ありふれた生成(機械)魔法士を   作:禍津伊邪那岐大神

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もうすぐ再開出来そうです!


第10話

 

 

 

 

 

「キシャァァァァァ!!!」

 

 

サソリの第一手は金切り声を上げながら俺を掴もうとしてくる。どうやら自身の爪で俺を捕まえる気らしい。

 

 

「捕まるかよ!」

 

 

右に避けて、スラスターを吹かして飛ぶ。するとサソリの二つの尻尾から紫色の毒が噴出する、明らかに何らかの毒である事は間違いない。すかさず躱すが腕に少し付いてしまう、しかし体に危険性のある毒ならば装甲を纏っているので意味は無いと腕を前に構えようとするが・・・

 

 

 

「・・・なるほど」

 

 

 

どうやら紫色の液体は溶解液らしくジュウジュウと音を立てている。しかして俺は冷静だ、何故なら溶解液は音はたてているものの全く腕を溶かしていないからだ。

 

そう、バクトの機体設定にはビームを防ぐ為の電磁装甲が組み込まれている。それで溶解液も防いだのだ。

 

まぁ、時間が経てば少しづつ溶けるだろうが生憎そんなに付き合う気は無い。魔力を変換して作ったビームサーベルで即座に溶解液を蒸発させる。

 

 

サソリが「なにそれー!?」という風に見ているが構わずビームバルカンで攻撃を開始する。ビームバルカンはサソリの体を直撃するが・・・

 

 

 

 

 

「キシャァァァァァ!!」

 

「硬ぇなおい・・・」

 

 

サソリの纏う甲赫が硬いのだ、ビームバルカンでは歯が立たない。しかし生憎とそれ以外にも武器はある。だがサソリの方が速かった

 

「キシャァァァァァ!!!」

 

 

尻尾の先端が一瞬肥大化したかと思うと凄まじい速度で針が撃ち出された。避けようとするが、針が途中で破裂し散弾のように広範囲を襲う。

 

 

「ちぃ!」

 

避け切るのは不可能と悟りビームバルカンで応戦する。大半は落としたが何本かが胸部へと吸い込まれて行く、しかし武器はまだある。

胸部に開いている星型の穴からビーム(魔力)が発生する。本来は体当たり用に設計された()()()()()()()というものだが防御用に使用するとは思わなかった。

 

 

 

「キシャァァァァア!!!」

 

 

 

 

 絶叫を上げながらサソリはその八本の足を猛然と動かし、突進した。四本の大きな爪を伸長し大砲のように風を唸らせながら迫る。

 

 一本目を体を斜めに逸らしてかわし、二本目を蹴りで封じる。三本目をビームサーベルで切りつけ、四本目のハサミを前進しすれ違いざまに切りつける。

 

 

「キシャァァァァァ!?」

 

 

 

相当痛かったらしくサソリが悲鳴を上げる。だがもう遅い、隙ができた。スラスターを吹かしてサソリに接近する。それに気づいたサソリが尻尾で応戦するしようとするが・・・

 

 

 

「遅いぞ」

 

 

 

既に手に持っていたビームライフル(尾)を薙ぐようにして放つ。変換された魔力の奔流が並んでいた二つの尻尾の先端部分を穿つ。これで毒針と針は無力化された。

 

 

それでも諦めないサソリはハサミ二つで応戦するが・・・残りの腕もサーベルで切り裂かれる。しかしそれでもサソリは死なない。ではどうするか?

 

 

 

 

「よっと」

 

「!?」

 

 

俺は倒れ伏す形でサソリの背中に飛び乗る。既に攻撃手段を失ったサソリはがむしゃらに暴れ回る。

 

 

 

 

「味わうんだなぁ!!」

 

 

 

そう言ってビームスパイクを発動させる。如何に硬い甲赫でも零距離で攻撃すればいい。ビームスパイクで刺された部分は甲赫を溶かして貫通する。更に、追い討ちを掛けるようにして両手から出したビームサーベルも突き立てる。

 

 

「キシャァァァァァ・・・・・!!」

 

 

 

声にならない声を上げながら暴れ回るサソリ。だが背中の上で何回もビームサーベルを突き刺されては生きては居られまい。止めにビームライフル(尾)でサソリを焼き溶かした。

 

 

 

「・・・終わったか」

 

 

 

呆気ないと鼻で笑い再び巨大な立方体で出来た石を見る。やはり何かが引き剥がされたあとのようだ、しかし疑問が一つでる。どうやって取り出した?力任せならこんなに綺麗な筈がない。かと言って元々緩かったとかではないだろう、だってこんな奈落の底に封印するならかなり厳重にしないといけないだろう

 

 

 

「此処でいったいなにが・・・・」

 

 

 

 

ここで思いつく、こんなにも綺麗に取り出せるのはきっと

()()()ぐらいだと。そう、練成師だ。つまり・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハジメ・・・生きてるんだな・・・・」

 

 

 

 

 

 

俺はその事実を噛み締め、更に下層へ潜って行った。

 

 




次回、遂に二人が再開するかも?
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