそこらのチンピラのような奴じゃなく殺し屋や本職の人のような本物もいたはず。だからこそ知っているはずなんだ本物の殺意を。だが私たちは知らないだろう? 向けられるだけで足が竦む、そんなものを」

 

「確かにそうだけどよ」

 

「それを知る。そしてここには様々なダンジョンがある。弱点を潰して長所を伸ばすにはここが最適なんだ。騙されたと思って受けてみてくれ」

 

 一佳に真剣に頼まれれば断れるような人物はここにはいなかった。雄英祭までの間様々なダンジョンに挑んだ。ダンジョン内にある罠にかかって死戻ったり、強大な敵と死闘を繰り広げたりした。

 

「ほう、しっかりと覚えていたか」

 

「ああ。このコインで何ができるんだ?」

 

「それは俺との取引でしか意味のないコインだ」

 

 ダンジョンで手に入れた「ダ」と書かれたコインのようなもの。それは材質によって価値が異なる通貨であった。銅貨、鉄貨、銀貨、金貨という順番で価値が上がる。そしてこの通貨によって様々なものをめぐると売買できる。

 

「一佳のもっているのだとこの辺までだな」

 

「うーん・・・・・・私が欲しいのは______という感じのなんだが」

 

「なら、ここらへんのだな」

 

「じゃあこれで」

 

「まいどありっと」

 

 めぐると一佳は付き合っている割に甘い雰囲気に中々ならない。ただそれは誰かが近くにいるからだった。2人っきりになるとかなり甘い。それを盗み見て女性陣は一佳をからかったりしていた。ただ、めぐるは気配察知が得意なので中々成功することはなかったが。

 

「明日だな」

 

「ああ」

 

「A組がどんな風に成長したかはわからないが今のお前らに勝てるような奴がいるとは思えないな」

 

「それでも油断はできないよ。油断したら死ぬってことはよく知っているからね」

 

「ふふ。一佳、明日応援にいくよ。俺に見せてくれ貴女の雄姿を」

 

「ああ、見ていてくれ」

 

「優勝したら何かあげようか」

 

「! 楽しみにしてる」




個性:ダンジョンマスター
タイプ:発動系?
ダンジョンマスターがおこなえることは大体できる

ダンジョン作製
指定した場所にダンジョンへの入り口を作製する。中はいろいろといじれる。中の様子によって門の飾りなどが変わる。(例:日本の神社を模したダンジョンなら鳥居、ギリシャの神殿を模したダンジョンならギリシャ彫刻が彫られた柱、ジャングルならトーテムポールなど)めぐるは基本奥に行けば行くほど魔物が強くなるように設定している。

ダンジョンショップ
ダンジョンで得た通貨を使って武器(例:剣、斧、槍など)、防具(例:鎧、籠手、脚甲など)、道具(例:縄、ピッキングツール、袋など)、スキル(例:気配察知、気配遮断、遠見など)を売買できる店を作製する。店員がめぐるしかいないのでめぐるがいないと閉店状態になる。

ダンジョンモンスター融合
ダンジョンにいるモンスターを融合させる。(鷹とライオンを融合してグリフォン、羊と蛇とライオンを融合してキマイラなど)

ダンジョンモンスター使徒化
ダンジョンにいるモンスターを特殊な方法を満たすことによってその者の使徒にすることができる。(例:ヴァルキュリアは英雄として認められる、たいていの獣は上位者だと認められるなど)

ストック作製
残機をつくる。ダンジョンで致命傷を受けると残機が減りダンジョンの入り口に戻される。
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