とある国
その国はとある敵による襲撃を受けていた。物理的な攻撃ではなくサイバー攻撃であったためその国の対応は後手後手に回っていた。
「どうだ?」
「駄目です! 35層のファイアーウォール突破されました!」
「くそっ! じゃあ情報を移すことはできないか?」
「無理です! 移す瞬間無防備になります。その時を狙われたらどうしよもありません」
「ならどうすればいいんだ!?」
「それは・・・・・・」
物理的なテロならマニュアルが十分にあるし最悪ヒーローに任せるということもできる。だがサイバー攻撃に関してはそうはいかない。サイバー攻撃に会うのは基本的に個人情報を扱っている場所ばかりでそれをヒーローに任せるというのは情報漏洩になる可能性が高いためだ。
だが、現場の作業員がどれだけ必死にプログラムを組んでも敵はそれをすぐに突破していってしまう。まるで障害などないかのように侵攻してくる敵になすすべがなかった。
「・・・・・・ここ?」
「誰だ!?」
「私? 私は電子ヒーロー『プライム』」
そんな諦めきった空気が流れている部屋に誰かが入ってきた。その人物は女性でありコスチュームのいたるところにモニターのようなものをつけている。髪は肩までの長さできられている。目はバイザーのようなものをつけているためわからない。言動は軽く聞こえるが真剣であることが何故か伝わってくる。
「何をしに来た!?」
「ここの防衛をおこなえとイッスク様に頼まれてきたの」
「イッスク様にだと!?」
「ええ。これが命令書」
「・・・・・・本当のようだな」
その部屋にいる人の責任者であろう男性がプライムの言葉に驚く。イッスクというのはこの国の国防長官の名前でありヒーローが軽々しく言ってはいけない名前であった。その名を使ってきたということはプライムの言っていることは本当なのだろう。そう思いながら男性は命令書をしっかりと見てプライムの言に間違いがないことを確認した。
「やるけどいい?」
「ああ」
「これより防衛を開始する」
プライムはそういうと光り輝き光の球体になると目の前にあるコンピューターの中に入っていった。そこでウイルスやゴミファイルなどの攻勢プログラムを発見した。それに手をかざすと攻勢プログラムはいとも簡単に破壊された。
「他は・・・・・・あっちね」
コンピューター内で確認できる攻勢プログラムをものの数秒で全部駆逐したプライムは他のコンピューター内の攻勢プログラムの駆逐も終わらせメインのサーバーに送り込まれている攻勢プログラムの駆逐を開始した。
敵もやり手のようでプライムの防衛を抜けようとあの手この手を駆使してきているがプライムの上を行くことはできなかった。徐々に追い詰められていき勝ち目がないと悟った敵はすぐに自分の足跡の消去をおこないながら撤退しようとした。だがそれをプライムは許さなかった。
「今度はこちらの番」
プライムの怒涛の攻撃により攻勢プログラムは全て駆逐されしつこい追跡能力により何重にも施された罠やダミーを突破してプライムは敵の使っている端末にたどり着いた。
「ここは・・・・・○○○○国のサーバー?」
そうそこはプライムの国と最近仲が悪くなってきている国のサーバーであった。予想外の出来事に困惑しながらもプライムは犯人である敵に関する情報を得るために行動を開始した。と言ってもすぐに判明したのだが。
「この人? パソコンの技術にも精通しているようだし間違いないよね?」
サーバーの使用履歴やその人の個人情報を引き出して確認を行いプライムは自国へ戻っていった。今得られた情報で国がどうするかわからないがろくなことにならないだろうなと思いながら。
個性:電子化
タイプ:変形系
身体を1つの電子に変形する。
コンピューターなどの電子機器に侵入していろいろな操作を行うことができる。