ガールズ&パンツァー~黒森峰からやってきた狼~ 作:疾風海軍陸戦隊
水着の買い物から数日後、ついに戦車道全国大会が始まった。一回戦の試合会場は南に位置する狐島が会場だ。そんな中、試合会場はもはやお祭り騒ぎ、いろんな屋台とか来ていて、観客席を見るといろんな人たちが来ていた。中にはチアリーダとかの集団も来ている。
「う~ん!いい天気だな。今日は戦車試合日和だぜ」
俺は背を伸ばして南国島の新鮮な空気を吸ってそう言う。今日の天気は快晴でしかも海からくる風がとてもいい。まさに戦車道日和だ。するとそこへ河嶋さんがやってきて
「整備終わったかー」
『はーい!!』
と、河嶋さんがそう言いみんなが返事をする
「準備完了!」
「私たちも大丈夫です!」
「Ⅳ号も完了です!」
「パンターも準備いいぞ」
河嶋さんの言葉にみんながそう言う。因みになんだが大洗学園の戦車はあの練習試合後少し変わった。とそうとかもそうなんだが、戦車の車体か砲塔に動物のマークが描かれていたのだ。みほの乗るⅣ号がアンコウのマーク。38tが亀、八九式はアヒル、三突がカバ、そして一年生たちが乗るM3リーはウサギのマークが描かれていた。なんでも俺たちの乗るパンターの黒狼のマークがかっこいいからという理由のと、アルファベット名だと呼びにくいからという理由でみほが考えだしたらしい。
「よし!それでは試合開始まで待機!」
河嶋さんがそう指示すると、一年生の一人が何かを思い出したのか
「あっ!砲弾忘れちゃった!」
「ちょっ、それ一番大切なヤツじゃん!」
「ゴメ~ン」
と、そう言い無邪気に笑いあう。砲弾を忘れるなんて笑い事ではないと思うのだが…俺がそう思うと
「呑気なものね」
「それで良くノコノコと全国大会に出て来れたわね」
と、誰かの声が聞こえみんなが振り向くとそこにはサンダースの選手であるナオミとアリサがいた。
「あ!」
秋山は二人を見ると俺の後ろに隠れた。偵察での出来事を思い出したんだろう。だがあれは別に問題ない。あの偵察は事前に隊長であるケイの許可ももらっているし、あの偵察の後、偵察に来た時の抗議の電話はなかった。つまり秋山をどうこうするつもりはない。・・・・ではなぜ彼女たちが来たのか?
「貴様ら、何しに来た!」
「試合前の交流を兼ねて食事でもどうかと思って」
河嶋さんは警戒した目でそう言うとナオミは不適の笑みを浮かべてそう言うするとその言葉を聞いた角谷さんはにやりと笑い
「お~いいね~」
と、そう言う。するとナオミは俺の方を見て
「伝説の戦車乗りである黒狼さんもいかがですか?」
「・・・・・ふ、お招きとあらば参上しないわけにはいかないな」
と、言うわけで俺たちはナオミの招待を受けて、その場を離れる。そして俺たちがサンダース陣営につくとそこには信じられないものがあった。それはいろんな屋台車がたくさんあってそこから食事をしたるするサンダースの生徒の姿があった。そしてそれを見たみほたちは唖然としていた。
「すごっ!」
「救護車にシャワー車、ヘアーサロン車まで!!」
「本当にリッチな学校なんですね……」
と、秋山と五十鈴さんが感心したように声を漏らすと・・・・
「ヘイ、アンジー!!」
そこへ、ケイたちが大きく手を振って角谷さんに挨拶をする。てかアンジーってなに?
「角谷杏だから、アンジー?」
「なれなれしい奴だ」
へ~角谷さんって杏って名前なんだ・・・初めて知ったな。てか、あの二人って話から聞いていると、どうやら知り合いだったんだな
「やあ、やあ、ケイ。お招きどうも」
「良いのよ別に。そんなことよりも、何でも好きなの食べていってね!OK?」
「オーケーオーケー…………おケイ!だけにね!」
「アハハハ!ナイスジョーク!!」
と、どや顔で角谷さんがそう言うとケイは腹を掲げて笑い出す。そんなに笑えるジョークかな?俺がそう思って首をかしげているとケイは秋山と俺に気付く。
「あ、HEY!オットボール三等軍曹!ブラッキー!!」
そう言い俺たちの方へ近づいてくるケイ。それを見た武部たちは
「あ、見つかっちゃった!」
「お、怒られるかな?」
と、秋山や武部が心配そうに言うと
「やあ、やあ、ケイ。この前はありがとうな。学校案内してくれて」
「どういたしまして。私もこの前はあなたたちが来てくれて本当に楽しかったわ・・・・・で、オットボール。あの時は大丈夫だった?怪我とかしていない?」
「え?ああ、大丈夫です」
「そう。それは良かったわ。またいつでも遊びに来てね。ウチは何時でもオープンだから!今度は友達と一緒に来てね歓迎するから♪」
「は、はい!」
と、ケイはウィンクをし秋山は嬉しそうに返事をする。するとケイは黒狼の黒いパンツァージャケットを着た義弘の方を見ると
「まさか三年ぶりにその格好を見るなんてね義弘。いえ、黒狼。・・・・そのパンツァージャケットってあの時のままなの?」
「ああ・・・3年たっても背は大きくならなかったからね・・・・本当にみんな背が大きくなるのになんで俺だけ・・・・」
「え~いいじゃん。そのままで。ブラッキーはそのままでもキュートだよ?」
「アハハ・・・ありがとなケイ」
と、義弘とケイが話している中、みほと秋山それに五十鈴さんや武部などが複雑な表情を見せる。すると・・・・
「まあ、背のことは別にいいわ。それよりもブラッキー。3年前はやられっぱなしだったけど今度こそあなたにリベンジするわよ。今日は正々堂々勝負ね」
「ああ、互いの道を汚さぬ戦いをしようケイ」
「ええ、そうね。あ、そろそろ行かなくちゃ。じゃあねブラッキー。試合で会おうね」
そう言いケイは戻っていった。それを見た武部たちは・・・・
「良かった~隊長はいい人そうで・・・・」
「フレンドリーだな」
「まあ、それがケイだ・・・・・」
と、まあ、その後俺たちはサンダースにある屋台料理を楽しむのであった。一方その頃義弘の砲手である篠原も屋台料理を楽しんでいた。
「いろんな屋台があるわね・・・・・てか、このバーガーでかすぎる・・・スーパーサイズミーか?」
と、そう言いつつハンバーガーをかぶりつく篠原。すると・・・・
「あんたが篠原道子か?」
と、誰かの声が聞こえ、振り返るとそこにはナオミがいた。
「・・・そうだけど。あんたサンダースのエースガンナーのナオミか・・・・雑誌で見たわ」
と、篠原がそう言うとナオミは不敵の笑みを浮かべて
「伝説の砲手に覚えてもらえるなんて光栄だ」
「なんの話かしら?」
「とぼけないでくれ。3年前黒森峰不敗神話を作った黒狼こと高杉・・・・いや、今は武藤だったけか?その武藤義弘を影で支え、百発百中のスナイパーにして飛んでくる砲弾を砲弾で迎撃する凄腕にして戦車道最強の
「・・・・・随分と私のことを知っているのね」
「当たり前だ。あんたは私の心の師だからな。私が砲手の道を目指したのもあんたの活躍を見たのが影響だ」
「そんな買いかぶりすぎよ。私はそんな凄腕じゃないわよただ自分の為すことをしただけよ」
「そうか・・・・・」
と、そう言い二人は互いに見合う。しばらく見合ってふっと笑い。
「そろそろ試合時間のようだな」
「そのようね・・・・では試合で相まみえましょうナオミ。」
「ああ・・・・・あとその前に一ついいか?」
「なに?」
と、篠原がそう言うとナオミはペンと色紙を出して
「・・・・・サインをもらえないか?」
と、真剣な顔でそう言い篠原はサインをするのであった。そして時は来たれり。、観客席前に置かれている、試合中継用の特大モニターでは、角谷さんとケイが向かい合っている様子が映し出されていた。そして試合開始を知らせるアナウンスが出る
『これより、サンダース大学附属高校と、大洗女子学園の試合を開始する!』
「よろしくね」
「ああ」
アナウンスの言葉に角谷さんとケイは固い握手をして、そして角谷さんはジープに乗りみんなのいる場所へと戻った。そして戻るとみんなを集めて
「さあ、行くよ!」
『『『『『『おーー!!』』』』』』
と、そう言うとみんな声をあげる
「いよいよ始まったわね・・・・3年ぶりの大会・・・・腕が鳴るわね義弘」
「ああ・・・・黒狼、三年ぶりに大暴れするか」
義弘と篠原がパンターの上に乗りそう話すそして試合開始の合図である花火が上がりだし
『試合、開始!』
と、アナウンスとともに両方の戦車が一気に前進するのであった。こうしてついに戦車道全国大会第一回戦の火蓋が切って落とされたのであった。
義弘は生存させる?
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生存しない
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生存させる
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生存するが長くは持たない
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死ぬが転生する
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どっちでもいい