とある山
私の領地に侵入者? どこのよそ者よ? えっ? 黒い霧みたいなものに覆われたバーテンダーの服を着た男性? 確かそれって雄英高校を襲撃したっていう敵連合のワープの個性持ちの奴じゃない?
「知らせないとまずいわよね」
とりあえずプッシ―キャッツにこのことを報告してきなさい! 急いで! 巨大化の許可を私、軍隊ヒーロー『アント・クイーン』の名において許可するわ! 行きなさい!
「さあ、我が子たちよ! 我らの盟友を害そうとする不届きものに裁きの鉄槌を下してやろう! 戦闘準備! 巨大化、個性の使用、増殖。すべての使用を私、軍隊ヒーロー『アント・クイーン』の名において許可するわ!」
私の号令はなった。我が子たちの士気は上々。後は動きだすだけ。見ていなさい人間社会のごみたちよ。我々昆虫の恐ろしさをその身に刻みなさい。そして己がどんな相手を敵に回したか後悔しながら死になさい。
「え? 本当にやっていいのかですって? いいのよ。ここはプッシ―キャッツの私有地にほど近い私の領地。それに私たちが個性を使っても相手にはわからないわ」
我々のことを基本人間は相手にしないもの。するとしても子供が遊び感覚でいじめてくる程度。我々のことなんて眼中にないんでしょうね。それはそれで腹立たしいけど文句を言ってもどうしようもないのよね。
だからこそ思い知らせてもいい相手がいるのなら思い知らせてやるのよ。我々昆虫の恐ろしさを。この地球上でもっとも繁栄している種族の強さをね。
「手加減なんて許さない! 全滅させてやるくらいの気概で臨みなさい! いいわね?」
どの子もいい顔になった。これなら簡単にやられるなんてことはないでしょう。あとはプッシ―キャッツにおくった伝令の帰りを待つだけ。許可が出ようが出まいが私は動く。それが群れの長になった私の役目なのだから。
「あら? はやかったわね。どうだった?」
許可が出た? よし! なら我が子たちを総動員して防衛陣を敷く? いえ、ワープ持ちがいるなら陣なんて無意味。ある程度まとまった小隊を編成して各所に配置して連絡を取り合うという方針でいきましょう。
「隊の隊長はどうしようかしら?」
ある程度信頼できどんな状況になっても冷静でいられる。小隊全員に侮られない者。とりあえず最古参組の中から選びましょうか。あとは実力で・・・・・・こんなものかしら? プッシ―キャッツの私有地はこのくらいの広さだからこのくらいで問題ないと思うけど。
「いや、万全をきすべきよね」
あいつらに連絡を入れましょう。いけすかないけど能力だけは本物だもの。それにこういう場面でよばないと後が大変なのよね。
「伝令兵! あいつらに伝言を頼めないかしら? 『我らは人間社会のごみとたたかうが貴公らはいかがするか』と」
あいつらも最近退屈しているらしいからおそらく来るでしょう。するとどう布陣したらいいものかしら? あいつらがどのくらいの戦力を持って参戦するかわからないなら難しいわね。伝令の帰還待ちか。
「戻ってきたわね。報告しなさい!」
あいつらも参戦する? そのくらいは予想内よ。どのくらいの戦力で? ふむふむ。2000と5000か。他にもきそう? そう。ずいぶんと戦力をため込んでいたのね。わかったわ。こちらも相応の戦力で向かいましょう。あいつらに手柄を全て取られるなんて許せないから。
「となると4000くらいかしら?」
広さを考えると妥当な所よね。あとは小隊を布陣する場所だけど・・・・・・これでいいわね。あとはこれを報告すればあいつらも適当に布陣するでしょう。
「勝つわ。犠牲を最小限に抑えてね」
個性:女王蟻
タイプ:変形系
とある1匹の蟻に発言した個性
働き蟻や軍隊蟻などをうむことができる。
うんだ蟻を巨大化させることができる。(最大で小学校に入りたての子供くらい)
うんだ蟻に個性を持たせることができる。
うんだ蟻の中から次期女王蟻を選定することができる。(これにより現在この世界には女王蟻が彼女を除いて2匹いる)
ちなみに
彼女は鼠以外で確認されているものがいないという情報を得ていたのでヒーロー協会には異形系:蟻として登録している。