林間合宿 敵連合襲撃後
敵連合の襲撃を受けて教員と生徒たちは安否確認のために合宿所の前に集まっていた。ただそこで1人の生徒が個性を使用し続けていることにB組担任のブラドキング先生が気づいた。
「滝! お前もしかして・・・・・・」
「正解です先生」
ブラドキングはある可能性を思いつき滝と呼ばれた生徒に質問しようとしたがそれを遮るように滝から肯定の言がかえってきた。それを聞いたブラドキングは急いで合宿所の中に戻り地図を持って戻ってきた。
「滝、どこだ?」
「・・・・・・ここです」
「ブラド? どういうことだ?」
ブラドキングの持ってきた地図を数秒眺めた滝は虚空を一瞬見た後とある場所を指さした。そこは神野と呼ばれる場所であった。ブラドキングは指さした場所を見てすぐに携帯でどこかに電話をかけだした。イレイザー・ヘットはそんなブラドキングたちの行動に疑問を抱き声をかけた。
「イレイザー・ヘッド先生。ここは私が説明します」
「・・・・・・頼む」
「はい。まず私の個性について先生は把握していますか?」
「いや」
「ならそこからですね。私の個性は追跡。手がかりなどから相手を追跡する個性です」
「なるほど。そういうことか」
「先生はもうわかったみたいですね」
「ああ」
滝は自分の個性を利用して爆豪を追跡していたのだろうとイレイザー・ヘッドはこれまで得た情報から判断した。そのことを滝は否定しなかった。
「じゃあブラドが電話している相手は根津校長か」
「おそらく。雄英高校の教師たちや警察に情報を渡して協力してもらうつもりなんでしょう」
「内通者がいるかもしれないこの状況でか?」
「だからこそ、です。この状況で奇襲がばれるのであれば・・・・・・」
「雄英高校に内通者がいることが確定する、か」
イレイザー・ヘッドも身内を疑いたくはないが今の状況から考えると内通者がいる可能性は高い。この奇襲もばれる恐れがある。だがばれていれば確実に内通者がいることがわかる。成功確率やリスクなどを考慮すればブラドキングの対応は正しいと言わざるを得ない。
「それでは先生。他の生徒の説得はお願いします。私は個性の使用限界を超えそうですので」
「任せろ」
「はい」
そういった直後滝はその場に崩れ落ちた。本当にぎりぎりだったようだ。イレイザー・ヘッドは滝を受け止めて服が汗でぐっしょりと濡れていることに気づいた。おそらく相当無理をしていたのだろう。過労で1日は目を覚まさないんじゃないかと予測をたてた。
「先生! 爆豪君の場所が分かったんですよね!?」
「ああ」
「俺たちが行くってわけには・・・・・・」
「駄目だ」
「そこを何とか」
イレイザー・ヘッドは自分の受け持つクラスである1年A組の生徒をどう説得しようかと頭を回転させる。敵連合の本拠地に拉致されたであろう爆豪の元へ彼らを連れて行くのは命をおとさせに行くようなもの。だが生半可な言葉では彼らは止まらないであろうということもイレイザー・ヘッドはわかっていた。
「ふんっ!」
「ぐほっ!」
「今の状態で貴様らをいかせるわけにはいかぬ! プロヒーローとしての沽券にも関わるのでな」
「そうだな。これは俺たちプロヒーローに任せろ。俺たちを信じて待っていてくれ」
虎がイレイザー・ヘッドにつめよる生徒たちを一喝しそれにイレイザー・ヘッドはのることにした。ここでプロヒーローとして何もしないなどできないと判断したからだ。それに生徒たちを命の危機がある場所に向かわせたくないという思いが確かにそこにはあった。
「そう言われたら引き下がるしかないですね」
「頑張ってください! 私たち信じて待っていますから!」
「ああ」
生徒の激励にイレイザー・ヘッドはそっけなく答えながら目には闘志が燃えていた。それに気づいたのは付き合いの長いプッシ―キャッツのメンバーだけであったが。
個性:追跡
タイプ:発動系
相手の情報などの手がかりがあれば地球の反対側にいようとどこにいるかわかる。(手がかりが多いほど疲労は少なくなり正確さも増す)
物を探したりも一応可能。(量産品とかだとかなり手がかりがないと厳しいらしい)
元ネタはとあるシリーズの滝壺理后の超能力『能力追跡』である。