モンスターストライク Champion's Tower 作:amber world
「ここまでは余裕だねっ!」
そう言って、はしゃいでるのは葉月だった。俺達はあの後、翔太とマリの力で5層まで何もせずに突破した。6層への階段を上る。すると、下の5層よりも広い空間に出た。
「なぁ、翔太どう思う?」
「……不自然過ぎるな。」
「お前もそう思うよな。」
そう言って、二人で頷いてると、葉月達が二人に聞く。
「二人とも何が不自然なの?」
陽介が葉月の質問に答える。
「……実は前に来たとき、陽介と俺は20層まで登ることが出来たんだ。後は
塔に来る前の下調べでこの塔は5層事に番人が置かれてる事がわかったんだよ。そして、5層のボスは、土方歳三、近藤勇、斉藤一の三体のはずだった。けど、あそこにいたのは……」
そこまで言うと、澪が続きを言う。
「……確か、スペードエースとクローバージャックの二体。」
「そうなんだよ。だから、おかしいと思ったんだ。それに、ここの階層は何故か下の層に比べて、広い。」
「恐らくだが、数百キロはあるかもな。」
「陽介君、翔太君、それに何が問題があるのかい?」
カヲルが唐突に聞いてくる。
「カヲル君、いや、なんか悪い予感がしてね。」
「大丈夫。ここには君達だけじゃない、僕達がいるんだ。だから、安心して。」
そう言われ、俺は後ろを見る。カヲル、シンジ、アスカ、マリ、レイ達はそっぽを向いてたが。カヲルの言葉には頷いてくれていた。翔太、葉月、澪も自分達もいると目で言っていた。
「そうだね。……進もう!」
そう言って、1歩前に足を出した時だった。辺りに警報音が響き渡る。俺達は辺りを見回すが何も無い。しかし、上から、何かが降りてくる。
「何で……アイツがここにいるの?」
「使、徒……」
アスカに続き、シンジも声を上げる。
マリ、レイ達も謎の物体を見つめていた。
「あれは一体……」
「アイツ、6層にいた奴じゃない。」
そう言って、葉月の言葉に翔太が継ぎ足す。そこにカヲルが説明をする。
「あれはね、使徒と言って、簡単に言うと僕達の世界の敵だよ。」
「だけど、カヲル君。あれは……」
「それ以上は言わにゃいの、わんこ君。」
そう言って、シンジの声をマリが塞ぐ。そして、翔太が叫ぶ。
「ともかく、今は敵を倒すだけだ。行くぞみんな!」
その声に合わせ、全員が端末を持ち上げる。
「「「「モンストスタート!」」」」
その声に合わせ、エヴァが現れる。
「来い、初号機!」
陽介が端末を操作、すると、
「頼むよ、シンジ。」
「任せといて、陽介。」
そう言って、シンジは、光の玉に覆われ、機体の上部まで飛んで行く。
「おいでー!弐号機!」
そう言って、葉月が端末の出撃を押す。現れたのは、
「頼んだよーアスカ!」
「任せなさい、葉月!」
そう言って、アスカが二号機に乗る。
そんな葉月の後ろで澪も端末を操作し、
「……」
「お願い、レイ。」
澪のその言葉に頷き、レイもエヴァに乗る。すると、上から、使徒のシルエットがハッキリとする。青く透き通ったガラスのような結晶体。まるで機械のように正確な正八面体をしたその形状は、恐ろしかった。使徒がシルエットを表すと同時に辺りが揺れ始め、建物が地上に現れる。白の塔のような物がせせり出て、使徒が隠れる。上にタイムが表示された。よく見ると、タイムは減少しているようで、今夜24時を指しているようだった。現在の時間は昼の13時。時間にして、11時間ある。あの時間がゼロになると、一体何があるのだろうか。
「……やばいな。」
そう言って、そっと呟いたのはカヲルだった。それを聞いた陽介は質問する。
「何がやばいんだ?」
「あの使徒は第六使徒と呼ばれてて、今は見えないけど、自身の下半身の部分をドリルにして穴を開けてるんだと思う。あれが、地上に到達したらおそらく……」
「おそらく、何なんだ?」
そう言って、翔太が聞く。すると、それに答えたのは、カヲルでは無く、マリだった。
「おそらく、この塔から出て、暴れる限りを尽くすと思うよ。もちろん、対抗策はこの世界にはない。つまり、あの時間が0になるまでに、倒さなければ世界がダメになるんだよん。」
そう言って、エヴァ3機を見る。
「だから、絶対に勝ってよ。この世界は楽しいんだから。」
そう言って、マリは近くの塔入口に入る。俺達も慌てて、追っかける。上までかなり時間がかかった。上からは使徒と、エヴァが良く見える。すると、端末に着信があり、でるとパネルが現れる。どうやら、各コックピット内が写っているようだった。
「シンジ、アレを倒すには、どうすればいい?」
「陽介、使徒にはATフィールドと呼ばれるバリアが張られていて、必ず弱点になるコアと呼ばれる部分がある。そのコアを撃ち抜けばあばいいんだけど、ともかくアイツに攻撃して。」
「わかった。翔太、八号機はどうだ?」
「ダメだ、さっきの連戦でエネルギーがない。ほかのキャラに変える。来い!摩利支天!」
そう言って、翔太は端末を操作し、摩利支天を出す。翔太は摩利支天に指示を出す。
「頼む。アイツに陽炎を使って攻撃してくれ!」
「いいだろう、翔太よ。
そう言うと、摩利支天の
「アスカ!あなたも、摩利支天の加勢を!」
「言われなくても、わかってるっつーの!」
「アスカ!くれぐれも、近くで攻撃しちゃだめだ!」
そう言って、シンジがアスカに注意を促す。しかし、アスカはそれを聞かずに突進する。しかし、葉月が端末を使い、攻撃を遠回りにするように操作する。
「何するのよ!葉月!」
「まぁまぁ、試しに遠距離にしてからにしよ。まだ余裕はあるから。」
「……わかったわよ。」
そう言って、アスカは仕方なく、銃を取り出し、撃ち始める。それに合わせ、摩利支天の攻撃が使徒に着弾し、煙が立ち込める。摩利支天の陽炎は、攻撃をやめ、アスカも銃を撃つのをやめる。煙が徐々に薄れ始めた時だった。
「ッ!アスカ、避けてッ!」
「なぁッ」
アスカは弐号機の状態をそらす。
煙の中の光が一瞬大きくなり、縮むと同時に煙が両断され、高エネルギー荷電粒子砲が飛んできて、弐号機の上半身のそらす前の部分を掠めていき、摩利支天の陽炎を次々に消して行く。煙が消えるとそこには、八面体から変形していた使徒がいた。使徒は荷電粒子砲を撃ち終わると、元の八面体に戻る。それを見た翔太は、葉月に質問する。
「葉月!弐号機とアスカじゃ、分が悪い!他に、居ないのか?」
「わかったー。ならこれでどう?」
「ちょっと!葉月ぃー!」
そう言って、葉月は端末を操作し、弐号機を収納する。アスカは光の玉に覆われ、葉月の近くに緩やかに降りてくる。
「おいでー、アヴァローン!」
「結局、私は出番なしなんて……」
アスカの声には応えず、葉月は、そう言って、出撃を押すと、巨大な赤の球体と少女が現れる。4本ずつある腕には槍、剣などを持ち、その中心に少女がいた。
「アヴァロン、奴に攻撃をひたすら与え続けて。」
アヴァロンにいた少女は頷き、攻撃を開始する。対して、使徒もフィールドを展開し、どちらも一歩も譲らない。
「アスカの出番は後で沢山あげるから、我慢してね。」
「わかったわよ。葉月、次からは私にやらせてね。」
「もちろーん!」
そんな風に葉月とアスカが会話していたら、翔太が突っ込む。
「葉月、今は前を集中するんだ!摩利支天!アヴァロンの頭の部分は常に守ってくれ!」
「わかった。」
そう言うと、摩利支天の陽炎の数体がアヴァロンの頭上で待機する。
「しかし、一体どうやったら倒せるんだ……。」
「陽介、僕がやる。」
そう言って、シンジは初号機を動かし、使徒から離れ、逆方向に移動する。
「……碇君は私が、守る」
そう言って、レイも盾を持って初号機のあとを追いかけようとする。澪は零号機の手に全員乗せて、初号機の後に続くようにレイにお願いする。レイは零号機の手を操作し、陽介と、澪、カヲルが乗る。翔太と、葉月、マリは残る。
摩利支天とアヴァロンは使徒に対して攻撃の手を止めない。その成果もあり、敵はその応戦にしか手が回らず、こちらに対して、攻撃をすることが出来ない。だが、下の部分を器用に変化させ、下に穴を開け続ける。シンジは、持っていた
シンジは、頭上に現れたバイザーを下げる。バイザー越しに使徒を確認し、真ん中に合わせるようにレバーを操作する。それと同時に、構えた初号機にも、照準が下りる。そして、撃鉄を起こす。
「(あの時、僕は一撃でアイツを倒せなかった。だけど、今回は一撃で決める!)」
充電がたまり、シンジが覗いていたバイザーの照準が使徒に定まる。
「今だ!」
「いっけぇぇぇぇぇ!」
そう言って、陽介は、思いっきり端末を引っ張って、手を離す。それと同時に、初号機がトリガーを引き、高エネルギー荷電粒子砲が使徒に迫る。アヴァロンは葉月を、摩利支天は、翔太、マリを回収し、その場を離れる。しかし、摩利支天の陽炎は攻撃を続ける。
使徒は、形を変え、砲台のような形に変化し、荷電粒子砲を放つ。しかし、初号機から放たれたエネルギーには勝てず、徐々に押され、そのまま、コアを貫いた。
「やったー!」
「ナイス、シンジ」
そう言って、互いに、褒め合う。使徒の体は崩れ始め、鉱物のようにその辺に残った。
「さて、次の層に向かおう。」
そう言って、翔太は階段を探し始める。その瞬間だった。地面が揺れ始め、この層が丸々上昇した。
次は一回登場人物の紹介を挟むかもです。
ちなみに余談ですが、ジャックとかは、たまたま、ゲームでアリスが当たったのでその素材回収の時に思い付いただけです。