USJ 敵連合初襲撃 土砂ゾーン
おいおい、ただの学生への襲撃だったんじゃないのかよ。なんだこの状況。土砂ゾーンの中氷だらけだぞ。
「ん? まだ生き残りがいたのか」
「悪いかよ」
隣にいた奴を犠牲にしなかったら俺もあんな感じになっていたのか? 氷の彫像になるなんて俺は嫌だぞ。ちくしょう! 簡単な仕事なんじゃなかったのかよ。
「いや、少し手間がかかるだけだ」
「ははっもう勝った気でいやがるのか」
これが才能か。俺の個性とは全然違うな。派手で強くてヒーロー向きだ。ただ、俺の個性も知らず勝ち誇るとはまだまだ甘いな。
「?」
「『個性を使用するな』」
「!?」
おぉ驚いていやがる。そうだろうな。右手をこっちに向けてるのに何も起こらないんだからな。これが俺の個性。条件があるがちゃんとはまれば並みのヒーローでもどうにかなるんだよ。
「驚いているな? 俺の個性は命令。相手に命令したことを強制する個性だ。これだけ聞くと強そうに見えるだろ?」
「そうだな」
「ただ俺の個性には条件が合ってな。命令する前に相手に聞かせた言葉の数以上の命令は出せねえ。錯乱している相手とかには言葉が届かないし意識を失っていても同様なんていう風に使い所が難しい個性でもある」
「ふーん」
「まっ。俺は個性の使用を禁じただけだ。体術とかで俺を倒してみるか?」
「そうだな。そうしよう」
ちっ! 説明で文字数は稼げたけどそれでも俺の劣勢はおおせねえ。このエリア内に奴以外がいた場合どうにもならねえ。・・・・・・って! あぶねえ。もう少しで当たるところだった。こいつ、体術もそれなりにやるみてえだな。
「個性も体術もすげえな」
「いや、あんたもすげえよ。十分にな」
「そうかよ」
「そうだ訊きてえことがあんだけど答えてくれるか?」
「なんだよ?」
「オールマイトをやる方法だよ」
オールマイトをやる? そんなこと言ったのかあのリーダーは。俺に心当たりなんて・・・・・・あったわ。多分あいつだろうな。傍目から見ていて異様だったしこいつも知っているだろう。
「確かオールマイト用に改造した人間。脳無だったか? そんな名前の奴がいたな。個性は超再生とショック吸収」
「? 個性って複数持つなんてありえないんじゃなかったか?」
「個性を奪って個性をあたえる個性ってのがあってな。それを使ったんじゃねえか?」
「なんだと!?」
おぉ驚いてる。俺も最初聞かされた時は驚いたからな。ただその個性、もう死んでいるって言われている奴の個性なんだよな。いや、あいつのことだからしぶとく生きている可能性もあるか。
「これ以上やると逃げられなくなるしここまでにするか。『俺を無視して噴水広場に向かえ』」
「ぐっ!」
命令に反しようとしている見てえだが無駄だ。今のお前では俺の命令には逆らえねえよ。あばよ、少年。もう会わないことを祈っておく。・・・・・・いや、俺が敵である限り会う可能性はあるか。なら祈らないでおくか。時間の無駄だ。
「さて、少年は向かったが嬢ちゃんはどうする?」
「! 気づいてたの? いつから?」
「いや、とばされてくるのは1人じゃねえと言っていたからな」
俺の後ろに不自然の凍っている部分がなかったら気づかなかっただろうな。姿が見えねえしこの子の個性は透明化ってところか? 嬢ちゃんって言葉を否定しなかったってことは女だな。
「どうするか・・・・・・せっかくだし貰っていくか」
「えっ!?」
「ついでだ。他にも何人か攫って行くか。あいつがオールマイトに勝てなくても雄英へのダメージになんだろ。まっ侵入された時点でダメージになっているだろうがな」
うん、我ながらいい考えだ。俺はオールマイトを殺しに来たわけじゃねえ。ただ何となくついてきただけだ。目的なんぞ最初からねえんだし好き勝手やってもいいよな?
「作戦が終わるまでに行けそうなのは山岳エリアくらいか? 他は厳しそうだな」
「ちょ! ちょっと。本気!?」
「本気さ。俺は手に入れたいものは何でも手に入れる。それがどんなにリスクが高いものでもな。ってわけで『おれの後をついてこい』」
足があるだろう部分の氷は壊したしこれ以上俺が何もしなくてもついてくるだろ。・・・・・・さて、山岳ゾーンの奴らは上手くやったかな? やってなくてもどうにかするけどな。
個性:命令
タイプ:発動系
相手に命令すると相手はその命令にしたがう
命令は1日で解けるが重ねがけが可能
弱点
命令前に会話した文字数以上の命令は出せない(その会話が相手に認識されている必要がある)
実行不可能な命令は出せない
命令系で伝えなければならない