ガールズ&パンツァー~黒森峰からやってきた狼~   作:疾風海軍陸戦隊

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ウォーター・ウォーです!

公式戦の第一回戦が始まる四日前、俺たちはなぜか知らないが角谷さんの発案で水着を買いに行くことになった。そして現在、俺とみほはほかの皆がどんな水着を選んでいるか見て回っていた。すると

 

「赤ふん、赤ふん!歴史は赤ふん!やはり六文銭の赤ふんで!」

 

「いやいや、此処はアフリカ軍団仕様のヤシの木柄で」

 

「ローマ軍団は甲冑!そして赤マント!!」

 

「海援隊の紅白縞模様で」

 

「「ん?」」

 

その声を聞いて俺とみほはその声のする方へ行くとっそこには晒姿に真っ赤なふんどしのような水着を着てかっこいいポーズを取った左衛門佐、そしてサマーベッドに寝ころんで黄色いヤシの木柄のブイネックを着たエルヴィン。そしてローマの騎士を思わせる水着を着るカエサル。そして紅白模様の水着を着て椅子に座っているおりょう。そしてさらに

 

「う~ん。赤フンもいいがやっぱり真田紐も捨てがたい」

 

「此処はドイツが開発した、水に溶ける水着を」

 

と、真田紐の格好の水着で同じポーズをとる左衛門佐。っというよりあれ水着じゃねえだろ。それにエルヴィンが勧めるその水に溶ける水着ってなんであんなもんが売っているんだ?するとおりょうが

 

「この家紋入り腹掛け風水着で決まりぜよ」

 

「「「それだぁっ!!」」」

 

真黒い腹掛け風の水着を着てそう言うと、3人は納得した?かのように声をそろえて言う

 

「な、なんかすごいことになってる・・・・」

 

「そ、そうだな・・・・つ、次行ってみるか?」

 

「うん・・・」

 

そう言い俺とみほは他のところを見に行くことにしたのだ。そして向かった先にはバレー部の人たちがいた。大きなバレーボールを二つ胸にの前に持つ釣り目がちの子に網に身体を巻きつかせている金髪が特徴の佐々木あけびや車輪付きのボールカゴを被る赤いバンダナが特徴な子。そして何より俺とみほが目に留まったのがバレーボールのキャラクターの着ぐるみを着た磯部さんがいた

 

「義弘君・・・・何かすごいことになっているね」

 

「あ、ああ・・・あれで泳げるのかな磯部さん」

 

「というよりあれって水着なのかな?」

 

と俺たちが苦笑してそう言う。確かにみほの言う通りあれが水着っというにはおかしい。どちらかというとコスプレ衣装だな

 

「・・・・・次行ってみるか」

 

「うん」

 

そう言い俺たちはそこを後にし次の場所へと行ってみるとそこには一年生チームがいた。しかもその格好は先ほどの歴女チームとバレー部チーム同様少し変わっていた。サメの浮き輪だったり防毒マスクを被ったりチェーンソーをイメージしたビート板や以下の被り物など様々なものを身に着けていた。まともに見えるのは澤くらいだろうか

 

「なんか怖いことになってる・・・・」

 

「まあ、個性的でいいんじゃないか?」

 

俺とみほがそう話し次の場所に行く

 

「それにしてもみんないろんな水着を買ったりしているな」

 

「そうだね~黒森峰じゃあなかなかそう言うのはなかったね」

 

「そう言えばそうだったな。みんな学校指定のドイツ製の水着をしていたしな・・・・・あ、でもエリカやまほさんはmy水着を持ってきていたっけ」

 

と、そんなことを話しているとそこへ・・・

 

「あ、武藤さん。西住隊長も」

 

「車長、隊長。どうも」

 

そこへ水着を大量に買い大きい袋を持った服部と小波が現れた

 

「ああ、小波に服部か・・・あれ?そう言えば篠原は一緒じゃ何のか?」

 

「ああ、篠原さんならあそこにいますよ」

 

と、そう言い服部が指を指す。俺とみほはそこを見ると・・・・

 

「姐さん。この水着はいかがですか!」

 

「いいや!姐さんにはこの水着が絶対に似合います!」

 

「何言ってるのよ!姐さんにはこの南国風の水着が一番に決まっているじゃないの!!」

 

と、そこには水着の試着室の前に篠原がいてその周りには道子の仲間である不良少女軍団が篠原に水着を勧めていた。

 

「どうっすか!姐さん!」

 

「そうね~なかなかいいわね~」

 

と、楽しそうに水着を見ている篠原。それを見たみほが

 

「道子さん・・・楽しそうだね」

 

「そうだな・・・・」

 

と、みほの言葉に俺は頷く。確かに篠原の顔は本当にうれしそうな顔をしていた。そしてしばらくして俺とみほは秋山たちのいるコーナーへと戻ると

 

「あ、みほ戻ったんだ!ねえねえみほ。こっちとこっちどっちが可愛いかな?」

 

と、武部が二着の水着を持ってきてそう言うと五十鈴さんも二着水着を持ってきてそれと同時に秋山や冷泉もやってきて

 

「それより、コレとコレのどちらが似合うでしょうか?」

 

「SEALs仕様と英国SBSとフランス海軍コマンドとスペツナズ!何れを選びますか!?」

 

「金と銀じゃ何れが良い?」

 

「ええっ!?あ、あの・・・その」

 

「「「「ねえ、ど~れ?」」」」

 

「あう~」

 

極め付きには4人一斉に聞かれ言い詰められて困惑するみほ。

 

「おいお前ら・・・そんなに詰め寄るとみほが・・・」

 

俺がそう言おうとした瞬間

 

「どいつもコイツも弛んでる!!恥を知れ、恥を!!!」

 

と、どこからか怒声が聞こえそこに顔を向けるとそこには河嶋さんがいた。だが・・・

 

「あ、あの・・・河嶋さん」

 

「どうした武藤?」

 

と河嶋さんが首をかしげるのだったが

 

「桃ちゃん、説得力無さすぎ……………」

 

白のビキニを着た柚子にそう言われていた。そう河嶋さんの今の格好は少しアダルト系な黒い水着に浮き輪を持った姿だ。たしかにその格好じゃ説得力がない。すると角谷さんが

 

「まあ、まあ、良いじゃないか。こんな時くらい楽しまなきゃね~」

 

角谷さんがそう言い河嶋さんをなだめる。彼女も赤いビキニを着て干し芋を頬張っていた。すると角谷さんは大洗の生徒たちに顔を向けて

 

「皆~、楽しんでる~!?」

 

『オオーーッ!!!』

 

「もう一丁!」

 

『オオーーッ!!!』

 

と、角谷さんの号令でみほと俺を除いてみんなが腕をあげて声をあげるのであった。なんだろうな…この風景どっかで見たことが・・・・・俺はみほの方を見ると

 

「お、おー・・・・」

 

と、みほが苦笑しながらみんなと一緒に腕をあげて声をあげるのであった。まあ、それはそれでいいか・・・・そう思い俺もみほたちとともに腕をあげて声をあげるのであった。

 

 

 

 

 

「今日は楽しかったね」

 

「あんなにいろいろな水着があるですね」

 

「たまには戦車以外もいいですね!」

 

「…学校指定の水着でいいのに」

 

「またまた、麻子ったらそう言う割には結構気合が入ってたじゃん。しかも武藤の言葉が入った瞬間」

 

「武藤さんは・・・・関係ない」

 

と、4人はそう言いながら学園艦に向かい俺はというと・・・・

 

「お、重い・・・・」

 

「義弘君…大丈夫?手伝おうか?」

 

「だ、大丈夫だ・・・・けど前が見えねえ」

 

みほが心配そうに言う。俺は四人の買った大量の水着の入った箱だとか袋だとかそう言うのをもって俺は今にも倒れそうな状態だった。てか、買いすぎだろう・・・俺がそう思うと

 

「あっ!・・・・」

 

みほが何か思い出したかのように声をあげみんながみほを見る

 

「みほどうしたの?」

 

「わたし・・・・水着買い忘れた・・・・」

 

と、みほが気まずそうに言う。すると・・・・

 

「大丈夫です!そうだと思って私が買っておきました!」

 

と、秋山がそう言う。え?いつの間にかってたのか秋山は?でもここで一つ問題があるそれは

 

「え?ゆかりんいつの間にみぽりん買ったの?でもサイズは?」

 

俺の疑問に武部が代わりに答えた。すると秋山が

 

「見ただけでサイズがわかります!サイズは・・・」

 

「あ、秋山ちょっと待て!」

 

俺がそう言うのだが既に遅し

 

「まずバスト82!」

 

「ふぁっ!?」

 

「ウエスト56!」

 

「ちょっ!?」

 

「ヒップ84!」

 

「いやぁ!」

 

と、秋山がみほのスリーサイズを言いみほは顔を赤くして胸や尻なんかを隠す。すると秋山はヒヒおやじのように笑う

 

「すごいです」

 

「身体測定・・・・」

 

と、五十鈴さんや冷泉が感心たように言う。そして秋山はみほの水着の入った袋を手渡す

 

「どうぞ!」

 

「あ・・・ありがとう」

 

そう言いみほがそう言う。するとみほは俺の方を見て

 

「・・・・義弘君。今の聞いちゃった?」

 

と、顔を赤くしてそう言うみほ

 

「な、なにが?てか今俺荷物抱えているのに集中していたから聞こえなかったぞ?」

 

「本当に?」

 

「ああ、本当だよ。黒狼の服に誓って」

 

「そう・・・・・」

 

俺がそう必死にそう言う。実は本当は聞こえていたのだがここはハイと答えないほうがいいだろう。自身の体ためにも。すると

 

「あら?みほ。義弘」

 

とそこに偶然篠原がやって来た。

 

「あ、篠原さん」

 

「おう、篠原。買い物楽しかった?」

 

「ええ、で、みほ。水着買えたのかしら?」

 

「うん」

 

と、みほがそう言うと篠原はみほの胸をじ~と見る

 

「みほ・・・・・あなた少し胸が大きくなった?前はバスト80だったけど?」

 

「ふぇ///!?」

 

篠原のいきなりの言葉にみほは赤くすると秋山が

 

「はい!今の西住殿のバストは82なんですよ!ねっ!武藤殿!」

 

「えっ!?」

 

「なっ///!?」

 

あ、秋山ここは少し空気読んでくれ!俺はそう思った瞬間みほは俺の顔を真っ赤な顔で

 

「義弘君!」

 

「は、はい!?」

 

俺はおどろいてそう言うと、みほは

 

「今の絶対に聞いちゃったよね?」

 

「いや、俺は…」

 

「聞いちゃったよね?」

 

と、みほはグイっと俺の襟をつかんでそう言う。今度ばかりは誤魔化せないそう思った俺は眼を背け

 

「すまない・・・・・ばっちり聞いちゃったよ。・・・・・・ごめん」

 

俺はそう申し訳なさそうに言う。するとみほは顔を真っ赤にして少し涙目になり右手を振り上げ

 

「義弘君のバァカァァァァー!!」

 

と、そう言い思いっきり顔をビンタされた。そしてその瞬間俺の意識は飛んでしまった。昔も今もみほのビンタは強烈に効くな・・・・俺はそう思うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「う・・・・う~ん」

 

しばらくして目が覚め気が付けばそこは自宅の寮であった。そして

 

「義弘君。目が覚めた?」

 

「みほか・・・・ここは?」

 

「義弘君の部屋。義弘君気絶しちゃったからみんなで運んだの」

 

「そうか・・・・・」

 

俺がそう言い体を起こすとみほが

 

「あ、あの・・・ごめんね。いきなりビンタして・・・・」

 

と、下を向いて言うみほ。

 

「ああ、あれは偶然そこにいた俺が悪いよ。だからさっきのことは互いになかったことにしよう」

 

「・・・・・うん。そうだねそれがいいかもね」

 

そう言い俺とみほは互いに苦笑してそう言うのであった。確かにあれは俺が悪い。あそこは無理をしてでも誤魔化すべきだった。だけどあの剣幕で言われたらな~俺はそう内心苦笑していたのであった。

そしてその後、俺とみほは共に夕食を取りいつものボコのアニメを見て過ごすのであった・・・・

 




さて、次回はとうとう戦車道公式一回戦が始まります!果たしサンダース相手に義弘たちはどう戦うのか次回もお楽しみ!!

義弘は生存させる?

  • 生存しない
  • 生存させる
  • 生存するが長くは持たない
  • 死ぬが転生する
  • どっちでもいい

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