気づいたらお気に入り登録数が30件を越え、感想も書かれている今の現状に心臓がバクバクしています。
毎度ですが、見てくれてありがとうございます!
では、今回は古鷹編です。どうぞ♪
ー………ー
古鷹「………」
現在の時刻はヒトヨンサンマル、俺と古鷹は建物の屋上にある長椅子に腰掛けていた。
海から吹いてくる風が心地いい。若干塩の臭いも混じり潮風となって吹いてくる。
古鷹「ん~!、天気も良くて気持ちいいですね~」
ーあぁ、そうだねー
気持ち良さそうに伸びをしながら古鷹が俺に言ってくる。
なぜ俺と古鷹がここにいるのかというと、それは数時間前の午前中まで
~午前中~
俺は今日の秘書艦の古鷹と一緒にいつも通り、書類等の仕事をしていた。
ちなみに彼女は古鷹型重巡洋艦の1番艦であり、加古の姉にあたる艦娘である。
妹の加古とは違い真面目で面倒見が良く、皆からも頼りにされる優しい
ーごめんな古鷹、俺の勝手で迷惑かけて…ー
古鷹「いえ、気にしないで下さい、私は大丈夫ですから…それに、元はと言えば加古に問題があるんですから」
どういう事かというと、先日の加古との執務作業の件だ。
あの後、俺と加古は寝過ごして起きた時にはもう夕日が沈んでいた頃だった。
徹夜すれば何とか終わる量だったのだが、その日は倒れそうになった俺の身を案じて見送りになった。
結局仕事は終わらず、その分は他の日に分けてやる事になり現在に至る。
ー………ーカキカキ
古鷹「………」カリカリ
さすがに俺もいつもより真面目に作業に取り組む。
古鷹の方は特に変わった様子はなく、いつもと同じで真面目に取り組んでくれていた。
そのせいもあってか、いつもより作業量が多く、時間がかかるであろう思っていた仕事がまさかの午前中に終わらせる事が出来た。
ーす、凄いな古鷹…あんなにあった書類が半日で無くなるなんて…ー
古鷹「ぁはは…それほどでもないですよ」
作業の手際の良さに改めて驚かされる俺。古鷹は微笑みながら返事をする。
古鷹「…でも提督、さすがにほぼ丸一日仕事を放り投げるのは感心できませんよ?」
ーう、すまん、反省する…ー
古鷹に注意されるが、これは仕方ないので素直に反省する。
古鷹「勿論、提督だけが悪いだけじゃないですけど、今度は気を付けてくださいね?」
ー…うんー
古鷹「…けど、普段から提督は頑張っているので、今回は大目に見ます……その変わり…」
ーえっ?ー
古鷹「提督には、ちょっとした罰を受けてもらいます」ニコッ
これが午前中にあった出来事だった。
~そして現在~
古鷹の言った罰とはそこまで大したことではなかった。
仕事が午前中に終わり、午後からの時間がフリーになった。
その午後時間、古鷹と一緒に行動するというのが彼女が言った罰だった。
具体的にどうするかと聞いたら、「屋上に来てください」と言われ、現在も古鷹と一緒にいる。
古鷹「………」
古鷹の方を見ると、静かに海の景色を眺めているようだった。
時折吹いてくる風が彼女の髪を
古鷹「………」
海を見据えてるようなその眼差しは、いつもの穏やかな雰囲気と変わって凛々しく見え、クールな時の加古を思わせた。
ー…やっぱり姉妹なんだなぁ…ー ボソッ
古鷹「ふぇ?何か言いました提督?」
ーあぁいや、やっぱり古鷹と加古って姉妹なんだなって…ー
古鷹「フフッ、どうしたんですか急に?」
ーいや、何となく思ってさー
古鷹「そうですか」フフッ
そんな会話が今はとても気持ちよく感じる。
海の方から
古鷹「……」スッ
ー?……古鷹?ー
古鷹は急に立ち上がったと思うと俺の背後に周り、その両手を俺の両肩に乗せた。
古鷹「提督、体調の方は大丈夫ですか?」
そのままの体勢で聞いてくる古鷹。
ーうん、大丈夫だよ…と言っても、昨日倒れそうになったばかりだけどねー ハハッ
古鷹「もぅ、笑い事じゃないですよ…」
古鷹の表情は見えないが、多分呆れながら言っているのだろう。
ーごめんな…でも、加古のお陰で助かったよー
古鷹「聞きましたよ本人から、提督が倒れたそうになった~!って…私も心配しましたよ?」
ーごめんって、急に立ち眩みがきてさ、まぁ加古がいてくれて助かったけどー
古鷹「いなかったらどうするんですか!皆であれほど気を付けて下さいって言ってるのに…提督はご自身の事をもっと大事にしてもらわないと困ります!」
急に古鷹が少し大きな声でそう言い、ちょっと驚く。
ーあ、あぁ、すまん……それ、加古にも言われたな…ー
古鷹「…え?加古が?」
ーうん…あれ、聞いてないの?ー
古鷹「は、はい…提督が倒れそうになったってだけで…」
ーそうなの?…まぁ、言わないのも加古らしいけど…ー
古鷹「何を言われたんですか?」
俺は昨日あった事を古鷹に話し始めた。
ー今言った通り、自分を大切にしろって…ー
古鷹「……」
ー俺の気持ちも分かってはいるけど、あたし達の事ももっと頼ってくれ、俺が思っているようにあたし達も俺の事を大切に思っているんだよ…ー
古鷹「……」
ー俺の替えは、他の提督じゃ利かないんだから無理しないでって…ー
古鷹「……」ギュッ
古鷹は何も言わず聞いてくれていた。俺の肩に乗せている手が肩を掴む。
古鷹「…そうですか、加古がそんな事を…」
ー俺も正直驚いたよ…加古のあんな表情見たことなかったしー
古鷹「……」
ーけど、その時の加古は何か……カッコ良く見えたなぁ…ー
古鷹「……っ」
ーその日の朝なんてさ、気づいたら俺の布団にまた入り込んでてさー
古鷹「……ぇ?」
ー前から控えてくれって言ってるのn「…るぃです…」え?ー
古鷹「…加古は…ずるいです…」ギュ
古鷹は俺の肩を掴む手に力を入れる。
ー…古鷹…?ー
古鷹「加古ばっかり…提督とそんな事して…」
ー……ー
古鷹「私だって…提督と添い寝とか…したいのに…」
ー……ぇ?ー
古鷹「何で…私だけ…加古ばっかり…!」フルフル
古鷹の掴んでいる手が小刻みに震え始めるのが感触で分かった。
古鷹「…提督も、ずるいです…」
ーふ、古鷹?ー
古鷹「加古とだけ…そんな事…ずるぃ…」
ーふ、古鷹?ずるいとはまた違うんじゃー
古鷹「違わないです!!!!!」
ーっ!ー
古鷹が突然叫び俺は驚愕する。あの古鷹がこんな大声を出すなんて思ってもいなかったからだ。
古鷹「提督…私が加古から提督の話を聞くときの気持ち、分かりますか?」
ー…ぇ?ー
古鷹「毎回提督の事を話す時の加古って、本当に楽しそうに話してるんですよ…」
ー……ー
古鷹「その話を聞く度に思うんです…いいな、羨ましいな…って…」
ー……ー
古鷹「私じゃ、加古みたいな積極性がないから、提督と話すだけで精一杯で……でも加古は、それ以上の事をやって提督と楽しくいられて…」
ー…古鷹ー
古鷹「今も、提督の肩を掴んでいますけど…これでも、頑張って掴んで…」
ー……ー
古鷹「それなのに…そんな話聞いちゃったら、こんな事で頑張っている自分が…おかしく思えてきちゃうじゃないですかぁ…」
ー……っー
古鷹の声が若干震えている。
古鷹「本当だったら…私も、加古みたいに…提督といたいのに…」
ーふる…たか…?ー
古鷹「いろんな事…したいのに…」
ー……っー
古鷹「そんなの…あんまり、じゃ…なぃ…ですかぁ…!」ポロポロ
ー……っ!ー
古鷹が後ろにいるせいで本人の表情は分からない。
だが、俺はそれでも古鷹が今泣いているという事はすぐに理解できた。
古鷹「わ、私…だって…!…提督の…為に…頑張ってるのに…!」
ー………ー
古鷹「提督の事を…!大切に思っているのに…!」
ー………ー
古鷹「提督を…!信頼…!してる、のに…!」
ー………ー
古鷹「てい…とく、が…好き…!…なのに…」
ー…ぁー
古鷹が泣いている…俺はどうしていいか分からなかった。
だが、
古鷹「ぅぅ……えっ…?」
俺の体は自然と立ち上がり、古鷹の事を抱きしめていた。
古鷹「てぃ…と…く…?」
古鷹はよく理解できていない状況だった。
ー(あぁ…そうか、古鷹は今までずっと我慢してきたんだ…)ー
ー(でも、加古達みたいに勇気が無くて…いつも離れた所から、その光景を眺めているだけで…)ー
ー(本当は古鷹も、ただ甘えたかっただけなんだ…)ー
ー(けど、あと一歩が足りなくて…いつも寸前で立ち止まって…)ー
ー(それを今までずっと繰り返していたんだ、古鷹は…)ー
ー(…なら)ー ギュッ
俺は古鷹を抱きしめる力を、更に強めた。
古鷹「…て、提督…?」
ー古鷹…ごめんな、今まで我慢させちゃって…ー
古鷹「…っ~~!!!」
ー(俺が…その背中を押してやればいいんだ)ー
古鷹「ぁ…あぁ…」
ー今まで気づけなくてごめん…けど、もう我慢しなくていいから…俺が一緒にいるから…ー
古鷹「うぅ…ぁ…」
ーもう、いいんだよ?ー
古鷹「ぁ、あぁぁ…!うあぁぁ…!提督っ!提と、く!提督ぅぅぅぅ!!!」
古鷹は今まで我慢したぶんが一気に出たのか、声を上げながら俺の胸板で泣き叫んだ。
俺はそんな古鷹の頭を撫で続けながら、泣き止むまでしばらくそのままでいた。
古鷹「ぅっ…すみませんっ…提督っ…あんな姿、見せてしまって」
ーいや、大丈夫だよ。気にしないでー
あの後泣き止んだ古鷹は、急に恥ずかしさが込み上げてきたのか俺に謝ってくる。
時刻は夕方に迫ってきているようで夕日が眩しい。
古鷹「あ、あの…提督」
ー…何?ー
古鷹「今日あった事は…皆に、内緒でお願いしますね…?」
ーうん、大丈夫だよ内緒にしとくー
古鷹「それと…」
ーん?ー
古鷹「今度…また、今日みたいに一緒にいてくれますか?」
夕日を背に古鷹が俺に聞いてくる。俺は…
ーもちろん♪ー
と、一言。
その言葉を聞いた古鷹の顔は優しく微笑む。
夕日をバックにして見せるその微笑みは、とても眩しくて、見るものを魅了させる、とても良い表情だった。
古鷹「ありがとうございます♪提督♪」
あぁ…天使って、本当にいたんだ…。
…書き終わってから本当にコレで大丈夫かな?と思っています。
やっぱり小説書くのって難しいです…。
次回も頑張ります!観覧ありがとうございました♪