ガールズ&パンツァー~黒森峰からやってきた狼~   作:疾風海軍陸戦隊

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内容を少し変えました


白熱戦です!

相手の無線傍受を逆手にとってサンダースの戦車を二両撃破した大洗チーム。そしてみほは義弘に何かを言うと義弘の乗るパンターは単独へどこかへと向かうのであった。

 

「やりましたね西住殿!」

 

「まさか私たちが先に相手の戦車を撃破できるなんて」

 

と、秋山と五十鈴さんが興奮してそう言う。すると

 

「でもみほ。さっき武藤が言ってたようにこの試合では相手のフラッグ車を叩かないと勝ちなんでしょ?」

 

「うん」

 

武部の言葉にみほは頷く。すると冷泉が操縦手のハッチから顔を出して

 

「で、西住さん。さっき武藤さんと何か話していたみたいだけど。次の作戦決まったのか?」

 

「そう言えばあの後武藤殿たちどこかへ行きましたね?それと何か関係があるんですか西住殿?」

 

冷泉や秋山の言葉にみほにそう言うと、みほはまたも頷き

 

「うん。次は・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

一方こちらは竹林の中一両のM4シャーマンがいた。そしてその車内では

 

「くそ・・・・いい気に乗るなよ」

 

と、アリサがいらだった口調でそう言う。すると

 

「ねえ、アリサ。やっぱり無線傍受なんて止めなよ。ここはぼろが出る前に辞めてフェアプレーで戦った方が・・・・」

 

と、砲手の子がそう言うが

 

「うるさいわね。ここまで来て止められるわけないでしょ?こうなったら意地でも奴らに一泡吹かせてやるわ」

 

そう言い彼女は無線傍受機のダイヤルを回し相手の声を聞く。それを見た仲間は深いため息をつき一人が

 

「これで私たちは反省会室ね」

 

と、ボソッとそう呟く。すると傍受機が相手の声を拾う。その声を聞いた瞬間アリサはじっと聞き耳を立てる

 

『全車両、128高地に集合してください。ファイアフライがいる限りこちらに勝ち目はありません。危険ではありますが、先に128高地に陣取って、上からファイアフライを一気に叩きます!』

 

みほの無線を聞くや否やアリサはにやりと笑ったかと思うと

 

「あーははは!!!」

 

「「「っ!?」」」

 

とまるで悪党が笑っているような声で大笑いする。その声を聞いて車内にいる乗員は驚く。そんなことは気にせずアリサは

 

「とうとう捨て身の戦法に出たわね!!・・・・・・でも丘に上がったらいい的になるだけよ・・・・・128高地に向かってください」

 

とアリサは無線でケイに報告する。するとそれを聞いたケイは

 

「アリサ。どういうこと?」

 

『敵の全車両がそこに集結する模様です』

 

「ちょっとそれ本当?アリサ~ど~してわかっちゃうわけぇ~?」

 

ケイはアリサを疑うようにそう言う。今まで勘だと言っていたアリサだが、あまりにも内容が的確過ぎるそのことにさすがのケイも疑うのであった。すると

 

「安心してください。私の情報は完璧です。」

 

自信満々にアリサはそう言う。そしてその言葉を聞いたケイは目を置きくみ開く。そして・・・

 

「…………OK!アリサ。あなたを信じてみるわ!」

 

そう言いケイは

 

「みんな。アリサの言葉聞いたわね!それじゃあその地点に向かって全車Go ahead!!」

 

『ラジャー』

 

ケイの言葉にシャーマンに乗っていた乗員は勢いよく返事をしその地点へ向かうのであった。それを聞いたアリサはほっと安心し、そして

 

「隊長。私はどんな手を使ってでもあなたを勝たせます」

 

と、小声でそう呟くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

一方、みほたちは・・・・

 

「おそらくフラッグ車はここかここ。そしてその辺りに潜んでいると思います」

 

と、みほが地図を見ながらそう言う。そして双眼鏡であたりを見渡していた秋山が

 

「まだ視認できません」

 

と、みほにそう言うと武部の携帯から着メロが鳴る。

 

「あ、メール」

 

「誰から?」

 

「武藤・・・・・オオカミさんチームからだ」

 

と、武部ははメールの内容を見て読む

 

「ええと『敵本隊を見ゆ。これより陽動攻撃を開始する』だって」

 

と、そう言う。それを聞いたみほは真剣な顔をするのであった。一方、義弘たちの乗るパンターは森の中を進む。すると操縦手の服部が

 

「武藤さん。もうすぐ128高地近くにつきます」

 

「よし。服部さん。あそこの茂みに隠れてくれ。もうすぐお客が来ると思うから」

 

「了解」

 

そう言うと服部さんはパンターを森の出口近くにある茂みに隠す。そして、しばらくすると無数のM4戦車がやって来た。それを見た小波が

 

「車長。敵本隊がやってきました。」

 

「ああ、先頭はケイか・・・・フラッグ車は一緒じゃないとするとどこかに隠れているな?」

 

「で、どうするの?」

 

と篠原がそう言うと

 

「ああ、今回の俺たちの任務は囮だ。敵の本隊をフラッグ車を探すみほたちから引き離す。まずは篠原。狙撃頼む」

 

「あいよ。任せて」

 

「それと服部さん。篠原が発砲した後すぐにここを離脱。それと携帯でみほに伝達。『敵本隊を見ゆ。これより陽動攻撃を開始する』とね」

 

「わかりました」

 

そう言い、服部さんは携帯を取り出しメールをうつ。そして小波はパンターの砲身に砲弾を装填し、篠原が照準を一両のM4戦車に合わせる。そして・・・・

 

「撃て」

 

義弘の言葉に篠原は引き金を引くのであった。

 

 

 

 

 

 

そして少し前、サンダースの本隊はアリサに言われた通りの場所についたのだが・・・・・

 

「・・・・・・・何もないよー!!」

 

そうケイは叫ぶ。そうその地点には何もなくもぬけの殻であった。それを聞いたアリサは

 

「そ、そんなはずはありません!!」

 

と動揺した声でそう答える。すると、無線の奥から砲撃音が聞こえ、そして遠くから爆発音が聞こえる

 

『ベティー被弾し、撃破されました!!』

 

「ホワイ!?気をつけて!狙撃よ!!』

 

『いたわ!あそこにパンターがいるわ!追いかけて!!・・・・きゃあ!!』

 

『どうしたの!?』

 

『オスカー被弾。白旗はあがっていませんが履帯が切れて行動不能です!』

 

『気を付けて!相手はあの黒狼よ!!』

 

『あ、逃げた!!』

 

『CQ!CQ!本隊、パンターと交戦!これより追撃する!!ナオミついてきて!!』

 

『イエス。マム』

 

と、いきなり、無線の向こうで騒ぎ声が聞こえたかと思うと砲撃の音が鳴り響く。そして最後にケイやナオミの声が聞こえたかと思うと無線は切れるのであった。

 

「隊長?隊長!?・・・・いったいどうなっているのよ?それにあの地点に大洗の車両がいないってまさか嵌められた?・・・・・・それじゃあ大洗の戦車はどこに?」

 

と先ほどの無線で混乱しつつアリサはそう言い考え込む。すると急に履帯の音がし始める。アリサはその音を聞いてあたりをきょろきょろ見渡すとすぐ目の前にあった竹柵が倒れそこから八九式中戦車が現れる。

 

「・・・・・・・え?」

 

「・・・・・・・・あ」

 

いきなりのことに二人は驚き固まる。そして二人はまるで時間が止まったかのように互いの顔を見て動かない。そしてしばらく静寂が続き風で笹が揺れる。すると、先ほどまで固まっていた磯部が八九式の砲塔をコンコンと叩き、そして・・・・

 

「右に転換!急げぇーッ!」

 

とそう言いうと八九式は急発進し、それを見たアリサは、はっとした顔になりすぐに

 

「蹂躙してやりなさい!!砲塔回転急げ!!」

 

「あ、あの。本隊に報告は・・・・」

 

「するまでもないわ!とにかく撃てぇ!撃てぇぇーーっ!!」

 

と、自棄になったアリサがそう言い、まだ照準が定まってもなく撃ったため、砲弾は大きくそれ八九式の隣の竹林の当たる。そして磯部は無線を取り

 

「 此方アヒルさんチーム!敵フラッグ車を0765地点にて発見しました!ですが此方も発見され、現在撤退中です!」

 

その無線を聞いたみほは驚いたような顔をし

 

「わかりました0765地点ですね。アヒルさんはできるだけ逃げ回って敵を引き付けてください。そして0615地点へ、全車前進!武部さん、携帯で各チームに連絡を!」

 

「分かった!」

 

みほの言葉に沙織は相手に無線傍受されないように無線ではなく携帯でみんなにメールを打つ。一方フラッグ車を見つけそしてアヒルさんチームは相手のフラッグ車をキルポイントである0615地点へと誘導する。そんな言を知らずにアリサたちはアヒルさんチームを発砲しながら追いかける。するとそこへ磯部さんが発煙筒を手に取るとそれを上にあげると得意のサーブを繰り出す。そして発煙筒はM4戦車の目の前で炸裂し、辺りが真っ白になる。それでも発砲するが煙幕のせいで八九式には当たらなかった。それを見たアリサはイラつき

 

「何をやっている相手はあの八九式軽戦車だぞ!」

 

「あ、あの…八九式は軽戦車じゃなくて中戦車では?」

 

「そんなことはどうでもいいわよ!早く撃ち倒しなさい!!」

 

「で、ですがアリサさん。煙幕のせいで視界が!」

 

「良いから撃て!」

 

 

そうアリサがそう言い、M4戦車は砲撃するが煙幕が邪魔で当たらず八九式の脇に着弾しその衝撃で八九式の車内は大きく揺れる。

 

「キャプテン!激しいスパイクの連続です!」

 

磯部に発煙筒を投げ渡しながら、あけびは言うと磯部は

 

「相手のスパイクを絶対に受けないで!逆リベロよ!」

 

「あのキャプテン…………意味が分かりません」

 

磯部の言葉にあけびは苦笑してそう言うのであった。一方、八九式を追いかけているM4戦車の車内では・・・・

 

「装填まだなの?早くしなさい!」

 

と、アリサがイラつきながら足踏みをし装填手の子にそう言うと、装填手の子はしゃがんでいて

 

「すみません。砲弾が遠くて…………」

 

と、装填手の子がそう言う。そう砲弾は無線傍受機を取り付けたために砲塔内が狭くなり下の方へ置いてあるのだ

 

「砲弾を使わなくても機銃があるでしょ。それで撃ちなさい。何のためにそれがあるのよ」

 

「でも、機銃で撃つなんてかっこ悪いじゃないですか!?」

 

「戦いにカッコ良いも悪いもあるか!手段を選ぶな!」

 

そうアリサが怒鳴ると砲手の子は渋々砲塔についている機銃を撃ち始めるのであった。しかし機銃弾は八九式の装甲は貫けず弾きされる。そんな中、八九式はキルゾーンである0615地点につく。それを〇六一五地点に待機して双眼鏡でその様子を見たみほは

 

「八九式来ました突撃します!但し、カメさんはウサギさんとカバさんで守ってください!それとオオカミさんチームは陽動を辞めて相手から離脱しこちらに合流してください」

 

と、そう言うとみほの乗るⅣ号は前進するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、八九式がアリサの乗るM4a1をキルゾーンへ誘導している中、義弘たちもケイの率いる本隊をみほのいるところから引き離すために囮として相手を引き付けていた。すると操縦手兼通信手である服部が

 

「武藤さん。たった今アンコウチームより相手のフラッグ車をキルゾーンへ引きずり出すことに成功した模様です。それと陽動作戦を中止してこちらに合流せよとのことです」

 

「ここらで潮時か・・・・まあみほのいる地点からかなり離せたし任務は成功ということでいいだろう。それじゃあ、俺たちもアンコウの所へ戻るぞ煙幕用意!」

 

「はい!」

 

と、そう言い篠原は何かのスイッチみたいなのを押す。するとパンターの車体の後ろから煙幕が出るのであった。そしてそれを見たケイたちは驚く。そして煙幕が晴れるとパンターの姿は消えていたのであった。

 

「消えた?」

 

「わお。ブラッキーたら煙幕を使って消えるなんてまるで忍者みたいね。でも逃がさないわよ!」

 

と、そう言いケイは再び武藤を追いかけるように指示しようとするとナオミが無線で

 

『なあケイ。少しおかしいと思わないか?』

 

「え?何が?」

 

『高杉の動きだ。まるで私たちをどこかへ誘導しているような動きだった。それに他の大洗の車両の姿もない』

 

「そう言えばそうね。もしかしてわたしたちをどこかへ狙っているとか?」

 

『そうかもしれないが、それに最後に見た武藤の手信号を見たか?』

 

「手信号?ブラッキーそんなことをしていた?」

 

『ああ、煙幕に包まれる直前に手信号で『策士策に溺れる』とそう言ってたぞ』

 

「それって・・・・・」

 

ケイが不思議に首をかしげていると急にアリサから無線が入った。

 

『大洗学園、残り全車両こちらに向かって来ます!!』

 

と、慌ただしい声が聞こえ、ケイは

 

「ちょっとちょっと、アリサ。さっきと話が違うじゃない、何で?」

 

『はい、お、おそらく…無線傍受を、逆手に取られたのかと』

 

アリサは恐る恐るそう言うと・・・・

 

「ばっかもーん!!」

 

と、某警察官の部長のように雷を落とすケイ。それを聞いたアリサはびくっと体を震わせ

 

「も、申し訳ございません・・・・・・」

 

「アリサ。戦いはいつもフェアプレイでっていつも言っているでしょう!!」

 

ケイがそう叱る中無線では砲撃音が鳴り響く

 

「とにかく。さっさと逃げなさい!Hurry up!!』

 

『い、Yes,ma'am!!』

 

そう言いアリサの乗るM4a1はケイの指示で逃げるのであった。そしてケイは

 

「う~ん。ブラッキーの手信号の意味そう意味だったのか~ブラッキーに正々堂々た戦おうていたのにね。なんか悪いことしたわ…………よし!」

 

と、そう考えこみなにかを決断する。ケイにとっての戦車道は常に正々堂々と戦うのが彼女自身のルール。無線傍受をした上に残り全車両で相手と戦うのは自身の道に外れることだ。そして無線機を取り

 

「相手はブラッキーを含めて6輌。1輌は残って他4輌は私についてきてそれとナオミ。あなたの狙撃の腕が出番よ!」

 

「Yes,ma'am」

 

ケイの言葉にナオミは頷き、そしてケイを含めた5両はアリサや大洗のいるポイントへと向かうのであった

 

「(さて、・・・・これからが面白くなりそうね。ブラッキー)」

 

 

義弘は生存させる?

  • 生存しない
  • 生存させる
  • 生存するが長くは持たない
  • 死ぬが転生する
  • どっちでもいい

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