とある国
はぁこの国にはもう俺が欲するものはなさそうだな。次はどこに行こうか? やはりヒーローの本場であるアメリカか? いやあそこは個性じゃなくて銃火器を中心にしている奴もいるからめんどそうなんだよな。なら日本にするか。あっちなら銃火器を使ってくる奴も少ないしな。
「きたな、テイカー! 仲間の仇取らせてもらう!」
「仲間? 誰のことだ?」
この国に入ってからいろんな奴に喧嘩を売ったからな。どれだ? 心当たりが多すぎてわからねえぞ。
「なっ! 覚えてないというのか!」
「いや、この国に来てから喧嘩売った奴は20人くらいいるんだぜ? その中からお前の仲間を正確に思いだせってことか? お前の名前も何も知らないというのにか?」
「ラウル以外にも喧嘩を売っていたのか!?」
ラウル? ・・・・・・あぁ思いだした。この国に来てから1番最初に喧嘩を売った奴か。印象深かったらよく覚えているぜ。名前を聞いただけで思いだせるくらいにはな。
「お前、ラウルの仲間だったのか。へえ~」
「何だその顔は!?」
「いや、あの暴走列車みたいなやつの仲間って大変じゃねえか?」
「確かにラウルは決めたことはてこでも曲げない厄介なやつだったがそれでもいいやつだったんだ!」
「確かにそうだったな」
だからこそ俺につっかかってきたんだろうしな。
「テイカー! ラウルの仇討たせてもらうぞ!」
「いいぜ! そのかたき討ち受けてやるよ。ただし覚悟はできてるんだろうな?」
「なんのだ?」
わかんねえみてえだな。まっ世間知らずそうなお嬢さんみたいだしな。負けた時の覚悟なんてしてねえだろうな。自分は負けるはずがないなんて考えてそうだ。はっ反吐がでる!
「死ぬ覚悟をだよ!」
「ぐはっ!」
ん? かてえな。ということはおそらくこいつの個性は硬化か。なら出し惜しみはなしだ。硬化してもダメージは入る。押し切ってやるよ!
「もう一発!」
「ぐほっ!」
「どうした! この程度か!?」
この程度の腕で俺に喧嘩を売ったのかよ。無謀すぎるぜ。周りは止めなかったのか? 俺についての情報くらい調べれば簡単に出てくるだろうに。それともちゃんと調べてきてこれなのか? ・・・・・・わかんねえな。ああ! 俺は考えるのは苦手なんだよ!
「そこら辺はぶち殺してから考えるか!」
「ぐっ! まっまだだ。まだやれるぞ!」
「そうだろうよ! 次は手加減なしだ! 耐えて見せろよ?」
「はっ!?」
おーよくとんだな。これなら逝っただろ。死体の確認が面倒だな。でもやんないといけねえしな。はぁめんどくせー。
「よし! 死んでる。これでお前は俺のものだ。ラウルとともに俺のために働きな!」
「了解しました」
「働き次第では子供を孕んでもらうぜ? 頑張りな!」
まぁお前なら真面目に働くだろうから問題ないだろうがな。いや、子供欲しさにさぼる可能性もあるな。・・・・・・まぁいいか。次の定期報告の時にそこら辺は考えるか。今はそこまで溜まってねえしな。
「はい」
「よし! いけ!」
そして俺のために働け! ラウルもこの国では上級階級の人だしこいつもそうだろ。これで俺の懐もさらに温かくなるってもんだ。いやーこの国最後の喧嘩は得るものが多かったな。
「日本では何が得られるだろうな。楽しみだ」
俺の命を脅かすような奴はいるか? 俺の懐を温めてくれる奴はいるか? 俺を楽しませてくれる奴はいるか? ああ楽しみだ。俺の期待を裏切るなよ日本のヒーローども。俺はテイカー。すべてを奪っていく者だ。
個性:簒奪
タイプ:不明
勝負で勝った相手のすべてを奪える(内容はどんなものでもいいが彼は基本戦闘での勝負を好んでいる。)
奪えるものは様々で相手の命を奪えば自分に絶対の忠誠を捧げる駒にできる。(これにより彼には世界中に協力者がいる)
負けると自分の持っているものは全て勝った相手に譲度される。(彼の命も相手のものになる。)