ガールズ&パンツァー~黒森峰からやってきた狼~   作:疾風海軍陸戦隊

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大洗逢引(デート)物語

「・・・・・・・・」

 

翌日のことだ。俺は私服で港にあるアウトレットである人を待っていた

 

「(デート・・・・か)」

 

昨日、みほから電話があった。その内容はデートに行こうという話だった。突然の言葉に俺は戸惑ったが、みほは待ち合わせ場所と時間だけ言って切ってしまったため、行かざるを得なかった

阻止て今俺は私服の黒ズボンと黒シャツを着て待っていると・・・・・

 

「お待たせ・・・・待った?」

 

「いや…今・・・・」

 

その人物が来て俺はその人を見ると目を見開く

 

「・・・・おまたせ義君」

 

奇麗な白のワンピースと白い麦わら帽子をかぶり笑顔を見せるみほだった

 

「・・・・・・・・・」

 

「どうしたの義君?」

 

無言のまま口を開けて驚いた表情をしている義弘にみほは首をかしげると

 

「え?ああ・・・・ごめん。すごく似合ってたから見惚れてた」

 

「ふぉえっ!?」

 

義弘の言葉にみほは顔を真っ赤にし恥ずかしそうな表情をする。その表情を見た義弘はやれやれと言った表情をし

 

「じゃあ、・・・・・行こうか」

 

「う・・・・・うん」

 

義弘が手を差し伸べると、みほは頷き手を握り歩き出す

 

「義君?今日は何処に行くの?」

 

「アウトレット…大洗の商店街に磯崎神社に大洗水族館・・・・楽しめる場所は様々だ・・・・・だが」

 

そう言うと義弘は懐から二枚のチケットを取り出し

 

「みほが一番楽しめる場所はあそこしかないな」

 

「ん?」

 

チケットを見せてニッと笑う義弘にみほは首をかしげる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてついた場所は・・・・・・・

 

「わあぁぁぁぁぁーーーーー!!!!」

 

着いた場所を見た瞬間みほは目を輝かせ声を上げた。その場所とは・・・・・

 

 

『ボコミュージアム』

 

 

みほが大好きなあのボコられぐまのボコのミュージアムであった

 

「知らなかった!こんな場所があったなんて!!!」

 

目を輝かせるみほに義弘は

 

「俺もつい最近見つけたんだ。ちょっとさびれているけど国内にあるボコミュージアムの中でも最大級らしいぞ」

 

と、喜ぶみほに対しそう言うと

 

「早く!早く入ろ義君!!」

 

「ちょっ!?おろろっ!??」

 

みほに引っ張られながら店の中に入ると・・・・

 

『おうっ!よく来たなお前たち!ボッコボコにしてやるぜ!!』

 

ミュージアムに入ると出迎えたのはなんと動くボコ人形であった。そして歓迎の言葉と同時にお決まりのセリフを言って義弘とみほを迎えた

 

「わぁ!生ボコだ可愛い!!」

 

とみほは嬉しそうにボコ人形の写真を撮ると

 

『うおっ!?何するやめろ~!!!』

 

と、急にボコがじたばたし、そして・・・・・

 

『やられた~~~~覚えてろよ!』

 

お決まりのセリフを言ってガクっと倒れるボコ

 

「あ・・あはは・・・・あいも変わらずだな~」

 

「それがボコだから」

 

「そうだな。それがなければボコじゃねえな」

 

とこんな話をしている二人。普通の人から見ればボコのキャラ性に疑問を持つ者がいるかもしれないが、みほは根っからのボコファン。そして義弘も幼い時からみほとボコを見ていたのでそこまで違和感を感じなかった。

そしてみほと義弘はボコミュージアムの中を回り数々のアトラクションを楽しんだ

 

「う~ん。スペースボコンテにボコテッドマンションにイッツアボコワールド・・・・最大級のミュージアムなだけあっていろんなのがあるな・・・・(というかどれもどっかで聞いたことあるようなアトラクション名だが・・・・・大丈夫なのか?)おっ!なんか新しいアトラクションも計画中だって!」

 

「ほんと!」

 

と、二人ともボコミュージアムを楽しんでいた。

 

「(最新のアトラクションは3dで楽しむ物か・・・・・なんか面白そうだな)」

 

パンフを見る義弘。すると・・・・

 

「こほっこほっこほっ」

 

急に咳をし出す義弘。それを見たみほは

 

「よ、義君!だ、大丈夫!?」

 

急に顔色が変わり慌てて言う

 

「大丈夫だって、少しせき込んだだけだから・・・・てか急にどうしたみほ。そんな血相を変えて?」

 

「え?……ああ…うん。ごめんちょっと心配になっただけだから」

 

と、不安そうに言うみほに対し義弘は

 

「大丈夫だって咳き込んで死ぬわけじゃないし・・・・ほら、あそこもうすぐボコの劇が始まるみたいだぞ。席一杯になる前に行こう」

 

「え?う、うん」

 

不安な表情をするみほに対し義弘は場の雰囲気を変えるべく彼女の好きなボコの劇・・・・『カントリーボコ』を見ることにした

そして義弘は彼女の手を取りゆっくりと引っ張り、みほも彼について行行くのであった

 

「オイ! 今ぶつかったぞ! 気を付けろっ!!」

 

ステージ上で、擦れ違い様にぶつかったと鼠、白猫、黒猫にいちゃもんをつけるボコ。

 

「ああ? 生意気だ」

 

「やっちまえっ!!」

 

「おもしれぇ! 返り討ちにしてやらぁっ!! うおおおおっ!? ガフッ!?」

 

「口程にも無い奴め!」

 

勇ましく喧嘩を売ったは良いが、全く歯が立たずに、その名の通り3匹にボコボコにされるボコ。

 

「皆! おいらに力をくれっ!!」

 

すると、袋叩きにされているボコが、観客達に応援を求める。

………と言っても、客はみほと義弘しかいないのだが・・・・・

 

「ボコ、頑張れ………」

 

「もっと力をぉっ!!」

 

「頑張れっ!!」

 

「もっとだ!!」

 

ボコの言葉に

 

「よしみほ。二人で・・・・」

 

「義君・・・・うん!」

 

義弘の言葉にみほは頷き

 

「「がんばれーボコォー!!!」」

 

と、二人で大声で応援すると・・・・

 

「キタキタキターッ!! 皆の応援がオイラのパワーになったぜっ!! ありがとよっ!!」

 

そこでボコがそう言いながら、勢い良く立ち上がる。

 

「おう! お前等纏めてやってやらぁっ!………あらっ!?」

 

しかし、再び殴り掛かって行ってアッサリと転ばされ、またもや袋叩きにされ始めた

 

「また負けた………次は頑張るぞっ!!」

 

やがてボロボロになったボコがスポットライトに照らされながら、観客席に向かってそう言った瞬間にステージの幕が閉じる 

 

「…………」

 

ショーが終わると、義弘とみほは拍手を送っていた。

 

 

 

 

 

 

「いや~面白かったな~~子供時代に戻った気分」

 

「そ、そう?でも凄く頑張ってたね、ボコ」

 

「ああ、やっぱりみほの言う通りボコはああでなくちゃな」

 

劇を見終わり、フードセンターでみほと義弘はボコの劇について話していた。

 

「ありがとう義君・・・・デートに付き合ってくれて」

 

「いいや。いいさ・・・・俺も楽しいし・・・なんかさ・・・・中学の時を思い出したよ」

 

「そうだね…あの時は一緒に買い物に行ったり・・・・いろんなことしたね」

 

「ああ・・・・まだ桜は一緒に見に行ってないけどな」

 

「そうだね・・・・来年はみんなでお花見とかいいね」

 

と、そんな他愛のない会話をする二人。

だが・・・・

 

「ん?どうしたんだみほ?」

 

義弘がみほの顔を見ると、みほは少し暗い表情をする

 

「え?ううん・・・なんでもないよ義君・・・」

 

「ん?」

 

義弘はみほの様子に疑問を感じた。そして時は過ぎ、楽しいボコミュージアムでの時間も終わりみほと義弘は帰ることにした

 

「楽しかったな・・・・・」

 

「うん。また一緒にここに来ようね義君」

 

と、二人は夕焼けを見ながらベンチに座りそう話す

 

「そうだ義君・・・・」

 

そう言うとみほは、いつ買ったであろうかペットボトルに入ったジュースを紙コップに入れる

 

「はい。冷たいジュース」

 

「お、おう。ありがとうみほ」

 

そう言い受け取る義弘はジュースを飲む

 

「うん!やっぱり夏に飲むジュースは美味しいな!」

 

と言うのだが・・・・・

 

「・・・・・ねえ、義君」

 

「ん?なんだみほ?」

 

「そのジュース…本当に美味しいの?」

 

「え?なんだよ突然に美味しいに決まってるじゃん」

 

「本当に?本当にそれ冷たくておいしいの?」

 

「ど、どうしたんだよ突然?」

 

「・・・・・・・」

 

意図の読めない意味深長な発言を繰り返すみほに、義弘は若干の戸惑いを覚える

 

「義君・・・・・さっき飲んだジュース・・・・・ただの・・・・・色のついた水なんだよ?」

 

「……っ!!!!!」

 

「………………」

 

「あ、ははははっ・・・。嫌だなー、知ってるよ。ちょっとそっちの冗談に合わせただけで・・・・・・

 

「じゃあ・・・・」

 

そう言うとみほはもう一つのペットボトルに入ったジュースを紙コップに入れて

 

「これ飲んでみて義君!これを飲んで、味がするかしないか。熱いのか冷たいのか言ってみて!」

 

「な、なに言ってんだよみほ。そんなの・・・・・」

 

「答えて!甘いのか甘くないのか。熱いのか冷たいのか!」

 

「そんな事・・・」

 

「言って!!」

 

「っ・・・・・」

 

「・・・言えないんでしょ? わからないんでしょ?・・・・・・・義君・・・・・・もう隠さないでいいよ・・・・私知っているんだから・・・・・」

 

「・・・・え?」

 

涙をにじませ、悲しそうな目で義弘を見つめるみほ・・・・そして

 

「義君・・・・・肺を病んでいるんでしょ?それで・・・・・その肺の病気の影響で・・・・・もう感覚がないんでしょ?」

 

「っ!?」

 

みほの言葉に義弘は驚き、紙コップを落とすのであった・・・・・

 

義弘は生存させる?

  • 生存しない
  • 生存させる
  • 生存するが長くは持たない
  • 死ぬが転生する
  • どっちでもいい
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