余り長くありませんがご了承ください
思わず目を瞑る。余りに眩い光である。
「あだっ!」
次に椅子に座っていた感覚が無くなり地面に尻餅をつく。
光がはれるとそこは雪国でした・・・とゆうわけでも無く神秘的な場所に目を疑うクラスメイト達。俺もハジメも例外無く驚く。
「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、イシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」
(なんだこいつ(´◉ω◉` ))
クラスメイト達の前には三十人近い人々が、祈るような形で居座っており先頭の老人が話をしている。
「さて、あなた方においてはさぞ混乱していることでしょう。一から説明させて頂きますのでな、まずは私の話を最後までお聞き下され」
そう言って始めたイシュタルの話は実にファンタジーでテンプレで、どうしようもないくらい勝手なものだった。
要約すると、魔人族倒してオラ達を救ってくれd(ゝω・´○)
との事である。
うん、FU☆ZA☆KE☆N☆NA☆ミ(ゞω・)キラッ☆
実際クラスメイトも嫌だったようで反抗している。中でも社会科の教師でもある愛子先生は凄くもう反抗している。当然だ。
俺だってまだガンダムレギルスのガンプラを作り終えてないからさっさと帰りたいのである。
「お気持ちはお察しします。しかし……あなた方の帰還は現状では不可能です」
場に静寂が満ちる。重く冷たい空気が全身に乗りかかっているようだ。誰もが何を言われたのか分からないという表情でイシュタルを見やる。
「ふ、不可能って……ど、どういうことですか!? 喚べたのなら帰せるでしょう!?」
愛子先生が叫ぶ。
「先ほど言ったように、あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間に異世界に干渉するような魔法は使えませんのでな、あなた方が帰還できるかどうかもエヒト様の御意志次第ということですな」
「そ、そんな……」
(´・ω・`)そんなーまだガンプラ作りたかったのにー
パニックになる生徒達、俺とて例外では無い。ちらりと横を見るとハジメも驚いてあるが幾分か冷静である。(白崎さんが笑顔でハジメを見ているが気のせいであろう)
「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。……俺は、俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放って置くなんて俺にはできない。それに、人間を救うために召喚されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。……イシュタルさん? どうですか?」
「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無碍にはしますまい」
「俺達には大きな力があるんですよね? ここに来てから妙に力が漲っている感じがします」
「ええ、そうです。ざっと、この世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな」
「うん、なら大丈夫。俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように。俺が世界も皆も救ってみせる!!」
ギュッと握り拳を作りそう宣言する光輝。無駄に歯がキラリと光る。それにどんどん賛同するクラスメイト達。
言ってもわからぬタラバガニってこういう事なんだなーと傍観する俺とハジメであった。
さて、戦うと言った以上はその術を学ばなくてはならない。
イシュタルに促されて先へ進むと、柵に囲まれた円形の大きな白い台座が見えてきた。大聖堂で見たのと同じ素材で出来た美しい回廊を進みながら促されるままその台座に乗る。
台座には巨大な魔法陣が刻まれていた。柵の向こう側は雲海なので大多数の生徒が中央に身を寄せる。それでも興味が湧くのは止められないようでキョロキョロと周りを見渡していると、イシュタルが何やら唱えだした。
「彼の者へと至る道、信仰と共に開かれん、“天道”」
その途端、足元の魔法陣が燦然と輝き出した。そして、まるでロープウェイのように滑らかに台座が動き出し、地上へ向けて斜めに下っていく。どうやら、先ほどの“詠唱”で台座に刻まれた魔法陣を起動したようだ。クラスメイト達が興奮する中俺は冷静に考える。
(何故エヒト神とやらは俺たちを選んだ?)
考える。何故平凡な学生達を選んだのか?神ならば召喚する人材くらい選べるはずだ。それをしないという事は・・・
(遊びでやってんのか・・・?)
「風間君?」
「・・・ん?」
思考を中断すると八重樫が横から声を掛けている。
「もう皆行ってるけど・・・」
どうやらもう着いたらしくクラスメイト達は前を歩いていってる。
「おっと、悪い」
憶測に過ぎないと頭を横に振ってクラスメイトの一番後ろにハジメとくっついて行った
はい、次回から天職決めです。